近年、「体のサビつきはさまざまな病気の原因になる」ということが、多くのメディアで紹介されています。実際に、人間の体に起こるさまざまな不調や病気などの多くは、体のサビつきが原因であるといわれています。

そして、がんも例外ではなく、体がサビつくとガンの発症も起こりやすいことがわかっています。

このような中、青汁には体のサビつきを起こしづらくする栄養素や成分などが豊富に含まれています。そのため、青汁には、「体のサビが原因のがん」を起こりにくくする効果があるといえます。

そこで、ここでは、「体のサビつき」によってがんが発症しやすくなるメカニズムと、青汁ががん予防に効果的である理由について解説していきます。

がんが発症するメカニズム

がんとは、「がん細胞」と呼ばれる「変異した細胞」が無限に増殖を続け、周辺組織を壊していく病気のことです。また、がん細胞が増殖して形成する塊を、「悪性腫瘍(あくせいしゅよう)」といいます。

このようながん細胞は、細胞が正常に分裂できなかったときに発生します。というのも、人体における多くの組織は、細胞が分裂することによって正常な機能が保たれています。

具体的には、皮膚や肝臓、消化器官などでは、生まれてから時間の経過した古い細胞が寿命が来る前に分裂し、新しい細胞に役目を引き継いで自死していきます。

このような細胞分裂は、細胞の中に存在している「DNA」という設計図をもとに行われます。そのため、何らかの原因によってDNAが傷ついていると、「本来とは異なる設計図」から細胞が作られます。

すると、このような設計図によって生じた細胞は、分裂前の細胞とは異なる性質をもつことになります。

そして、このような設計図のうち、「細胞分裂」や「細胞の自死」などに関わる部分がDNAの傷によって書き換えられると、無限に細胞分裂を繰り返して増え続ける細胞となります。つまり、がん細胞が発生するということです。

これを車に例えると、一台の車(細胞)を作り上げるためには、車の作り方である「設計図」が必要です。そして、世の中に流通している車(体内の正常な細胞)は、「正しい設計図」をもとに作られています。

このような正常な車は、必要なときにはアクセルを踏むことによって走り出す(細胞分裂する)ことができます。また、止まるべきときには、ブレーキによって止まる(細胞分裂をやめる)ことができます。

ただ、このような設計図の一部が書き換えられることによって「アクセルが作動しやすい車の設計図」になると、この設計図どおりに作られた車は「必要のない加速(細胞分裂)が起こりやすい車(細胞)」となります。

また、設計図が書き換えられて「ブレーキのない車の設計図」となっていると、この設計図通りに作った車は自分で止まることができない車になります。つまり、細胞分裂し続ける細胞になるということです。

このように、細胞における設計図のうち、細胞分裂に関わる部分が壊れると、異常な分裂を起こす細胞が発生しやすくなります。

また、前述のように、細胞には、寿命が来て分裂すると自死するという機能があります。そして、この機能が正常に働くことによって、体内の細胞数が一定に保たれ、さまざまな器官や組織などが円滑に活動することができます。

そのため、DNAの「細胞における自死」に関わる部分が壊れることによって「自死しない性質をもつ細胞」が発生すると、特定の細胞が増え続けることによって周りの組織の領域が侵されることになります。

このように、細胞におけるDNAのうち、ある特定の部分が壊れると、「がん細胞の設計図」となります。そして、このような設計図を元に新しい細胞が作られると、がん細胞が生じることになります。

このようながん細胞は、体内をパトロールしている「ナチュラルキラー細胞」という免疫細胞によって殺されています。ただ、このような免疫細胞の働きが弱かったり免疫細胞ががん細胞と出会うことができなかったりすると、がん細胞が増殖して増えていきます。

すると、増殖したがん細胞が1つの塊となって「悪性腫瘍」を形成します。つまり、がんが発症するということです。

そして、このようながんは、がん細胞の数が増えるほど発症しやすくなります。例えば、がん細胞が1回の分裂に要する時間を1日とすると、1個のがん細胞が2個になるためには1日を要します。

一方で、2個のがん細胞が1日かけて分裂すると、新しいがん細胞が2個誕生します。同様に、4個のがん細胞が分裂すると、新しく4個のがん細胞が生じます。このように、同じ1日という期間であっても、「もともとのがん細胞の数」が多いと、発生するがん細胞の数が多くなります。

