一般的に、ほとんどの親は、子供に健やかでいてほしいと願っています。そのため、子供ができると、以前より健康情報に対して強い関心を抱くようになる人が多いです。

このような健康情報の中でも、特に親の関心が高い傾向があるのが「アレルギー」です。これは、アレルギーは生活の質を大きく低下させる要因となるとともに、発症すると長い付き合いになる病気であるためです。

このようなアレルギーは、さまざまな原因によって起こります。そして、現在の日本は、「アレルギー大国」といわれるほどアレルギーになりやすい環境にあります。そのため、親がどれだけ気をつけても、子供にアレルギーが発症することがあります。

ただ、アレルギーの発症と食生活は密接に関係しています。そのため、子供の食生活を見直すことによって、アレルギーが起こりにくい体質になることがあります。

このような中、青汁には「アレルギーを起こりにくい体質」を作るのに効果的な成分が含まれています。そのため、青汁を生活に取り入れると、アレルギーが起こりにくくなったりアレルギーが緩和したりしやすくなります。

そこで、ここでは子供のアレルギーについて解説し、青汁が子供のアレルギー対策に有効な理由について述べていきます。

アレルギーとは

近年、アレルギーをもつ子供が急激に増加しているというデータがあります。具体的には、アレルギーのある子供は1970年台に増加し始めています。そして、現在では日本人における子供の約3人に1人が、何らかのアレルギーをもっているといわれています。

このような子供のアレルギーのうち、特に多いのが食物アレルギーです。このような食物アレルギーは、大人になると軽快したり解消したりすることが多いです。

ただ、アレルギー反応が起こると、痒みなどの不快な症状が起こります。子供にこのような症状が現れると、我慢できずにかきむしることによって症状が悪化することがあります。

また、アレルギー反応が急激に起こると、ショック症状が発生して最悪の場合死に至ることもあります。そのため、アレルギーが発症したら、アレルギーを起こす原因物質の摂取を避ける必要が生じます。

そして、早い人では、このような食物アレルギーが乳児期に発症します。そのため、食物アレルギーが発症すると、少なくとも数年は特定の食品を摂らない生活を送らなければいけなくなります。

このような生活になると、料理がマンネリ化したり手間がかかったりするため、毎日の調理が苦痛に感じるようになります。また、食物アレルギーがあると、外食や友達の家などの自宅以外で食事を摂るときに不都合が生じやすいです。

そのため、多くの親が子供にアレルギーが発症しないことを願っています。そして、これを実現するために、さまざまなメディアで情報収集したり生活習慣に気を配ったりしている人がほとんどです。

アレルギー症状を引き起こす「免疫」

人間は、「細菌やウイルスなどの病原体によって感染症が発症するリスク」に常時さらされています。例えば、土や川などの自然環境は細菌の代表的なすみかです。また、細菌は、人の肌や口内などにも存在しています。このようなことから、わたしたちは細菌に囲まれて暮らしているといえます。

さらに、ウイルスは、人や虫などの生物を宿主としています。そのため、人混みに行ったり蚊に刺されたりすると、ウイルスが体内に侵入する可能性があります。

そして、このような細菌やウイルスなどは、肉眼で見ることができません。そのため、一般的な生活では、「人間がこれら病原体と完全に隔離される」ことは不可能といえます。

とはいえ、これら病原体が体内に侵入しても、病気が発症するとは限りません。これは、人体には病原体を撃退するシステムが備わっているためです。このようなシステムを「免疫」といいます。

このような免疫のほとんどは、白血球という免疫細胞が働くことによって機能しています。具体的には、病原体が体内に侵入すると、「マクロファージ」という白血球がこの病原体を取り込もうとします。

外敵が多いことによってこのようなマクロファージの働きが追いつかなくなると、白血球の一種である「ヘルパーT細胞」に病原体の情報が伝えられます。

このようなヘルパーT細胞は、「B細胞」という白血球に「武器」を作る命令を出します。すると、B細胞はヘルパーT細胞から受け取った情報を元に、「この病原体専用の武器」を作るようになります。このような武器を「抗体」といいます。

このような抗体には、他の免疫細胞の働きを活性化したり病原体を直接攻撃したりする作用があります。そのため、B細胞が抗体を作るようになると、病原体の排除がスムーズに行われやすくなります。

