妊娠・出産は、人生最大と言っても過言ではないほどの大きなライフイベントです。実際に、子どもが生まれると、生まれる前と同様の生活は送れなくなります。

また、出産をした女性が会社員である場合、産後に6~8週間の休みを取ることが法律で義務付けられています。そのため、出産した女性のほとんどには、仕事を長期間休むことになります。

さらに、妊娠すると、このような「社会的な変化」だけではなく「心身の変化」も経験することになります。そして、このような妊娠に伴う体調の変化は、妊婦生活をつらいものにすることが多いです。

このような中、青汁は妊娠中のつらい症状を和らげるさまざまな栄養素・成分が含まれています。そのため、青汁を習慣的に飲むことによって、快適な妊婦生活を送りやすくなります。

そこで、ここでは青汁が妊娠中のつらい症状を和らげる理由について述べていきます。

妊娠すると心身にさまざまな症状が現れる

妊娠すると、身体にさまざまな変化が起こります。例えば、「妊娠するとおなかが大きくなる」ということは、ほとんどの人が知っていることです。また、「つわり」も、妊娠に伴う症状として有名なものの1つです。

一方で、これら以外の心身における変化は、あまり知られていません。そのため、妊娠したことがある女性とそのパートナー以外の人には、妊婦が「幸せで快適な日々」を送っているように映ることがあるようです。

ただ実際には、妊娠中の体内では、子どもを育てるためのさまざまな変化が起きています。そのため、妊娠中には、妊娠前には経験してこなかった多くの心身における不調が生じやすいです。

また本来、妊娠・出産は「命をかけた大仕事」です。そのため、妊婦は、おなかの赤ちゃんや自分の体などを命の危険から守るために、さまざまな制限を強いられます。

当然のことながら、このような生活における制限は大きなストレスとなります。そして、このようなストレスと心身の変化が重なると、「マタニティーブルーズ」という「うつ症状」が起こりやすくなります。

このような「妊娠中のうつ」を放置すると、妊婦が命を落とす危険性が高くなります。実際に、「自殺」は妊婦における死亡原因の第一位とされています。

このような悲劇を防ぐためには、妊婦自身だけではなく周囲の人も、「妊娠にはどのような心身の変化を伴うのか」ということや、「心身における不調の原因」などを認識し、正しい対処をすることが大切です。

ほとんどの人が経験する「つわり」

前述のように、「つわり(悪阻)」は妊娠に伴う不調の中でもっとも有名なものです。また、つわりは、妊娠の初期から8週間ほど続くのが一般的で、ほとんどの妊婦が経験します。

このようなつわりには、吐き気が生じて食べられなくなる「吐きづわり」や食べないと気持ち悪くなる「食べづわり」、大量のヨダレが出る「よだれづわり」などのさまざまなタイプがあります。ただ、これらのどれもが、妊娠生活を不快なものにし、場合によっては日常生活に支障をきたします。

つわりは、「胎盤を作るために起こる急激なホルモンバランスの変化」が原因の1つであると考えられています。とはいえ、原因の特定には至っておらず、決定的な解消方法も見つかっていません。

多くの場合、安定期に入る妊娠16週頃には、つわりが落ち着いてきます。ただ、つわりの症状や期間などは個人差が大きく、経産婦の中には出産直前までつわりがあったという人もいます。そのため、周囲の人は、「つわりは安定期には起こらない」という先入観を持たないようにすることが大切です。

また、つわりが重症化すると、水すら飲めなくなることがあります。このようにして水分補給ができなくなると、おなかの赤ちゃんだけではなく、母体が命を落とす危険性が高くなります。そのため、水分が取れないほどのつわりが起こると、病院で点滴による水分補給が行われるようになります。

妊娠初期には精神的な不調も現れやすい

前述のように、妊娠すると「子どもを体内で育てる体」になるためにホルモンバランスが急激に変化します。そして、このようなホルモンバランスの変化は、つわりだけではなく精神的な不調も引き起こします。

というのも、正常な妊娠を維持するためには、さまざまなホルモンが働く必要があります。ただ、このようなホルモンは、子宮などの「子どもを育てる器官」だけではなく、脳内にも直接的または間接的に作用します。

そのため、妊娠すると、ホルモンの影響によって、脳内の環境が大きく変わりやすいです。そして、当然のことながら、脳内環境が変わると、精神の状態も変化しやすくなります。このようなことから、妊娠初期はストレスに対する感受性が高い状態であることがわかります。

