日本における喫煙率は、1966年をピークに減少し続けています。これには、たばこの有害性についての認知度の普及や高齢化、健康意識の高まりなどのさまざまな要因が影響しているといわれています。

実際に現代では、禁煙や分煙などを促進するさまざまな活動が活発に行われています。このようなこともあり、「禁煙に挑戦したことがある」という人はかなり多いです。

一方で、禁煙に失敗している人は少なくありません。これは、禁煙中にはさまざまな身体的・精神的症状が起こりやすくなるためです。そのため、多くの人が、このような症状のつらさに耐えきれずに再び喫煙し始めてしまいます。

このような中、青汁はこのような「禁煙のつらさ」を和らげる働きのあるさまざまな成分が含まれています。そのため、禁煙を考えているのであれば、青汁を生活に取り入れてみることをおすすめします。そうすることで、禁煙によるさまざまな症状と上手く付き合いやすくなります。

そこで、ここでは青汁が禁煙中のつらさを和らげる理由について解説していきます。

なぜ禁煙がつらいのか

「喫煙は身体に悪影響を及ぼす」ということは、すでに常識となっています。実際に、たばこの煙にはさまざまな種類の有害物質が大量に含まれています。そのため、たばこを吸うと、このような有害物質を体内に取り入れることによって、体の不調や病気などが起こりやすくなります。

また、このようなたばこの害は、喫煙者本人だけではなく、周囲の人間にも及びます。特に、身体が未発達な乳幼児は、大人よりもたばこの悪影響を受けやすいです。

実際に、喫煙習慣のある親を持つ子供は、心身の発達が遅れたり情緒が不安定になったりなどの症状が起こりやすくなります。また、親が喫煙していると、子供に「乳幼児突然死症候群」が起こるリスクが高まることがわかっています。

乳幼児突然死症候群とは、身体的に異常がない子供が突然死亡してしまうことをいいます。このような乳幼児突然死症候群は、発症の原因が解明されていません。

ただ、両親が喫煙している子供における乳幼児突然死症候群の発症リスクは、両親が喫煙しない子供に比べて約4.7倍高いといわれています。このようなことから、親の喫煙は「子供の命を奪う危険をはらむ行為である」ということがわかります。

このように喫煙は、たばこを吸っている本人だけではなく、周囲の人間にも身体的な悪影響を与えます。ただ、このような事実は広く認知されているのにもかかわらず、成人男性の約3割、成人女性の約1割が喫煙しています。これは、前述したように、禁煙にはさまざまな苦痛が伴うことが要因の1つです。

たばこには依存性がある

多くの人が認識しているように、たばこには依存性があります。具体的には、たばこに含まれている「ニコチン」という成分には、脳内に「ドーパミン」をいう神経伝達物質を放出させる作用があります。

このようにしてドーパミンが脳内に分泌されると、達成感や幸福感などの「快楽」という感覚が生じます。そのため、たばこを吸ってニコチンを摂取すると、脳内のドーパミンが一時的に増加して幸せな気分になります。

一方で、このようなドーパミンが少なくなると、イライラなどの不快な感情が起こります。そのため、喫煙後に体内のニコチンが減ってくると、ドーパミン不足によってイライラしやすくなります。

このようにして生じたイライラは、喫煙してニコチンを摂取することによって解消されます。そのため、喫煙し始めると、ニコチンなしでは健全な精神状態を保つことができなくなり、喫煙が習慣化しやすくなります。

また、このようにして「ニコチン依存症」の状態になると、喫煙習慣をやめることが困難になります。というのも、喫煙が習慣化すると、脳がニコチンの作用を定期的に受けることになります。

すると、脳内に「ニコチンがあるのが当たり前」な状態となり、ニコチンなしではドーパミンを放出できなくなります。このような状態になると、たばこ以外では幸福感を得られにくい体質になります。

このようにしてニコチン依存症になると、体内のニコチンが少なくなるとともにイライラや不幸感などが生じるようになります。このようにして「依存している物質を摂らないこと」によって起こる症状を「離脱症状」といいます。

