「たばこが身体に悪い」ということは、ほとんどの人が認識していることです。また近年では、小学校などで喫煙による体への悪影響に関する教育が施されています。そのため、成人に対する喫煙者の割合は年々減少傾向にあります。

実際に、1966年には83.7%であった成人男性の喫煙率は、2016年には29.7%と大きく減少しています。

また、2016年における成人女性の喫煙率は9.7%となっています。このようなことから、女性の喫煙者は、男性に比べるとかなり少ないことがわかります。一方で、成人女性の喫煙率の推移はほぼ横ばいとなっており、成人男性ほど喫煙率が下がっていません。

このような中、前述のように「たばこは身体に悪い」ということは「常識」といえるほど浸透している事実です。それにもかかわらず、成人男性の約30%、成人女性の約10%が喫煙をしているということは、「身体に悪いとわかっていながら、たばこを吸っている」という人が少なくないということを意味します。

そして、当然のことながら、身体の健康を考えるのであれば、禁煙することがもっとも大切です。ただ、「身体に悪い」と認識しながら喫煙しているということは、何らかの理由で「禁煙できない」もしくは「禁煙する必要がない」と思っているということになります。

ただ、たばこの煙には健康を害する成分が多数含まれています。また、このような有害成分は、体内で処理する際にさまざまな栄養を必要とします。そのため、喫煙すると、通常よりも多くの栄養を消費して身体にさまざまな悪影響が起こります。

このような中、青汁には喫煙によって失われやすくなる栄養が豊富に含まれています。また、青汁は喫煙によって生じる有害物質を消去しやすくする成分も含んでいます。そのため、青汁は禁煙できない人が積極的に飲むべき飲料であるといえます。

そこで、ここでは「たばこをどうしてもやめられない人」が青汁を飲むべき理由について具体的に解説していきます。

たばことは

一般的に、「たばこ(煙草)」というと、「火をつけて発生する煙を吸い込むスティック状の嗜好品」を思い浮かべる人が多いです。厳密にいうと、このような嗜好品は「紙巻たばこ」というタバコ製品の一種です。そして、タバコとは、このような紙巻たばこにおける原材料である「タバコ属の植物」を指します。

このようなタバコ製品には、前述の紙巻たばこだけではなく、煙を水で濾過する「水たばこ」や、タバコ葉を燃焼せず、加熱によって生じた蒸気を吸い込む「蒸気たばこ」などがあります。

これらはすべて、「タバコの葉」を使用した嗜好品です。また、このようなタバコの葉には、たばこの有害物質として有名な成分である「ニコチン」が含まれています。そのため、このような「嗜好品としてのたばこ」には、例外なくニコチンが含まれています。

そして、このようなニコチンには依存性があります。そのため、タバコ製品を使用すると、ニコチンの作用によってタバコ製品の使用が習慣化しやすいです。

たばこ製品の有害性

もっとも一般的に普及しているタバコ製品である紙巻たばこの煙には、4000~5000種類もの化学物質が含まれています。そして、このような化学物質の中には、発がんを促すものが多いです。

例えば、たばこの煙における気体成分には、「ニトロソアミン」という化学物質が含まれています。このようなニトロソアミンは、体内で活性酸素というフリーラジカルを発生させるという性質があります。

フリーラジカルとは、「そのままでは存在することが難しいほど不安定」な物のことです。そのため、体内にフリーラジカルが生じると、フリーラジカルと触れた細胞の一部を奪って安定しようとします。

このようにして細胞の一部が奪われると、この細胞は正常な機能を失います。また、このような「傷ついた細胞」は、がん細胞が発生するきっかけになります。

このようながん細胞が分裂を繰り返すと、やがて腫瘍を形成します。このような状態になると「がんの発症」となり、多くの場合、適切な治療を行わなければ死に至ります。

このように、体内におけるフリーラジカルは、がんが発症するきっかけとなります。そして、このようなフリーラジカルは、数が多いほどがん細胞が発生しやすくなるため、その分だけがんが発症しやすくなります。このようなことから、フリーラジカルを生じさせるニトロソアミンは、発がん性のある物質であることがわかります。