このような中、妊娠初期には、妊娠・出産に対する不安が生じやすい時期です。というのも、妊娠・出産すると生活スタイルや体型などが大きく変化します。

また、一般的に出産は「痛くて怖いもの」とされています。そのため、妊娠を継続すると、いずれは「痛い思いをする」ということになります。

さらに、「親」になるということには責任を伴います。そのため、初めて妊娠が発覚した女性の多くは、「親になること」に対するプレッシャーを強く感じるようになります。

このように、妊娠初期の女性は、妊娠出産そのもの関する悩みだけではなく、「人生に関わる大きな悩み」を抱えやすいです。そして、前述のように、この時期にはホルモンのバランスによってストレスを感じやすい状態になっています。

そのため、妊娠初期は、精神が不安定になりやすくなります。実際に、妊婦における自殺の多くは、妊娠初期に起こっています。このようなことから、妊娠初期には、妊婦自身や周りの人などが、意識して精神的なケアを行うことが大切であるといえます。

つわりが落ち着いたら食欲が増加して太りやすくなる

おなかの赤ちゃんに栄養や酸素などを供給する「胎盤」は、妊娠16週頃に完成します。そのため、この頃にはホルモンのバランスが落ち着き始め、つわり症状もなくなることがほとんどです。

このようにしてつわりが落ち着くと、反動で食欲が増加しやすくなります。また、妊娠を維持するために働いているホルモンには、食欲を増加させる作用もあります。そのため、妊娠中期を迎えると、食欲が旺盛になる人がほとんどです。

ただ、このような食欲に任せて食べると、体重が急に増加しやすくなります。

というのも、当然のことながら、食べる量が多いとその分だけ太ります。さらに、妊娠中はホルモンの影響によって、体に脂肪がつきやすい状態になっています。そのため、妊娠中は、非妊娠時に比べて、同じ量を食べても太りやすいです。

このようにして急激に太ると、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群などのリスクが高まります。これらはどちらも、悪化すると母体や胎児などが命を落とす危険性のある病気です。

そのため、妊婦はこのようなリスクを減らすために、必要以上に太らないよう注意する必要があります。このようなことから、妊娠中は、「好きなものが食べられない」というストレスが生じやすいです。

見た目は変わらなくても子宮は大きくなっている

一般的に、見た目が「妊婦らしく」なってくるのは、妊娠中期~後期です。それ以前は、おなかの膨らみが目立ちにくいため、服装やもともとの体型などによっては「妊婦である」と気付かれないことが少なくありません。

ただ、子宮の大きさは、妊娠初期が終わる頃には「他の組織を圧迫する大きさ」になっています。具体的には、妊娠15週くらいになると、子宮が大きめのりんごくらいのサイズになります。

このような大きさになると、子宮周辺の膀胱や腸などが圧迫されやすくなります。そのため、妊娠初期が終わる頃から、これらが圧迫されることによる頻尿や便秘などが生じやすくなります。

特に、便秘は、妊娠中に多い不調の1つです。これは、妊娠中に分泌される女性ホルモンには、水分を身体に蓄えようとしたり、流産を防ぐために子宮の収縮を抑えたりする働きがあるためです。

このようなホルモンの働きには、「水分が吸収されて便が固くなったり、子宮の隣にある腸が動きにくくなったりする」などの側面もあります。そのため、妊娠中は妊娠前よりも便秘になりやすいため、「便秘になりづらい生活習慣」を意識する必要があります。

いわゆる「妊婦体型」になってくると…

妊娠中期~後期になる頃には、おなかが見た目でわかるほどの大きさになってきます。このような「妊婦体型」になってくると、子宮の圧迫による頻尿や便秘などが悪化しやすくなります。

また、この時期になると、大きなおなかによって物理的に動きにくくなってきます。そのため、妊娠中期を超える頃には、行動が大きく制限されることになります。

さらに、おなかの赤ちゃんが大きくなると、立ちくらみや息切れ、強い疲労感なども生じやすくなってきます。これは、母体が貧血状態になっているためです。

というのも、おなかの赤ちゃんは血液を通して母体から酸素や栄養素などを受け取っています。そのため、妊娠中は、妊娠前に比べて血液の量がかなり多くなっています。

一方で、血液に含まれるヘモグロビンの増加量は、それほど多くありません。そのため、妊娠中の血液は、「薄い状態」になっています。

多くの人が知っているように、ヘモグロビンには酸素を全身に運ぶ役割があります。そのため、ヘモグロビンの量が相対的に少ない状態になっていると、全身に酸素が行き渡りにくくなります。このような状態になると、立ちくらみや息切れ、疲労感などの貧血症状が現れることになります。

