日本では、定期的にさまざまなダイエット方法が流行しています。また、流行しているダイエット方法の多くは、「食べるだけ」や「巻くだけ」、「寝るだけ」などの「だけダイエット」と呼ばれるものです。

このような「だけダイエット」は、誰でも簡単に痩せることができそうな印象を受けるダイエット方法です。そのため、「だけダイエット」は、他のダイエット方法に比べて流行しやすいです。

ただ、人間の体は、とても複雑な構造をしています。そのため、人体の健康状態には、さまざまな要因が絡んでいます。

例えば、肥満の原因は「食べ過ぎ」だけではなく「運動不足」や「筋力不足」、「寝不足」、「加齢」など多岐にわたります。そして、ほとんどの人は、これら原因が複合することによって肥満になります。

このようなことから、健康的な体を手に入れるためには、生活習慣をバランス良く正すことが大切といえます。そのため、前述のような「だけダイエット」では、ダイエット効果を得られない人が多いです。その結果、だけダイエットのような「流行ダイエット」の多くは、数年でブームが去っていきます。

このような中、糖質の摂取を控える「糖質制限ダイエット」は、他のダイエット方法に比べて息の長いダイエット方法です。

これは、糖質制限ダイエットは、取り組みやすく結果が出やすい方法であるためです。そのため、女性の多くが、「糖質制限ダイエットは効果的である」という認識をもっています。

ただ、中には糖質制限ダイエットに向かない人もいます。特に、妊娠中や授乳中などの女性は、糖質制限ダイエットを行うべきではありません。

そして、妊娠中・授乳中にダイエットをしたいのであれば、青汁を飲むことをおすすめします。そうすることによって、体が必要とする栄養を補給したり糖質などの吸収を抑えたりすることができ、健康的に肥満を防ぐことができるようになります。

そこで、ここでは妊娠中・授乳中の糖質制限と青汁の関係性について解説していきます。

糖質制限はダイエット効果が高い

前述のように、糖質制限ダイエットは、他の流行ダイエットに比べてかなり息の長いダイエット方法です。さらに、糖質制限ダイエットは流行で終わらず、定番のダイエット方法になりつつあります。これは、糖質制限ダイエットが「挫折しづらいダイエット方法」であるためです。

というのも、一般的な糖質制限ダイエットでは、白飯やパン、スイーツなどの糖質食品を制限する一方で、他の食品を制限する必要がありません。そのため、糖質制限ダイエットは、他のダイエット方法に比べて、「我慢しなくていいダイエット方法」といわれています。

また、糖質制限ダイエットは、他の方法よりも、「体重の減少」という結果が出やすいという特徴もあります。そのため、糖質制限ダイエットは、簡単に取り組めるだけではなく、効果が高いダイエット方法として人気があります。

摂取エネルギー量が抑えられやすい

すでに述べたように、糖質制限ダイエットでは白飯やパンなどの糖質食品を食べないようにします。これは、これら食品には「糖質」が多く含まれるためです。

糖質とは、人体のエネルギー源となる栄養素のことです。とはいえ、このような人体のエネルギー源には、タンパク質や脂質などもあります。

ただ、これら栄養素は、筋肉や細胞などの材料にもなります。そのため、タンパク質や脂質などの摂取量が不足すると、「人体の材料不足」が起こり、不調や疲労などが発生しやすくなります。

これに対して糖質は、「人体のエネルギー源」としての役割しかありません。そのため、糖質は他のエネルギー源に比べて、摂取量を制限することによる体への影響が少ないです。

また、一般的な食事では、必要カロリーの約60%を糖質から摂取しています。そのため、糖質の摂取量を減らすと、摂取カロリー量が減りやすくなります。

当然のことながら、このようにして摂取するエネルギー量が少なくなると、肥満になりにくくなります。また、不足するエネルギーを体に蓄えているエネルギー源で補おうとするため、肥満が解消されやすくなります。