また、たばこの煙中における固体成分には、「多環芳香族炭化水素」という化学物質も含まれています。このような多環芳香族炭化水素も、ニトロソアミンと同様に体内でフリーラジカルを生じさせるため、発がん性物質の1つとされています。

さらに、たばこの煙には、これら物質以外にも「ホルムアルデヒド」や「ベンゼン」などの発がん性のある物質が多数含まれています。そのため、喫煙を続けると、このような発がん性物質によってがんが発症するリスクが高くなります。

また、たばこの煙には、多くの一酸化炭素が含まれています。このような一酸化炭素は、酸素よりもヘモグロビンと結合しやすいという性質をもちます。

ヘモグロビンとは、血液中に含まれるタンパク質であり、全身に酸素を運搬する役割を担っています。そのため、一酸化炭素が体内に入ると、ヘモグロビンが酸素と結合しにくくなることによって全身に酸素が運ばれにくくなります。

このような中、細胞が活動するためには、酸素と栄養が必要不可欠です。そのため、一酸化炭素によって全身に酸素が行き届かなくなると、細胞が酸欠に陥ることによってさまざまな症状が現れます。

そして、すでに述べているように、タバコ製品にはニコチンが含まれています。このようなニコチンは、脳に作用して「ドーパミン」という神経伝達物質を放出させます。

このようなドーパミンは、達成感や幸福感などを司る物質です。そのため、脳内でドーパミンが分泌されると、快感が生じます。

ただ、このような「気持ちいい感覚」は、癖になりやすいという性質があります。そのため、脳が「ドーパミンの分泌されやすい行為」を覚えると、その行為をやめられなくなりやすいです。このような症状を「依存」といいます。

このような中、前述のようにニコチンには脳内のドーパミンを増やす作用があります。そのため、紙巻たばこなどのタバコ製品の使用は、ニコチンの作用によって「依存しやすい=習慣化しやすい」という性質があります。

このようにして習慣的に喫煙すると、脳がニコチンによるドーパミン分泌作用を定期的に受けることになります。すると、脳が自力でドーパミンを分泌することができなくなります。

ただ、前述のように、ドーパミンは達成感などを引き起こす物質です。そのため、習慣的な喫煙によって脳がドーパミンを放出できないようになると、「たばこ製品を使用しなければ達成感が得られない体質」になります。

このような状態になると、体内のニコチンが減少してくるとともにイライラ感が生じやすくなります。また、自力での達成感が得られづらくなるため、仕事や勉強などのモチベーションを維持することが困難になります。これらはどちらも、健全な社会生活を阻害する大きな要因となります。

このように、タバコ製品には、人体に有害な成分が多数含まれています。さらに、依存症を引き起こして社会生活を困難にする成分も含まれています。このようなことから、タバコ製品を使用することには、身体の健康や社会生活などにおける大きなリスクを伴うということがわかります。

喫煙していない人にも及ぶ「たばこの害」

すでに述べているように、たばこの煙にはさまざまな有害物質が含まれています。そして、このような有害物質は、喫煙者が吸い込む煙(主流煙)だけではなく、外に放出されている煙(副流煙)にも含まれています。

また、喫煙した後の呼気には、たばこに含まれている有害物質が含まれています。このような「たばこの有害物質を含む呼気」を「呼出煙(こしゅつえん)」といいます。

そして、このような副流煙や呼出煙などは、合わせて「環境たばこ煙」と呼ばれています。また、このような環境たばこ煙を喫煙している本人以外の人が吸うことを「受動喫煙」といいます。

このような受動喫煙のうち、副流煙によるものでは、喫煙者が吸っている煙よりも有害性の高い煙を吸うことになります。というのも、喫煙者はフィルターを通して紙巻たばこの煙を吸っています。

これに対して、副流煙は、タバコ葉が燃焼して生じたそのままの煙です。そのため、副流煙はフィルターによって濾過されることがないため、喫煙者が吸っている主流煙よりも有害物質を多く含んでいます。

したがって、受動喫煙を防ぐために、たばこが吸われている場所を避けるように気を配っている非喫煙者は多いです。一方で、自らの呼気にたばこの有害物質が含まれていることを認識している喫煙者は、そう多くありません。そのため、呼出煙による受動喫煙は、認知度が低いことによって多くの人が被害にあっている可能性が高いといえます。

