風邪は、老若男女問わず、誰にでも起こる病気です。実際に、「人生で一度も風邪を引いたことがない」という人はまずいません。

とはいえ、「風邪のかかりやすさ」は人それぞれです。同じ会社や学校などに通っていても、絶えず風邪を引いている人もいれば、滅多に風邪を引かない人もいます。そのため、このような風邪の引きやすさは「体質」とされることが少なくありません。

ただ多くの場合、このような風邪を引きやすい体質は、生活習慣によって起こります。そのため、風邪を引きやすいという自覚のある人は、生活習慣を改めることによって「風邪知らずの体質」となることがあります。

このような中、青汁はこのような体質改善の手助けをしてくれる健康飲料です。そのため、青汁を習慣的に飲むと、風邪を引きづらい体質になることが期待できます。

そこで、ここでは、風邪を引きやすい人が青汁を飲むべき理由について解説していきます。

風邪とは

風邪(かぜ症候群)とは、鼻や喉などの呼吸器における感染症のうち、自然に治癒するものを指します。また昔は、このような定義のうち、ウイルスによる感染症のみを風邪としていました。これに対して近年の定義では、細菌による感染も風邪に含めることが多いです。

ただ、このような風邪の定義は、専門家によって線引きの仕方が異なるのが現状です。とはいえ、風邪は「ウイルスなどの病原体が患部に感染することによって生じる病気」であるということには変わりません。

そして、このような病原体は、人間の周りに数え切れないほど多く存在しています。さらに、わたしたちが病原体の姿を肉眼で確認することはできません。そのため、人間がウイルスなどの病原体と関わらずに暮らすことは、まず不可能であるといえます。

風邪の原因

前述のように、風邪の原因となる病原体は、人間の周りに数多く存在しています。例えば、土や川などの自然環境は、多くの細菌におけるすみかとなっています。

また、細菌やウイルスなどはとても小さいため、容易に空気中に浮き上がります。そのため、わたしたちが吸っている空気には、知らず知らずのうちにウイルスなどの病原体が紛れ込んでいます。

また、このような病原体は、風邪を引いている人の呼気などにも含まれています。そのため、人混みなどにおける空気中には、ほぼ必ずウイルスなどが浮遊していると考えて間違いありません。

このようなことから、人間は常に、「風邪を引き起こす病原体が体に感染する危険にさらされている」といえます。

とはいえ、人混みの中に行ったからといって必ずしも風邪をひくとは限りません。前述のように、満員電車などの空間には、ウイルスなどが存在するリスクが限りなく高いです。だからといって、満員電車で通勤する人が毎日風邪を引いているわけではありません。

これは、人間の体にはウイルスなどの外敵から身を守るための仕組みが備わっているためです。このような仕組みを「免疫」といいます。

免疫とは

前述のように、免疫とは病原体などの外敵から体を守る仕組みのことをいいます。このような免疫の働きを担っているのが、「白血球」という免疫細胞です。

このような白血球には、「単球」や「リンパ球」、「顆粒球」などの種類があり、それぞれ働きが異なります。また、これらの白血球は、互いに協力し合いながら病原体と戦っています。

具体的には、体内に病原体が侵入すると、単球の一種である「マクロファージ」がこれを取り込んで分解します。このような作用を「貪食作用」といいます。

病原体の数が多いことによってマクロファージの貪食作用が追いつかなくなると、この情報を「ヘルパーT細胞」へ伝えます。ヘルパーT細胞とは、リンパ球の一種であり、免疫の司令塔を担っている免疫細胞のことです。

このようにしてヘルパーT細胞が病原体の情報を受け取ると、リンパ球の一種である「B細胞」に「特定の病原体に対する武器」を作る指示をします。このような武器を「抗体」といいます。

また、ヘルパーT細胞はマクロファージと共同して、「キラーT細胞」や「ナチュラルキラー細胞」などの「病原体と戦う免疫細胞」の働きを活性化します。これによって、これら免疫細胞が病原体に感染した細胞を殺す力が向上し、外敵の勢力を弱めていきます。

また、「好中球」という顆粒球の一種は、強い貪食作用をもつ免疫細胞です。このような貪食作用は、主に細菌やカビなどに対して発揮されます。そのため、好中球が働くと、これら外敵の勢力が弱くなりやすいです。