ただ、このような免疫反応は、病原体ではない無害な物質が体内に侵入した際にも起こります。このようにして免疫システムが「本来排除しなくても問題がないもの」に反応としてしまうことを「アレルギー」といいます。このようなことから、アレルギーは「免疫システムの判断ミス」によって起こるということがわかります。

即時型アレルギーと遅延型アレルギー

多くの人が認識しているように、アレルギーをもつ人が「アレルゲン」と呼ばれる原因物質を体内に取り入れると、すぐに目の痒みや鼻水、くしゃみなどの症状が起こることが多いです。このようなアレルギーを「即時型アレルギー」といいます。

このような即時型アレルギーは、「免疫グロブリンE(IgE)」という抗体によって引き起こされます。というのも、前述のように体内に病原体などの異物が侵入すると、さまざまな過程を経てB細胞から抗体が放出されます。このような抗体を作られた異物を「抗原」といいます。

このような抗体は、「免疫グロブリンM(IgM抗体)」や「免疫グロブリンG(IgG抗体)」、「免疫グロブリンA(IgA抗体)」、「免疫グロブリンE(IgE抗体)「免疫グロブリンD(IgD抗体)」などの5種類があります。これらは、それぞれ働き方や形などが異なります。

これらのうち、IgE抗体は寄生虫感染から体を守るのに役立つ抗体です。このようなIgE抗体は、「好塩基球」という白血球や皮膚や粘膜などに存在している「マスト細胞」などと結合します。そして、再び抗原が体内に侵入すると、IgEがこの抗原とくっつきます。

このようにしてIgEと抗原が結合すると、好塩基球やマスト細胞などから「ヒスタミン」などの化学物質が放出されます。このようなヒスタミンには、周辺組織に炎症を起こす作用があります。そのため、ヒスタミンが分泌されると、周辺組織に炎症が起こります。

このようにして組織に炎症が起こると、血流が良くなってさまざまな種類の白血球が抗原に近寄りやすくなります。また、外敵のさらなる侵入を拒むために、粘膜が腫れてむくみやすくなります。

このように、免疫システムによってIgE抗体が分泌されると、体に外敵から身を守るためのさまざまな反応が起こります。

ただ、このようなIgE抗体は、食物や花粉などに含まれている「本来無害な物質」が「外敵」として認識されることによって分泌されることがあります。

このようにして「免疫システムの勘違い」によってIgEが放出されると、無害な物質であるのにもかかわらず、体にこれを排除するための反応が起こることになります。すると、無用な炎症反応が起こり、目や喉などのかゆみ、鼻水、鼻づまりなどのアレルギー反応が起こります。

このようなIgE抗体によるアレルギー反応は、アレルゲン摂取の数十分~数時間以内に症状が現れます。そのため、このようなアレルギーは、「即時型アレルギー」と呼ばれます。

一方で、アレルギーの中には、アレルゲンを摂取してから数時間~数週間後に症状が現れるものがあります。このようなアレルギーを「遅延型アレルギー」といいます。

このような遅延型アレルギーが発症するメカニズムは、正確には解明されていません。ただ、白血球の一種であるT細胞やIgG抗体などによって起こるといわれています。

前述のように、即時型アレルギーではマスト細胞が化学物質を放出することによって症状が現れます。そのため、即時型によるアレルギー反応は、マスト細胞が存在している皮膚や腸・気管支・鼻など粘膜に起こります。

これに対して遅延型アレルギーは、このような組織だけではなく全身に炎症反応が起こります。そのため、遅延型アレルギーが発症すると、内臓や脳などのさまざまな器官に症状が現れることがあります。そのため、遅延型は、「アレルギーである」と認識されづらいタイプのアレルギーです。

このように、アレルギーは発症の仕方や症状が現れるまでの時間等によって2つのタイプに分類されます。とはいえ、これらはどちらも、免疫システムのエラーによって起こるということには変わりありません。

そのため、アレルギーの発症を防ぐためには、免疫システムを正常化させることが大切であるといえます。

子供はアレルギーを発症しやすい

前述のように、アレルギーとは、本来害のない物質を外に排除しようとすることによって起こります。これは、免疫を担っている免疫細胞がアレルゲンを「外敵である」と認識することによって起こります。

