「青汁が身体に良い」ということは、一般的に広く知られています。また、実際に、青汁を飲むことで「便通や朝の倦怠感などが改善した」という人は多いです。ただ一方で、「青汁は苦味が強くてアクがたくさん出る飲み物だから、副作用があるかもしれない」と考える人も少なくありません。

実際に、青汁を作ると多くのアクが出ます。また、青汁には特有の強いニオイがあり、味もおいしいとはいえません。そのため、青汁の多くは、「身体が求めている味である」とは思えません。

さらに、世の中には、青汁の副作用について書いてある本や雑誌などがたくさんあります。ただ、このような情報源は、「読んでもらわないとお金にならない」ため、人目につきやすい見出しをつけます。そして、このような見出しは、一般的な常識を覆すような内容が多いです。

というのも、多くの人は、自分が信じていた情報を否定するような見出しがついていると、内容が気になって手に取ります。また、このような見出しは、表現が極端であるほど注目されやすいです。

そして、このような見出しで始まる内容がきちんとした根拠に基づく記述でなくても、いかにも真実であるかのような書き方をされていると、事実ではないことを信じてしまうことがあります。そのため、正しい知識を持ち合わせていないと、このような本や雑誌などによって「青汁には副作用がある」というように信じてしまいやすいです。

多くの人が認識しているように、青汁は健康増進の役に立つ飲み物です。そのため、青汁に対する正しい知識を持ち、日常生活に取り入れることでさまざまな不調の改善が期待できます。

そこで今回は、「青汁の飲み過ぎで心配される副作用に対する真実」について解説します。

青汁は飲みすぎても副作用がない

前述のように、青汁にはさまざまな健康効果があります。一方で、「副作用がある」と思い込んでいる人が少なくありません。ただ、結論からいうと、青汁に副作用はありません。というのも、そもそも副作用とは、薬を使用したときに生じる「薬に期待した効果とは異なる症状」を指します。また、広義では、特定の医療行為によって生じた同様の症状を指すこともあります。

例えば、市販の一般的な頭痛薬は、頭痛や生理痛、発熱などの症状が出た際に、これらを改善・緩和する目的で服用されます。ただ、このような頭痛薬を飲むと、発疹や吐き気、めまいなどの症状が表れることがあります。このような症状は、「頭痛の緩和」などの薬を飲む目的とは異なる症状であるため、「副作用」と呼ばれます。

そして、このような副作用は、「薬の適切な服用方法」を守った上で生じたものを指します。例えば、前述のような頭痛薬の用法用量が、「15歳以上が服用でき、空腹時を避けて1回2錠を服用する。また、1日2回までの服用を限度とし、服用間隔は6時間以上あける」となっている場合、1回に3錠以上飲んだり1日に3回以上服用したりしたときに生じた症状は、副作用とは呼びません。

このように、副作用とは、薬を正しく使用した際に生じる身体的変化のうち、薬に期待される効果とは異なる症状のことをいいます。そして、前述のように、青汁にはこのような「副作用」はありません。というのも、青汁は薬ではなく食品であるためです。

青汁に副作用がないといえる理由

青汁とは、野菜の絞り汁です。つまり、青汁は凝縮された野菜であるということです。そして、前述のように、副作用とは「薬を服用した際に生じる症状」です。そのため、野菜である青汁には副作用はありません。

また、青汁を飲みすぎても、一般的に考えられている「副作用」のような症状は起こりません。というのも、薬に副作用があるのは、それだけ身体に対する作用が強く、身体の調子を強制的に変える能力があるためです。

これに対して、青汁にはこのような「強制力」はありません。というのも、青汁の健康効果は、さまざまな栄養素や機能性成分などによって生じます。そして、このような栄養素は、普段の食事で不足がちです。

ただ、身体に必要な栄養素が十分に補給されないと、さまざまな不調の原因となります。そのため、青汁を飲むと、身体に栄養素がしっかり補給されることによって、さまざまな不調を改善したり予防したりすることができます。このようなことから、青汁は「身体に必要なものを補給する飲料」であって「体の調子を強制的に変える能力をもつ飲料」ではないといえます。

そして、日本では、「身体の調子を強制的に変える成分」に規制がかけられています。そのため、常識的な量の摂取によって身体に不都合が起こりうるような成分を含むものは、「医薬品」や「医薬部外品」など特別な許可を得なければ販売できません。

このような中、青汁は「医薬品」や「医薬部外品」などではなく、健康食品として販売されています。そのため、常識の範囲内で飲用すれば、青汁を飲んでも「薬における副作用」のような症状は出ないといえます。