このように、免疫機能を担っている白血球には、さまざまな種類・役割があります。また、これらがバランス良く働くことによってウイルスや細菌などから体を守っています。

そのため、このような免疫の力が強いと、病原体が体内に侵入しても病気を発症しません。一方で、病原体の勢力が免疫の能力を上回ると、風邪などの感染症が発症してさまざまな症状が現れます。

このようなことから、風邪は「病原体が体内に侵入」し、かつ「免疫における病原体の排除スピードが追いつかなくなる」という状況で発症するということがわかります。

そのため、風邪を引かないためには、「免疫力を上げる」または「病原体のいるところに行かない」ことが大切であるといえます。

ただ、すでに述べたように、病原体は肉眼で見ることができません。そのため、細菌やウイルスなどを目で見て避けるということは不可能です。

さらに、風邪などを引き起こす病原体は、空気などを介して人から人へと移っていきます。そのため、人と会うということには、感染症にかかるリスクを伴います。とはいえ通常、人とまったく会わない生活を送ることはできません。

このようなことから、病原体を完全に避けながら生活するということは、ほぼ不可能であることがわかります。そのため、風邪を引かないためには、自分の免疫力を向上させることが大切であるといえます。

風邪を引きやすくする要因

前述のように、風邪は免疫力が低下していると発症しやすくなります。そのため、「風邪を引きやすい体質」の人は、免疫力が慢性的に低い傾向にあるといえます。

そして、このような免疫力の低下は、さまざまな要因によって起こります。そのため、風邪を引きにくい体質になるためには、以下の免疫力低下要因に対処することが大切です。

体の冷え

昔から、「冷えは万病の元」といわれています。実際に、体が冷えるとさまざまな不調や病気などが現れやすくなります。また、風邪も例外ではなく、体が慢性的に冷えていると風邪を引きやすい体質になります。

これは、体内のさまざまな細胞には、それぞれ「働くために最適な温度」があるためです。また、このような細胞の中でも、前述のような免疫細胞は体温が高いほど活動が高まるという特徴があります。

例えば、インフルエンザなどの感染症にかかると、体が発熱して体温が高くなることがあります。これは、体温を上げることによって免疫機能を高めようとする体の防衛反応です。

一方で、体温が低くなると、免疫細胞の働きが低下します。実際に、体温が35℃台になってしまうと、リンパ球の数が本来の3割以下に減少することがあるとされています。また、体温が1℃下がると、免疫力が30%低下するともいわれています。

このように、体温が低くなると、免疫力が下がりやすくなります。そのため、慢性的に体が冷えている人は、そうでない人に比べて風邪を引きやすいといえます。

このような中、現代の日本では、慢性的に体が冷えている「冷え性」の人が増えているといわれています。冷え性とは、手足などの冷えや寒さなどが慢性的に起こる体質のことをいいます。そのため、このような自覚症状がある人は、体を温める生活を意識することが大切です。

また、このような冷えの自覚症状がなくても、平熱が35℃台だったり腹部がいつも冷たかったり、ほてりが起こりやすかったりする人は、慢性的に体が冷えているといえます。

というのも、健康な人の体では、平熱が37℃前後となります。また通常、腹部は常に衣服に覆われているため、熱が逃げにくい状況にあります。さらに、腹部には熱を生み出す能力が高いさまざまな臓器が収められています。

そのため、このような環境下で腹部が冷えているということは、「内臓の熱を生み出す力が弱い」ということになります。つまり、体が冷えている可能性が高いということです。

さらに、ほてりがあるということは、ほてりが生じている部分に優先的に血液が送られているということになります。そのため、一部に血液が集中すると、他の部位への血流が悪化している可能性が高いです。

このような中、血液には酸素や栄養、熱などを全身に運ぶ役割があります。そのため、血液が送られにくくなったところは熱が運ばれないことによって冷えやすくなります。

また、血液によって酸素・栄養が送られなくなると、細胞の代謝が行えなくなり熱の産生量が低下します。そのため、一部の血行が悪くなると、このような組織では熱が作られにくくなります。その結果、ほてりが生じている部分に熱を感じる一方で、他の部位が冷えるという現象が起こります。

このように冷え症は、自覚がない人にも起きていることがあります。そして、このようにして無自覚のうちに体が冷えていると、これによってさまざまな不調が現れていても「体の冷えが原因だ」とは思わないことがほとんどです。

