「アトピー性皮膚炎は、死にもつながる病気である」というと、多くの人が「おおげさである」と感じるのではないでしょうか。

ただ、アトピー性皮膚炎を患っている人であれば、これは大げさな表現ではないことが実感できることでしょう。

というのも、アトピー性皮膚炎が重症化すると、生活の質が著しく下がり、まともな日常生活を送ることができなくなります。このようにして「普通ではない生活」を強いられることは、強いストレスになります。

また、アトピー性皮膚炎を発症している人の肌は、健康的な人に比べて荒れています。そのため、アトピー性皮膚炎の患者は、このような皮膚の状態によって、いじめのターゲットとなることがあります。

そして、多くの人が知っているように、このようないじめは自殺の原因となります。このようなことから、アトピー性皮膚炎は、自殺に至るほど精神的に追い込まれるリスクが高い病気であることがわかります。

さらに、アトピー性皮膚炎が重症化すると、ずっと薬を使用することになります。このような薬は、長期に渡って使用すると強い副作用が生じやすいです。そして、このようにして薬による合併症の中には、死に至るものもあります。

このような中、青汁には、アトピー性皮膚炎の改善や予防などに必要な栄養素や機能性成分などが豊富に含まれています。

そのため、青汁を習慣的に飲むと、アトピー性皮膚炎が発症しにくく、また改善しやすくなり、健康的で快適な日々を送れるようになることが期待できます。

そこで、ここでは青汁がアトピー性皮膚炎に効果的な理由について述べていきます。

アトピー性皮膚炎とは?

アトピーとは、「タンパク質のアレルゲンに反応しやすい傾向」という意味を指します。そのため、本来アトピーには、このようなアレルゲンによる気管支喘息や鼻炎なども含まれます。

とはいえ日本では、一般的に「アトピー」というと「アトピー性皮膚炎」を指すことがほとんどです。

このようなアトピー性皮膚炎は、患者が増加している傾向にあります。実際に、厚生労働省の発表では、1990年には23.5万人だったアトピー患者は、2014年には45.6万人にまで増加しています。

ただ、このように患者が増えているにも関わらず、アトピー性皮膚炎の発症原因は明確に突き止められていません。とはいえ、アトピー性皮膚炎は以下のような原因によって発症するといわれています。

アトピー性皮膚炎の発症原因

アトピー性皮膚炎では、赤かったり湿り気が強かったりする湿疹が生じ、我慢しがたいほどのかゆみが起こります。また、アトピー性皮膚炎が悪化すると、皮が剥けて血が流れ、痛みが生じることがあります。

さらに、このような症状は、治癒と悪化を繰り返します。そのため、アトピー性皮膚炎を発症すると、つらい症状からなかなか開放されない日々が続くことになります。

このようなアトピー性皮膚炎は、複数の原因が重なることによって発症するといわれています。また、アトピー性皮膚炎を発症させる原因は、以下のような「体質」と「環境」の2種類にわけられます。

・体質

アトピー性皮膚炎は、人によって「発症しやすさ」が異なります。このような差を作っているのは、「遺伝による体質」です。

例えば、アトピー性皮膚炎とアレルギーには深い関係性があります。実際に、アレルギーを発症しやすい体質を持つ人は、アトピー性皮膚炎も発症しやすいということがわかっています。

このような「アレルギー体質」は、遺伝します。そのため、自身や家族などがアレルギーを持っていれば、「アトピーになりやすい要因を持っている」ということになります。このようなアトピーになりやすい体質のことを「アトピー素因」といいます。

また、アトピー性皮膚炎を発症している人は、肌が極端に乾燥した状態である「ドライスキン」であることがわかっています。

皮膚は、適度な水分を保持することによってそのバリア機能を維持しています。そのため、ドライスキンになることによって皮膚の水分が少なくなると、バリア機能が低下してさまざまな異物が皮膚内に入り込みやすくなります。

このような状態になると、異物に体が反応して痒みなどの炎症反応が起こりやすくなります。そのため、皮膚が乾燥すると、アトピー性皮膚炎が起こりやすくなるといえます。

そして、「アレルギー体質」と同様に、このような「肌質」も遺伝します。そのため、「バリア機能が低下しやすい肌質」を持っていると、アトピー性皮膚炎が発症しやすくなります。