また、青汁の原料になっている野菜の中には、薬理作用をもつ成分を含むものがあります。このような成分は、野菜から抽出されて単独となったり凝縮されたりすることによって薬となることがあります。

ただ、だからといって、このような成分を含む野菜が「薬」であるわけではありません。そのため、このような野菜を多めに食べたとしても、薬を服用した際と同様の効果が得られるということではありません。

さらに、青汁の副作用について記述している本や雑誌などでは、青汁を飲みすぎると副作用が生じる、と表現していることがあります。ただ、このような場合においても、「青汁に副作用がある」とはいえません。というのも、どんな食品であっても、限度を超えて摂取すると身体に害があるためです。

例えば、多くの人が認識しているように、ご飯やパンなどの炭水化物は、身体に必要なエネルギー源である一方で、食べ過ぎると肥満を招きます。また、日常的に摂取している塩や水なども、限度を超えて摂ると吐き気や頭痛などの症状が起こります。このような症状は、「副作用」ではなく「過剰症」と呼びます。

このような過剰症は、少し摂りすぎたくらいでは起こりません。例えば水は、少し多く摂っても尿として排出されます。一方で、「1リットルの水を一日に何度も飲む」などの極端な飲み方をすると、頭痛や吐き気、下痢などが生じやすくなります。

ただ、一般的な生活では、このような極端な飲み方をするのはかなり困難です。また、多くの場合、これほど水を飲む前に、胃に大量の水分が入ることによって物理的な気持ち悪さを感じ、それ以上は飲めなくなります。

これと同様に、青汁も飲みすぎると栄養素の過剰症が起こることがあります。そして、このような過剰症は、前述の水における例のような、青汁を常識の範囲を超えて飲んだ場合に起こります。そのため、青汁を飲み過ぎても、飲んだ量が極端に多くなければ栄養素の過剰症は起こりません。

また、一般的な食品に含まれている栄養素の中には、特定の症状をもつ人は摂取を控えたほうがいいものがあります。例えば、高血圧の症状がある人は、塩に含まれているナトリウムの摂取量を控える必要があります。また、薬の種類によっては、服用期間中に納豆などを食べないように医師から指示があることがあります。

このような食事制限は、特定の栄養素を摂りすぎることによって症状の悪化や薬における作用の低下などが生じるために行われます。そして、青汁にも、このような「特定の症状が現れている人は摂取を控えた方が良い成分」が含まれているため、制限の対象となることがあります。

ただ、このような制限の必要性は、病気の性質によって生じます。つまり、栄養素の作用によるものではないということです。そのため、病気などによって青汁を飲めなくなるのは、「青汁に副作用があるため」ではなく、病気によって特定の栄養素の摂取を控える必要があるためです。

このようなことから、「栄養素の摂取制限がある病気」を患っているのでなければ、青汁を飲んでも身体に害はないことがわかります。

このように、青汁には副作用はありません。そのため、健康な人が常識の範囲内で飲む限り、身体に悪い影響は起こらないといえます。

ちまたでいわれる「青汁の副作用」

前述のように、青汁には副作用がありません。ただ、青汁について書いてある本や雑誌などの中には、「青汁の副作用」が記載してあるものがあります。例えば、昭和30年代には、ある料理学校の校長が「青汁は身体に有害である」という趣旨の本を書いて出版しました。

ただ、このような青汁を批判した本や雑誌に書かれている内容の多くは、根拠がないものばかりです。具体的には、「味がおいしくない」や「アクが出る」、「ニオイが臭い」などの、あいまいな理由で青汁を悪者扱いしています。

ただ、これらの理由はむしろ、青汁の健康効果を裏付ける要因といえます。というのも、青汁が「美味しく感じない」のは苦味が強いからです。そして、このような苦味は、野菜のポリフェノールによるものです。ポリフェノールとは、野菜が紫外線などから身を守るために作っている成分です。

このようなポリフェノールには、強い抗酸化作用があるため、体内の活性酸素を除去する能力があります。活性酸素は、がんや老化、肌荒れ、疲労などさまざまな不調を引き起こす物質です。そのため、ポリフェノールを摂取してこのような活性酸素を除去すると、さまざまな症状を改善したり予防したりしやすくなります。

また、このようなポリフェノールは、約4000種類あるといわれています。そして、これらは、それぞれに特有の健康効果があります。

例えば、セロリに含まれている「アピイン」という香り成分には、イライラや頭痛などを緩和する作用があります。また、大豆に含まれている「サポニン」というえぐみ成分には、コレステロール値や中性脂肪値などを下げたり、弱った肝臓を修復したりする作用があります。