このような中、喫煙習慣をやめるためには、当然のことながら「たばこを吸わないようにする」必要があります。ただ、ニコチンに依存症になっている人がたばこを吸わないようにすると、ニコチンを摂らないことによる離脱症状が現れます。

また、禁煙するために、段階的にたばこの本数を減らしたりニコチンの少ないたばこを吸ったりすると、摂取するニコチンの量を徐々に減らしていくことができます。そのため、このような減煙では、喫煙をいきなりやめるのに比べてニコチンの離脱症状が軽くなりやすいです。

ただ、このような減煙では、摂取するニコチンの量が「脳が必要としている量」を満たしません。そのため減煙には、程度は軽くなるものの、ニコチンの離脱症状が伴います。

そして、このような離脱症状を我慢することは、そう簡単ではありません。というのも、現代の日本においては、コンビニエンスストアなどでたばこを簡単に入手することができます。そのため、ニコチンの離脱症状は、喫煙によって手軽に解消することができてしまいます。

また、「直ちに禁煙しなければ命を落とす危険性がある」などの緊急性のある事態は、ニコチンの離脱症状を我慢するための強い動機となります。

一方で、体に害があるとわかっていても、今現在健康面で困っていることがなければ、「たばこを吸いたい(ニコチンが欲しい)」という欲求に負けやすくなります。

さらに、長期間において禁煙に成功すると、「たばこが嫌い」になる人は多いです。ただ、このような状態に至るまでに他人の喫煙によって受動喫煙をすると、脳がニコチンによる快楽を思い出してしまいます。

このような状況になると、それまでたばこを吸わずに生活できていても、再び喫煙したい欲求に駆られやすくなります。そして、このとき再び喫煙してしまうと、喫煙習慣が元に戻って禁煙に失敗することになります。

このように、一度ニコチンに依存してしまうと、喫煙をやめることが困難になります。さらに、禁煙に失敗すると、「たばこはやめられないものだ」と思い込みやすくなります。

このようにして喫煙を肯定するようになると、たばこによって体の不調や病気などが発症するリスクと一生付き合うことになります。

そして、このようにして健康面のリスクが高くなると、病院や薬などのお世話になる可能性が高くなります。当然のことながら、このようにして医療のお世話になると、金銭的な負担がかかります。このようなことから、喫煙には健康面のリスクだけではなく金銭面のリスクも伴うということがわかります。

「禁煙グッズ」にはニコチンが含まれている

前述のように、たばこには依存性があり、習慣化しやすい嗜好品です。また、ニコチン依存症となると、自身の意志だけで禁煙を成功させることは困難になります。

とはいえ、すでに述べたように、禁煙することには健康面や金銭面などのメリットがあります。そのため、多くの人が「禁煙を成功させたい」と思っています。

このような状況は、企業にとっての「商機」です。そのため、世の中には、「禁煙を成功させること」を目的としたさまざまな商品が出回っています。

例えば、2010年台から急速に広まった「電子たばこ」は、禁煙のために利用されることの多い商品です。このような電子たばこには、従来のたばこに使用されている「タバコ葉」を加熱して生じた気体を吸い込むタイプと、タバコ葉を含まない液体を霧状にして吸引するタイプの2種類があります。

これらのうち、タバコ葉を使用する電子たばこは「タバコ製品」の一種です。そのため、このような電子たばこには、従来のたばこと同様に、ニコチンを含まれています。

一方で、タバコ葉を使用しない電子たばこは、「ニコチンを含んでいない」とされています。これは、「ニコチン」という成分は医薬品扱いとなるため、ニコチンを添加するためには「薬」として販売しなければならないためです。

このような「ニコチンを含んでいない電子たばこ」をたばこの代わりに使用すると、ニコチンを摂取することなくたばこ習慣を続けることができます。そのため、このような電子たばこは、たばこの代替品として使用されていることが多いです。