・環境

前述のように、乾燥しやすい肌質の人は、アトピー性皮膚炎を発症しやすいです。

ただ当然のことながら、このような肌質の人であっても、肌が乾燥しなければバリア機能は低下しません。このようなことから、「肌が乾燥しやすい環境」もアトピー性皮膚炎発症の原因となっているということがわかります。

また、アトピー性皮膚炎の症状は、免疫機能が異物に対して反応することによって起こります。というのも、アトピー性皮膚炎では、皮膚が長期間炎症を起こしています。

このような炎症は、免疫が外部から侵入した物質を「外敵だ」と判断することによって起こります。そのため、このような「外部から侵入した異物」もアトピー性皮膚炎の原因といえます。

このとき、免疫が正常に働いていれば、細菌などの「人体に有害なもの」に対してのみ働きます。ただ、免疫の働きが異常になると、汗や化学物質などの「健康的な人であれば有害とはならないもの」も皮膚炎の原因となることがあります。

このようなことから、アトピー性皮膚炎は、免疫の異常や乾燥しやすい肌質などの「体質的な要素」と、湿度の低さやホコリ・汗・化学物質などの「環境的要素」が重なることによって発症する病気であるということがわかります。

そして、すでに述べたように、アトピー性皮膚炎とアレルギーは「切っても切れない関係」にあります。これは、これから述べるように、アレルギーの発症原因とアトピー性皮膚炎の発症原因には「共通する部分」があるためです。

アトピーとアレルギーの関係性

人の体には、細菌やウイルスなどから体を守るための仕組みが備わっています。このような仕組みを「免疫」といいます。

このような免疫は、外部から外敵の侵入を確認すると、さまざまな手段でこれを排除しようとします。例えば、免疫細胞の一種である「マクロファージ」は、体内に侵入した細菌を捕食することによって細菌感染を防いでいます。

また、免疫には、戦った外敵を記憶し、再び侵入された際にスムーズに排除できるように「専用の武器」を作ります。このような「特定の外敵専用の武器」と「抗体」といいます。

ただ、免疫の働きが低下していたり異常になっていたりすると、このような抗体が「体に害を与えない物質」に対して作られることがあります。

このようにして作られた抗体は、「体に害がない物質」が再び侵入したときに放出されます。すると、このような抗体の働きによって、周辺部位にヒスタミンなどの「炎症を起こさせる物質」が生じます。

このようにして炎症が起こると、多くの場合、痒みや痛みなどが生じます。ただ一方で、このような炎症には、血管を拡張させて血流を良くするという作用があります。

このようにして血液の流れが良くなると、「外敵を倒す働きをもつ免疫細胞」が到達しやすくなります。このようなことから、炎症とは一時的に免疫力を高めるために起こる現象であるということがわかります。

ただこのとき、免疫による炎症が「無害な物質」に対して起こった場合、「炎症による不快な症状」が生じるだけです。このような「無害な物質に免疫が反応する病気」を「アレルギー」といいます。

そして、アトピー性皮膚炎における皮膚の炎症も、免疫の働きによって起こっています。そのため、免疫機能が異常になっていると、アトピー性皮膚炎も起こりやすくなるといえます。

また、アレルギーによって生じる抗体は、「IgE抗体」です。そのため、アレルギーを発症すると、体内のIgE抗体が増えます。そして、アトピー性皮膚炎を発症している人の体内でも、IgE抗体が増えていることがわかっています。

このようなことから、アレルギーとアトピー性皮膚炎は共通点が多い疾患であり、同じ原因で起こることがあるということがわかります。

実際に、乳幼児におけるアトピー性皮膚炎患者のほとんどは、食物やダニなどに対するアレルギーがあることがわかっています。

とはいえ、アレルギーはアレルギー反応の原因物質である「アレルゲン」を摂らなければ症状が出ないのに対して、アトピー性皮膚炎ではアレルゲンを排除しても症状が続くことがあります。