そして、子宮が大きくなってくると、「おなかの張り」が生じやすくなります。このようなおなかの張りには、痛みや息苦しさなどを伴うことがあります。また、この状態で無理をすると、切迫早産などの危険性が高まります。そのため、おなかの張りを感じたら、安静にする必要があります。

このように、妊娠によっておなかが大きくなってくると、物理的に動きにくくなるだけではなく、母体のパフォーマンス自体が下がりやすくなります。そのため、妊娠が進んでおなかが大きくなると、思うように動けない日々が続くようになります。

妊娠後期になると、さらにつらい症状が増える

妊娠後期になると、おなかがさらに大きくなるため、前述のような「おなかが大きくなることによる不調」が悪化しやすくなります。さらに、子宮が胃を圧迫するようになるため、食欲が起こりづらくなったり常に気持ち悪さを感じたりしやすくなります。

また、子宮が胃を圧迫すると、胃の内容物が押し出されやすくなります。そのため、おなかが大きくなってくると、食べたものを吐いてしまったり胃酸が上がってきたりしやすくなります。

さらに、おなかが大きくなると、うつぶせや仰向けなどの姿勢を取ることが不可能になります。そのため、普段このような姿勢で寝ていた人は、寝付きづらくなって不眠に陥りやすくなります。

そして、妊娠後期になってくると、胎動が激しくなってきます。このような胎動は、多くの場合寝ているときに激しくなりやすいです。そのため、この時期には、胎動によって起こされることも増えていきます。

このようにして妊娠が進み、臨月を迎えると、骨盤が開くことによって関節痛が生じやすくなり、歩きづらさを感じるようになります。また、人によっては、「前駆陣痛」という腹痛が生じることもあります。

このように、妊娠後期を迎えると、それまでに生じていた不調が悪化しやすくなります。そして、出産が目の前に近づいてくると、再び「分娩」や「母親になること」などに対する不安感が強くなってきます。

特に、初産の妊婦は、このようなストレスが強くなりやすいです。そのため、この時期は、妊娠初期同様に妊娠によるうつ症状が出やすい時期であるといえます。

妊娠中に起こる怖い病気

これまでに述べたように、妊娠中はさまざまな不快症状が現れやすいです。そして妊娠中には、不快な症状だけではなく、多くの病気も起こりやすくなります。

特に、これから述べる2つの病気は、無意識に過ごしていると発症しやすいという特徴があります。さらに、悪化すると母子ともに命を落とす危険性がある怖い病気です。そのため、妊娠中には、以下のような病気が発症しないように気をつける必要があります。

母体・胎児に強い悪影響を及ぼす「妊娠糖尿病」

糖尿病とは、糖の代謝がうまくできない病気のことです。そして、このような糖尿病が妊娠中に初めて発生すると、妊娠糖尿病と診断されます。

妊娠中には、このような糖の代謝異常が起こりやすくなります。というのも、妊娠中には、胎盤から大量の黄体ホルモンが分泌されています。このようなホルモンは、妊娠を維持するために働く一方で、「インスリン」の働きを抑制する作用があります。

インスリンとは、血液中のブドウ糖を細胞に取り込ませる働きがあるホルモンのことです。インスリンのこのような作用によって、摂取した栄養素が届けられて細胞が正常に活動することができます。

このようなインスリンの働きが弱くなると、血液中のブドウ糖が細胞に届けられにくくなります。すると、血液中に糖が多く含まれて「血糖値が高い」状態となります。つまり、妊娠中は、女性ホルモンの影響によって糖代謝が悪くなりやすい、すなわち妊娠糖尿病になりやすい状態であるということです。

このようにして妊娠糖尿病が発症すると、全身の細胞にブドウ糖が供給されにくくなるため母体にさまざまな悪影響があります。例えば、妊娠糖尿病が起こると、一般的な糖尿病の合併症である網膜症や神経障害などが起こりやすくなったり、羊水が多くなりすぎたりしやすくなります。

また、母体が高血糖になると、胎児も高血糖となるため、出生時の体重が4000gを超える巨大児になったり、出産直後に母親からの糖供給がなくなることによって急に血糖が下がったりします。これらはどちらも、子供が命を落とす危険性がある症状です。