特に、喫煙者の親を持つ子供は、呼出煙による受動喫煙の害を受けやすい立場にあるといえます。というのも、呼出煙は喫煙直後から約4分間放出されているとされてるからです。

このとき、「喫煙後の数分間は子供と関わらないようにしている」という喫煙者の親はほとんどいません。一方で、子供の体は未発達であるため、たばこ煙に含まれる有害物質の影響を強く受けやすいです。そのため、喫煙者の親を持つ子供は、親の喫煙場所にかかわらず、たばこの害を被っているといえます。

実際に、喫煙者の親を持つ子供の尿を調べた結果、親がベランダで喫煙している子供は非喫煙者の子供の約2.4倍、換気扇の下で喫煙している場合は3.2倍のニコチンを体内に摂り入れていたことが判明しています。

このように、たばこの害は喫煙していない人にも及びます。そのため喫煙者は、このような事実を認識し、周囲に配慮した喫煙を心がけることが大切であるといえます。

「軽いたばこ=有害性が低い」ではない

すでに述べたように、日本におけるたばこ製品は、紙巻たばこが主流です。このような紙巻たばこは、身分証の提示を求められることがあるものの、コンビニエンスストアで手軽に購入することができる商品です。

また、このような紙巻たばこの中には、「軽さ」を全面に出しているものが増えています。実際に、近年ではこのような「軽いたばこ」が人気の傾向にあり、パッケージもカラフルでおしゃれな「手に取られやすいデザイン」になっています。

このような中、「軽いたばこ」はニコチンやタールなどの含有量が少ないたばこであると思っている人は少なくありません。これは、このような「軽いたばこ」のパッケージに表記されているニコチン・タール量が、他のものよりも少ないためです。

ただ、実際には、紙巻たばこのパッケージに記載されているニコチン・タール量は、機械によって紙巻たばこを吸ったときに生じる煙に含まれているものを数値化したものです。そのため、「パッケージのニコチン・タール量=たばこが含んでいるニコチン・タール量」ではありません。

また、「軽いたばこ」は、フィルターの空気穴を多くしたり空気を通しやすい巻紙を使用したりしています。これによって、喫煙時に空気を吸い込みやすくなり、結果として吸い込むニコチン・タール量が少なくなるように設計されています。

ただ、ほとんどの人は、紙巻たばこを吸うときにフィルターを指でつまみます。また、当然のことながら、紙巻たばこを吸うときには、フィルター部分を口にくわえます。

このようにして喫煙すると、フィルター中の空気穴や巻紙などが指・唇で塞がれやすくなります。すると、喫煙時に吸い込む空気の量が少なくなるため、たばこに含まれるニコチン・タールが薄められないことになります。つまり、普通の紙巻たばこを吸っているのとほとんど変わらない量のニコチン・タールが体内に入るということになります。

また、前述のように、たばこ製品に含まれているニコチンには依存性があります。そして、多くの人は、「体内のニコチンが切れたことによる禁断症状」を避けるために喫煙します。

このような禁断症状を喫煙によって防ぐためには、一定量のニコチンを摂取する必要があります。そのため、ほとんどの人は、無意識のうちに「体が必要とする量のニコチン」を吸い込もうとします。

このような中、前述のように「軽いたばこ」は「普通のたばこ」よりもニコチンを摂取しづらい設計となっています。

そのため、普段「普通のたばこ」を吸っていた人が「軽いたばこ」を吸い始めると、無意識のうちに足りない分のニコチンを補おうとします。その結果、たばこの煙を深く吸い込んだりたばこの根本が燃焼するまで喫煙を続けたり、喫煙本数が増えたりすることが多いです。

ただ、前述のように、このような行為の多くは、無意識のうちに行われます。一方で、ニコチン・タール量の表記が少ないたばこを吸うと、「たばこを吸うことに対する健康的な罪悪感」は減りやすいです。

そのため、軽いたばこを吸うと、普通のたばこを吸っているのとそう変わらないのにも関わらず、「健康に悪いことをしている」という意識が少なくなりやすいです。

そして、このような意識が低くなると、「たばこ=不健康」という認識が薄れます。すると、喫煙に対する抑止力が働きづらくなるため、たばこによる健康被害をより受けやすくなります。