そのため、「風邪を引きやすい」という自覚がある人は、冷え性の自覚がなくても積極的に体を温める工夫をしましょう。そうすることで、風邪を引きにくい体質になります。

食事の偏り

現代の日本では、昔に比べて風邪を引きやすい人が増えているといわれています。これは、食生活の変化によって生じた慢性的な栄養不足が要因の1つとされています。

というのも、現在の日本における一般的な食事には、エネルギー源となる糖質や脂質などの栄養素が多く含まれている一方で、ビタミンやミネラルなどの微量栄養素が不足しがちです。

そして、このようなビタミン・ミネラル不足は、野菜の摂取量が不足すると起こりやすくなります。つまり、現代日本では、野菜不足によってこれらの栄養が不足している人が多いといえるのです。

実際に、国が掲げる「健康日本21」という方針では、健康を維持するためには一日に350gの野菜を食べる必要があるとしています。ただ、2015年における日本人の野菜摂取量平均は、一日あたり293.6gとなっており、この基準を満たしていません。

このように、現代の日本人は、野菜の摂取量がかなり不足しています。そして、このようにして野菜不足になると、特定の栄養素における摂取量が足りなくなります。

例えば、ビタミンCは、動物性食品にはほとんど含まれていない一方で、植物性食品に多く含まれている栄養素です。このようなビタミンCには、細胞と細胞のつながりを強めて、病原体が侵入しにくい組織を作る働きがあります。

また、ビタミンCには、リンパ球の働きを高めたりウイルスを不活性化したり、細菌の放出する毒素を中和したりする働きもあります。そのため、ビタミンCを日常的にしっかり摂っていると、ウイルスや細菌などに強い体となります。

さらに、野菜や果物などに多く含まれているβカロテンには、「体内でビタミンAに変換される」という性質があります。このようなビタミンAは、丈夫な粘膜を作るのに必要な栄養素です。そのため、ビタミンAが不足すると、喉や鼻などの粘膜が弱くなって病原体が感染しやすくなります。

そして、白血球などの細胞が活動するためには、エネルギー源となる糖質や脂質などの栄養素が必須です。また、このような栄養素を代謝してエネルギーを作り出すためは、ビタミンB群が必要です。そのため、ビタミンB群が不足すると、細胞の働きが低下して免疫力が低下しやすくなります。

また、このようなビタミンB群の中には、粘膜の健康維持に関与したり抗体の働きを助けたりするものもあります。そのため、ビタミンB群が不足すると、体がウイルスや細菌などの外敵に弱くなります。

そして、このようなビタミンB群の中には、野菜などの植物性食品にしか含まれていないものがあります。そのため、野菜不足になると、ビタミンB群の摂取バランスが崩れやすくなります。

さらに、免疫力を強化するためには、亜鉛や鉄などのミネラルも必要不可欠です。このようなことから、「風邪を引きにくい体」を作るためには、さまざまなビタミンやミネラルなどの栄養素をしっかり摂る必要があることがわかります。

このような中、前述のように野菜には、このような栄養素が豊富に含まれています。そのため、食事が偏ることによって野菜の摂取量が慢性的に不足していると、免疫力が低下して風邪を引きやすくなります。

そして、「意識して野菜を摂取している」という人であっても、このようなビタミン・ミネラルが不足していることがあります。というのも、ビタミンやミネラルなどの栄養素の中には、調理によって損失しやすいものが多いためです。

例えば、免疫力強化に欠かせない栄養素であるビタミンCやビタミンB群などは、水に溶けやすいという性質があります。そのため、野菜を水に晒したり茹でたりすると、これら栄養素の含有量がかなり少なくなります。

さらに、ビタミンCやビタミンB1などは、熱によって壊れやすいです。そのため、野菜を炒めたり揚げたりして食べると、これら栄養素の摂取量が少なくなります。

このように、免疫力の向上に効果的な栄養素は、調理によって損失することが多いです。また、このような栄養素の損失は、調理時間が長くなるほど起こりやすくなります。

そのため、風邪を引きにくい体を作るためには、野菜を多く摂るように意識するとともに、調理時間をなるべく短く工夫することが大切であるといえます。

ストレス

「ストレスが体に悪い」ということは、多くの人が認識しています。実際に、強いストレスや長期間に及ぶストレスなどは、さまざまな不調や病気などを引き起こす原因となります。