そして、このようなアレルギーは、大人よりも子供の方が発症しやすいです。これは、子供の免疫力は「発展途上」であるためです。

というのも、免疫力は、外敵と遭遇する経験を積むと強化されていきます。例えば、一般的に、水疱瘡や麻疹などは一度しかかからない病気として認識されています。これは、免疫がこのような感染症を引き起こす病原体を記憶して、「効率の良い戦い方」を行えるようになるためです。

一方で、免疫システムが経験を積んでいないと、「外敵の誤認」が起こりやすいことが知られています。そして、前述のように、免疫システムが無害なものを「外敵」として誤認すると、アレルギーが発症します。このようなことから、免疫システムが経験値を積むほど、アレルギーが起こりにくくなるといえます。

実際に、幼い頃から保育園に通っている子供は、そうでない子供に比べてアレルギーの発症率が低いという研究データがあります。これは、環境に順応する能力の高い幼年期に免疫システムを強化することによって、免疫の誤作動が起こりにくくなったためと考えられています。

また、後述するように、子供の腸内は大人に比べて未熟です。そして、このような腸内の状況は、アレルギーの発症に深く関与しています。特に、腸内環境の悪化は、食物アレルギーを起こしやすくします。そのため、子供は大人よりも食物アレルギーが発症しやすいという性質があります。

偏食はアレルギー体質を作る

一般的に、子供には食べ物の好き嫌いがあることが多いです。このような子供の好き嫌いには、味覚などの生理的な原因が関係しています。そのため、子供の好き嫌いは、克服を無理強いせずに寛容に受け止めることが大切です。

とはいえ、食べ物の好き嫌いによって特定の食べ物しか食べなくなると、子供の成長に欠かせない栄養素が不足しやすくなります。一般的に、このような食べ物のより好みは「偏食」と呼ばれます。

そして、偏食になった子供の多くは、野菜を食べません。これは、本来野菜は、子供が美味しく感じる味ではないためです。

ただ、このようにして野菜をまったく食べなくなると、アレルギーを発症しやすい体質になります。そこで、以下に偏食がアレルギー体質を作る理由について解説していきます。

偏食はアレルゲンが侵入しやすい腸を作る

偏食によって野菜不足になると、腸内環境が悪化してアレルギーが起こりやすくなります。具体的には、野菜の摂取量が足りなくなると、善玉菌が少なくなって悪玉菌が増加しやすくなります。

善玉菌とは、人体に有益な働きをする腸内細菌のことをいいます。これに対して、悪玉菌は人体に有害な物質を放出する腸内細菌です。

このような中、善玉菌のエサとなるのは食物繊維のみです。そして、このような食物繊維は、野菜などの植物性食品にしか含まれていません。そのため、偏食によって野菜不足になると、腸内に善玉菌のエサが供給されないことになります。

これに対して、悪玉菌はさまざまな物質を栄養とすることができます。そのため、偏食によって穀物や動物性食品などばかり食べていると、悪玉菌が増えやすくなります。

このようにして悪玉菌が多くなると、その分だけ悪玉菌が放出する有害物質の量が多くなります。すると、このような有害物質によって腸の壁が傷つきやすくなります。

このようにして腸壁に傷がつくと、健康であれば体内に侵入しない物質が体内に入り込みやすくなります。このような状態を「リーキーガット症候群(腸管壁浸漏症候群)」といいます。

腸がこのような状態になると、牛乳や小麦などに含まれる消化できないタンパク質が体内に侵入しやすくなります。そして、このようなタンパク質は、本来人体には存在しないものです。

そのため、このような「消化できないタンパク質」が体内に侵入すると、免疫細胞がこれを「排除すべき異物である」と認識します。すると、免疫システムが作動して、アレルギーが発症することになります。

このように、腸内環境が悪化して悪玉菌が増加すると、食物に含まれるアレルゲンとなりうる物質が体内に侵入しやすくなります。

そして、このような物質は、体内に入る量が多いほど「体に害がある」と認識されやすいです。そのため、体内へ異物が大量に取り込まれると、この異物はアレルゲンとなりやすくなります。

つまり、悪玉菌の数が多くなるほど、有害物質によって「腸壁の傷」が大きくなるため、アレルギーが発症しやすくなるということです。

このように、偏食は腸内環境の悪化を招き、アレルギーを起こす原因となります。そのため、子供のアレルギーが気になるのであれば、腸内環境を整える食事を心がけることが大切です。