「電子たばこ=有害性が低い」ではない

前述のように、タバコ製品とは「タバコ」という植物の葉の成分を体内に取り入れることを目的とした製品です。これに対して電子たばこは、このような従来のタバコ製品の代替となる製品です。具体的には、電子たばこは、タバコ葉や風味付けした液体などを霧状にして吸い込む嗜好品です。

このような電子たばこのうち、日本で販売されている「タバコ葉を使用しない電子たばこ」には、「ニコチンが含まれていない」とされています。これは、ニコチンが医薬品に指定されている成分であるためです。

というのも、タバコ葉を使用しない電子たばこでニコチンを摂取するためには、ニコチンを添加する必要があります。ただ、ニコチンなどの医薬品指定の成分を含む商品を販売するためには、厚生労働省の承認を受ける必要があります。

また、「医薬品」として販売するためには、ある特定の病気を治療することを目的としなければなりません。そのため、「嗜好品」である電子たばこには、ニコチンの添加が認められていません。

これに対して、タバコ葉を使用している電子たばこは、従来のたばこと同じ扱いの製品です。そのため、このような電子たばこには、紙巻たばこなどと同様にニコチンが含まれています。このようなことから、タバコ葉を利用した電子たばこは、従来のタバコ製品と同様の依存性があるといえます。

とはいえ、電子たばこは紙巻たばこと違って、タバコ葉を燃焼させません。そのため、タバコ葉を使用した電子たばこには、タバコ葉の燃焼によって生じる有害物質の塊である「タール」の含有量が少なくなっています。このようなことから、電子タバコの健康的リスクは、従来のタバコ製品に比べて低いとされていることが多いです。

ただ、電子たばこには、従来のタバコ製品と同様に、ホルムアルデヒドなどの発がん性物質が多数含まれていることがわかっています。また、アメリカで発売されている電子たばこからは、従来のタバコ製品には含まれない有害物質が検出されています。

さらに、前述のように、日本で発売されている電子たばこのうち、タバコ葉を使用していないものは「ニコチンが含まれていない」とされています。

ただ実際には、このような表記がされているにも関わらず「ニコチンを含んでいた電子たばこ」は少なくありません。そのため、「電子たばこにはニコチンによる健康被害がない」とは言い切れません。

このように、電子たばこには、従来のタバコ製品と同様の成分が含まれていることが多いです。そのため、「電子タバコは従来のタバコ製品に比べて健康的リスクが低い」とはいえないのが現実です。

このような中、電子たばこによる蒸気は目に見えないことが多いです。そのため、電子タバコには、「非喫煙者が知らないうちに受動喫煙するリスクが高い」と指摘されています。

このようなことから、喫煙者は「電子タバコは安全である」と盲信せず、「タバコ製品の一種である」という意識をもつことが大切であるといえます。

喫煙が引き起こす身体的な症状

これまでに述べたように、たばこの煙にはさまざまな有害物質が含まれています。そのため、喫煙すると、このような有害物質によって健康面における害が生じやすくなります。

特に、習慣的にたばこを吸うと、以下のような症状が現れやすくなります。

血行が悪くなって身体が冷えやすくなる

前述のように、タバコ製品に含まれているニコチンには依存性があります。また、ニコチンには、「交感神経」を刺激して末梢の血管を収縮させるという作用もあります。交感神経とは、自律神経の一種であり、「活動しているときに優位になる神経系」です。

このようにして抹消の血管が収縮すると、収縮した部分の血管を通ることができる血液の量が減少するため、「血液の渋滞」が起こることになります。

車の渋滞と同じように、血管の一部に渋滞が起こると、血液の流れ全体が悪化していきます。すると、全身の血行が悪くなり、細胞が酸素・栄養不足に陥りやすくなります。

さらに、すでに述べたように、たばこの煙に含まれている一酸化炭素は血液における酸素の運搬能力を低下させます。そのため、たばこの煙を吸うと、ニコチンや一酸化炭素などの影響によって、全身が酸欠になりやすくなります。

このようにして細胞が酸素を受け取れなくなると、細胞の活動が行われにくくなります。すると、細胞の代謝不良によって組織の健康が失われやすくなり、さまざまな症状が現れるようになります。