太りやすくするホルモンが分泌されにくくなる

糖質を摂取すると、体内で分解されてぶどう糖や果糖などの「一番小さいサイズ」の糖になります。このうちぶどう糖は、吸収されると血液中に流れ出ていきます。そして、このようにして血液中の糖(血糖)が増えると、「インスリン」というホルモンが分泌されるようになります。

このようなインスリンには、血液中の糖を細胞に取り込ませる働きがあります。そのため、インスリンが分泌されると、血糖値が下がります。

一方で、インスリンが分泌されると、脂肪の合成が促進されたり蓄えている脂肪の分解が抑制されたりします。これらはどれも、肥満につながりやすい作用です。そのため、インスリンの分泌量が多くなると、太りやすく痩せづらい体となります。

このようなインスリンは、血液中の糖が多いほど分泌量が増えます。そして、血液中の糖は、糖質の摂取によって増加します。そのため、糖質食品の摂取を制限すると、血液中に糖が流れにくくなることによってインスリンの分泌量が少なくなります。

このようにしてインスリンの分泌量が少なくなると、その分だけインスリンの「太りやすくする作用」が現れにくくなります。そのため、糖質制限ダイエットは、痩せやすく太りづらい体を作るダイエット方法であるといえます。

このように、糖質制限は効果の高いダイエット方法です。そのため、糖質制限ダイエットは、多くの人が行っているメジャーなダイエット方法となっています。特に、ダイエットに関心の高い女性は、糖質制限によって痩せようとする人が多いです。

このような中、妊娠中にも糖質制限によってダイエットを行おうとする人は少なくありません。これは、一般的な産院では、「太り過ぎないこと」を指導されるためです。

というのも、妊娠中に急激に太ると、病気が発症しやすくなって母子ともに危険な状態に陥りやすくなります。ただ、多くの人が認識しているように、妊娠中は太りやすい時期です。そのため、妊婦の多くは、妊娠における定期検診で体重増加について厳しい指摘を受けます。

このようにして指導された人の中には、なんとかして体重の増加を抑えようと、ダイエットを始めることがあります。このとき、前述のように、糖質制限は効果が高く継続しやすいダイエット方法です。そのため、妊娠中に糖質制限によってダイエットしようとする人は少なくありません。

ただ、後述のように、妊娠中の糖質制限にはさまざまなリスクを伴います。

妊娠中に糖質制限をすると…

前述のように、糖質は人体にとって重要なエネルギー源です。とはいえ、体の機能が成熟している健康な人であれば、糖質の量を制限しても他のエネルギー源を多く摂れば、重篤なエネルギー不足は起こりにくいです。

ただ、子どもや高齢者などの体が未熟だったり衰えていたりする人は、糖質以外のエネルギー源を燃やそうとすると体に強い負担がかかります。

当然のことながら、妊娠中にはおなかの中で子どもを育てることになります。そのため、おなかの中の子どもは、糖質制限に耐えられる体ではありません。

また、妊娠中には、体に強い負担がかかっている状態です。そのため、妊婦が糖質制限をすると、母子ともににさまざまな負担がかかって以下のような悪影響を生じます。

胎児が糖を必要としている

人間がエネルギーを作り出す方法は、大きく分けて「ミトコンドリア系」と「解糖系」の2種類があります。

このうち、ミトコンドリアは糖質や脂質などのエネルギー源を燃やすことができます。また、ミトコンドリアは、少ない燃料で多くのエネルギーを作ることができます。そのため、ミトコンドリアは、体に効率よくエネルギーを供給することができるエネルギー産生方法です。

これに対して、解糖系は糖を燃料にしてエネルギーを作ります。また、解糖系には、エネルギーを作るスピードが早いという特徴があります。そのため解糖系は、体に素早くエネルギーを供給することができるエネルギー産生方法といえます。

一方で、解糖系はミトコンドリア系に比べて、エネルギーを作るために必要な燃料の量が多いです。このようなことから、解糖系は「燃費の悪いエネルギー産生方法である」ということができます。

このような中、子どもの体は大人に比べて、ミトコンドリアの数が少ないことがわかっています。そのため、子どもは、大人よりもエネルギーの産生を解糖系に頼っている傾向にあります。