そのため、アトピー性皮膚炎を改善したり予防したりするためには、アレルゲンを排除するだけではなく、さまざまなことに気を配る必要があります。

腸内環境の悪化はアトピー性皮膚炎の発症や重症化などを招く

前述のように、アトピー性皮膚炎はさまざまな原因が重なることによって発症します。また、アトピー性皮膚炎の原因には、遺伝などの「工夫しても変えられないこと」があります。そのため、アトピー性皮膚炎の発症を完全に防ぐことはできません。

また、アトピー性皮膚炎は、確実な治療法が存在していない病気です。そのため、アトピー性皮膚炎を治すことは、現代医学においても困難なこととなっています。

ただ、アトピー性皮膚炎は、腸内環境の悪化によって発症や重症化などのリスクが高まることがわかっています。具体的には、腸内が以下のような状態になると、アトピー性皮膚炎が発症・悪化しやすくなることがわかっています。

悪玉菌が増加すると免疫の異常が起こりやすくなる

わたしたちの腸内には、数え切れないほど多くの細菌が住み着いています。このような細菌は、「善玉菌」と「悪玉菌」の2種類に大別できます。

これらのうち、善玉菌とは「人体に有益な働きをする細菌」を指します。一方で、悪玉菌は、「人体に有害な物質を出す細菌」です。そのため、このような悪玉菌が増加すると、体にさまざまな悪影響があります。

例えば、人体における免疫細胞の多くは、腸内に集まっています。そのため、腸内に悪玉菌が増えると、悪玉菌が放出する毒素によって免疫細胞がダメージを負いやすくなります。

このようにして免疫細胞が弱ると、免疫機能が乱れやすくなります。すると、免疫の異常が起こってアトピー性皮膚炎やアレルギーなどが発症しやすくなります。

また、腸内に悪玉菌が増えると、その分だけ腸の壁が毒素の影響を受けやすくなります。すると、腸の細胞がダメージを受けて弱まりやすくなります。

このようにして腸が弱くなると、腸の壁に「すきま」が生じたような状態になり、腸内に存在している異物が体内に侵入しやすくなります。このような状態を「リーキーガット症候群(腸管壁浸漏症候群)」といいます。

このような状態になると、未消化のタンパク質や悪玉菌が放出した毒素などが体内に侵入しやすくなります。そして、これらの物質は、血液によって皮膚へ運ばれることがあります。

これらのうち、「未消化のタンパク質」はアレルギーの原因物質になりやすいという特徴があります。つまり、免疫が「外敵である」と誤認しやすいということです。

また、毒素は体に害のある物質です。そのため、未消化のタンパク質や毒素などが体内に侵入すると、免疫がこれを排除しようとします。

前述のように、このようにして免疫が働くと、炎症が起こりやすくなります。そのため、未消化のタンパク質や細菌が放出した毒素などが皮膚に運ばれると、皮膚に炎症が起こりやすくなります。

そして、腸内の環境が悪い状況が続くと、これらの異物が継続的に体内に入り込みやすくなります。すると、それに応じて、アトピー性皮膚炎のような「慢性的な炎症」が起こりやすくなります。

このようなことから、腸内に悪玉菌が増えると、アトピー性皮膚炎が発症しやすくなったり重症化しやすくなったりすることがわかります。

善玉菌のバランスが変化すると皮膚炎リスクが高まる

前述のように、善玉菌とは人体に有益な働きをする細菌のことです。とはいえ、このような善玉菌にはさまざまな種類があります。そして、このようなたくさんの種類の善玉菌がバランス良く存在している腸内が「良い腸」といえます。

一方で、善玉菌のバランスが崩れて特定の善玉菌が増えてしまうと、アトピー性皮膚炎が発症したり重症化したりしやすくなります。

というのも、善玉菌の一種であるフェーカリス菌は、腸内を酸性に保って悪玉菌を減らす働きをしています。そのため、腸内にフェーカリス菌が増えると、悪玉菌が減少しやすくなります。

ただ、フェーカリス菌は、ビタミンB群の一種である「ビオチン」を食べてしまいます。また、フェーカリス菌は、腸内でビオチンを作る別の善玉菌を食べるという性質もあります。そのため、フェーカリス菌が増えると、体内のビオチンが不足しやすくなります。