このようなことから、がん細胞は分裂を繰り返して母数が増えるほど、がん細胞の増えるスピードが早くなることがわかります。そして、このようにしてがん細胞の数が増えてくると、免疫細胞によって根絶されにくくなってがんが発症しやすくなります。

このようなことからがんは、がん細胞の数が多くかったり免疫細胞の機能が働きにくくなったりすることによって発症しやすくなる病気であることがわかります。

がんにおける発症原因の1つは「酸化」

前述のように、がんは「免疫力の低下」と「がん細胞の発生スピードが早い」のどちらか1つ、または両方によって発症しやすくなります。

また、すでに述べたように、がん細胞は細胞のDNAにおける特定の部分に傷がつくことによって発生します。そのため、「DNAを傷つける要素」が多いほど、がんが発症しやすくなります。

このようなDNAの傷における原因の1つは、活性酸素などの「フリーラジカル」です。フリーラジカルとは、細胞の一部を奪い取って、相手を「さびつかせる」能力をもつ物質のことです。このようなさびつかせる能力を「酸化」といいます。

このようなフリーラジカルは、酸化作用によって細胞のDNAを壊すことがあります。このとき、前述のようなDNAにおける特定の部分に傷がつくと、がん細胞が発生しやすくなります。そのため、体内の細胞がフリーラジカルによる影響を受けると、がんが発症しやすくなります。

このようなフリーラジカルは、体内で日常的に発生しています。例えば、免疫細胞の一部は活性酸素によって外敵と戦っています。また、ウイルスなどが死ぬと、これが分解されることによって活性酸素が生じます。

また通常、細胞が活動すると二酸化炭素が生じます。ただ、このような細胞の代謝では、活性酸素が発生することもあります。そして、このような現象は珍しいことではありません。

このように、わたしたちの体は、常にフリーラジカルの脅威にさらされています。そのため、人体には、このようなフリーラジカルを消去するさまざまな仕組みが備わっています。

具体的には、人体には、フリーラジカルを消去する機能をもつ「抗酸化酵素」が多数存在しています。そのため、体内で発生したフリーラジカルは、このような抗酸化酵素によって無力化されています。

また、食事中に含まれるビタミン類の中には、抗酸化作用をもつものがあります。そのため、このようなビタミンの含まれる食事を摂ると、体内のフリーラジカルが消去されやすくなります。

このようにしてフリーラジカルが消去されると、その分だけがん細胞が発生する可能性が低くなります。そのため、がん発症を予防するためには、抗酸化酵素の働きを強化したり抗酸化物質を摂ったりすることによって「フリーラジカルを消去しやすくする」ということが大切だといえます。

がんの原因となるフリーラジカルが増えやすくなる要因

すでに述べたように、フリーラジカルはがんの発症原因の1つです。そして、このようなフリーラジカルは、体内で常に発生しています。そのため、がんが発症するリスクは、体の健康・不健康を問わず、すべての人に存在しているといえます。

とはいえ、当然のことながら、体内でフリーラジカルが多く発生すると、その分だけがん細胞が生じやすくなります。そのため、「フリーラジカルが増えやすい要因」があると、がんが発症しやすくなるといえます。

そして、このようなフリーラジカルは、さまざまな要因によって増えやすくなります。以下に、フリーラジカルを増やす具体的な要因について解説していきます。

血行不良

血行が悪いと、さまざまな病気が発症しやすくなることはよく知られています。これは、血行が悪いとフリーラジカルが増えやすくなるのが理由の1つです。

というのも、血行不良になって細胞に酸素が届けられにくくなると、細胞によるエネルギー源の燃焼がうまく行われづらくなります。そして、このようにして「不完全燃焼」が起こると、フリーラジカルが生じます。そのため、血液の巡りが悪くなると、細胞の代謝異常によってフリーラジカルが生じやすくなります。

また、前述のように、体内のフリーラジカルは抗酸化酵素によって消去されています。そして、このような抗酸化酵素が作られるためには、ミネラル類を必要とします。

このようなミネラル類は、食事によって体内に供給されます。ただ、このとき、血液の巡りが悪いと、摂取したミネラル類が運ばれにくくなることによって抗酸化酵素が作られにくくなります。

さらに、体内に入った抗酸化物質も、血液にのって全身に運ばれます。そのため、血行が悪いことによって抗酸化物質が活性酸素と出会いにくくなると、抗酸化物質による抗酸化作用が発揮されにくくなるため、体内のフリーラジカルが増えやすくなります。