前述のように、解糖系は燃費の悪いエネルギー産生法であり、燃料となるのは糖のみです。そのため、解糖系で十分なエネルギーを作るためには、たくさんの糖が必要となります。

このようなことから、母体は胎児にたくさんの糖を供給する必要があることがわかります。

母体の糖質制限は胎児の発育を阻害する

前述のように、胎児が生きていくためには、母体から充分な量の糖が供給される必要があります。一方で、胎児への糖供給量が足りなくなると、成長するためのエネルギーを作り出せないことによって発育不良が起こりやすくなります。

前述のように、糖は糖質を摂取することによって補給することができます。また、体内には、タンパク質や脂質などから糖を作り出す仕組みが備わっています。そのため、糖質の摂取量が少なくても、これら栄養素を摂っていれば、体が必要とする糖を体内で補給することができます。

ただ、タンパク質や脂質などは、体を構成するために必要不可欠な栄養素です。そのため、これら栄養素をエネルギー源として利用するようになると、体の一部となるタンパク質・脂質が不足しがちになります。

当然のことながら、このような栄養素は胎児の発育に必要不可欠です。そのため、糖質の摂取量が低下すると、胎児へのタンパク質・脂質供給量が足りなくなって健全な発育が阻害されやすくなります。

子どもの将来の肥満リスクが高くなる

前項で述べたように、人体には、タンパク質や脂質などから糖を作り出す仕組みが備わっています。このような糖を作り出すことを「糖新生」といいます。そのため、糖質の摂取量が低下しても、体が必要とする糖を補うことができます。

ただ、人体にとって、このような糖新生が行われる状況は「体が飢餓状態である」ということを意味します。そして、このような妊娠中の飢餓は、胎児の未来に強い影響を与えます。

というのも、胎児の体は大人に比べて未熟であり、「環境に適応する能力」が高いです。そのため、母体が飢餓状態となると、胎児はこの状況に適応するようになります。

具体的には、母体が飢餓状態になると、おなかの赤ちゃんは少ないエネルギーでも生きていくことができる「省エネ体質」になることがわかっています。

このような体質は、食べ物が少ない環境では生きていくのに有利です。ただ、現代は「飽食の時代」といわれており、「食べられない」ということよりも「食べ過ぎ」の方が問題視されています。

そのため、飢餓に強い「省エネ体質」は、現代においては「肥満リスク」となります。そのため、妊娠中の母親が飢餓になると、子どもが太りやすくなるといえます。

そして、このような肥満は、糖尿病や高血圧などの生活習慣病における原因となります。このようなことから、妊娠中の糖質制限は、子どもの生活習慣病リスクが高まりやすくなることがわかります。

子どもが精神疾患やアレルギーなどにかかりやすくなる

一般的な糖質制限では、糖質の摂取量を減らす代わりにタンパク質や脂質などの摂取量を増やします。そして、これらの栄養素が体内で糖に作り変えられることによって、体内における糖不足が起こらないとされています。

ただ、これら栄養素から糖を作るためには、肝臓や腎臓などの働きが必要です。このような肝臓は、体内におけるたくさんの仕事を担っています。そのため、体が必要とする分の糖をタンパク質・脂質で補おうとすると、肝臓などの臓器に強い負担がかかることになります。

また、糖質制限によって不足するエネルギー量を他の栄養素で補おうとすると、かなりの量のタンパク質・脂質を摂らなければならなくなります。

ただ、これら栄養素は、糖質に比べて消化されづらいという性質があります。また、タンパク質の代謝には、腎臓と肝臓の働きが必要です。そのため、タンパク質や脂質などを摂り過ぎると、内臓に大きな負担がかかります。

健康的な大人であれば、このようにして体に負担がかかっても問題がないことがほとんどです。ただ、妊娠中には、体内で子どもを育てていることによってすでに体へ強い負担がかかっている状態です。そのため、妊娠中の糖質制限は、体に強いストレスがかかりやすい状態を作ります。