このようなストレスが生じると、体は「臨戦態勢」をとってこれに対処しようとします。そして、このような臨戦態勢を作っている機能の1つが、「自律神経」です。

自律神経とは、「無意識で働く組織や器官などを調整する神経系」のことです。例えば、心臓の拍動や食べ物の消化、呼吸などは、意識しなくても「状況に適した活動」を行います。これは、自律神経がこれら器官の働きを制御しているためです。

このような自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」の2つで成り立っています。交感神経とは、昼間などの活動時に働く神経系です。これに対して、副交感神経は寝ているときなどの安静時に優位になります。

そして、これらは互いに対となって働きます。例えば、交感神経が働いているときは副交感神経の作用が抑制されます。一方で、副交感神経が優位になっているときは、交感神経の働きが抑えられやすくなります。

また、これら自律神経は、正反対の働きを担っていることが多いです。例えば、交感神経が優位になると、血管が収縮したり脈拍が早くなったりします。一方で、副交感神経が働くと、血管が緩んで脈拍が遅くなります。

このように、2つの自律神経にはそれぞれの働きがあります。そして、これらがバランス良く働くことによって、人体の恒常性が保たれています。

ただ、強いストレスや長期間に及ぶストレスなどがあると、このような自律神経のバランスが乱れやすくなります。

というのも、わたしたちがストレスを感じると、これを感知した脳が交感神経を優位にします。交感神経が働くと、脈拍が早くなって脳や骨格筋などへ積極的に血液が送られるようになります。これによって、ストレスに対応できる体を作ろうとします。

通常、このようにして交感神経が優位になったあとには、副交感神経が優位になります。ただ、ストレスが強すぎたり長期間に及んだりすると、交感神経が働きすぎた状態になります。すると、副交感神経が働きにくくなり、自律神経のバランスが乱れやすくなります。

このようにして自律神経のバランスが乱れると、免疫機能も低下しやすくなります。これは、自律神経は免疫機能にも関与しているためです。

具体的には、副交感神経が優位になると、外敵と戦う「主力部隊」であるリンパ球が増加しやすくなります。一方で、交感神経が優位になると、顆粒球が増加しやすくなります。

このような顆粒球は、細菌を殺す高い能力をもつ一方で、寿命が短いという性質があります。そして、このような細胞は、死ぬ時に活性酸素を放出します。

このような活性酸素には、細胞を壊す作用があります。そのため、体内に活性酸素が増えると、正常な細胞が傷ついてさまざまな機能が低下しやすくなります。そのため、交感神経の優位が続いて顆粒球が多くなりすぎると、免疫機能が低下しやすくなります。

また、前述のように、自律神経は血管の収縮にも関与しています。そのため、自律神経のバランスが乱れることによってどちらか一方の神経系が優位になると、血行が悪くなります。

このようにして血行が悪くなると、血液中の免疫細胞が外敵と出会いにくくなります。また、血液による全身への酸素・栄養素供給が滞ることによって、体が冷えて免疫細胞が働きにくくなります。

さらに、交感神経が優位になっていると、良質な睡眠を得られにくくなります。というのも、前述のように、交感神経は「活動時」に優位になる神経系です。そのため、交感神経が働いていると、体が「活動モード」となり、眠りにつきにくくなったり眠りが浅くなったりしやすくなります。

このような中、後述のように睡眠の質が下がると、白血球が作られにくくなります。すると、免疫機能が低下して風邪を引きやすくなります。

このように、ストレスによって交感神経が働きすぎると、さまざまな理由によって免疫力が低下します。さらに、強すぎるストレスは、免疫細胞が働きにくい環境も作り出します。

というのも、前述のように脳がストレスを感知すると、交感神経が優位になってストレスに対抗できる身体を作ろうとします。また、これと同時に、副腎からは「コルチゾール」というホルモンが分泌されます。

このようなコルチゾールには、血糖値を上げることによって全身の細胞へエネルギー源が届きやすくするという作用があります。これによって、身体のパフォーマンスを向上させてストレスに対抗しようとします。

ただ、コルチゾールには、炎症を抑えて免疫機能を一時的に抑制するという作用もあります。これは、本来ストレスが生じている状況とは、生命の危機に瀕しているということであるためです。

このような状態では、免疫に使うエネルギーをストレスの回避に回す必要があります。そのため、ストレスによってコルチゾールが分泌されていると、免疫機能が低下しやすくなります。