ただ、2010年に行われた国民生活センターによる検査では、日本で販売されている「ニコチンを含まない電子たばこ」の1/3からニコチンが検出されました。

また、前述のように、日本国内におけるニコチンの添加には法律による規制がかかります。一方で、ニコチンを含む電子たばこの個人輸入には、規制がかかりません。

このような個人輸入の電子たばこは、インターネット上で簡単に手に入れることができます。このようなことから、日本国内においても、「タバコ葉を使用しない電子たばこ=ニコチンを含まない」とは限らないことがわかります。そのため、禁煙のためにこのような電子たばこを使用しても、ニコチン依存が治るとは限りません。

さらに、ドラッグストアなどで手に入るガム型やテープ型などの禁煙補助薬は、ニコチンを含む医薬品です。このような禁煙補助薬は、段階的にニコチンの量を減らすことによって、ニコチンへの依存度を下げていくことを目的としています。

また、テープ型のニコチン剤を使用すると、喫煙以外の手段でニコチンを摂取することができます。このようにすることによって、タバコ製品を使用する習慣がなくなり、たばこへの執着心が徐々に減少していきます。

ただ、このような市販薬は、自分の意思で購入・使用するものです。そのため、禁煙に対する意志が弱いと、このような市販薬を使用しても禁煙に失敗しやすいです。特に、ガムタイプのものは、意志の弱い人やニコチンへの依存度が高い人などが失敗しやすい禁煙補助薬です。

というのも、当然のことながら、このような禁煙補助薬には用法・用量が存在します。ただ、禁煙によるニコチン不足によってイライラすると、このような用法・容量を守らずに使用することがあります。

このようにして正しい方法で禁煙補助薬を使わなくなると、「ニコチンガム」が「ただのたばこの代わり」になります。すると、たばこを吸う代わりにガムを使用するだけになり、ニコチン依存症を改善することにはつながりません。

さらに、このような禁煙補助薬は、たばこに比べると高価です。そのため、ニコチンガムをたばこの代わりに使用すると、金銭的な負担が大きくなります。すると、安価なたばこに再び手を出してしまい、「禁煙失敗」となりやすいです。

このように、市販の禁煙グッズを使用しても、禁煙成功に至らないケースは少なくありません。そのため、禁煙を成功させるためには、強い意志を持つとともに、「ニコチンの離脱症状をニコチンなしで緩和する」ことを意識することが大切だといえます。

禁煙中に起こりやすい症状

前述のように、たばこに含まれるニコチンには、依存性があります。そのため、禁煙に挑戦すると、ニコチンによる離脱症状が起こります。

そして、ニコチンは、「司令塔」である脳への作用が強い成分です。そのため、ニコチンの離脱症状には、以下のようなさまざまなものがあります。

精神状態が不安定になる

すでに述べたように、ニコチン依存症になると、ドーパミンを自力で分泌する能力が低下します。そのため、禁煙してニコチンの離脱症状が起こると、ドーパミンが足りなくなることによってさまざまな精神症状が起こります。

例えば、ドーパミンはやる気を引き起こし、仕事や勉強などのモチベーションを向上させます。そのため、ドーパミンが少なくなると、無気力になったり物事への関心がなくなったりします。

また、禁煙すると、脳内の「セロトニン」という神経伝達物質も減少しやすくなります。セロトニンとは、精神を安定させて前向きにしたり幸福感を感じさせたりする働きのある物質です。

具体的には、セロトニンは、脳内におけるドーパミンやノルアドレナリンなどの分泌量を抑えることによって精神を安定させます。これは、これら神経伝達物質が多すぎると、精神が不安定になるためです。

というのも、前述のようにドーパミンが分泌されると、やる気が起こりやすくなります。一方で、分泌量が過剰になると、脳が異常に興奮して幻聴や妄想などが起こりやすくなります。

また、ドーパミンが多すぎると、外出の際に何度も鍵がかかっているかを確認したり、何かを触るたびに手を洗ったりするなどの症状が現れる「強迫性障害」が起こりやすくなることがわかっています。

また、ノルアドレナリンとは、ストレスに対抗するために体を覚醒させる作用があります。ただ、ノルアドレナリンの分泌量が多すぎると、イライラしたりキレたりしやすくなります。