偏食は免疫力を低下させる

前述のように、偏食になると野菜の摂取量が不足しやすいです。そして、このような野菜不足は、免疫力の低下を招きます。これは、食物繊維の摂取量が足りなくなると、免疫細胞の働きが低下しやすくなるためです。

というのも腸内には、さまざまな種類の免疫細胞が集中して存在しています。これは、腸内は体内でありながら、食べ物などの「外部のもの」と触れる機会が多いためです。

そして、このような免疫細胞は、腸内細菌の影響を強く受けます。具体的には、腸内における善玉菌の数が多くなると、免疫細胞の働きが活性化されます。一方で、悪玉菌の数が増えると、悪玉菌が放出する有害物質によって免疫細胞の働きが低下します。

このような中、前述のように食物繊維の摂取量が足りなくなると、善玉菌が減って悪玉菌が増加しやすくなります。

さらに、悪玉菌の勢力が強くなると、善玉菌の数がさらに減りやすくなります。これは、これらの腸内細菌は、腸内という限られた空間で生存競争を繰り広げているためです。

そのため、食物繊維の摂取量が少なくなると、善玉菌の減少と悪玉菌の増加の両方が起こりやすくなり、免疫力が下がりやすくなります。

そして、前述のように、アレルギーは免疫システムの誤作動によって発症します。そのため、このようにして免疫細胞が正常に働きにくくなると、誤作動を起こすことによってアレルギーが発症しやすくなります。

このように、腸内環境が悪化すると、アレルゲンが体内に侵入しやすくなったり免疫力が低下したりすることによって、アレルギーが発症しやすくなります。そのため、アレルギーを予防したり改善したりするためには、腸内環境を整えることが大切であるといえます

偏食はアレルギー症状を重症化させやすくする

ほとんどの人が知っているように、大人と子供では食べ物の好みが異なることが多いです。例えば、幼い頃には苦くしか感じなかったコーヒーであっても、大人になると美味しく感じやすくなります。

これと同様に、一般的には歳を重ねると油っこいものが食べられなくなっていきます。そのため、ある程度年齢を重ねた大人には、揚げ物などを避ける人が多いです。

一方で、揚げ物は子供が好みやすい料理です。実際に、エビフライやフライドポテト、フライドチキンなどの揚げ物料理は、お子様ランチなどにも採用されているような代表的な「子供の好物」です。そのため、偏食になっている子供の中には、揚げ物ばかり食べる子がいます。

通常、このような揚げ物は、「サラダ油」と呼ばれる菜種油やパーム油などを利用して作っています。

このうち、菜種油やコーン油などの食用油には、「リノール酸」という脂質が多く含まれています。このようなリノール酸は、人間が生きていくために摂取する必要がある「必須脂肪酸」の一種です。

ただ、このようなリノール酸は、摂り過ぎるとアレルギー症状が悪化しやすくなることがわかっています。これは、リノール酸を摂ると体内のアラキドン酸が増加するためです。

というのも、前述のようにアレルギーの症状は、抗体からの刺激を受け取った細胞からヒスタミンやロイコトリエンなどの化学物質が放出されることによって起こります。

このような中、これら化学物質の材料はアラキドン酸という脂質です。そして、このようなアラキドン酸は、リノール酸から作られます。

そのため、リノール酸を摂り過ぎると、体内にアラキドン酸が増えやすくなります。すると、アレルギー症状を引き起こす化学物質が作られやすくなり、アレルギーの症状が重症化しやすくなります。

また、アラキドン酸は、「プロスタグランジン」という化学物質の材料にもなります。このようなプロスタグランジンには、炎症を抑制する作用がある「E1」や炎症を起こす作用がある「E2」などのさまざまなタイプがあります。

このようなプロスタグランジンのうち、E1が作られると炎症が抑えられることによってアレルギー症状が緩和しやすくなります。一方で、プロスタグランジンE2が作られやすくなると、炎症が促進されることによってアレルギー症状がひどくなりやすくなります。

このような中、プロスタグランジンE1が作られるためには、ビタミンCやナイアシンなどの栄養素が必要不可欠です。そして、このうちビタミンCは、動物性食品にほとんど含まれていない栄養素です。そのため、偏食によって野菜を食べなくなると、ビタミンCの摂取量が不足しやすくなります。