そして、このようにして母体のストレスが増えると、子どもにさまざまな影響があります。

例えば、強いストレスが長期に及ぶと、血流が悪くなります。このようにして母体の血行が悪くなると、胎盤へ血液が送られにくくなることによって胎児が栄養・酸素不足になりやすくなります。

また、母体のストレスが強すぎたり栄養状態が悪かったりすると、生まれた子どもがうつなどの精神疾患やアレルギーなどにかかりやすくなることがわかっています。

このようなことから、妊娠中に糖質制限ダイエットをすると、子どもが将来病気にかかるリスクが高くなるということがわかります。

母体に低血糖が起こりやすくなる

多くの人が認識しているように、胎児は母親から栄養をもらっているため、妊娠中は栄養の必要量が多くなります。

特に、胎児は糖を多く必要としているというのは前述のとおりです。そのため、妊娠中に糖質制限などの不適切な食生活を送っていると、血液中の糖が少ない状態になります。

このようにして「低血糖」になると、胎児に糖が送られにくい状態となります。当然のことながら、このような状態は子どもの発育にとって良くありません。

また、低血糖には、さまざまな症状が伴います。例えば、ボーッとしたりふらつきが出たり、眠気が起こったりしやすくなります。これらはどれも、転倒の原因となりうるものです。

そして、妊娠中の転倒は、流産や切迫早産などのリスクを高めます。そのため、妊娠中の糖質制限ダイエットは、おなかの赤ちゃんが命を落とすリスクを高めることにつながるといえます。

母体の筋肉量が大きく低下しやすくなる

一般的に、妊娠中は筋肉量が低下しやすいです。これは、妊娠すると行動が制限されるため、まとまった運動量を確保できなくなるというのが原因の1つです。つまり、妊娠すると、筋肉を動かす機会が減るため筋肉量が少なくなるということです。

そして、このような状況で糖質制限をすると、さらに筋肉量が低下しやすくなります。というのも、筋肉を使ったり維持したりするためには、多くのエネルギーを必要とします。これを車に例えると、「燃費が悪く自動車税の高い車」のようなものです。

当然のことながら、運動量が多いのであれば、筋肉量を維持する必要があります。ただ、筋肉を使わないのであれば、維持するためのエネルギーが浮くため、手放す方が「お得」といえます。そのため、使われなくなった筋肉は、燃料として燃やされる優先順位が高くなります。

このような中、糖質制限ダイエットでは、糖質の摂取量を減らすことによって体に蓄えている脂肪を燃やそうとします。ただ、このとき、使われない筋肉があると、筋肉が優先的に燃やされるようになります。

そのため、筋肉を使う機会が少ない妊娠中は、非妊娠時よりも「糖質制限によって筋肉が減りやすい状態」といえます。そして、このようにして筋肉量が少なくなると、母体にさまざまな不調が起こりやすくなります。

例えば、足の筋肉は、下半身に溜まった血液を心臓に戻す役割を担っています。そのため、足の筋肉量が低下すると、血行不良が起こったりむくみが起こりやすくなったりします。

また、筋肉量が減ると、その分だけ基礎代謝が低下します。すると、一日の消費エネルギー量が少なくなって太りやすくなります。

さらに、産後には「新生児のお世話」というハードワークが待っています。そのため、妊娠中に筋肉量を減らすと、産後に疲れやすくなったり疲労が回復しにくくなったりします。

このように、妊娠中に筋肉量が少なくなると、さまざまな悪影響があります。そのため、筋肉量を減らしやすくする糖質制限は、妊娠中には向かないダイエット法であるといえます。

授乳中の糖質制限も子どもに悪影響がある

多くの人が知っているように、妊娠中は太りやすい時期です。そのため、産後には妊娠前よりも体重が増えているのが一般的です。

とはいえ、このような妊娠中の体重増加は、産後のハードワークをこなすための「エネルギーの貯金」です。そのため、妊娠によって増えた体重は、適切な生活を行うことで自然と減っていきます。