また、細胞の代謝能力が落ちると熱の産生量が減るため、体が冷えやすくなります。そして、昔から「冷えは万病の元」というように、体が冷えるとさまざまな身体に悪影響があります。

さらに、体が冷えると、体内の熱を逃しにくくするために末梢の血管が収縮するようになります。前述のように、末梢の血管が収縮すると、全身の血行が悪くなります。そのため、喫煙すると血行悪化と冷えの悪循環が起こりやすくなります。

そして、これらはどちらも、身体のさまざまな不調や病気などを引き起こす原因となります。そのため、喫煙すると、慢性的で原因不明の不調や病気などが生じやすくなります。

免疫力が下がって感染症やがんなどのリスクが増加する

わたしたちは、数え切れないほど多くの細菌やウイルスなどに囲まれて生きています。また、これらの中には、人体に感染して健康を脅かすものがあります。そのため、人間が健康的に生きていくためには、このような「病原体から身体を守る力=免疫」が必要不可欠であるといえます。

このような免疫の機能は、主に「免疫細胞」という細胞が担っています。このような免疫細胞にはさまざまな種類があり、それぞれ性質や働きなどが異なります。そのため、免疫が正常に機能するためには、これら免疫細胞それぞれが、正常にかつバランス良く働く必要があります。

このような中、免疫細胞には「体温が高いほど働きが活性化する」という性質があります。一方で、体温が低いと、免疫細胞の働きが鈍りやすくなり、免疫力が低下しやすくなります。

また、免疫細胞の一部は、血液にのって体内を巡っています。そのため、血行が悪くなると、免疫細胞が病原体の元にたどり着きづらくなるため免疫力が下がります。

このような中、前述のように喫煙すると、血行が悪くなるとともに身体が冷えやすくなります。そのため、喫煙すると、免疫力が低下して感染症にかかりやすくなります。

さらに、このようにして免疫力が下がると、がんも発症しやすくなります。というのも、すでに述べたようにたばこの煙には、発がんを促す化学物質が多数含まれています。

このような「発がん性物質」は、細胞を傷つけるフリーラジカルを生じさせたり直接的に細胞を壊したりすることによって、がん細胞を誕生させやすくする性質がある物質です。そのため、体内に摂り入れる発がん性物質の量が多いほど、がん細胞が生じやすくなります。

とはいえ、体内でがん細胞が発生しても、すぐにがんが発症するわけではありません。これは、「ナチュラルキラー細胞」という免疫細胞が体内をパトロールし、がん細胞を見つけ次第殺しているためです。

ただこのとき、血行が悪いと、ナチュラルキラー細胞がうまく体内をパトロールできなくなります。また、体が冷えていると、ナチュラルキラー細胞の働きが低下します。

このようにして免疫力が低下してがん細胞が殺されにくくなると、その分だけ増殖のチャンスが増えます。そして、がん細胞が増殖してナチュラルキラー細胞の排除能力が追いつかなくなると、がんが発症することになります。

このように、喫煙によって免疫力が下がると、感染症だけではなくがんも発症しやすくなります。そのため、喫煙によるこのような健康被害を減らしたいのであれば、免疫力を高める生活を送ることを強く意識することが大切です。

体力が低下して疲れやすくなる

日本における現代人の多くは、慢性的な疲労感に悩まされています。これは、強いストレスや極端に少ない休息時間などが原因とされています。

そして、喫煙習慣があると、特にこのような疲労感が生じやすくなります。というのも、前述のように喫煙すると、一酸化炭素によって全身が酸欠になります。すると、細胞の活動が妨げられてうまくエネルギーを生み出せなくなります。

当然のことながら、エネルギーが作られにくくなると身体能力が低下します。そのため、喫煙によって一酸化炭素が体内に入ると、疲労感が生じやすくなり、疲れが取れにくくなります。

また、すでに述べたように、喫煙すると体内に活性酸素などのフリーラジカルが増加します。このようなフリーラジカルは、身体の正常な細胞を傷つけます。

このような傷ついた細胞は、エネルギーを生み出すことができません。そのため、体内のフリーラジカルが増えるほど、生み出すことができるエネルギー量が少なくなって疲れやすい体になります。