前述のように、妊娠糖尿病は、女性ホルモンの影響によって起こりやすくなります。ただ、このような女性ホルモンは妊娠を維持するために働いているので、分泌量を抑えることはできません。そのため、妊娠糖尿病を予防するためには、食事の内容や摂り方などに気をつける必要があります。

というのも、インスリンは、血糖値が上がると分泌されます。そのため、血糖値が急に上がると、その分だけ大量のインスリンが放出されることになります。このようにして分泌された多くのインスリンは、血中の糖を細胞に取り込ませて一気に血糖値を下げます。

このようなことが続くと、徐々にインスリンが効きにくくなってきます。すると、インスリンの働きが弱くなることによって血糖値が下がりにくくなるため、糖尿病が発症します。そのため、このような妊娠糖尿病を防ぐためには、血糖値の上昇を緩やかにすることが大切です。

母子ともに命の危険がある「妊娠高血圧症候群」

妊娠中に起こりやすい症状でもっとも危険性が高いのが「妊娠高血圧症候群」です。妊娠高血圧症候群とは、妊娠中や産後などに高血圧やタンパク尿などの症状が現れる病気のことをいいます。

妊娠高血圧症候群が発症すると、低出生体重児や脳に障害をもった子供などが生まれやすくなります。

また、妊娠高血圧症候群が生じると、赤ちゃんが生まれる前に胎盤が剥がれたり肺に水が溜まったりなどの合併症が現れやすいです。これらはどちらも、胎児に酸素や栄養素などが送られにくくなるため、死産の発生率を上げてしまいます。

さらに、赤ちゃんが生まれる前に胎盤が剥がれると、子宮から大量出血が起こります。当然のことながら、大量の出血には、命を落とす危険性が伴います。

そして、妊娠高血圧症候群になっていると、血管に強い負荷がかかるため、血管が切れやすくなります。そのため、分娩時のいきみによって脳内で出血が起こりやすくなり、母体が重篤な状態に陥りやすくなります。

このような妊娠高血圧症候群の発生原因は、未だ特定されていません。ただ、妊娠中に急激に太ったり妊娠糖尿病が発症していたりする人は、妊娠高血圧症候群になりやすいことがわかっています。

また、塩分に含まれるナトリウムが多い食事は、血圧を上げる原因になります。そのため、妊娠高血圧症候群を予防するためには、食事内容などの生活習慣に気をつけることが大切であるといえます。

青汁が妊娠生活を快適にする理由

これまでに述べたように、妊娠すると、妊娠の進み具合に応じてさまざまな不調が現れます。そして、このような不調は、妊娠生活を不快なものとする大きな要因の1つです。

当然のことながら、このような不調は「妊娠すること」によって起こります。そのため、妊娠に伴う不調は、完全に予防することはできません。

ただ、青汁には、このような不調を和らげるさまざまな栄養素や成分などが含まれています。そのため、青汁を習慣的に飲むようにすると、以下のような効果によって、妊娠生活が快適になりやすくなります。

重いつわりの改善が期待できる

「妊娠するとほとんどの人につわりが起こる」ということは、前述のとおりです。そして、つわりの原因は、現代に至っても解明されていません。そのため、つわりの発生自体を防ぐことは不可能です。ただ、ビタミンB6が不足すると、重いつわりが発症しやすくなるといわれています。

というのも、重症なつわり症状が出ている人の尿からは、「キサンツレン酸」が多く排出されています。キサンツレン酸とは、アミノ酸の一種である「トリプトファン」の代謝がうまくいかなかったときに生じる物質です。

このようなトリプトファンが代謝するためには、ビタミンB6が不可欠です。そのため、ビタミンB6が不足していると、トリプトファン代謝に異常が出て尿中のキサンツレン酸が増えます。そして、このようなキサンツレン酸が「つわりを引き起こす原因である可能性が高い」と指摘されています。

このようなビタミンB6は、妊娠中に不足しやすくなります。これは、妊娠中に分泌されているエストロゲンには、トリプトファンの代謝を促す作用があるためです。そのため、妊娠中はビタミンB6の必要量が高まり、通常の食事では足りなくなることがあります。

このような中、青汁には、ビタミンB6を始めとする多くのビタミン類が含まれています。そのため、青汁を常飲すると、妊娠初期のビタミンB6の不足を防いでつわりを軽くする効果が期待できます。

さらに、個人差はあるものの、多くの人が「つわり中でも青汁は飲めた」といっています。

実際に、つわりの一般的な傾向では、ご飯やパン、甘いものなどの糖質食品を受け付けにくくなる一方で、野菜は食べられることが多いです。そのため、野菜を原料としている青汁は、つわり中でも問題なく飲めるケースが多いです。