このように、ドーパミンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質の分泌は、適量であることが大切です。そのため、これらの神経伝達物質の分泌量が多くなると、セロトニンが分泌されてドーパミンなどの過剰分泌を抑えようとします。

このような中、前述のように習慣的な喫煙は、大量のドーパミンを放出させます。そのため、喫煙すると、ドーパミンの分泌をコントロールするためにセロトニンも多く分泌されます。

このような状態が続くと、脳はドーパミンだけではなくセロトニンも自力で分泌できなくなっていきます。そのため、ニコチン依存症となっている人が禁煙してニコチンの摂取を断つと、脳内におけるセロトニンの量が大きく減少します。

このようにして脳内セロトニンが少なくなると、意欲が減少したり幸福感を感じにくくなったりします。さらに、ドーパミンやノルアドレナリンなどのコントロールが行われにくくなることによって、精神状態が不安定になりやすくなります。

そして、このようにして精神状態が悪化すると、小さなことでもストレスに感じたりネガティブ思考になったり、などの「うつ症状」が現れやすくなります。

このように、喫煙習慣によってニコチン依存症となっていた人が禁煙すると、神経伝達物質がうまく分泌されないことによって精神的な症状が現れやすくなります。

また、このような症状は、自身がつらいだけではなく、仕事や勉強などの能率を著しく低下させて社会的な地位を脅かすこともあります。

そのため、禁煙によってこのような精神症状が出ると、喫煙してこれを解決しようとする人が多いです。このようなことから、禁煙による精神症状は、禁煙の成功を難しくさせる要因の1つであることがわかります。

異常な眠気が起こりやすくなる

喫煙者の多くが認識しているように、たばこを吸うと頭がスッキリして眠気が治まります。そのため、集中力を向上させたり眠気を解消させたりするなどの「たばこの効能」を得るために、たばこを吸う喫煙者は少なくありません。

ただ、このような「たばこの効能」は、ニコチンに依存していることによって生じる現象であり、「たばこに有益な効果がある」というわけではありません。

というのも、前述のようにニコチンは、脳に作用してドーパミンを放出させます。そして、このようなドーパミンは、ノルアドレナリンの材料です。そのため、禁煙によってドーパミンが減少すると、ノルアドレナリンも少なくなることになります。

このようなノルアドレナリンには、交感神経を刺激する作用があります。交感神経とは自律神経の一種であり、体が「覚醒モード」のときに優位になる神経系です。そのため、ノルアドレナリンによって交感神経が刺激されると、体が覚醒しやすくなります。

一方で、ドーパミンが不足することによってノルアドレナリンの分泌量が少なくなると、体が覚醒せずに眠気が起こりやすくなります。このようなことから、ニコチン依存症の人が禁煙すると、ドーパミンが少なくなることによって眠気が生じやすくなることがわかります。

また、たばこに含まれているニコチンは、「アセチルコリン」という神経伝達物質と形が酷似しています。そのため、脳内に入ったニコチンは、アセチルコリンの代わりとして働きます。

このようなアセチルコリンは、ドーパミンの放出に関与しています。そのため、ニコチンがアセチルコリンの代わりに働くようになると、「ドーパミン分泌のスイッチ」がニコチンによって押されることになります。すると、前述のように脳内にドーパミンが大量に放出されるようになります。

また、アセチルコリンには、もう1つの自律神経である副交感神経を刺激したり、副交感神経と交感神経の両方を興奮させたりするなどの作用もあります。

そして、このような作用のうち、ニコチンが肩代わりするのは後者の作用です。このようなことから、ニコチンには「交感神経と副交感神経の両方を刺激する作用がある」ということがわかります。

このような中、習慣的な喫煙によって脳が「ニコチンありき」の構造になると、自力でアセチルコリンを分泌しなくなります。そのため、ニコチン依存症になると、自力で自律神経の調整を行いづらくなります。