そして、血液はさまざまな器官・組織に酸素や栄養素などを運ぶ役割を担っています。そのため、血行が悪くなると、血液から酸素や栄養素などを受け取れないことによって体の機能が低下しやすくなります。

このような機能低下が消化器官に起こると、食べ物を食べても栄養を吸収しにくくなります。すると、抗酸化酵素の材料や抗酸化物質などが体内に摂り入れられづらくなるため、フリーラジカルが増加しやすくなります。

このように、血行が悪くなると、フリーラジカルが発生しやすくなったり体の抗酸化機能が低下しやすくなったりすることによってフリーラジカルが増加しやすくなります。

食生活の乱れ

前述のように、体内に発生したフリーラジカルは、食物から摂取する抗酸化物質によって消去されています。そのため、食事に含まれる抗酸化物質の量が減ると、フリーラジカルが増加しやすくなります。

また、抗酸化酵素を作るためには、ミネラル類が必要です。そのため、ミネラル類の少ない食事を摂ることが多いと、フリーラジカルが増加しやすくなります。

このような中、日本人はミネラル類や抗酸化物質などの摂取量が足りていない傾向にあります。というのも、現代の日本では、野菜の摂取量が不足している人が多いためです。

国が掲げる「健康日本21」という指針では、健康的な身体を維持するために必要な野菜の摂取量は一日あたり350gであるとしています。ただ、厚生労働省における2015年のデータでは、日本人における一日あたりの野菜摂取量平均は293.6gとなっています。

このようにして野菜の摂取量が足りなくなると、野菜に多く含まれているビタミンやミネラルなどの摂取量が不足しがちになります。そのため、慢性的な野菜不足になると、抗酸化酵素の材料や抗酸化物質などの摂取量が足りなくなり、身体の抗酸化機能が低下しやすくなります。

また、近年の日本では、摂取する脂質の種類が偏っている傾向にあり、脂質の摂取量も増加しています。というのも、脂質には「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」の2種類があります。また、不飽和脂肪酸には、「一価不飽和脂肪酸」や「n-3系脂肪酸」、「n-6系脂肪酸」など、さまざまな種類があります。

これらは、それぞれ含まれている食品や性質などが異なります。例えば、飽和脂肪酸は動物性食品に多く含まれている脂質であり、常温で固体の性質があります。

これに対して、不飽和脂肪酸は植物性食品に多く含まれており、常温で液体です。また、不飽和脂肪酸の中でも、魚に含まれているDHAやIPA(EPA)などの「n-3系脂肪酸」は、「血液中の脂質量を減らす」などの身体に有益な働きが多い脂質として知られています。

このような中、現代の日本人は、魚よりも食肉の消費量の方が多い傾向にあります。また、このような傾向は若い世代になるほど強くなっており、20代の人における魚の消費量は、50代以上の人に比べて半分以下であるというデータがあります。

このようにして魚の消費量が低下して食肉の消費量が増加すると、n-3系脂肪酸の摂取量が足りなくなって飽和脂肪酸の摂取量が多くなります。

このような飽和脂肪酸は、細胞膜の原料となる「コレステロール」として利用されたり、エネルギー源になったりします。そのため、飽和脂肪酸は、適量に摂取すると体に有益な働きをします。

ただ、飽和脂肪酸は、摂り過ぎると血液中の脂質が増えることがわかっています。このようにして増加した血中の脂質が増加すると、血液の粘度が高まって血行が悪くなります。前述のように、血行の悪化はフリーラジカルが増加する要因となります。

また、脂質がフリーラジカルの影響を受けると、「過酸化脂質」に変化します。そして、このような過酸化脂質の生成には、フリーラジカルの発生が伴います。そのため、飽和脂肪酸の摂り過ぎると、血液中の過酸化脂質が増加してフリーラジカルが発生しやすくなります。

さらに、このような過酸化脂質には、体外に排出されにくいという特徴があります。そのため、血液中に過酸化脂質が増えると、これが血管の壁に張り付いて血管が狭くなっていきます。そして、このようにして血管が狭くなると、その分だけ血液が通りにくくなるため血行が悪くなります。