とはいえ、青汁は、原料によって味や風味などが大きく異なります。例えば、ケールを原料とした青汁には強い苦味があります。一方で、大麦若葉で作られた青汁は、緑茶のような爽やかな風味が特徴です。

そして、大手メーカーの青汁は、試供品によって味を試せることがほとんどです。そのため、つわり中に飲む青汁は、試供品などを利用して「飲むことができる風味のもの」を選ぶようにしましょう。

便秘を解消しやすくする

すでに述べたように、妊娠中は、大きいおなかやホルモンバランスによって便秘が起こりやすいです。そのため、妊娠中は、妊娠前よりも「便秘が起こりにくい生活」を心がける必要があります。

このような中、食物繊維にはこのような便秘を予防したり解消したりする働きがあります。食物繊維とは、「植物に含まれている人体で消化・吸収することができない成分」のことです。そのため、食物繊維を摂るとその分だけ便のかさが増え、排便が起こりやすくなります。

また、食物繊維の一種である「水溶性食物繊維」には、便に水分を含ませて柔らかくする作用もあります。前述のように、妊娠中は便が固くなりやすいです。そのため、水溶性食物繊維を多く摂ると、便が柔らかくなって排便しやすくなります。

そして、青汁には、このような食物繊維が豊富に含まれています。というのも、前述のように、食物繊維は野菜に含まれています。そのため、野菜の絞り汁である青汁は、大量の食物繊維を含んでいるのです。そのため、妊娠中における便秘の予防や解消などには、青汁が適しているといえます。

妊娠中の太りすぎを防ぐ

現在の産科では、妊娠における定期健診の際に「太り過ぎないこと」を指導しています。これは、妊娠中における急な体重増加は、妊娠糖尿病と妊娠高血圧症候群の発症リスクを高めるためです。

また、すでに述べたように、妊娠中は食欲が増加しやすいです。そのため、意識せずにいると、多くの人が食べる量が増えやすくなります。このようなことから、現在の産科医療では、「体重を増やしすぎないこと」を強く指導されます。

ただ、妊娠中の食欲増加は生理的であり本能的なものです。そのため、体重を増やさないように食べるのを我慢すると、強いストレスが生じやすくなります。

また、体重管理のために「食べない」という選択肢を取るようにすると、体に必要なビタミンやミネラルなどの「微量栄養素」が不足しやすくなります。このようにしてビタミン・ミネラル不足になると、妊娠中の不快症状が悪化したり、胎児が発育不良を起こしたりしやすくなります。

このような中、青汁にはさまざまな種類の微量栄養素が豊富に含まれています。さらに、青汁に含まれている食物繊維には、糖質や脂質などの「脂肪の元」となる栄養素の吸収を阻害する働きがあります。

前述のように、食物繊維は人体で消化できない成分です。そのため、食物繊維を摂取すると、糖質や脂質などが消化酵素と触れにくくなるため吸収しづらくなります。

このようにしてエネルギー源の吸収が行われにくくなると、その分だけ吸収するカロリー量が少なくなるため、肥満が起こりにくくなります。

また、摂取したエネルギー源や体に蓄えている脂肪などを燃やすためには、ビタミンB群などの微量栄養素が必要不可欠です。そのため、青汁によって微量栄養素をしっかり補給すると、エネルギー源が燃やされやすくなり、体に脂肪が付きにくくなります。

貧血症状の緩和

すでに述べたように、妊娠すると血液が薄くなることによって貧血症状が起こりやすくなります。そのため、このような症状を緩和するためには、血液を濃くすることが大切であるといえます。

このような中、青汁には、血液のもととなる鉄や血液を作る機能を高めるビタミンB群などが豊富に含まれています。そのため、青汁を習慣的に飲むようにすると、血液が作られやすくなることによって貧血症状が起こりにくくなります。

青汁は妊娠中の病気リスクも下げる

すでに述べたように、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群などは、母子ともに命を落とす危険性のある怖い病気です。

ただ、日本人は、欧米人に比べてこれらの病気が発症しやすい体質であることがわかっています。そのため、妊娠中は、これら病気が発症しないように細心の注意を払う必要があります。

このような中、青汁には、以下のような「妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群などの発症予防に役立つ成分」が含まれています。そのため、青汁を生活習慣に取り入れることによって、病気の発症リスク低くなるといえます。