そして、前述のように、青汁は野菜の絞り汁です。そのため、青汁にはこのようなポリフェノールが多数含まれていることによって苦味を帯びています。このようなことから、青汁の苦味は、健康成分が多数含まれている証拠といえます。

また、「食品のアク」とは、食べ物に含まれている「美味しくない成分」のことを指します。そのため、一般的な調理では、水に晒したり煮た際に浮き出たものをすくったりしてアクを除去します。

ただ、このようなアクのうち、野菜から出てくるものにはポリフェノールなどが含まれています。前述のように、ポリフェノールは身体に有益な働きをします。そのため、「アクが多い食品=身体に有害」ではないといえます。

このような中、青汁に含まれているアクは、身体に有益なものが特に多いです。というのも、野菜におけるアクの中には、カルシウムの吸収を阻害する働きがある「シュウ酸」やビタミンB1を分解する作用のある「チアミナーゼ」などがあります。

ただ、一般的な青汁には、シュウ酸を多く含む野菜であるほうれん草は使われていません。また、チアミナーゼは、山菜に含まれている成分です。そして、青汁の原料に山菜が使われることはまずありません。そのため、これらの成分は、市販の青汁にはほとんど含まれていません。

このようなことから、「青汁におけるアクの正体」は、そのほとんどがポリフェノールであることがわかります。そのため、青汁のアクは、身体に有害どころか、有益な働きをする成分のかたまりであるといえます。

さらに、青汁の「ニオイ」は、野菜によるものです。そして、多くの子供が野菜のニオイを嫌うように、野菜の青臭さは「美味しそう」と感じるニオイではありません。

ただ、野菜が身体に必要な食品であることは周知の事実です。また、現代の日本人は、野菜の摂取量が特に足りていません。そのため、野菜を摂ることによって不調が改善する人がかなり多いです。

このような中、青汁は野菜の絞り汁です。そのため、青汁を飲むことによって野菜の摂取不足による不調を防ぎやすくなります。そして、「青汁の臭さ」は、いうなれば「野菜の象徴」です。このようなことから、「青汁特有の匂い=有害なもの」ではないことがわかります。

このように、青汁を有害とする理由は、科学的な根拠に基づくものではないことが多いです。そして、このような青汁を否定する記述のほとんどは、著者の青汁に対するイメージや嗜好を元に作られています。実際に、このような青汁批判の中には、「私(著者)が青汁を有害だと感じたから有害である」といった理由で、青汁を否定しているものがあります。

さらに、このような青汁批判には、人目につきやすいように非常に「キャッチー(受けやすい)」なタイトルがつけられています。そのため、このようないい加減で極端な書き方をしている青汁批判は、安易に信じないようにすることが大切です。

実際に、青汁を愛飲している人の多くは、何十年と青汁を飲み続けています。そして、身体に不調が出現している人はほとんどおらず、むしろ元気な人が多いです。

前述のように、青汁には副作用がありません。そのため、青汁の害を訴えている本や雑誌などは、「どのような根拠で青汁を批判しているのか?」ということをしっかり確認し、情報を鵜呑みにせず正しく判断することが大切です。

青汁を飲んで不調が生じる原因

すでに述べたように、青汁には身体に害を与えるような働きはありません。ただ、「青汁を飲み始めて身体の不調が出現した」という人がいることは事実です。例えば、青汁を飲むと、「吐き気」や「嘔吐」、「下痢」などの症状が生じることがあります。

ただ、このようなケースでは、青汁の作り方や飲み方などに問題がある場合がほとんどです。というのも、身体に害のない食品であっても、作り方や飲み方を間違えると、身体に有害となることがあります。

例えば、ブタ肉は、ビタミンやたんぱく質、脂質などの体にとって必要不可欠な栄養素を豊富に含んでいる食品として知られています。ただ、このようなブタ肉は、加熱が不十分だったり腐っていたりすると、身体に有害なものとなります。

これと同様に、青汁も、材料の選び方や作り方、飲み方などによってはさまざまな症状が表れることがあります。また、前述のように、身体に特定の症状が現れている人は飲用を控えたほうが良いケースもあります。

そこで、以下に青汁を飲むことによって不調が生じた場合の考えられる理由について、症状別に述べていきます。

青汁で吐き気・嘔吐をもよおす場合の考えられる理由

前述のように、青汁とは野菜の絞り汁です。そのため青汁は、野菜を絞ることによって自分で作ることができます。とはいえ、青汁を飲むために毎回大量の野菜を絞るのは手間や時間などがかかるため困難です。そのため、青汁を飲んでいる人の多くが、市販の青汁を飲んでいます。