このような状態で禁煙すると、ニコチンによる自律神経への作用がなくなるため、交感神経・副交感神経のスイッチが入りにくくなり、切り替えもうまくいかなくなります。

すると、体が覚醒しにくくなったり、本来活動すべきときに体が「休眠モード」になったりすることによって、眠気が生じやすくなります。

また、このようにして生じる眠気は、突然発生したり我慢できないほど強烈であったりすることが多いです。そのため、ニコチンの離脱症状による眠気は、ニコチン離脱における精神症状と同じように、社会的損失につながる可能性があります。このようなことから、禁煙によって生じる眠気は、禁煙を失敗させやすくする要因の1つであるといえます。

自律神経失調症によるさまざまな症状が現れやすくなる

すでに述べたように、ニコチンに依存している人が禁煙すると、ニコチンの離脱症状によってドーパミンやノルアドレナリン、アセチルコリンなどの神経伝達物質が少ない状態となります。

そして、これらはどれも、自律神経が正常に働くために必要不可欠な物質です。そのため、ニコチンの離脱症状によってこのような神経伝達物質が不足すると、自律神経のバランスが崩れて「自律神経失調症」が発症しやすくなります。

このような中、自律神経は体のさまざまな機能をコントロールしています。例えば、自律神経が体の覚醒・休息を調整しているのは前述のとおりです。そのため、自律神経失調症になると、眠気が生じたり異常な興奮が起こったりしやすくなります。

また、わたしたちが意識しなくても心臓が動いたり呼吸が止まらなかったりするのは、自律神経がこれらの働きを制御しているためです。さらに自律神経は、血管の収縮・弛緩や食べ物の消化吸収、発汗などにも関与しています。

そのため、自律神経失調症になると、このような自律神経による働きがうまくいかなくなるため、さまざまな症状が現れやすくなります。具体的には、脈拍が安定しなくなったり息苦しくなったりします。また、血行不良によるしびれや下痢・便秘などの胃腸症状、異常な発汗なども起こりやすくなります。

そして、自律神経失調症によるこのような症状は、「禁煙によるニコチンの離脱症状によるものである」という事実が認識されづらいです。さらに、医師によっては、自律神経失調症を正しく診断できないケースもあります。これは、自律神経失調症の症状は多岐にわたり、患者が自覚できないものも多いためです。

例えば、自律神経失調症における自覚症状が「胃腸の調子が悪い」ということだけである場合、この患者は胃腸科の病院にかかることが多いです。

ただ、このような胃腸症状は、胃腸そのものの問題によるものではありません。そのため、症状の原因を探すために胃腸だけを検査しても、原因は特定することができません。

このとき、医師が「自律神経失調症による症状である可能性がある」と判断することができれば、適切な診察を行うことができます。ただ、特定の分野を専門とする医師の中には、「症状が出ている部位に異常がないため原因不明である」とする人が少なくありません。

このようにして自身の不調が「原因不明」と診断されると、対処の方法がわからないため、つらい症状を我慢しなければならなくなります。

このような中、前述のように禁煙中はストレスを感じやすかったりイライラしやすかったりします。そのため、禁煙中における自律神経失調症の症状は、健常時よりもつらく感じやすいです。当然のことながら、このような強いストレスは、禁煙の達成を困難にする要因となります。

食欲が増加して太りやすくなる

すでに述べたように、ニコチン依存症の人が禁煙すると、脳内におけるドーパミンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質が少なくなります。

このようにしてドーパミンやノルアドレナリンなどが少なくなると、食欲が増大しやすくなります。これは、これら2つの神経伝達物質は、食欲を抑制する作用があるためです。そのため、禁煙によってこれら神経伝達物質が少なくなると、食欲に対する抑止力が低くなって食欲が生じやすくなります。

また、通常食べ物を食べるとドーパミンが放出されます。そのため、健常な人は、食欲を満たすことによって満足感を得ることができます。

ただ、喫煙によってニコチンに依存していると、脳のドーパミン分泌能力が低下しているため、食事によって満足感を得ることができません。そのため、喫煙習慣がある人は、食事で得られない満足感を得るために「食後の一服」をしたくなります。

このとき、前述のように禁煙すると、ニコチンによるドーパミン分泌が起こらなくなります。ただ、脳はニコチンによって「気持ちよくなる」ことに慣れてしまっています。これは、「ドーパミンが分泌されるような行為」に対して依存しやすい状態といえます。