このように、魚の代わりに食肉を食べるようになると、その分だけ血液中の脂質が増えて過酸化脂質が生じてフリーラジカルが発生しやすくなります。そのため、消費量が「魚<食肉」となっている現代の日本人は、体内のフリーラジカルが増えやすい状況にあるといえます。

また、意識して魚を食べているという人であっても、「食事を簡単に済ますことが多い人」は、体内のフリーラジカルが生じやすい状況であるといえます。

というのも、忙しかったり世帯人数が少なかったりすることによって食事を惣菜や外食などで済ますことが多いと、揚げ物や炒め物などを食べる機会が増えます。

ただ、外食や惣菜などを作るお店では、加熱しっぱなしの油で揚げ物を作っています。このような中、過酸化脂質は加熱時間が長いほど増えやすくなります。そのため、お店で提供されている揚げ物には、過酸化脂質が多く含まれているものがほとんどです。

また、スーパーなどで売られている惣菜のほとんどは、作られてから時間が経過しています。そのため、このような惣菜に含まれている脂質は、酸化して過酸化脂質となっていることが多いです。

このようにして食品から摂取した過酸化脂質は、体内で発生した過酸化脂質と違い、吸収されずに体外へ排出されることが多いです。ただ、過酸化脂質の摂取量が多くなり過ぎると、体内で吸収されやすくなります。

そのため、外食や惣菜などで食事を済ます機会が多いと、過酸化脂質の過剰摂取につながり、体内に多くの過酸化脂質を摂り込むことになります。

さらに、簡単に食べることができるハムやベーコン、サラミなどの貯蔵・加工肉には、体内で「ニトロソアミン」という物質に変化する成分が多く含まれています。

このようなニトロソアミンは、体内におけるフリーラジカルの発生原因となります。そのため、このような食品を毎日大量に食べるなどして体内におけるニトロソアミンの発生量が多くなると、その分だけフリーラジカルが生じやすくなってがんが発症しやすくなります。

このようなことから、ニトロソアミンは「発がん性物質」の一種であるとされています。

このように、多忙や世帯人数の減少などによって食生活が乱れると、体内のフリーラジカルが増えやすくなります。

そして通常、食事は毎日行うものです。そのため、食事の内容は体内におけるフリーラジカル発生に関与し、がんの発症リスクを上昇させる大きな要因の1つであるといえます。このようなことから、がんの発症を抑えたいのであれば、食生活に気を配ることが必須であるということがわかります。

ストレス

「ストレスは身体に悪い」ということは、多くの人が認識しています。実際に、ストレスが強かったりストレスを感じる状況が長く続いたりすると、さまざまな悪影響があります。また、このような状況では、体内のフリーラジカルも増えやすくなります。

というのも、ストレスを感じると、これに対処するために体が「臨戦態勢」となるためです。そして、その状況を作っている機能の1つが「交感神経」です。

交感神経とは、自律神経の一種であり、人体のさまざまな機能を無意識下で制御している神経系のことをいいます。

例えば、交感神経が働くと、身体のパフォーマンスを上げるために心臓の拍動が早くなります。また、視界からの情報量を増やすために瞳孔が開いたり、血流を早くするために血管が収縮したりします。

このような交感神経は、「副交感神経」と対で働いています。そのため、ストレスなどによって交感神経が働くと、その後に副交感神経が働きやすくなります。

ただ、ストレスが強かったり長期間に及んだりすると、交感神経の働きが強くなりすぎて副交感神経が優位になりづらくなります。すると、交感神経の興奮が長続きして、身体にさまざまな悪影響があります。

例えば、前述のように交感神経が働くと血管が収縮します。この状態が長く続くと、血管を通ることができる血液の量が少なくなるため、結果的に血行が悪くなります。そして、このようにして慢性的に血行が悪くなると、体内のフリーラジカルが増えやすくなります。

また、交感神経が働くと、血液中には「顆粒球」という免疫細胞が増えます。このような顆粒球は、主に細菌を殺す役割を担っています。そのため、細菌による感染を防ぐためには、顆粒球がしっかり働く必要があります。

ただ、このような顆粒球には、「短命」という性質があります。そして、顆粒球が死ぬときには、フリーラジカルが生じます。そのため、交感神経の優位が続いて顆粒球が増えると、その分だけフリーラジカルが発生しやすくなります。

このように、交感神経が働きすぎると、血行が悪くなったり血液中の顆粒球が増えたりすることによって、体内のフリーラジカルが増えやすくなります。そのため、強すぎるストレスは交感神経系を過剰に働かせて、がんの発症リスクを高めるといえます。