ただ、このような市販の青汁の中には、添加物が含まれているものがあります。このような食品添加物は、食品の味や風味などを調整して摂取しやすくしたり、保存性を高めたりするために使用され、通常量の摂取では身体に害がないことが国で認められています。そのため、「食品添加物=悪いもの」というわけではありません。

とはいえ、身体が敏感な人は、特定の添加物によって吐き気などを生じることがあります。そして、このような添加物は、記載が省略されていたり詳しい成分まで書かれていなかったりすることがあります。

そのため、青汁の添加物によって吐き気などが生じても、「添加物が原因だ」と特定するのは難しいです。つまり、青汁を飲んで生じた吐き気は、添加物によるものである可能性があるということです。

また、前述のように、青汁はあまり美味しくないのが一般的です。そのため、商品によっては、飲みやすくするために甘味料を配合しているものがあります。

ただ、人によっては、このような甘味料で吐き気をもよおすことがあります。これは、甘味料が体質に合わない人だけではなく、甘くなることによってかえって飲みづらいと感じる人にも起こる症状です。

というのも、味の好みは千差万別です。そのため、一般的には受け入れられやすい「甘味」であっても、人によっては嫌いであるケースがあります。また、「ブラックコーヒーは飲めるが甘いコーヒーは飲めない」という人がいるように、苦味と甘味の組み合わせが苦手な人もいます。

このように、青汁に含まれている添加物や甘味料などは、吐き気や嘔吐などの原因になることがあります。そのため、このような理由で吐き気などが生じている可能性がある場合は、一旦飲むのをやめて他の青汁を試してみましょう。

また、前述のように、青汁には特有の苦味や風味、ニオイなどがあります。そして、これらは青汁の健康効果を裏付ける証拠でもあります。

ただ、いくら健康に良いと理解していても、嫌いなものは喉を通らないことがほとんどです。そして、このような好き嫌いは、意識しても治せないことがあります。

というのも、好き嫌いの中には、精神的なトラウマによるものがあります。特に、幼少時に無理やり食べさせられたり具合が悪いときに口にしたりした経験があると、このようなことを覚えていなくても特定の食品が口にできなくなりやすいです。

そして、このようにして好き嫌いが生じると、特定の食品と嫌な記憶が結びついているため、嫌いなものを克服するのが困難です。そのため、野菜の青臭さに精神的なトラウマがあると、青汁が飲んで気持ち悪くなることがあります。

このような場合、青汁をカレーや餃子など香りの強い料理に混ぜるようにすると、青汁の臭さが消えます。そのため、吐き気を伴わずに無理なく青汁を摂取しやすくなります。

また、胃が弱い人は、青汁を飲むことによって気持ち悪くなることがあります。というのも、青汁には多くの食物繊維が含まれています。このような食物繊維は、人体では消化できない成分です。そのため、食物繊維を摂取すると、便のかさが増えたり便の水分量が多くなったりするため、便秘が改善されやすくなります。

そして、「人体で消化できない」ということは、身体にとっては「異物である」ということです。そのため、体内に食物繊維が入ると、これを排出するために胃腸が活発に動き始めます。これによって、腸の動きが促進されて便秘が解消しやすくなります。

ただ、胃腸が弱っていると、食物繊維に胃が過敏に反応して気持ち悪さが生じることがあります。また、このような症状は、空腹時に起こりやすくなります。そのため、胃腸が弱い体質の人や胃腸が疲れている自覚のある人などは、空腹時に青汁を飲まないようにすることが大切です。

青汁で下痢・腹痛が起こる場合の考えられる理由

下痢は、さまざまな原因によって起こります。ただ通常、下痢の多くは、「異物を排除するため」に起こります。そのため、下痢が起こった際は、まず摂取したものを疑うことが大切です。

そして、青汁を飲んだ際に下痢をしたのであれば、「青汁の原料がどのような環境で作られたか」に注意する必要があります。というのも、一般的には、野菜を作る際には「農薬」が使用されます。通常、このような農薬は虫による被害を防ぐために使われます。

ただ、このような農薬は、人体に有害であることがほとんどです。そのため、農薬が体内に入ると、これを排出するために下痢になることがあります。このようなことから、青汁を飲んで下痢になった場合、原料に使われた農薬が体内に入った可能性があるといえます。