このようなことから、ストレスが強かったり長期間に及んだりすることによってコルチゾールの分泌量が多くなると、免疫力が下がって風邪を引きやすくなることがわかります。そのため、風邪を引きやすい体質であるという自覚がある人は、ストレス対策を実践することが大切であるといえます。

喫煙習慣

現代の日本では、「喫煙が身体に悪い影響を及ぼす」ということは、ほぼ全国民が認識していることです。たばこを吸う習慣がある人も例外ではなく、「体に悪いと知っていながら吸い続けている」というケースがほとんどです。

実際に、たばこの煙にはさまざまな有害物質が含まれています。そのため、習慣的に喫煙すると、このような有害物質によってさまざまな病気が発症しやすくなります。

また、たばこを吸うと、体内に侵入した有害物質を取り除くために免疫細胞が働き始めます。そのため、喫煙すると免疫細胞の数が一時的に増加します。

ただ、このようにして免疫細胞は、たばこの煙に含まれる有害物質を排除するために働きます。そのため、習慣的に喫煙すると、有害物質が定期的に体内へ侵入することによって、免疫細胞が常に「有害物質の排除」に追われることとなります。

このようにして免疫細胞が有害物質の排除に集中すると、細菌やウイルスなどに対する抑止力が弱くなります。

また、たばこの煙に含まれる有害物質は、のどや気管支などを傷つけます。そのため、習慣的にたばこを吸っていると、これら組織の機能が低下して、細菌やウイルスなどの侵入を許してしまいやすくなります。

さらに、このような有害物質の1つである「ニコチン」には、血管を収縮させて血行を悪くさせる作用もあります。そのため、喫煙によってニコチンが体内に取り入れられると、慢性的に血行が悪くなって免疫力が低下しやすくなります。

そして、喫煙する習慣のある人は、ビタミンCの消費量が多くなることがわかっています。そのため、習慣的にたばこを吸っている人は、体内でビタミンCが足りない傾向にあります。

前述のように、ビタミンCは免疫に深く関与している栄養素です。そのため、喫煙によってビタミンCが不足すると、免疫力が下がって風邪を引きやすくなります。

他にも、たばこの煙に含まれている一酸化炭素は、体内を「酸素の代わりに巡る」という性質があります。ただ、細胞は、酸素の代わりに一酸化炭素を利用することはできません。そのため、喫煙によって一酸化炭素が体内に入ると、全身の細胞が酸欠状態となります。

このようにして酸欠状態となると、免疫細胞に酸素が供給されにくくなったり、体が冷えやすくなったりします。これらはどれも、免疫力を下げる要因となります。

このように、たばこの煙には免疫力を下げるさまざまな物質が含まれています。そのため、喫煙習慣があり「風邪を引きやすい」という自覚がある人は、禁煙してみることをおすすめします。

また、このような免疫力を下げる物質は、たばこの外に放出されている煙にも含まれています。そのため、たばこの煙による免疫力の低下は、たばこを吸っていない人にも起こりえます。

このようなことから、風邪を引きやすいと感じている人は、なるべくたばこの煙を吸わないようにすることが大切です。また、喫煙する習慣がある人は、非喫煙者の前でたばこを吸わないようにしましょう。

特に、免疫力の低い子供にとっては、たばこの煙が命の危険につながることもあります。そのため、喫煙習慣がある人は、周囲に十分に配慮した上でたばこを吸うようにしましょう。

肥満

肥満の人はそうでない人に比べて、感染症にかかりやすいということが研究で明らかになっています。具体的には、肥満になると白血球の働きが低下したり、炎症が起こりにくかったりしやすくなります。これらはどちらも、免疫力を下げる原因となります。

このような肥満と免疫力低下の関係性におけるメカニズムは、まだ完全には解明されていません。ただ、肥満になると感染症にかかりやすいということは、罹患数のデータでも明らかになっています。また、肥満は、感染症だけではなくさまざまな病気の原因となります。

そのため、感染症などの病気を予防したいのであれば、肥満を改善したり予防したりするような生活習慣を心がけることが大切であるといえます。

睡眠不足

寝不足になると体の調子が悪くなるということは、多くの人が実体験として知っていることです。実際に、睡眠が不足すると、集中力や記憶力などが低下したり、疲れやすくなったりなどのさまざまな不調が現れます。