ただ、日本は「痩せ信仰」の女性が多い国です。そのため、妊娠によって増加した体重を戻すために、産後ダイエットに躍起になる人が少なくありません。

このとき、適切な方法で、産後にダイエットを行うと体に良い影響があります。ただ、糖質制限ダイエットは産後には向かないダイエット方法の1つです。これは、授乳中に糖質制限ダイエットを行うと、以下のような症状が起こりやすくなるためです。

赤ちゃんの発育不良が起こりやすくなる

子どもの体は、大人よりも糖を必要としているということは前述したとおりです。そのため、赤ちゃんには、十分な量の糖を与える必要があります。

実際に、「赤ちゃんにとっての最良の栄養源」とされている母乳に含まれている栄養のうち、もっとも多いものは糖質であることがわかっています。このようなことからも、赤ちゃんが糖を必要としていることがわかります。

このとき、赤ちゃんを母乳で育てる場合、赤ちゃんにとっての栄養源は母乳のみです。そのため、母乳に含まれる糖の量が少なくなると、赤ちゃんが栄養不足になることになります。

このような母乳は、母体の血液から作られます。このようなことから、母体が低血糖になると、母乳が含む糖の量が少なくなりやすいことがわかります。

また、母乳育児をすると、母体内の糖が赤ちゃんに与えることによって少なくなりやすいです。特に、生まれたばかりの赤ちゃんには、数時間おきに授乳することになります。そのため、授乳している期間は、通常よりも低血糖になりやすいです。

このような状態になると、タンパク質や脂質などから糖が作られるようになります。このとき、糖質制限をすることによって糖新生を行う機会が増えると、臓器に強い負担がかかることになります。

すると、臓器が疲弊することによって、タンパク質や脂質などによる糖の補給が間に合いにくくなります。このようにして、低血糖が改善されにくくなると、赤ちゃんへの糖供給量が低下しやすくなり、子どもが栄養不足に陥りやすくなります。

産後ストレスを増大させる

前述のように、妊娠中に糖質制限すると、体に強い負担がかかってストレスが生じやすくなります。これと同様に、産後の糖質制限も体にとってはストレスの原因となります。

というのも、出産すると女性の体は強いダメージを受けます。このような「出産によるダメージ」は、交通事故による体の損傷と同程度であると例えられることがあります。

このような体のダメージを回復させるためには、さまざまな栄養素が必要不可欠です。特に、糖やタンパク質などは、体力の回復に必須な栄養素です。

このとき、糖質制限食を摂っていると、身体の回復に必要な糖を他の栄養素で補う必要があります。このようにしてタンパク質をエネルギー源として燃やしてしまうと、体の回復のために必要なタンパク質が不足しやすくなります。

また、他の栄養素から糖を作る必要性が高まると、体に強い負担がかかります。そのため、産後すぐから糖質制限をすると、疲れた体に追い打ちをかけることになります。

このようにして産後の体力回復が遅くなると、体に強いストレスがかかります。さらに、多くの人が認識しているように、疲れているとストレスを感じやすくなります。

そして、このようにしてストレスを溜めると、育児に対して前向きに取り組むことができなくなります。すると、子どもにおける精神の発達に悪影響を及ぼします。

また、産後のストレスが強くなりすぎると、育児放棄や産後うつなどが起こりやすくなります。これらはどちらも、母や子どもが命を落とす危険性のある重篤な状態です。

このように、産後の糖質制限ダイエットは、産後のストレスを増大させて重大な事故・事件の引き金となりえます。そのため、健康的なダイエットを考えるのであれば、産後に糖質制限を行わないようにするのが賢明です。

母乳の分泌量が低下しやすくなる

前述のように、授乳期間中に糖質制限をすると、低血糖になりやすくなります。そして、このようにして低血糖になると、母乳の分泌量が低下しやすくなるといわれています。

というのも、糖は母乳の材料となる重要な栄養素です。そのため、低血糖になると、母乳の材料が少なくなることになります。そして、このようにして材料が少なくなると、作られる母乳の量が少なくなりやすいです。

また、母親の栄養状態が悪くなると、母乳の分泌量が低下しやすくなります。というのも、当然のことながら、栄養を必要としているのは赤ちゃんだけではありません。母体も、生きていくために栄養を必要としています。