このような中、禁煙によってニコチン依存症から脱し始めると、食事によるドーパミンの分泌が再開されます。そのため、禁煙し始めた頃は、喫煙によって得ていた満足感を食事で代用しようとしやすいです。このようなことから、禁煙中は食欲が増大しやすいことがわかります。

さらに、喫煙すると、たばこの煙に含まれる有害物質によって舌の「味蕾」という組織が壊れやすくなります。味蕾とは、味を感じ取るための「センサー」です。

そのため、喫煙によって味蕾が壊れると、味覚が鈍くなって食物の味を感じにくくなります。このようなことから、喫煙する習慣がある人は、食べ物を美味しく感じにくくなることによって食欲が少なくなりやすいです。

一方で、禁煙してたばこの煙による有害物質の影響がなくなると、味蕾が徐々に回復していきます。すると、味覚が改善されて食べ物が美味しく感じるようになっていきます。当然のことながら、このようにして食べ物を美味しく感じるようになると食欲は増しやすくなります。

このように、禁煙中はさまざまな要因によって食欲が増しやすい環境にあります。そして、このような過剰な食欲にまかせて食べ物を食べると、体に余分な脂肪がついて肥満となります。

このようなことから、禁煙すると食欲の増加によって太りやすくなることがわかります。そして実際に、「禁煙によって太った」という体験を持つ人はかなり多いです。

とはいえ、このような禁煙による食欲増加は、ニコチンの離脱症状によるものです。そのため、禁煙を続けて「体内にニコチンがない状態」が普通になってくると、このような食欲は落ち着いていきます。

そして、禁煙による肥満を避けるために喫煙すると、喫煙による健康面や美容面などのリスクを負うことになり、本末転倒となります。このようなことから、禁煙による食欲増加は、うまく工夫して乗り超えることが大切であるといえます。

禁煙中に青汁を飲むべき理由

すでに述べたように、禁煙するとニコチンが供給されないことによるさまざまな離脱症状が起こります。そして、このような離脱症状は、禁煙の成功を困難にしている原因となっています。そのため、禁煙を成功させるためには、このような離脱症状をなるべく軽くすることが大切です。

このような中、青汁にはこのような離脱症状から抜け出すために必要な栄養素や、離脱症状を軽くする成分などが多数含まれています。そこで、以下に青汁に含まれている「禁煙を助ける成分」について解説していきます。

精神症状や自律神経の働きなどの改善に役立つ成分が含まれている

前述のように、禁煙すると、脳内の神経伝達物質が少なくなることによって心身の不調が起こりやすくなります。そして、このような不調は、禁煙の成功を困難にさせる原因となります。そのため、禁煙を達成するためには、神経伝達物質の分泌量を正常にすることが大切であるといえます。

とはいえ、禁煙による神経伝達物質の減少は、ニコチンの離脱症状によるものです。そのため、禁煙には、必ず神経伝達物質の分泌異常による症状が伴います。

ただ、禁煙中に食事の偏りなどによって栄養が偏ると、つらい症状が起こりやすくなったり悪化しやすくなったりします。というのも、ドーパミンやセロトニンなどの神経伝達物質は、トリプトファンやフェニルアラニンなどのアミノ酸を材料に作られます。

また、このようなアミノ酸から神経伝達物質が作られるためには、さまざまなミネラル・ビタミンの助けを借りる必要があります。そのため、これら栄養素の摂取量が足りないと、ニコチンの離脱症状から開放されにくくなります。

また、脳内で神経伝達物質が分泌されるためには、このような材料が脳に送り届けられる必要があります。このとき、神経伝達物質の材料は、血液によって脳まで運ばれています。そのため、血液の巡りが悪いと、ニコチンの離脱症状が長続きしやすくなります。

このような中、日本における現代人は、慢性的にビタミン・ミネラルの摂取量が不足している傾向にあります。そのため、現代では「栄養不足による自律神経失調症」に陥っている人が少なくないといわれています。