さらに、たばこの煙に含まれている有害物質は、肝臓で無害化されます。ただ、肝臓は体内で発生した老廃物を処理したり、必要に応じてエネルギー源を貯蔵・放出したりするなどのさまざまな働きを担っています。

このような中、喫煙によって有害物質をたくさん体内に取り込むと、肝臓が有害物質の処理に追われることになります。

このようにして肝臓の仕事が増えると、他の仕事まで手が回らなくなります。すると、身体に老廃物が溜まりやすくなったり、エネルギー源の貯蔵・放出がうまくいかなくなったりします。

身体に老廃物が溜まると、細胞のエネルギー代謝が阻害されやすくなって疲れやすくなります。また、肝臓がエネルギー源を蓄えづらくなったり放出できなくなったりすると、全身の細胞にエネルギー源が届けられにくくなります。すると、細胞の「燃料不足」によってエネルギーが作られにくくなり、疲労が起こりやすくなります。

このように、たばこの煙に含まれている有害物質は、全身の細胞におけるエネルギー代謝を阻害して疲れやすい身体を作ります。そのため、身体の慢性的な疲労が気になるのであれば、禁煙したり疲れにくい体を作る生活習慣を心がけたりすることが大切です。

ストレスに弱くなる

ストレスは、現代日本人のほとんどが抱えている問題です。また、多くの人が認識しているように、強すぎたり長期に及んだりするストレスは、身体にさまざまな悪影響を与えます。

ただ、このようなストレスは、解決しようとしてもすぐにできないことがほとんどです。また、同じ事柄であっても、性格や身体の健康状態などによってストレスの感じ方に差が生じることは、多くの人が経験していることです。

そのため、ストレスによる健康面のリスクを回避するためには、「ストレスに強い体質」になることが大切です。ただ、習慣的な喫煙は、逆に「ストレスに弱い体質」を作る要因となります。

というのも、前述のように喫煙が習慣化すると、タバコ製品なしにはドーパミンを放出できない体質となります。そして、脳内のドーパミンが少なくなりすぎると、イライラや不満感などの感情が起こりやすくなります。このような精神状態では、小さなことでもストレスに感じやすくなります。

このような中、現代は喫煙できるタイミングや場所などが限定されています。そのため、喫煙する習慣がある人は、自分のタイミングで喫煙しづらいことによって「ニコチン切れ」によるイライラが生じやすい環境にあります。このようなことから、喫煙者は、思うように喫煙が出来ない環境下ではストレスを感じやすくなるといえます。

また、喫煙するとビタミンCの消費量が増えることがわかっています。このようなビタミンCは、ストレスに対抗するために必要不可欠な栄養素です。

というのも、人間がストレスを感じると、これに対抗できる体を作るために「副腎皮質ホルモン」というホルモンが分泌されます。このようなホルモンが放出されると、体にエネルギー源が行き渡りやすくなり、体のパフォーマンスや集中力などが向上しやすくなります。

ただ、このような副腎皮質ホルモンを作るためには、大量のビタミンCを必要とします。そのため、喫煙によってビタミンCが足りなくなると、十分な量の副腎皮質ホルモンが作れなくなってストレスに弱い体質となりやすいです。

このように、習慣的に喫煙すると、イライラしやすくなったりビタミンCが不足したりすることによってストレスを感じやすくなります。そのため、ストレスに強い体を作りたいのであれば、禁煙したりビタミンCを積極的に摂ったりする必要があります。

美しさが損なわれる

「喫煙は美容の大敵である」というのは、美意識が高い人の間では常識です。実際に、たばこの煙には、美しさを消失させるさまざまな成分が含まれています。

例えば、「喫煙すると体内の活性酸素が増える」ということは前述のとおりです。このような活性酸素は、細胞を傷つけて機能を低下させて「老化現象」を引き起こします。そのため、肌の細胞が喫煙によって生じた活性酸素の影響を受けると、シワやシミなどが増えやすくなります。

また、肌に栄養や酸素などを運んでいるのは、末梢の血管を流れる血液です。そのため、喫煙によって末梢血管が収縮すると、肌に栄養・酸素が届けられにくくなり、肌細胞の代謝が行われにくくなります。

このようにして肌細胞の働きが低下すると、角質が溜まって吹き出物ができやすくなったり、肌の色がくすんだりしやすくなります。また、肌表面の血行が悪くなると、血色が失われて生気のない肌となります。