すると、プロスタグランジンE1が作られにくくなる一方でプロスタグランジンE2が作られやすくなります。すると、プロスタグランジンE2によって炎症が促進されることによって、アレルギー症状が重くなりやすくなります。

このように、植物油に含まれることの多いリノール酸は、摂り過ぎるとアレルギー症状を起こしやすくするというデメリットがあります。そのため、偏食になって揚げ物ばかり食べるようになると、リノール酸を摂取しすぎることによってアレルギー症状が重症化しやすくなります。

また、外食での揚げ物調理や市販のお菓子、加工品など使われることが多い「パーム油」は、このようなリノール酸をあまり含まない食用油です。

ただ、このようなパーム油は、加工の際に使用される化学物質の毒性や飽和脂肪酸の多さなどによってがんや生活習慣病などの発症リスクが高い油として知られています。

実際に、マウスを使用した実験では、パーム油を与えられたマウスは、菜種油やラードなどを与えられたマウスに比べて、著しく生存率が低かったという結果が出ています。また、アメリカの農務省は、パーム油の摂取を推奨していません。

そのため、パーム油による揚げ物は、リノール酸によるアレルギー発症リスクは低いものの、なるべく避けた方がいい食品であるといえます。このようなことから、子供の健康を考えるのであれば、揚げ物ばかり食べさせるのは避けるべきであるといえます。

偏食になると食物アレルギーが起こりやすくなる

前述のように、偏食になった子供の多くは、野菜を食べません。ただ、このようにして野菜の摂取量が少なくなると、ビタミンAの摂取量が不足しやすくなります。

ビタミンAとは、皮膚や粘膜などの健康を維持するために必要不可欠な栄養素です。また、ビタミンAは免疫力にも影響を与え、免疫細胞の働きを向上させたり腸のバリア機能を維持させたりする作用があります。

このようなビタミンAは、豚や鶏などのレバーや魚の肝などに含まれています。とはいえ、これらは食卓に頻繁に上がる食品ではありません。そのため、ほとんどの人が、ビタミンAを「βカロテン」として摂取しています。

βカロテンとは、緑黄色野菜に多く含まれている色素のことです。このようなβカロテンには、体内でビタミンAに変換されるという性質があります。そのため、多くの人が、ビタミンAの必要量を野菜の摂取によって補っています。

ただ、このような緑黄色野菜は、子供が嫌いな野菜の代表格です。そのため、偏食になると、野菜を食べないことによってビタミンAの摂取量が不足しがちになることがあります。

このようにしてビタミンAが不足すると、腸内のバリア機能が低下しやすくなります。すると、免疫力が低下したりアレルゲンが体内に侵入しやすくなったりすることによってアレルギーが発症しやすくなります。

偏食になると体が冷えやすくなる

すでに述べたように、アレルギーは免疫細胞の誤作動によって起こる病気です。そのため、アレルギーを予防するためには、免疫細胞の働きを高めることが大切であるといえます。

このような免疫細胞には、働くのに最適な温度があります。具体的には、免疫細胞は体温が高くなるほど働きが活性化します。

一方で、体温が下がると、免疫細胞の働きが抑制されて免疫力が低下します。実際に、体温が1℃下がると、免疫力は30%低下するといわれています。そのため、アレルギーを予防するためには、体を温めることが大切であるといえます。

とはいえ通常、子供の体温は大人に比べて高めな傾向にあります。これは、子供の体は小さいため、熱が全体に行き渡りやすいということが要因の1つです。また、熱の産生量も、体の小ささの割には多めであることがわかっています。

さらに、一般的には、子供は動いていることが好きです。このようにして体を動かすと、その分だけ足や腕などの筋肉による熱の産生が行われやすくなるため、体が温まりやすくなります。

ただ、このような体の熱は、細胞が酸素やエネルギー源となる栄養素などを使用して代謝を行うことによって生み出されます。そのため、細胞が酸素・栄養不足に陥ると、代謝が行われにくくなることによって体が冷えやすくなります。

また、細胞がエネルギー源を燃やすためには、ビタミンB群の助けを必要とします。そのため、このようなビタミンB群が不足すると、摂取したエネルギー源を燃やすことができなくなります。すると、細胞による熱の産生量が低下して体が冷えやすくなります。