このとき、母体に十分な量の栄養が供給されないと、生きていくことが難しくなります。そのため、母体の栄養状態が悪くなると、母乳の栄養価が下がったり母乳の量が減ったりしやすくなります。

さらに、強いストレスも母乳の分泌量に影響します。というのも、母乳は「プロラクチン」や「オキシトシン」などのホルモンが働くことによって分泌されます。

ただ、強いストレスがあると、このようなホルモンが分泌されにくくなったり、分泌量のバランスが崩れたりしやすくなります。そのため、母体に強いストレスが生じると、母乳の分泌量が低下しやすくなります。

実際に、授乳期間中に親しい人の死や震災などを経験した人の中には、母乳が出なくなったという人が少なくありません。

このような中、前述のように糖質制限は産後の体に強いストレスを与えます。そのため、授乳期間中に糖質制限をすると、ストレスによって母乳の分泌量が低下しやすくなります。

乳腺炎リスクも高くなる

「乳腺炎」は、産後のトラブルでもっとも多いものの1つです。乳腺炎とは、母乳を分泌する乳腺に炎症が起こる病気のことであり、「母乳が詰まること」によって起こりやすくなります。

このような「母乳の詰まり」は、乳腺に母乳が溜まりすぎることによって起こります。そのため、乳腺炎を防ぐためには、乳腺に母乳が溜まりすぎないようにする必要があります。

乳腺炎は、乳腺の細さや母乳の分泌量、授乳の間隔などが原因となることが多いです。ただ、このような乳腺炎は、食事の内容によっても起こるといわれています。というのも、母乳は母体の血液から作られるということは、前述したとおりです。

このとき、母体の血液に含まれる脂質などの「固体成分」が多いと、母乳が乳腺に詰まりやすくなります。そのため、母体が脂質などの栄養素を摂り過ぎると、乳腺炎が発症しやすくなるといわれています。

このような中、一般的な糖質制限では、糖質の代わりにタンパク質と脂質の摂取量を増やします。そのため、授乳中に一般的な糖質制限食を摂ると、脂質の摂りすぎによって乳腺炎が発症しやすくなるといわれています。

このように、妊娠中や授乳中などの糖質制限には、さまざまなリスクが伴います。そのため、このような時期には、ダイエット目的で糖質制限をしないことが大切です。

妊産婦のダイエットに青汁がおすすめな理由

これまでに述べたように、妊産婦の糖質制限にはさまざまなリスクが伴います。そのため、いくらダイエットをしたくても、糖質制限ダイエットは行うべきではありません。

とはいえ、糖質の取り過ぎも、母体や子どもなどにさまざまな悪影響があります。さらに、糖質を摂りすぎていなくても、摂取する糖質食品の種類によっては、以下のようなリスクが生じることになります。

妊産婦における糖質摂取のリスク

前述のように、糖質を摂取すると、血糖値が上がってインスリンが分泌されます。そして、インスリンの働きによって血液中の糖が減少していき、血糖値が下降します。

このとき、インスリンの過剰分泌が続くと、体内におけるインスリンの効き目が弱くなっていきます。また、インスリンを分泌している臓器が疲弊して、インスリンの分泌能力が低下しやすくなります。

このようにしてインスリンが働きにくくなると、血液中の糖が減りにくくなって血糖値が下がりにくくなります。このような状態を「糖尿病」といいます。このようなことから、糖質の摂り過ぎは糖尿病の発症リスクを高めることがわかります。

そして、妊娠中はこのような糖尿病が発症しやすい環境となっています。これは、妊娠中に分泌されているホルモンには、インスリンの効き目を弱める作用があるためです。そのため、妊娠中に糖尿病が発症しやすい生活を送っていると、「妊娠糖尿病」にかかりやすくなります。

また、妊娠糖尿病が発症すると、妊娠高血圧症候群も起こりやすくなります。妊娠高血圧症候群とは、「妊娠中毒症」の正式名称であり、妊娠中に高血圧と尿タンパクなどが現れる病気のことをいいます。