また、このようにしてビタミンやミネラルなどの栄養素が不足すると、血液の巡りも悪くなりやすいです。これは、血液が作られるためには、鉄や葉酸、ビタミンB12などの栄養素が必要であるからです。そのため、これら栄養素が不足すると、血液の総量が減ることによって血行が悪くなります。

また、食事から摂取した糖質や脂質などのエネルギー源を燃やすためには、ビタミンB群が必要不可欠です。そのため、ビタミンB群の摂取量が足りなくなると、エネルギーが作られにくくなることによって体が冷えやすくなります。

このようにして体が冷えると、体内の熱を逃さないために、体の表面に近い部分の血管が収縮して血液が流れにくくなります。すると、収縮した部分の血管で血液の停滞が起こり、血液の循環が妨げられやすくなります。

このように、ビタミンやミネラルなどの栄養素が不足すると、ニコチンの離脱症状から回復しにくくなります。そのため、つらい症状を抑えて禁煙を成功させるためには、これら栄養素をしっかり摂ることが必要不可欠であるといえます。

このような中、青汁にはさまざまな種類のビタミン・ミネラルを豊富に含んでいます。そのため、食事と一緒に青汁を飲むようにすると、栄養不足による神経伝達物質の分泌不良を防ぎやすくなります。

また、青汁には、食物繊維も豊富に含まれています。食物繊維とは、植物性食品に含まれており、人体で消化・吸収ができない成分のことをいいます。

このような食物繊維には、間接的に脳内における神経伝達物質の分泌を助ける作用があることがわかっています。具体的には、食物繊維は「血液に糖がある状態」を長続きさせます。

血液中に糖が多く含まれていると、トリプトファンなどのアミノ酸が脳に運ばれやすくなります。このようにして脳に神経伝達物質の材料が送り届けられると、材料が供給されることによって神経伝達物質が分泌されやすくなります。

実際に、甘いものを食べて「ホッ」としたような安心感を覚えたことがある人は多いでしょう。これは、脳内にトリプトファンが届けられることによって、セロトニンが分泌されやすくなることによって起こる現象だといわれています。

ただ、甘いものを食べて増加した血液中の糖は、「インスリン」というホルモンの影響によって低下します。そして、インスリンによって血糖が少ない状態になると、脳にトリプトファンが送り届けられにくくなってセロトニンが分泌されにくくなります。

また、血糖が少なくなると、脳が「エネルギー不足である」と判断して空腹感が起こりやすくなります。多くの人が認識しているように、空腹感はイライラを引き起こします。そのため、禁煙しているときに血糖値の低下が起こると、禁煙時のイライラが増幅されやすくなります。

このような中、食物繊維には糖質や脂質などの吸収を抑えるという作用があります。具体的には、食物繊維はこれら栄養素が消化酵素を触れるのを阻害します。

このようにして糖質などが消化酵素と触れにくくなると、その分だけ消化されにくくなります。すると、これらエネルギー源の吸収が抑えられたり吸収スピードが緩やかになったりします。

こうして糖の吸収スピードが遅くなると、食事に含まれる糖が血液に流れ出るまでに時間がかかるようになります。このようにして血液に徐々に糖が供給されるようになると、その分だけインスリンの分泌量が少なくなります。

このようにしてインスリンの分泌量が安定すると、インスリンによる血糖値の急低下が起こらなくなります。すると、血液中に糖が一定量ある状態が長く続き、脳に神経伝達物質の材料が届けられやすくなります。

このように、食物繊維には脳内における神経伝達物質の分泌を助ける間接的な作用があります。そのため、青汁を食事と一緒に飲むようにすると、食物繊維を多く摂ることによって、神経伝達物質不足による自律神経失調症状が起こりにくくなるといえます。

肥満防止に役立つ食物繊維が含まれている

すでに述べたように、禁煙すると食欲が増加して太りやすくなります。そのため、禁煙に挑戦する人の中には、このような禁煙による肥満を避けるために再び喫煙してしまう人が少なくありません。特に、女性はこのような傾向が強いです。

このような中、前述のように食物繊維は血糖値の急降下を防いで空腹感を起こりにくくします。このようにして空腹感が起こりにくくなると、その分だけ食欲を抑えやすくなるため肥満が起こりにくくなります。