さらに、このようにして体がエネルギー不足になると、積極的に運動しなくなります。すると、運動による熱産生量が低下するため、体が温まりにくくなります。

そして、前述のように、体が冷えるとアレルギーが発症しやすくなります。そのため、ビタミンB群の摂取量が足りなくなると、体が冷えることによってアレルギーが起こりやすくなります。

このような中、偏食になると体内のビタミンB群が不足しやすくなります。これは、偏食になると、ビタミンB群が多い食品を食べることが少なくなるためです。

また、偏食になってご飯やパン、揚げ物などばかり食べると、体内におけるビタミンB群の消費量が多くなります。

というのも、前述のように、これら食品に含まれている栄養素を燃やすためにはビタミンB群が必要です。そのため、ご飯やパンなどを食べる量が多くなるほど、ビタミンB群の必要量が多くなります。

このようにして摂取エネルギー量に対してビタミンB群の摂取量が足りなくなると、体にエネルギーが溜まって肥満となりやすくなります。すると、運動量が低下したり血行が悪くなったりすることによって体が冷えやすくなります。

このように、ビタミンB群が不足すると、エネルギー代謝が悪くなるため体が冷えやすくなります。そして、このような冷え性は、アレルギー体質の要因となります。そのため、アレルギーを予防したり改善したりしたいのであれば、ビタミンB群を不足させないようにすることが大切であるといえます。

偏食になると好きな食べ物がアレルゲンになることがある

すでに述べたように、偏食とは「特定の食品ばかり食べる食べ物のより好み」です。そのため、偏食になると、特定の食品を食べ過ぎることになります。

このような中、前述のようにアレルギーは体内に異物が侵入することによって起こります。そして、このような異物が多くなるほど、免疫が「危険である」と判断してアレルギーが発症しやすくなります。

そのため、偏食によって特定の食品ばかり食べると、体内に同じ種類の異物が大量に入りやすくなります。すると、免疫がこのような異物に反応しやすくなるため、アレルギーを発症しやすくなります。

母親の偏食も子供におけるアレルギーの発症原因になる

妊娠すると、おなかの赤ちゃんに適した食事を摂ろうとする人が多いです。実際に、胎児は母体から栄養をもらうことによって成長しています。そのため、母親の食事内容は、胎児の発育に大きく影響します。

そして、すでに述べたように、子供のアレルギーは親がもっとも関心を寄せる病気の1つです。そのため、子供がアレルギーにならないために、妊娠中に牛乳や卵などにおける特定の食品を摂らないようにしている人がいます。

ただ、このような妊婦における「特定の食品を除去する」という食事制限と子供のアレルギーは、無関係であることがわかっています。また、多くの場合、このような食事制限をすると、摂取する栄養が偏りがちです。

当然のことながら、母体に必要な栄養が供給されないと、胎児の健全な発育が阻害されやすくなります。そのため、健康な人が妊娠中に「特定の食品を食べない」という食事制限を行うことは、デメリットしかないことがわかります。

とはいえ、妊娠中の食事内容は、子供のアレルギー発症に関与しています。これは、子供の腸内環境は、出生時における母体の腸内環境の影響を強く受けるためです。

というのも、おなかの中の赤ちゃんは、腸内細菌を所持していません。これは、胎児を感染症などから守るために、胎内が無菌状態に保たれているためです。

一方で、赤ちゃんの通り道である産道には、腸内と似たような細菌が住んでいます。そのため、経膣分娩を行うと、赤ちゃんが産道を通るときに母親からさまざまな細菌を受け取ります。すると、このような細菌は、無菌状態である赤ちゃんの腸内に住み着き、赤ちゃんの腸内細菌となります。

このように、経膣分娩を行うと、母体の腸内細菌を子供が受け取ることになります。そのため、子供の腸内環境は、出生時における母体の腸内環境による影響を大きく受けるといえます。

さらに、「腸内にどんな細菌が住み着いているか」という個性は、乳児期に決まるといわれています。そのため、出産時における母体の腸内環境が悪いと、子供の腸内環境が生涯を通じて悪くなりやすいです。

そして、前述のように、腸内環境が悪いとアレルギーを発症しやすくなります。このようなことから、子供のアレルギーを防ぎたいのであれば、妊娠中における母体の腸内環境にも気を配ることが大切であるといえます。

また、子供の腸内環境へ影響を与えるのは、妊娠中の腸内環境だけではありません。子供のアレルギー発症を防ぎたいのであれば、授乳中の食事内容にも気をつける必要があります。