さらに、青汁は生の野菜を絞って作ります。そのため、原材料に農薬が残留していると、大量の農薬が青汁に入ってしまいます。このようなことから、青汁に使う原料は、農薬を使っていないものを選ぶことが大切です。

また、このような残留農薬を洗い流すために洗剤を使用すると、このような洗剤が野菜に残ってしまうことがあります。当然のことながら、洗剤も身体にとっては異物です。そのため、体内に洗剤が入ると、下痢などの症状が起こりやすくなります。

このように、青汁は、材料の作られ方や取り扱われ方などによっては、さまざまな異物が混入していることがあります。そして、このような異物は下痢を起こす原因となります。そのため、市販の青汁を選ぶ際は、信頼がおけるメーカーのものを購入することが大切です。

また、前述のように、食物繊維には胃腸を刺激する働きがあります。そのため、胃腸が疲れていたり一度に大量の食物繊維を摂取したりすると、おなかがゆるくなって下痢気味になることがあります。このような場合は、体調に合わせて青汁の量を調整してみることをおすすめします。そうすることによって、青汁に含まれている食物繊維の悪影響を減らすことができます。

また、青汁を手作りして飲んでいる場合、葉っぱについている寄生虫の卵をそのまま飲んでしまったり、腐ってしまった野菜を使ってしまったりすることによって下痢が起こるケースがあります。そのため、青汁を手作りする際は、新鮮な野菜をしっかり洗って使用しましょう。

青汁で便秘をもよおす場合の考えられる理由

前述のように、青汁には食物繊維が豊富に含まれています。そして、このような食物繊維は、便秘を解消するのに有効な成分です。ただ、便秘症の中には、食物繊維の摂取が逆効果になるケースがあります。

というのも、便秘は大きく分けて「直腸性便秘」、「弛緩性便秘」、「けいれん性便秘」の3種類があります。このうち、直腸性便秘や弛緩性便秘などは、食物繊維の摂取によって便秘の改善が望めます。

一方で、けいれん性便秘では、大腸が過剰に収縮して便の通り道が狭くなることによって便秘が起こります。このような状況下で食物繊維を摂ると、腸が刺激されることによってより収縮が激しくなります。すると、便の通り道がさらに狭くなり、便秘が悪化しやすくなります。

このように、便秘の種類によっては、青汁を飲まないほうが良いケースがあります。そのため、便秘と下痢を繰り返したり、便秘の自覚があって急な強い腹痛などを感じたりする人は、青汁の飲用を控えましょう。そして、便秘が解消されたら、青汁の常飲をおすすめします。そうすることによって、便秘の予防につながります。

青汁で肌荒れが起きた場合の考えられる理由

前述のように、青汁には、さまざまな栄養素や機能性成分などが含まれています。そして、これらの成分の中には、肌の調子を整えたり肌荒れを改善したりするものが多数あります。そのため、青汁は美肌つくりに適した飲料であるといえます。

ただ、青汁の種類によっては、飲み始めると肌荒れが起きることがあります。というのも、前述のように、低品質の青汁には、農薬や虫の卵、品質の悪い材料などが含まれていることがあります。

そして、多くの場合、これらは身体に有害です。そのため、このようなものを含む青汁を摂取すると、有害物質が血液にのって肌へ届けられることがあります。このようにして肌に有害物質が到達すると、これが肌への刺激となり、肌荒れが起こります。

また、青汁に使われている添加物などによってアレルギーが起こることもあります。このようなアレルギーでは、喉などの粘膜が腫れたり、皮膚にかゆみを伴う発疹が生じたりします。

ただ、このようにして発疹が生じても、「アレルギーである」ではなく「肌荒れの一種である」と思う人は少なくありません。というのも、食品添加物でアレルギーが起こるということは、一般的にあまり知られていません。そのため、りんごや桃などのアレルゲンとなりやすい材料が使われていない青汁は、アレルギーが起こらないと思われていることがあります。

また、前述のように、食品添加物は、その種類や製造過程などによっては記載を省略できることがあります。そのため、添加物によってアレルギーが生じていても、これを特定することは困難です。

このようなことから、青汁を飲んで「かゆみを伴う肌荒れ」が生じたら、アレルギーを疑ってみることをおすすめします。そして、このような症状が出た青汁の飲用はやめて、他の青汁を試してみましょう。そうすることで、青汁による肌荒れを防ぎながら青汁の健康成分を摂り入れることができます。