肥満

前述のように、現在の日本では、食生活が乱れがちな人が多いです。このような中、現代日本人は運動量も不足している傾向にあります。

というのも、都心部では交通網が充実しており、地方では車による移動が一般的です。そのため、現在は、昔に比べて通勤や買い物などのために歩行する機会が大きく減っています。

さらに、現代の日本では、体を動かす必要のある仕事が減少傾向にあります。そのため、仕事などによって一日座りっぱなしという人は珍しくありません。

当然のことながら、このようにして運動不足になると、その分だけ消費エネルギーが減少します。そして、このような状況で食生活が乱れて摂取する栄養が偏ると、体がエネルギー過多状態となって肥満となります。

このようにして肥満になると、血液中に中性脂肪が流れ出やすくなります。すると、血液の粘度が上がって血行が悪くなります。

また、血液中の脂質が増加すると、その分だけ中性脂肪がフリーラジカルの影響を受ける機会が増えることになり、過酸化脂質が生じやすくなります。

前述のように、体内で過酸化脂質が生じると、新たにフリーラジカルが発生します。そのため、肥満になると、体内のフリーラジカルが増えやすくなります。

さらに、体内で発生した過酸化脂質は、体外へ排出されにくいです。そのため、体内の過酸化脂質が増えると、これを蓄えることによって「痩せにくい肥満」となりやすいです。

そして、このようにして慢性的な肥満となると、血行が悪くなったり体が冷えたり、便秘になったりなどのさまざまな症状が起こりやすくなります。そして、これらはどれも、直接的または間接的にフリーラジカルを増やす原因になります。

このようなことから、肥満は体内のフリーラジカルを増やしてがんを発症させやすくするということがわかります。そのため、がんを予防したいのであれば、肥満を解消したり予防したりすることが大切です。

喫煙

たばこが体に悪いということは、ほとんどの人が知っていることです。そして実際に、たばこの煙には、さまざまな発がん性物質が大量に含まれています。

また、たばこの煙には、一酸化炭素が多く含まれています。このような一酸化炭素が体内に入ると、血液中のヘモグロビンと結合して体内を巡ります。そして、このようなヘモグロビンとの結合は、酸素よりも一酸化炭素の方が起こりやすいです。

このような中、細胞の代謝には酸素が必要不可欠であり、一酸化炭素では代用できません。そのため、酸素に代わって一酸化炭素が体内を巡ると、細胞に酸素が不足することによって不完全燃焼が起こります。

前述のように、細胞が不完全燃焼を起こすと、フリーラジカルが発生します。このようなことから、喫煙は体内のフリーラジカルを増やして、がんを発症させやすくすることがわかります。

紫外線・放射線

すでに述べたように、フリーラジカルは体内で日常的に発生しています。そして、フリーラジカルは、紫外線や放射線などを浴びることによっても発生します。

紫外線とは、波長の短い電磁波のことを指します。また、電磁波とは、空間に存在している「波」であり、可視光線や赤外線、携帯電話などに使用されている「マイクロ波」なども電磁波の1つです。そして、放射線とは、紫外線よりも波長の短い電磁波や、超高速で移動している原子や電子などの総称です。

このような紫外線や放射線などには、体の防護反応を刺激したり細胞から一部を奪ったりすることによって、体内にフリーラジカルを発生させます。そのため、これらを大量に浴びると、がんが発症しやすくなります。

特に放射線は、細胞内部に直接作用する力が強いです。そのため、放射線を浴びると、細胞内のDNAが壊れやすく、がん細胞が生じやすくなります。

このようなことから、紫外線や放射線などによるがん発症を防ぐのであれば、これらをなるべく浴びないことが大切です。また、前述のように、これらによるがん発症リスクの増加はフリーラジカルによるものです。そのため、紫外線などによるがんの発症リスクを下げたいのであれば、体の「フリーラジカルを消去する機能を高める」ということも大切といえます。

青汁にはフリーラジカルの消去を助ける成分が含まれている

前項で述べたように、がん発症における原因の1つは、体内で発生したフリーラジカルです。とはいえ、フリーラジカルは、健康的な生活を送っていても発生します。そのため、がんの発症を防ぐためには、「フリーラジカルを消去しやすくする」ということが大切であるといえます。