というのも、母乳には、アレルギーを防ぐ作用のある物質が含まれています。そのため、子供が母乳を飲んでいる間は、アレルギーが発症しにくくなることがわかっています。

ただ、このような物質は、母親の免疫によって作られる物質です。そのため、母親における腸内環境の悪化などによって免疫力が低下していると、母乳に含まれているアレルギー抑制物質が減少しやすくなります。このようなことから、乳児のアレルギーを防ぐためには、授乳中の母親が自身の免疫力を落とさない食事を摂ることが大切であるということがわかります。

また、母乳は母体が摂取した食事によって作られます。そのため、母体が卵や牛乳などを摂取すると、母乳にこれら食品に含まれるアレルゲンが含まれることがあります。

とはいえ、母乳中に含まれるアレルゲンの量はかなり少ないです。また、前述のように母乳中には、アレルギーを防ぐ作用のある物質も含まれています。そのため、母乳中のアレルゲンによって赤ちゃんがアレルギーを発症することはそう多くありません。

ただ、赤ちゃんにアレルギー症状が出ているようであれば、赤ちゃんがアレルゲンを摂取しないようにする必要があります。そのため、赤ちゃんにアレルギーが発症したら、授乳をやめたり母親の食事内容を変えたりしなければなりません。

しかしながら、このような場合では、母親がアレルゲンを摂取しないように気をつけるようにして、授乳は可能な限り続けることが好ましいです。

というのも、母乳を飲む際には、赤ちゃんが母親の肌に直接口を付けることになります。このとき、人の肌には「常在菌」と呼ばれる菌が住んでいます。そのため、赤ちゃんが母乳を飲むと、母親の肌に住んでいる常在菌を体内に取り入れることになります。

このようなプロセスは、子供の腸内環境や免疫などを形成するために重要な影響を与えていることがわかっています。そのため、赤ちゃんにアレルギー症状が出たようであれば、まず病院で診察を受けることが大切です。

そして、アレルギーの発症が確定したら、アレルゲンを特定して母親の食事からアレルゲンを除去するようにして、授乳を続けることをおすすめします。

そうすることによって、母乳育児による栄養面や精神面などのさまざまなメリットを赤ちゃんに与えることができます。

青汁が子供のアレルギー予防に有効な理由

これまでに述べたように、偏食になるとアレルギーが発症しやすくなったりアレルギー症状が重くなったりしやすくなります。そのため、アレルギーを予防したり改善したりしたいのであれば、偏食を改善することが大切であるといえます。

ただ、子供のことを考えている親であれば、すでに子供の偏食を早急に改善したいと考えているはずです。とはいえ、子供の偏食は、子供の意思によって起こっていることです。そのため、子供の偏食は、親が嫌いな食べ物を食べさせることによって解決する問題ではありません。

このような中、青汁には、子供におけるアレルギーの予防・改善に有効な成分が多数含まれています。そのため、子供に青汁を飲ませるようにすると、アレルギーが起こりにくくなったり症状が軽くなったりしやすくなります。

また、最近の市販青汁は、子供でも飲める美味しいものが多いです。そのため、このような青汁を利用すると、子供が少しずつ野菜の味に慣れていくようになります。

このようにして野菜の味に慣れていくと、風味や苦味などの少ない野菜が段々と食べられるようになっていきます。すると、偏食が改善されて食べられる野菜の種類が増えやすくなります。

このようなことから、青汁は直接的なアレルギー対策だけではなく、偏食を改善してアレルギーを起こしにくい体質を作ることにも役立つ飲料であるといえます。

青汁は腸内環境を整える

青汁とは、緑黄色野菜を絞って作った汁のことをいいます。そのため、青汁には、野菜に含まれている栄養素や成分などが豊富に含まれています。

このような青汁の成分のうち、食物繊維には腸内環境を整える働きがあります。というのも、前述のように食物繊維は善玉菌のエサになります。そのため、食物繊維を十分に摂取すると、腸内の善玉菌が増えやすくなります。