青汁で頭痛などが起きた場合の考えられる理由

前述のように、青汁には農薬などの異物が混入している場合があります。そして、このような異物は、頭痛の原因となります。特に、青汁の原材料に農薬が残留していた場合、このような症状が起こる事が多いです。

というのも、農薬とは、虫を殺したり虫を寄せ付けないために使用したりする薬剤です。そのため、このような農薬は、人体に悪影響を与えるものが多いです。そのため、このような農薬が残留している青汁を飲むと、農薬によるさまざまな症状が起こります。

例えば、農薬の中毒症状として有名なものに、咳やめまい、吐き気、腹痛などがあります。また、農薬の種類によっては、頭痛などが起こることもあります。そのため、青汁を飲んでこのような症状が起きた場合、残留している農薬の影響である可能性があるため、ただちに飲用をやめる必要があります。

「好転反応」の真実

これまでに述べたように、青汁には副作用がありません。ただ、青汁の種類によっては、不純物によってさまざまな症状が起こることがあります。ただ、このような症状は、書籍や雑誌などによっては「好転反応」としているものがあります。

好転反応とは、身体のさまざまな機能が改善する際に生じる不快な症状とされています。例えば、「身体に毒素が多く溜まっていると、これが解消される際に、肌荒れや疲労感などの症状が好転反応として現れる」などといわれることがあります。

ただ、一般的にいわれているこのような「好転反応」には、科学的な根拠がありません。実際に、このような好転反応という表現は、健康増進法や薬事法などによって規制されています。そのため、このような表現を用いている記述は、信用しないのが無難です。

また、身体に生じている有害な症状を「好転反応」として放置すると、症状の悪化につながります。そのため、青汁を飲んで不快な症状が出たのであれば、「これから良くなるはず」と盲信せずに飲用をやめることが大切です。

不調を起こさないための青汁選び

前述のように、青汁には添加物や残留農薬などが含まれていることがあり、これによってさまざまな不調が起こることがあります。そのため、青汁は、公式サイトやパンフレットなどに、青汁の効果だけではなく原材料や製造方法などについて記載しているメーカーのものを選びましょう。そうすることによって、不要なものが含まれている青汁を選ばないようにすることができます。

また、青汁による不調を防ぐためには、市販の青汁は数日試してみてから購入することをおすすめします。というのも、青汁の販売元によっては、数日分のサンプルがもらえたり、飲用後に不調が現れた場合には返品の相談を受け付けたりしてくれるところがあります。

そして、このような対応は、商品の質が低いと実施することができません。具体的には、青汁を試した貰った際、気に入られて購入につながる自信があるからこそ、サンプルを無料で配布できるのです。また、飲用して不調が出るような低品質の青汁を販売している販売元は、購入後の返品を受け付けると、もうけがなくなるためを承諾することができません。

そのため、無料サンプルがもらえたり購入後の返品対応をしてくれたりする会社は、信頼ができる販売元であり、取り扱っている商品の品質も高いといえます。

一方で、お客様対応が悪い販売メーカーは、「青汁を売りさばいて儲けること」が目的である可能性が高いため、このような販売元の青汁は品質があまり良くないことが考えられます。そのため、このような会社の青汁は購入しないのが無難です。

また、身体に有害な残留農薬は、海外産の原材料を使っている青汁ほど含まれているリスクが高くなります。というのも、現在の日本では農薬の種類や使用方法などが厳しく制限されているため、消費者の口に届くまでには影響が少なくなっていることがほとんどです。

これに対して、海外で作られる野菜は、このような規制を受けません。

また、野菜を輸入して販売する際には農薬の表示義務がある一方で、加工するとこのような義務がなくなります。つまり、海外産の材料を加工して作った品には、日本では使用できない農薬などが含まれている可能性があるということです。そのため、海外で作られた材料を使用した青汁は、飲用を避けるのが賢明です。

特に、中国産の食品には、農薬だけではなく漂白剤やヒ素、カビなどが含まれていることがあります。そして、これらはすべて身体に有害なものです。そのため、安価であっても、中国産と記載されている青汁は選ばないようにしましょう。健康のために青汁を飲んでも、かえって身体に害がある成分を摂ることになり、本末転倒といえます。

また、青汁に日本製と記載されていても、この表記が「原産国」となっている場合は注意が必要です。というのも、原産国とは、最終的に商品を加工した国のことを指します。そのため、原材料が海外産であっても、最後に日本で加工すると「原産国:日本」となります。

これに対して、原料原産地は、原料が作られた地域を指します。そのため、青汁を選ぶ際は、原料原産地が日本となっているものを選ぶようにしましょう。そうすることで、余計なものが入っている青汁を選ぶリスクを最小限にすることができます。