このような中、青汁には、フリーラジカルを消去する成分や抗酸化酵素の材料などが豊富に含まれています。そのため、青汁を日常的に飲むことで、がんの発症リスクを抑えることが期待できます。

そこで、以下に青汁に含まれている「フリーラジカルの消去を助ける成分」について解説していきます。

青汁に含まれる抗酸化物質

青汁とは、生の野菜を絞って作った汁のことをいいます。そのため、青汁には、調理で損失しやすいさまざまな栄養素が含まれています。

というのも、ビタミンやミネラルなどにおける栄養素の中には、熱によって壊れたり水に溶けたりするものがあります。そのため、食材を加熱したり水に晒したりなどの調理を行うと、食品中に含まれるビタミンやミネラルなどの量が減少しやすくなります。

このような中、青汁を作る際には、このような調理過程が最低限となっています。特に、医薬品や飲料品などの大手メーカーによる青汁は、栄養素の損失がかなり少ない青汁を販売しています。そのため、これら企業による青汁には、多くのビタミン・ミネラルが含まれているといえます。

そして、体内のフリーラジカルを消去するためには、これら栄養素をしっかり摂ることが大切です。これは、ビタミンには抗酸化作用をもつものが多いためです。

例えば、青汁に含まれているビタミンCには、強い抗酸化作用があります。そのため、ビタミンCをしっかり摂ると、体内のフリーラジカルが消去されやすくなります。

また、ビタミンCには、ニトロソアミンを中和する作用もあることがわかっています。そのため、ビタミンCの多い食事を摂ると、体内におけるニトロソアミンの悪影響を減らすことができるといえます。

さらに、ビタミンCによる抗酸化作用は、ビタミンEと一緒に働くことによって強化されます。そして、青汁にはビタミンEも豊富に含まれています。そのため、青汁を習慣的に飲むと、これら栄養素を効果的に補給することによって体内のフリーラジカルが減りやすくなるといえます。

また、青汁に含まれているビタミンEには、過酸化脂質の生成を抑えるという働きがあります。さらに、ビタミンB2には、体内の酵素とともに働いて過酸化脂質を消去するという作用があります。そのため、青汁によってこれら栄養素をしっかり補給すると、過酸化脂質によるフリーラジカルの生成が起こりにくくなります。

このように、青汁には体内のフリーラジカル消去を助けるさまざまなビタミンが含まれています。そして、青汁には、ビタミンだけではなく、「ポリフェノール」という抗酸化物質も豊富に含まれています。

ポリフェノールとは、植物が自身を守るために作る苦味成分です。このようなポリフェノールには、強い抗酸化作用があります。そのため、青汁を習慣的に飲むと、ポリフェノールの作用によって体内のフリーラジカルが減少しやすくなります。

一方で、ポリフェノールは動物性食品には含まれていません。そのため、食生活が乱れて野菜不足になると、ポリフェノールによって体内のフリーラジカルが消去される機会が減るということになります。このようなことから、青汁は食生活が乱れている人の健康維持を助ける飲料であるといえます。

さらに、青汁には「βカロテン」や「ゼアキサンチン」などのカロテノイドも含まれています。カロテノイドとは、食品に含まれる天然の色素のことをいいます。

このようなカロテノイドには、強い抗酸化作用があります。そのため、これらを摂取すると、体内のフリーラジカルが消えやすくなります。

また、カロテノイドの一種であるβカロテンは、体内で必要に応じて「ビタミンA」に変換されるという性質があります。ビタミンAは抗酸化作用をもつビタミンであり、皮膚や粘膜などの健康維持に欠かせない成分です。そのため、青汁を飲むと、体内のフリーラジカルが減りやすくなるだけではなく、皮膚・粘膜が強化されて風邪や肌荒れなども起こりにくくなります。

このように、青汁には抗酸化作用をもつさまざまな物質が豊富に含まれています。そして、これらの抗酸化物質の中には、水溶性のものがあります。

このような水溶性の物質は、摂取から4時間程度で体外へ排出されます。そのため、青汁の抗酸化作用を活かしたいのであれば、毎食の食事と一緒に青汁を飲むことをおすすめします。そうすることによって、抗酸化物質を効率よく摂って体内のフリーラジカルを減らしやすくすることができます。