一方で、しっかり睡眠時間を取ると、さまざまな不調や病気などが改善しやすくなります。このようなことから、「睡眠に勝る名医なし」といわれることがあります。

また、睡眠時間が慢性的に短くなると、免疫力が下がって風邪を引きやすくなります。これは、白血球は睡眠中などの「休んでいるとき」に作られやすくなるためです。そのため、慢性的な睡眠不足になると、白血球が作られにくくなることによって免疫力が低下します。

このようなことから、睡眠時間が不足すると風邪を引きやすくなることがわかります。そのため、風邪などの不調を防ぐためには、しっかり休養を取ることが大切です。

青汁を飲むと風邪を引きにくくなる理由

前述のように、風邪を引かないためには、身体の免疫力を上げて「病原体と戦う力」を強めることが大切です。

このような中、青汁には免疫力を上げる効果のあるさまざまな成分が含まれています。そのため、習慣的に青汁を飲むと、風邪を引きにくい体質になることが期待できます。

そこで、以下に青汁を飲むと風邪を引きにくくなる理由について解説していきます。

栄養を補うことによって免疫力が上がる

前述のように、免疫力を上げるためには、ビタミンCやビタミンAなどの栄養素をしっかり摂る必要があります。

特に、ビタミンCは免疫力を上げるだけではなく、ウイルスや細菌などに直接作用します。そのため、ビタミンCをしっかり摂ると、これら病原体が体外へ排出されやすくなります。

ただ、前述のように現代の日本人は、野菜の摂取不足によってビタミンCやビタミンAなどの栄養素が慢性的に不足しやすい状況にあります。特に、ビタミンCは調理で損失しやすい栄養素であるため、野菜を食べている人であっても足りなくなりやすいです。

このような中、青汁は生の野菜を絞って作っています。そのため、青汁の材料に含まれているビタミンCは、加熱によって壊れたり水に溶けて失われたりすることが少ないといえます。実際に、青汁には豊富なビタミンCが含まれています。

また、青汁の原料となる緑黄色野菜には、体内でビタミンAとなるβカロテンが含まれています。そのため、青汁を飲むと、粘膜が健康になって病原体が侵入しづらい体になります。

しかしながら、ビタミンAを摂り過ぎると、体内に蓄積して頭痛などの過剰症が起こります。そのため、ビタミンAをレバーなどの動物性食品で摂るためには、食べ過ぎに注意する必要があります。

このような中、青汁に含まれているβカロテンは、体内で必要な分だけビタミンAとなります。そのため、βカロテンは、たくさん摂ってもビタミンAの過剰症が起こることはありません。このようなことから、βカロテンの豊富な青汁は、ビタミンAの補給に適した飲料であることがわかります。

そして、青汁には、免疫機能に関与している亜鉛や鉄などのさまざまなミネラルも豊富に含まれています。そのため、青汁を習慣的に飲むと、慢性的な栄養不足が解消されることによって免疫力が上がり、風邪を引きにくくなります。

そして、前述のように、喫煙する習慣がある人はそうでない人に比べて、ビタミンCの必要量が多いということがわかっています。

そのため、喫煙習慣がある人や外に放出されているたばこの煙を吸う機会が多い人などには、特に青汁の飲用をおすすめします。そうすることによって、喫煙によって消費されがちなビタミンCを補給し、免疫力の低下を防ぐことが期待できます。

体温が上がりやすくなる

前述のように、体が冷えると免疫力が低下して風邪を引きやすくなります。そのため、免疫力を上げるためには、体を温めることが大切であるといえます。

ただ、人間が生活しているほとんどの地域では、気温が体温より低いことが多いです。そのため、お風呂などで物理的に体を温めても、時間が経過すると体が冷えてしまいます。

このようなことから、体を温めて免疫力を上げるためには、「体に備わっている熱を生み出す能力」を高めることが大切であるといえます。

このような体の熱は、細胞の代謝によって生成されます。具体的には、細胞はぶどう糖などの栄養素を酸素で燃やしてエネルギーを作ります。

このとき、細胞が栄養素を燃やすためには、ビタミンB群の働きが必要不可欠です。そのため、これら栄養素の摂取量が足りていないと、細胞の代謝がうまく行われないことによって熱の産生量が低下しやすくなります。つまり、体が冷えるということです。