このようなことから、健康のために青汁を飲むことを考えているのであれば、まず国産の青汁を選びましょう。そして、「試せるかどうか」や「返品対応の基準」などの点を販売元に確認してみることをおすすめします。そうすることによって、青汁を健康増進に活かしやすくなり、効果を十分に実感できるようになります。

不調を防ぐ青汁の作り方・飲み方

前述のように、市販の青汁は、種類によって身体に不調を生じることがあります。そのため、青汁による不調を防ぐためには、安全で身体に合う青汁を見つけることが大切です。

また、健康のために青汁を自分で作る場合は、さまざまな点に注意する必要があります。以下に、注意点を述べていきます。

作り方

前述のように、青汁に残留農薬が含まれると、さまざまな不調が生じやすくなります。そのため、青汁を手作りする場合は、なるべく無農薬の野菜を選ぶことが大切です。

無農薬野菜を手に入れるのが困難であれば、国産で新鮮な野菜を重曹水や食塩水などで念入りに洗うようにしましょう。このようにすることで、野菜に付着している残留農薬を少なくすることができます。このとき、洗剤で洗うのであれば、洗剤が残らないようにしっかり流水で洗い流しましょう。

また、農薬は野菜の一番外側に多く付着しています。そのため、青汁に使う野菜は、可能であれば外側を排除して使用しましょう。

そして、野菜に農薬を使用しないということは、虫がつきやすいということです。そのため、無農薬野菜には、虫や虫の卵などが付着していることが少なくありません。そのため、無農薬野菜であっても、しっかり水洗いをして、野菜に何も付着していないのを確認してから青汁に使用することが大切です。

飲み方

一般的に、市販の青汁は、水に溶かしたり解凍したりして飲用します。また、手作りの青汁であれば、作ってすぐに飲むことがほとんどです。このような際、水やお茶などと同じような飲み方をすると、さまざまな症状が出現することがあります。

というのも、前述のように青汁には、食物繊維による排便を促す作用があります。そのため、このような作用がある青汁を、キンキンに冷やして一気に飲んだり大量に飲んだりすると、胃腸への刺激が強すぎることによって下痢になる可能性があります。

また、すでに述べたように、胃腸が弱っている状態で空腹時に青汁を飲むと、胃が刺激されて胃痛や吐き気などが生じることがあります。そのため、このような症状が出る場合には、青汁の量を減らしたり、食事と一緒に飲んだりすることで症状が起こりづらくなります。

また、食事をするのが困難であれば、青汁を牛乳や豆乳などに溶かして飲むことによって胃への刺激を和らげることができます。

青汁を飲む際に注意が必要な状態

前述のように、青汁は身体に良い飲料である一方で、農薬などの不純物が含まれていると有害となることがあります。そのため、健康増進のために青汁を飲むのであれば、青汁を品質に注意して選ぶ必要があります。

ただ、品質の良い青汁であっても、持病がある人や特定の薬を服用している人などでは飲まない方が良いケースがあります。これは、このような人は、特定の栄養素を摂取することによって持病が悪化したり薬が効きにくくなったりするためです。そのため、持病や薬などの種類によっては、青汁に含まれている栄養素を避ける必要があります。

腎臓の悪い人

すでに述べたように青汁は、適切な材料を選び正しい飲み方をすれば、ほとんどの人に有害な症状は現れません。ただ、腎臓の働きが悪くなっている人が青汁を飲む際は、十分に注意しする必要があります。

というのも、腎臓は、「カリウム」を排泄する働きを担っています。このようなカリウムには、細胞が正常に働くことができる環境を作ったり、筋肉や神経伝達などの機能を正常に保ったりする働きがあります。また、カリウムには、余分なナトリウムを体外に排出させる作用もあります。

このようなナトリウムは、摂り過ぎると高血圧を引き起こす原因となります。一方で、日本人の食事は塩辛いものが多く、日常的にナトリウムを摂りすぎている人が多いです。そのため、カリウムは、積極的に摂りたい栄養素といえます。

このように、カリウムは人体に必要不可欠な栄養素です。そして、カリウムは体外へ排出されやすい栄養素であるため、日常的には摂りすぎても過剰症が現れません。ただ、腎臓の働きが低下していると、カリウムの排出がうまくいかないことによって体内に過剰に溜まり、「高カリウム血症」を発症することがあります。