青汁に含まれる抗酸化酵素の材料

前述のように、青汁にはさまざまなミネラルが豊富に含まれています。そして、このようなミネラルは、人体に備わっている抗酸化機能を活かすために必須な栄養素です。

というのも、前述のように、体内にはフリーラジカルから体を守るための酵素が存在してます。そして、このような酵素は、銅や亜鉛、マンガン、鉄などのミネラルとタンパク質によって構成されています。そのため、これら栄養素が不足すると、抗酸化酵素によるフリーラジカル消去能力が低下します。

このような中、青汁にはこれらミネラルが豊富に含まれています。そのため、青汁を日常的に飲むと抗酸化酵素が働きやすくなるため、フリーラジカルによるがん細胞の発生が起こりにくくなるといえます。

青汁には間接的にフリーラジカルを生じにくくする成分も含まれている

前述のように、青汁にはフリーラジカルを消去したり、体内の抗酸化酵素の材料となったりする成分が豊富に含まれています。そのため、習慣的に青汁を飲むと、体内のフリーラジカルが減りやすくなってがんが発症しにくくなることが期待できます。

また、青汁には、「直接的にフリーラジカルを消去する成分」だけではなく、「フリーラジカルを生じやすくする要因」を起こしにくくして、間接的にフリーラジカルの発生を抑える成分も含まれています。

食物繊維が脂質の吸収を抑える

前述のように、食生活が乱れることによって、特定の脂質を摂り過ぎたり脂質の摂取量が増え過ぎたりすると、血液中の過酸化脂質が増えるため、体内のフリーラジカルが増えやすくなります。

このような中、青汁に含まれている食物繊維には、食物中に含まれる脂質を吸収しにくくするという作用があります。

食物繊維とは、植物中に含まれる人体で消化・吸収できない成分のことをいいます。そのため、食物繊維を摂ると、消化器官内で脂質が消化酵素を触れることを阻害します。

このようにして脂質が消化酵素に触れることができないと、脂質は「人体で吸収できる形」になりません。すると、このような脂質は、吸収されることなく便として排出されることになります。このようなことから、同じ量の脂質を摂取しても、食物繊維を一緒に摂ると、体内に入る脂質の量が減りやすいということがわかります。

このようにして体内に吸収される脂質の量が減少すると、その分だけ脂質の摂り過ぎによる過酸化脂質の生成を抑えることができます。そのため、青汁に含まれている食物繊維は、間接的にフリーラジカルの生成を抑制するということができます。

食物繊維は肥満を防ぐ

前述のように、食物繊維には脂質の吸収を抑える働きがあります。そしてこれと同様に、食物繊維は白飯やパンなどに含まれる糖質の吸収も抑えます。そのため、食物繊維の多い食事を摂ると、吸収するカロリーの量が減って肥満になりづらくなります。

また、このようにして糖質が吸収されにくくなると、その分だけ血糖値が上がりにくくなります。というのも、食事から摂取した糖質は、分解されて「ぶどう糖」や「果糖」などになります。

このようにして生じたぶどう糖は、血液中に流れて血糖値を上昇させます。すると、これを感知した膵臓から「インスリン」というホルモンが分泌されます。

このようなインスリンには、細胞に糖を取り込ませて血糖値を下げる働きがあります。そのため、食後に上昇した血糖値は、インスリンの作用によって降下します。

ただ、インスリンには、脂肪を蓄えやすくしたり体についている脂肪の分解を抑制したりする働きもあります。そのため、インスリンの分泌量が多くなると、太りやすくなるとともに痩せづらい状況となります。

このようなインスリンは血液中の糖が多いほど分泌量が多くなります。そのため、食事から摂取した糖質が速やかに吸収されると、その分だけ血糖値が急上昇してインスリンの分泌量が多くなります。

このような中、前述のように食物繊維は、糖質が消化酵素と触れるのを邪魔します。そのため、食物繊維の多い食事を摂ると、糖質の吸収スピードが緩やかになることによってインスリンの分泌量が安定しやすくなります。その結果、インスリンによる「太りやすくなって痩せにくくなる作用」が現れにくくなるため、肥満を予防したり解消したりしやすくなります。

さらに、食物繊維によって糖質の吸収スピードが遅くなると、空腹感が起こりにくくなります。これは、血糖値が下がると空腹感が起こるためです。

というのも、血糖値が下がると、細胞に糖が供給されにくくなります。そのため、脳は血糖値が低い状況を「エネルギー不足」と判断して、エネルギー源の摂取を促します。そのため、血糖値が低くなると、空腹感が起こりやすくなります。