また、食物繊維には、糖質や脂質などのエネルギー源の吸収を抑えるという作用があります。このようにしてこれら栄養素が吸収されにくくなると、体が摂り入れるエネルギーの量が減ります。

当然のことながら、吸収するエネルギーの量が少なくなると、その分だけ太りづらくなります。そのため、食物繊維が多い食事を摂ると、そうでないときに比べて太りづらくなるといえます。

また、血糖値を下げるホルモンであるインスリンには、体に脂肪をつきやすくしたり蓄えている脂肪を燃やしにくくしたりするなどの「太りやすくする作用」もあります。そのため、インスリンの分泌量が多くなると、このような作用によって太りやすくなります。

このような中、前述のように食物繊維には、糖質の吸収スピードを緩やかにしてインスリンの過剰分泌を防ぐ働きがあります。そのため、食物繊維の多い食事を摂ると、インスリンの「太りやすくする作用」が現れにくくなります。

さらに、食物繊維には、肥満の原因となる「便秘」を予防する働きもあります。便秘になると、腸内に便が長く留まることになります。このようにして便の滞留時間が長くなると、その分だけ腸が栄養を吸収する時間も長くなります。そのため、便秘になると、余分にエネルギー源を吸収しやすくなり太りやすくなります。

このような中、多くの人が知っているように、食物繊維には便秘を予防したり解消したりする作用があります。そのため、食物繊維をしっかり摂ると、エネルギーの過剰な吸収を防ぐことによって太りづらくなります。

このように、食物繊維には肥満の防止に効果的なさまざまな作用があります。そのため、青汁を生活に取り入れると、食物繊維を摂ることによって禁煙による肥満が起こりづらくなることが期待できます。

味覚の回復に必要な成分が含まれている

通常、たばこの煙は「美味しい」と感じるものではありません。そのため、喫煙習慣がない人がたばこの煙を吸うと、苦味を感じて不快になることがほとんどです。

ただ、多くの喫煙者がいうように、このようなたばこの「まずさ」は、吸っていくうちに美味しく感じるようになります。このような現象は、脳が「たばこの味」と「ニコチンの作用」を関連付けて記憶することによって起こります。

また、すでに述べたように、たばこの煙に含まれる有害物質は、味蕾を壊して味覚を狂わせます。このようにして味覚が壊れると、本来美味しいと感じないものを美味しく感じやすくなります。そのため、喫煙によって味覚がおかしくなると、たばこの煙が美味しく感じやすくなります。

当然のことながら、たばこの煙を「美味しいものである」と認識していると、再び口にしたくなります。一方で、喫煙初期の頃のように、たばこを「美味しくない」と感じるようになれば、吸いたい欲求が再発しにくくなります。

このようなことから、禁煙を成功させるためには、ニコチンの離脱症状を改善させるだけではなく、味覚も早く回復させることが大切であることがわかります。

ただ、このような味蕾の再生には、亜鉛や葉酸などのさまざまな栄養素が必要です。そのため、味覚を回復させるためには、これら栄養素を十分に摂る必要があります。

このような中、青汁には亜鉛や葉酸などの味覚の再生に必要な栄養素が豊富に含まれています。そのため、青汁を習慣的に飲むと、正常な味覚を取り戻すのが早くなり、禁煙が成功しやすくなります。

このように、青汁は禁煙中におすすめの飲料です。ただ、当然のことながら、青汁は「栄養豊富な食品」であって「薬」ではありません。そのため、青汁を飲むことによってニコチンの離脱症状がなくなるわけではありません。

とはいえ、これまでに述べたように、青汁にはたばこへの依存から回復するのに必要な成分・栄養素が豊富に含まれています。そのため、青汁を生活に取り入れると、禁煙時の苦痛な症状が和らいで禁煙が成功しやすくなるといえます。

そして、青汁は、禁煙成功後にも続けることをおすすめします。そうすることで、健康的な身体を維持することができ、「たばこに頼る必要のない生活」を送れるようになるはずです。