前述のように、カリウムは筋肉の収縮に関与しています。そのため、体内のカリウムが多すぎると、筋肉の過剰に緊張するようになったり、心臓の筋肉が正常に働きにくくなることによって不整脈が起きたりします。そして、最悪の場合、心臓が停止して死に至るケースもあります。

また、カリウムは、ナトリウムとバランスをとることによって細胞が正常に働ける環境を作ります。そのため、カリウムが過剰になってバランスが崩れると、細胞の働きが低下してさまざまな症状が起こります。

このように、カリウムが体内に溜まると、重篤な症状が生じやすくなります。そのため、腎臓機能が低下している人は、カリウムの摂取に十分注意する必要があります。

そして、このようなカリウムは、野菜に多く含まれています。そのため、生野菜で作られる青汁には、大量のカリウムが含有されています。このようなことから、腎臓の働きが弱くなっている人は、医師に指示をあおいだ上で青汁の摂取を行いましょう。

青汁による甲状腺の強化

また、青汁を飲んでいる人の中には、「甲状腺の腫れが強くなった」という人がいます。これは、アブラナ科の野菜には、ヨウ素の吸収を阻害する成分が含まれているためです。このような性質をもつ物質を「ゴイトロゲン」と呼びます。

ヨウ素は、人体の代謝を維持するために働く「甲状腺ホルモン」の材料となる栄養素です。そのため、ヨウ素の摂取量が少なくなると、血液中の甲状腺ホルモン量が低下します。すると、このような状態を改善するために、脳から甲状腺を刺激するホルモンが分泌されます。

甲状腺がこのようなホルモンの影響を受けると、甲状腺が肥大化してのど部分が腫れ上がります。通常、このような症状は、ヨウ素の摂取量を適切にすることで改善します。ただ、甲状腺が肥大した状態が長く続くと、やがて働きが低下して大きくなったままになります。

このようにして甲状腺の機能が低下すると、身体に必要なさまざまなホルモンが作られにくくなるため、疲れやすくなったり肌荒れが起こったりなどの不調が生じます。そのため、甲状腺の機能が低下していたり甲状腺が腫れていたりする人は、アブラナ科野菜の摂取に注意する必要があります。

とはいえ、アブラナ科野菜にゴイトロゲンは、加熱することで活性を失います。そのため、野菜に火を通して食べる場合は、特に注意する必要はありません。

ただ、青汁は生の野菜を絞って作るため、アブラナ科野菜を使用した青汁にはゴイトロゲンが含まれています。そして、代表的な青汁の原材料である「ケール」は、アブラナ科野菜の一種です。そのため、ケールを材料とした青汁には、ゴイトロゲンが含まれています。

そのため、甲状腺の機能が悪くなっている人は、ケールの青汁を避けるのが無難です。そして、担当医に相談した上で、ケール以外で作った青汁を飲むようにしましょう。

医師から青菜や納豆などの食品を控えるようにいわれている人

すでに述べたように、青汁にはさまざまな栄養素が豊富に含まれています。そして、このような栄養素の中には、特定の薬における作用を阻害するものがあります。

具体的には、医師から納豆や青菜などの摂取を控えるようにいわれている人は、青汁を飲まない方がいいです。というのも、これらの食品には「ビタミンK」という栄養素が豊富に含まれています。

ビタミンKには、血液の凝固に関与しており、けがによる大量出血などを防ぐ働きがあります。そのため、このようなビタミンKが不足すると、出血しやすくなったり止血しにくくなったりします。

ただ、血栓症などを患っている場合、血液の凝固を防ぐための薬を服用します。そして、ビタミンKは、このような薬の薬効を妨げてしまいます。そのため、このような薬を服用している人は、医師から納豆や青菜などを控えるよう指示があります。

このような中、青汁は主に青菜を絞って作ります。そのため、青汁にはビタミンKが豊富に含まれています。このようなことから、医師から納豆・青菜の制限を指示されている人は、青汁を飲まないようにする必要があります。

とはいえ、青汁には、血液の流れを良くする成分が多数含まれています。そのため、血栓症の治療が終わって薬を服用しなくなったら、青汁の常飲をおすすめします。そうすることによって、血液の詰まりが起きにくくなり、再発を予防しやすくなります。

このように、青汁を飲む際には注意が必要なケースがあります。一方で、青汁を常飲すると、空に必要な栄養素が補給されることによってさまざまな不調や病気などが起こりにくくなります。

そのため、これまでに述べたような注意点をしっかり把握し、適切な材料を使った青汁を正しい飲み方で飲みましょう。そうすることによって、健康的な身体となって日々の生活がより良いものになっていくはずです。