前述のように、食後にインスリンが分泌されると、血糖値が下がります。そして、このような作用は、インスリンの分泌量が多いほど強く現れます。そのため、摂取した糖質が速やかに吸収されると、食事から数十分~数時間後に血糖値の急降下が起こることになります。

このような中、ほとんどの人は空腹感が起こると食事や間食などを摂ります。ただ、食後の空腹感は、エネルギー不足ではなくインスリンの作用によるものです。そのため、このような空腹感のままに食べ物を食べると、摂取カロリー量が過剰になりやすいです。

そして、このような空腹時には、エネルギー源の吸収率が高まりますこのような中、「小腹が空いたとき」に多用されるのは、チョコレートやビスケットなどの甘いお菓子です。

このような甘いお菓子に含まれている糖類は、白飯などに含まれるでんぷんよりも吸収されるのが早いです。そのため、空腹感を解消するためにこのようなお菓子を食べると、血糖値の乱高下が起きて「空腹感の悪循環」が起こりやすくなります。

このようなことから、空腹感をコントロールしやすくする食物繊維には、食べ過ぎを防いで肥満を解消したり予防したりする効果あるといえます。

さらに、食物繊維は、人体で消化・吸収できない成分です。そのため、摂取した食物繊維のほとんどは、便として体外へ排出されます。このようにして便のかさが増えると、排便が起こりやすくなるため便秘が解消されやすくなります。

また、水に溶ける性質をもつ食物繊維には、便の水分量を増やすという作用があります。そのため、このような食物繊維を摂ると、便が柔らかくなって排便しやすくなるため、便秘が改善しやすくなります。

このように、食物繊維には便秘を予防・解消する効果もあります。そして、便秘は肥満や間接的なフリーラジカルの発生などの原因になります。そのため、食物繊維を多く摂って肥満を防ぐと、フリーラジカルの発生が間接的に抑えられるといえます。

このように、食物繊維には肥満の予防・解消に効果的なさまざまな作用があります。そのため、青汁を食事と一緒に飲む習慣をつけると、肥満を予防したり解消したりしやすくなるため、結果としてフリーラジカルが発生しにくい体となります。

血液の機能を高めて血行を良くする

すでに述べたように、血行不良は体内におけるフリーラジカル増加の大きな要因となります。そして、このようなフリーラジカルの増加は、血液の質が下がることによっても起こりやすくなります。

というのも、全身の細胞は、ぶどう糖などのエネルギー源を酸素で燃やしてエネルギーを得ています。このとき、酸素が足りない状態で細胞が代謝を行うと、「不完全燃焼」が起こってフリーラジカルの一種である活性酸素が生じやすくなります。

そして、全身に酸素を運搬しているのは、血液中の「赤血球」です。そのため、赤血球の数が少なくなると、全身の細胞が酸素不足となってフリーラジカルが生じやすくなります。

このような赤血球は、鉄やタンパク質などを材料にして作られます。また、赤血球が生成されるためには、葉酸やビタミンB12などの栄養素が必要不可欠です。そのため、不完全燃焼によるフリーラジカルの生成を防ぐためには、これら栄養素をしっかり摂る必要があります。

このような中、青汁には鉄や葉酸などの栄養素が豊富に含まれています。また、青汁に含まれているビタミンCは、鉄の吸収を助けるという働きがあります。

そのため、青汁を習慣的に飲むと、これら栄養を補給することによって栄養不足による赤血球の減少を防ぎやすくなります。このようなことから、青汁には血液の質を高め、間接的にフリーラジカルの生成を抑制する働きがあるといえます。

このように、青汁にはフリーラジカルを消したり発生させづらくしたりするさまざまな成分が含まれています。そのため、青汁には、がんが発症しにくくなる効果が期待できます。

当然のことながら、がんはさまざまな要因によって発症する病気です。そのため、青汁を飲むことによって「必ずがんにならない」ということではありません。

とはいえ、青汁には、がんの発症予防の他にもさまざまな健康効果があります。また、市販の青汁は水に溶かしたり解凍したりするだけで簡単に飲むことができます。

そのため、自身の健康状態が気になる人は、青汁を習慣的に飲むことをおすすめします。そうすることによって、がんが発症しにくくなるだけではなく、さまざまな病気や不調などが起こりにくくなります。