妊娠糖尿病リスクを下げる食物繊維が含まれている

前述のように、血糖値の急上昇は妊娠糖尿病の発症リスクを高めます。そのため、妊娠糖尿病を防ぐためには、血糖値をなるべく上げない生活を送ることが大切です。

このような中、すでに述べたように、食物繊維には糖質の吸収を阻害する作用があります。そのため、食物繊維の多い食事を摂ると、糖質がゆっくり吸収されるようになります。

このようにして糖質の吸収スピードが緩やかになると、その分だけ血糖値の急上昇が起こりにくくなります。そのため、食物繊維を食事と一緒に摂るようにすると、インスリンの分泌量が安定しやすくなります。

そして、青汁には、このような食物繊維が豊富に含まれています。そのため、青汁を食卓に取り入れると、妊娠糖尿病の発症リスクが下がりやすくなるといえます。

妊娠高血圧症候群の発症リスクを下げる

前述のように、妊娠高血圧症候群が起こる原因は判明していません。ただ、塩分に含まれるナトリウムが多い食事は、血圧を上げる原因になります。そのため、妊娠高血圧症候群を予防するためには、このような高血圧を招く食事を控える必要があります。

とはいえ、日本における一般的な食事の多くには、塩分が含まれています。そのため、忙しくて外食や惣菜、市販の合わせ調味料などに頼らざるをえない人は、塩分の摂取を抑えることが困難です。

このような中、カリウムにはナトリウムの排出を促す働きがあります。そのため、塩分の摂取量が多くなりがちな日本人にとって、カリウムは積極的に摂るべき成分といえます。

このようなカリウムは、野菜や果物などに多く含まれています。そのため、野菜を絞った汁である青汁には、大量のカリウムが含まれています。このようなことから、青汁には妊娠中の高血圧を防ぐ効果が期待できるといえます。

将来的な骨粗鬆症の予防

胎児は、母親から酸素や栄養素などをもらって成長しています。そのため、妊娠中は、おなかの中の赤ちゃんが必要とする栄養素をしっかり摂る必要があります。

特に、カルシウムは、子どもの体を作るために必要不可欠な栄養素です。そのため、妊娠中は、カルシウムの必要量が多くなります。

とはいえ、妊娠中におけるカルシウムの吸収率は、非妊娠時の1.5~2倍程度であるということがわかっています。そのため、妊娠中だからといって、摂取量を大きく増やそうとする必要はありません。

ただ、カルシウムは、もともと摂取量が不足しがちな栄養素です。そのため、普段からカルシウムの少ない食事を摂っていると、妊娠によって吸収率が高まっていても、母体やおなかの赤ちゃんなどが必要とするカルシウムを補いきれていないことがあります。

このようにしてカルシウムの摂取量が足りなくなると、母体の骨からカルシウムが溶け出し、必要量を補おうとします。そのため、カルシウムの摂取量が足りていない状態が続くと、母体の骨がもろくなりやすいです。

そして、このようにして骨がもろくなると、将来の骨粗鬆症リスクが高くなります。というのも、女性は閉経すると骨の強度が急激に下がりやすくなります。

このとき、カルシウム不足によってもともと骨が弱くなっていると、閉経によってさらにもろくなり、骨粗鬆症が発症しやすくなります。実際に、出産を経験している女性は、そうでない女性に比べて骨粗鬆症の発症リスクが高いことがわかっています。

このようなことから、将来の骨粗鬆症リスクを下げるためにも、カルシウムは積極的に摂るべき栄養素ということがわかります。

このような中、青汁はカルシウムを豊富に含む飲み物です。さらに、青汁における代表的な材料の1つであるケールは、カルシウムの吸収率が高い食材です。そのため、ケールで作られた青汁は、特にカルシウム補給に適した飲料であるといえます。

このように青汁には、妊娠中の不調や病気などに効果的な栄養素や成分などが多く含まれています。そのため、青汁を習慣的に飲むことによって妊娠中の不快な症状が緩和しやすくなります。

そして、このようにして妊娠中の不調が改善されると、妊娠に伴うストレスも少なくなりやすいです。そのため、青汁は、妊娠中のストレスケアにもつながるといえます。

このようなことから、妊娠によってさまざまな不調に苦しんでいるのであれば、青汁を取り入れてみることをおすすめします。そうすることによって、妊婦自身だけではなく、おなかの赤ちゃんやパートナーなども快適な日々を送れるようになるはずです。