このようにして善玉菌が増えると、免疫細胞の働きが活性化されます。すると、免疫の誤認が起こりづらくなり、アレルギーが発症しづらくなります。

また、善玉菌は、食物繊維をエサにしてさまざまな種類の酸を出します。このような酸は、腸内環境を酸性に傾けさせます。

このような中、悪玉菌は酸性の環境に弱いという性質があります。そのため、善玉菌が増えることによって腸内環境が酸性になると、悪玉菌が減りやすくなります。

前述のように、悪玉菌は食物アレルギーの原因となるリーキーガット症候群を起こしやすくしたり、免疫細胞の働きを弱めたりします。そのため、善玉菌が増えることによって悪玉菌が減少すると、アレルギーが発症しにくくなります。

このように、青汁に含まれている食物繊維には、腸内環境を整えてアレルギーを起こしづらくする働きがあります。そのため、青汁を日常的に飲むようにすると、腸内環境が良くなってアレルギーが起こりづらくなることが期待できます。

脂質の吸収を抑える

すでに述べたように、青汁には食物繊維が豊富に含まれています。そして、このような食物繊維には、脂質の吸収を抑えるという作用もあります。

というのも、食物繊維は人体で吸収できない成分です。そのため、食事中に含まれる食物繊維は、脂質などが消化酵素と触れるのを邪魔することになります。

このような消化酵素には、脂質などの栄養素を分解して細かくする働きがあります。そして、これによって、このような栄養素が吸収できる大きさになります。

そのため、食物繊維によって脂質が消化酵素と触れられなくなると、人体で吸収できるサイズになることができません。このようにして脂質が大きいままになると、吸収されずに体外に排出されることになります。

このような中、前述のように一般的な植物油に含まれているリノール酸は、摂り過ぎるとアレルギー症状を重症化させやすくします。そして、このような油は、消化酵素と触れることによって体内に吸収されます。

そのため、揚げ物などの油っこい食事と一緒に食物繊維を摂ると、植物油に含まれているリノール酸の吸収量を抑えることができます。

このようなことから、食物繊維が豊富な青汁は、リノール酸の過剰摂取によるアレルギーの重症化を防ぐことが期待できることがわかります。そのため、青汁は、偏食によって揚げ物がやめられない子供に特におすすめな飲料といえます

体を温める

前述のように、ビタミンB群の摂取量が少ないと、体が冷えてアレルギー体質になりやすくなります。そのため、アレルギーを予防・改善するためには、ビタミンB群をしっかり摂ることが大切です。

また、細胞が熱を生み出すためには、血液から酸素を受け取る必要があります。また、このような酸素運搬は、赤血球によって行われています。

ただ、このような赤血球が作られるためには、鉄や葉酸などの栄養素が不可欠です。そのため、これら栄養素が不足すると、血液の酸素運搬能力が低下して体が冷えやすくなります。

このような中、青汁にはビタミンB群や鉄、葉酸などのさまざまな栄養素が豊富に含まれています。そのため、青汁を習慣的に飲むと、体が冷えにくくなってアレルギーを予防・改善しやすくなります。

栄養素の補給によって免疫力が向上する

すでに述べたように、ビタミンCの摂取量が足りなくなると、リノール酸からプロスタグランジンE1が作られにくくなります。すると、アレルギーに対する抑止力が低下して、アレルギーが発症しやすくなります。

また、ビタミンAの摂取量が不足すると、腸内環境が悪化したり免疫力が下がったりしやすくなります。

さらに、免疫が正常に働いたり腸の細胞が新陳代謝を行ったりするためには、亜鉛などのミネラルや葉酸などのビタミンも必要不可欠です。そのため、アレルギーを予防・改善するためには、さまざまな種類のビタミンやミネラルなどをしっかり摂ることが大切です。

このような中、これらは野菜に多く含まれている栄養素です。そのため、野菜が原料である青汁には、ビタミンCやビタミンA(βカロテン)、亜鉛、葉酸などのさまざまな栄養素が豊富に含まれています。

このようなことから、青汁を習慣的に飲むと、体に必要な栄養をしっかり補うことによって、アレルギーが発症しにくい体質になることが期待できます。

このように、青汁は子供のアレルギーを改善するのに効果的な成分が多数含まれています。そのため、子供のアレルギーが気になるのであれば、青汁を生活に取り入れてみましょう。

ただ、前述のように、特定の食品を大量に摂るとアレルギーが発症しやすくなります。そのため、子供には、常識的な量の青汁を習慣的に飲ませるようにしましょう。そうすることによって、親子ともに健康的で快活な日々を送れるようになるはずです。