さらに、ビタミンCは、コラーゲンの生成に必要不可欠な栄養素です。このようなコラーゲンは、肌の弾力を作ったり細胞同士をくっつける「接着剤」のような役割を果たしたりします。

そのため、喫煙によってビタミンCが不足すると、肌の弾力が失われるだけではなく、肌のバリア機能が低下して肌荒れが起こりやすくなります。

このように、喫煙することには美容的メリットは何一つありません。喫煙すると見た目の年齢が老けやすくなり、いわゆる「スモーカーズフェイス」になります。そのため、美しさを維持したいのであれば、「禁煙の必要性」について改めて考えてみることをおすすめします。

体臭が悪化する

多くの人が知っているように、たばこの煙には独特のニオイがあります。そのため、喫煙する習慣のある人は、「たばこ臭対策」を実行していることがほとんどです。

ただ、喫煙すると、このようなたばこの臭いだけではなく、自身の体臭も悪化しやすくなります。というのも、タバコ製品に含まれている有害物質は、血液にのって全身を巡るためです。

このとき、血液中における有害物質の一部は、汗や呼気などと一緒に体外へ排出されます。そのため、喫煙者の口や汗などには、タバコ製品に含まれる有害物質によって特有のニオイが発生します。

また、すでに述べたように、喫煙すると肝臓による解毒作用が追いつかずに体内にアンモニアなどの老廃物が蓄積しやすくなります。そして、このような老廃物も、血液によって全身を巡り、汗・呼気とともに排出されます。

多くの人が知っているように、アンモニアには強い刺激臭があります。そのため、このようなアンモニアが汗・呼気に混ざると、体臭や口臭などが悪化しやすくなります。

さらに、ビタミンCは皮脂などの酸化を抑制する働きも担っています。そのため、喫煙によって体内のビタミンCが不足すると、皮脂が酸化しやすくなります。

ビタミンC不足などによって皮脂が酸化すると、いわゆる「加齢臭」の原因となる「過酸化脂質」という物質に変化します。そのため、喫煙すると、体臭が加齢臭などの「酸化したニオイ」となりやすくなります。

このように、習慣的に喫煙すると、体にたばこのニオイがまとわりつくだけではなく、自身の体臭も悪化していきます。

また、自身の体臭は自分で気付かないことが多いです。そのため、喫煙する習慣がある人は、知らず知らずのうちに悪臭を放っている可能性があります。

このようなことから、習慣的に喫煙する人は、「たばこ臭対策」だけではなく「体臭対策」もすることをおすすめします。

たばこをやめられない人が青汁を飲むべき理由

前述のように、タバコ製品を習慣的に使用すると、体にさまざまな害があります。また、このような健康的な害は、ときに社会的な損失につながることもあります。そのため、可能であれば、すぐに禁煙するのが好ましいといえます。

したがって、現代においては、ほとんどの人が「たばこは健康面においてリスクの高い嗜好品である」という認識をもっています。そのため、現代日本の喫煙者は、「喫煙による健康面のリスクを知りながらも禁煙できずにいる」ということがわかります。

また、すでに述べたように、タバコ製品に含まれるニコチンには依存性があります。そのため、喫煙習慣がある人が禁煙することは、そう簡単ではありません。

とはいえ、「習慣的な喫煙は、身体の健康を害して重篤な病気の引き金になる」ということは変わりのない事実です。そのため、たばこをやめられない人が自身の健康を維持するためには、非喫煙者よりも健康的な生活を送る必要があります。

このような中、冒頭で述べたように、青汁にはタバコ製品による健康的な害を和らげる成分が含まれています。そのため、どうしても禁煙できない人は、青汁を生活に取り入れてみることをおすすめします。そうすることで、以下のような成分を効率よく摂取して、喫煙によって起こるさまざまな症状を起こりづらくすることが期待できます。

ビタミンCを補給できる

すでに述べたように、喫煙するとビタミンCが不足しやすくなります。そして、このようなビタミンC不足は、身体にさまざまな症状を引き起こします。

例えば、ビタミンCが不足すると、疲れやすくなったり肌が荒れやすくなったり、体臭が悪化しやすくなったりするのは前述のとおりです。そのため、ビタミンCをしっかり補給することで、喫煙によるこのような症状を緩和することができます。