このような中、青汁にはさまざまな種類のビタミンB群が豊富に含まれています。そのため、青汁を習慣的に飲むと、摂取したエネルギー源が燃やされやすくなることによって体が温まり、風邪を引きにくくなることが期待できます。

活性酸素が消えやすくなることによって免疫力の低下を防ぎやすくする

前述のように、体内に侵入したウイルスなどの病原体は、白血球によって殺されています。これによって、体内での増殖が抑制されて、感染症の発症が防がれています。

ただこのとき、ウイルスなどの病原体が死ぬときには、活性酸素を生じます。

また前述のように、白血球は病原体などの外敵から体を守っています。そして、このような白血球の一部は、活性酸素の「細胞を壊す作用」を利用して外敵と戦っています。そのため、体内で免疫機能が働くと、活性酸素が多く放出されるということになります。

すでに述べたように、このようにして体内の活性酸素が増えると、体内の正常な細胞が傷ついて免疫力が下がりやすくなります。そのため、免疫力を高めるためには、このような活性酸素を消去することが大切といえます。

このようにして体内で発生した活性酸素は、体内の抗酸化酵素や食物中に含まれる抗酸化物質などによって消去されています。

このとき、抗酸化酵素が作られるためには、亜鉛やマンガンなどのミネラルを必要とします。そのため、このような栄養素の摂取量が不足すると、抗酸化酵素の働きが低下して体内の活性酸素が消えにくくなります。

また、ビタミンCやビタミンE、ビタミンAなどの栄養素は、強い抗酸化作用をもちます。そのため、これら栄養素をしっかり摂ると、体内の活性酸素が減りやすくなります。一方で、摂取量が不足すると、活性酸素によって細胞が傷つき、免疫力が低下しやすくなります。

このような中、青汁にはこれらビタミンやミネラルなどが豊富に含まれています。そのため、青汁を飲むと、体内の活性酸素が消えやすくなって免疫力の低下を防ぐことができるといえます。

さらに、青汁には「ポリフェノール」という成分も豊富に含まれています。ポリフェノールとは、植物が自身を守るために作っている成分のことであり、強い抗酸化作用があります。そのため、青汁を習慣的に飲むと、ポリフェノールによって体内の活性酸素が消去されやすくなります。

このように、青汁には体内で発生した活性酸素を消去するのに効果的な成分が多数含まれています。そのため、青汁を生活に取り入れると、活性酸素による免疫力の低下を防ぎやすくなります。

肥満を改善して免疫力を上げる

すでに述べたように、肥満の人はそうでない人に比べて、免疫力が低下して感染症にかかりやすいということがわかっています。そのため、風邪を引きにくい体質になるためには、肥満を改善したり予防したりすることが大切です。

このような中、青汁には肥満の改善・予防に効果的なさまざまな成分が含まれています。

例えば、青汁にはさまざまな種類のビタミンB群が含まれているというのは、前述のとおりです。そして、このようなビタミンB群は、栄養素を燃やすときに必須な栄養素です。

そのため、ビタミンB群の摂取量が不足していると、摂取した糖質や脂質などのエネルギー源が燃えづらくなり、体に蓄えられやすくなります。つまり、太りやすくなるということです。

さらに、ビタミンB群は、すでに蓄えている脂肪を燃やすときにも必要となります。そのため、ビタミンB群が足りないと、太りやすくなるだけではなく痩せづらくもなります。

このようなことから、ビタミンB群はダイエットをするためには必要不可欠な栄養素であることがわかります。そのため、このような栄養素を豊富に含んでいる青汁には、エネルギー源や脂肪などの燃焼を助ける働きが期待できるといえます。

また、青汁には、「食物繊維」も豊富に含まれています。食物繊維とは、植物性食品に含まれており、人体では消化・吸収できない成分のことです。そのため、食物繊維を食事と一緒に摂ると、糖質や脂質などのエネルギー源が吸収されにくくなります。

というのも、これら栄養素が人体に吸収されるためには、「消化酵素」と触れて細かくなる必要があります。

このような中、前述のように食物繊維は、人体で消化できない成分です。そのため、食物繊維は、糖質や脂質などが消化酵素と触れるのを邪魔することによって吸収を妨げます。

このようにしてエネルギー源が吸収されにくくなると、その分だけ食事から吸収するエネルギーの量が少なくなります。そのため、食物繊維の多い食事を摂ると、食物繊維の少ない食事を摂ったときに比べて、摂取カロリー量が少なくなりやすいです。当然のことながら、摂取カロリー量が減ると、その分だけ太りにくくなり痩せやすくなります。