これらはどちらも、母子ともに命を落とす危険性が高まる病気です。そのため、現在の産院では、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群などの発症を防ぐために厳しい体重管理が行われています。このようなことから、妊娠中における糖質の過剰摂取は控えるべきであることがわかります。

さらに、産後における糖質の過剰摂取も、母子ともに悪影響があります。

というのも、前述のように糖質を過剰に摂取すると、多くのインスリンが分泌されます。すると、食後に急上昇した血糖値がインスリンの働きによって急低下します。

このとき、血糖値が低い状態では、空腹感やイライラ、ふらつきなどの症状が起こります。そして、これは母体だけではなく、赤ちゃんも同様です。

母体が糖質を多く摂取すると、母乳を飲んでいる赤ちゃんも糖質を多く摂ることになります。そのため、母親が糖質を過剰に摂取すると、赤ちゃんに一時的な低血糖が起こりやすくなります。

このようにして赤ちゃんが低血糖になると、糖が全身に届けられにくくなることによって健全な発育が阻害されることになります。また、低血糖によって空腹感やイライラなどが起こると、赤ちゃんが夜泣きをしやすくなります。

さらに、このような空腹感を満足させるためにエネルギー源を摂ると、エネルギーの過剰摂取となります。そのため、母親が糖質を過剰に摂取すると、母子ともにエネルギー過多となって肥満になりやすくなります。

このように、妊娠中や授乳中には、糖質の摂取量が少なくても多くても不調や病気などの原因となります。そして、糖質の摂取量に気をつけていても、糖質食品を食べすぎたときと同様の状態になっている人は少なくありません。

というのも、吸収されやすい糖質食品を食べると、糖質が速やかに消化されるためです。そのため、このような食品を食べると、糖質が一気に吸収されることによって血糖値が大きく上がります。

そして、一般的に食べられている糖質食品の多くは、吸収されやすい形になっていますそのため、普段から糖質食品を食べすぎないように気をつけていても、糖質によるリスクを被っている人はかなり多いです。

青汁に含まれている食物繊維は糖質の吸収を抑える

前述のように、吸収されやすい形の糖質食品を食べると、糖質を多く摂ったときと同様の現象が起こります。そのため、このような糖質食品を食べると、肥満になったり糖尿病になったりするリスクが高くなります。

ただ、このような糖質のリスクを避けるために糖質の摂取量を減らすと、さまざまなリスクが生じるというのはすでに述べたとおりです。そのため、妊婦や授乳中の母親などには、糖質制限ではなく青汁を飲むことをおすすめします。

というのも、青汁には、植物性食品のみが含む成分である「食物繊維」が豊富に含まれています。食物繊維とは、人体で消化吸収できない成分のことです。そのため、食物繊維の多くは、消化器官を通過してそのまま便となります。

このような中、人体で吸収できる糖質は、「ぶどう糖」や「果糖」などの小さい糖のみです。そのため、食品中に含まれる糖質のほとんどは、消化酵素と触れて「小さい糖」に分解されないと吸収することができません。

このとき、消化器官の中にたくさんの食物繊維があると、糖質が消化酵素と触れにくくなります。そのため、糖質食品を食べる際に食物繊維を多く摂るようにすると、糖質の吸収が抑えられやすくなります。

そして、このようにして糖質の吸収が抑えられると、インスリンの過剰分泌が起こりにくくなります。すると、インスリンによる肥満や低血糖などの症状が現れにくくなります。

このようなことから、青汁に含まれている食物繊維には、糖質を摂取することによるリスクを軽減する効果が期待できるということがわかります。

さらに、青汁には妊娠中や授乳中などに摂るべきビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富に含まれています。このようなことから、青汁は妊婦や授乳中の母親などに最適な飲料であるといえます。

そのため、妊娠中や授乳中などにダイエットをしたいのであれば、青汁を飲むようにしましょう。そうすることによって、健康的な体重管理を行うことができるようになり、親子ともに快活な日々を送れるようになるはずです。