また、ビタミンCには、免疫細胞の働きを高めたりウイルスや細菌の毒素などを無害化したりする働きもあります。このようにして免疫力が向上すると、感染症にかかりにくくなったりがんが発症しにくくなったりします。

さらに、ビタミンCは、ニトロソアミンを無害化したり活性酸素を消去したりする作用もあります。そのため、ビタミンCをしっかり補給することによって、喫煙によって体内に生じるさまざまな有害物質の害を減らすことができるといえます。

このようなビタミンCは、動物性食品にはほとんど含まれていない栄養素です。一方で、野菜や果物などの植物性食品には、多くのビタミンCが含まれています。

このような中、緑黄色野菜を原料としている青汁には、このようなビタミンCを豊富に含んでいます。そのため、青汁を習慣的に飲むことによって、喫煙によって失われるビタミンCを効果的に補給して、喫煙によるさまざまな健康的害の緩和が期待できます。

多くの抗酸化物質を摂ることができる

すでに述べたように、喫煙すると体内に大量の活性酸素が生じます。このような活性酸素は疲労や老化などを引き起こし、さまざまな病気の引き金となります。

このような活性酸素は、食物中に含まれる抗酸化物質によって消去されます。そして、青汁には、このような抗酸化物質が多数含まれています。

例えば、前述のように、青汁に含まれているビタミンCは強い抗酸化作用をもつ栄養素の1つです。また、このようなビタミンCは、抗酸化物質であるビタミンEと一緒に摂ることによって抗酸化作用が向上します。

さらに、ビタミンAも強い抗酸化作用をもつ栄養素の1つです。また、ビタミンAは、免疫力を向上させたり健康的な肌を作ったりする際にも必要不可欠です。

このような中、青汁には多くのビタミンEが含まれています。また、体内でビタミンAとして利用される「βカロテン」という成分も豊富に含んでいます。

そのため、青汁を習慣的に飲むと、これら栄養素を効果的に摂ることによって喫煙によるさまざまな症状を軽くすることが期待できます。

また、青汁には、大量の「ポリフェノール」が含まれています。ポリフェノールとは、植物性食品にのみ含まれており、強い抗酸化作用をもつ成分です。そのため、青汁を生活に取り入れると、ポリフェノールを摂取することによって、喫煙による活性酸素の害を緩和することができるといえます。

亜鉛などのミネラルを補給できる

前述のように、青汁には体内で発生した活性酸素を消去する働きのある抗酸化物質が多数含まれています。さらに、青汁は、「抗酸化酵素」の構成成分であるさまざまなミネラルも含んでいます。

抗酸化酵素とは、活性酸素を消去する働きのある酵素のことをいいます。このような酵素は、亜鉛やマンガンなどのミネラルを材料に作られます。そのため、これら栄養素を多く含む青汁を飲むと、材料不足による抗酸化酵素の機能低下を防ぐことができます。

また、前述のように、喫煙は肝臓の仕事を増やして肝臓に負担をかけます。その結果、老廃物の処理が行われにくくなって疲労や体臭などが発生しやすくなります。

このような中、青汁には肝臓の働きに必要不可欠な亜鉛や鉄、ビタミンB群などの栄養素が豊富に含まれています。そのため、青汁は、習慣的に喫煙している人が積極的に摂るべき栄養を、効果的に補給できる飲料であるといえます。

このように、青汁には喫煙によって失われやすい栄養素や、タバコに含まれる有害物質の処理に役立つ成分が多数含まれています。そのため、青汁を習慣的に飲むと、喫煙による健康的な害を少し軽くする事ができるといえます。

また、ビタミンCやビタミンB群、ポリフェノールなどの水溶性成分は、体内に貯めておくことができません。そのため、喫煙習慣がある人は、食事とともに一日3回青汁を飲むことをおすすめします。

当然のことながら、青汁は喫煙の有害性を相殺するものではありません。そのため、「青汁を飲めばタバコの害がなくなる」ということにはなりません。

ただ、タバコがやめられないのであれば、せめて青汁を生活に取り入れてみましょう。そうすることで、健康的な生活への第一歩を踏み出すことができます。