また、糖質の吸収が妨げられると、摂取した糖が血液中に流れ出るスピードが遅くなります。すると、血液中に流れる糖の量が安定することによって、「ホルモンによる太りやすい作用」や「空腹感」などが起こりにくくなります。

というのも、血液中の糖が増えると、これを元の状態に戻すために「インスリン」というホルモンが分泌されます。このようなインスリンは、血液中の糖が多いほど分泌量が増えます。

そして、このようなインスリンには、脂肪を蓄えたり脂肪の燃焼を抑制したりする働きがあります。そのため、血液中の糖が増えすぎると、インスリンの分泌量が増加することによって太りやすくなって痩せづらくなります。

また、このようにして大量のインスリンが分泌されると、血液中の糖量が急に減少します。すると、脳がこのような状態を「エネルギー不足」と勘違いし、空腹感を引き起こします。

ただ、このような空腹感は、実際にエネルギーが不足しているわけではなく、インスリンの作用によるものです。そのため、このような空腹感にまかせて食べ物を食べると、その分だけ摂取カロリー量が過剰となって太りやすくなります。

このような中、前述のように青汁に含まれている食物繊維は、糖質の吸収を抑えてインスリンの過剰分泌を起こりづらくします。そのため、青汁を食事と一緒に飲む習慣をつけると、インスリンの太りやすくする作用や空腹感などが起こりにくくなるため、肥満を改善しやすくなります。

ストレスに強くなる

前述のように、ストレスは免疫力を下げて風邪を引きやすい体質を招く要因となります。とはいえ、現代社会では、ストレスのない生活を送るということは簡単ではありません。そのため、ストレスによる免疫力低下を防ぐためには、「ストレスに強い体を作る」ということが大切であるといえます。

このような中、青汁にはストレスに強い体を作るために必要な成分が含まれています。具体的には、青汁に含まれているビタミンB6は、脳内における神経伝達物質の1つである「セロトニン」が合成される際に必要な栄養素です。

このようなセロトニンには、脳内の環境を整えて、ストレスに対する反応を正常にしたりストレスを感じにくくしたりする働きがあります。そのため、脳内のセロトニンがしっかり分泌されていると、ストレスに強い体となるためストレスによる免疫力の低下が起こりにくくなります。

セロトニンは、「トリプトファン」というアミノ酸から合成されます。そのため、ストレスに強くなるためには、良質なアミノ酸と青汁を一緒に飲むことをおすすめします。

また、青汁に含まれている食物繊維には、間接的に脳内セロトニンの合成を助ける働きがあります。これは、食物繊維には血液中の糖量を安定させる作用があるためです。

というのも、セロトニンの材料であるトリプトファンは、血液によって脳内に運ばれます。そして、このようにして脳内に運ばれたトリプトファンがビタミンB6の助けを借りることによってセロトニンとなります。

このとき、血液中の糖が少なすぎると、脳にトリプトファンが運ばれにくくなることがわかっています。そのため、脳内のセロトニン分泌を安定させるためには、血液中に一定の糖があることが大切であるといえます。

ただ、前述のように、血液中の糖が増えすぎると、インスリンが分泌されることによって血液中の糖が急降下します。このような状態になると、トリプトファンが脳内へ届けられないことによってセロトニンが分泌されにくくなります。

このような中、すでに述べたように、青汁に含まれている食物繊維は血液中の糖量を安定させる働きがあります。このようなことから、青汁にはトリプトファンが脳内に届けられるのを間接的に補助し、セロトニンを分泌させやすくする効果があるといえます。

そのため、青汁を習慣的に飲むと、セロトニンが分泌されやすくなることによってストレスに強い体となり、風邪を引きにくい体質になることが期待できます。

このように、青汁には免疫力を向上させるのに効果的なさまざまな成分が含まれています。そのため、青汁を習慣的に飲むと、風邪を引きにくい体質になることが期待できます。

特に、「食生活が乱れている」や「野菜を食べていない」などの自覚がある人は、特に青汁の飲用をおすすめします。そうすることによって、原因不明の「風邪を引きやすい体質」を改善しやすくなります。