このようなビオチンは、健康的な肌を作るのに必要不可欠な栄養素です。また、ビオチンには、皮膚の炎症に関わる「ヒスタミン」を体外に排出させる作用があります。そのため、ビオチンが足りなくなると、アトピー性皮膚炎が起こったり悪化したりしやすくなります。

実際に、アトピー性皮膚炎を発症している人は、体内のビオチンが不足していることがわかっています。また、アトピー性皮膚炎患者にビオチンを投与することによって、症状が改善されたケースも報告されています。

このようなことから、アトピー性皮膚炎患者にとって、ビオチンは必要不可欠な栄養素であるということがわかります。そのため、腸内の細菌バランスが崩れると、ビオチン不足によってアトピー性皮膚炎が発症したり悪化したりしやすくなります。

食生活はアトピー性皮膚炎と深い関係がある

多くの人が知っているように、わたしたちの体は「食べたもの」でできています。そのため、食事の内容が変わると、体質や体の調子などが変化しやすくなります。

例えば、ビオチンが不足するとアトピー性皮膚炎が発症したり悪化したりしやすくなるということは、前述のとおりです。そのため、ビオチンが不足しやすい食生活を送っていると、アトピー性皮膚炎が起こったり悪化したりしやすくなります。

また、腸内の環境や皮膚の健康状態などには、ビオチン以外にもさまざまな栄養素・成分が関与しています。そのため、食生活の乱れによって以下のような栄養・成分が不足すると、アトピー性皮膚炎の発症や悪化などが起こりやすくなります。

食物繊維の摂取量が不足すると腸内環境が悪くなる

前述のように、腸内に悪玉菌が増えると、アトピー性皮膚炎が発症したり悪化したりしやすくなります。

そして、このような悪玉菌は、善玉菌が増えると減少しやすくなります。そのため、アトピー性皮膚炎を防いだり改善したりするためには、善玉菌が増えやすい生活を送ることが大切です。

このような善玉菌は、食物繊維をエサにしています。食物繊維とは、植物性食品にのみ含まれる成分です。そのため、野菜や果物などの摂取量が少なくなると、それに応じて食物繊維の摂取量も不足しやすくなります。

このようなことから、アトピー性皮膚炎を改善したり予防したりしたいのであれば、食物繊維を含む野菜・果物をしっかり食べることが大切であるといえます。

ビタミンやミネラルなどの摂取不足

前述のように、ビオチンは健康的な肌を作るために欠かせない栄養素です。とはいえ、肌の形成には、さまざまな栄養素が深く関与しています。

例えば、亜鉛や葉酸などは、細胞の生まれ変わりに必要不可欠な成分です。そのため、これら栄養素が不足すると、皮膚などの細胞の新生がうまくいかなくなり、組織の機能が低下します。

実際に、亜鉛はアトピー性皮膚炎の発症・悪化に深く関与していることがわかっており、投与することによって症状の改善が認められたケースがあります。

また、これらの栄養素を摂っていても、血液の流れが悪ければ皮膚に栄養素が届けられません。また、細胞が生まれ変わるためには酸素も必要不可欠です。そのため、血行が悪いと、皮膚の生まれ変わりがスムーズに行われにくくなります。

血液の流れを良くするためには、血液の材料となる鉄や、血液を作る際に必要となる銅や葉酸などの栄養素が不可欠です。そのため、これら栄養素が不足すると、健康的な皮膚の形成が阻害されやすくなります。

さらに、アトピー性皮膚炎を患っている人であれば体感したことがあるように、体が冷えるとアトピー性皮膚炎が悪化しやすくなります。そのため、アトピー性皮膚炎を改善するためには、冷え性を治すことが大切であるといえます。

そして、このような冷え性を改善するためには、体のエネルギー代謝を良くする必要があります。このようなエネルギーの代謝には、ビタミンB群が必要不可欠です。

そのため、このような栄養素が不足すると、体が冷えやすくなってアトピー性皮膚炎の症状が悪化しやすくなります。

この他にも、ビタミンCやビタミンAなどが不足すると健康的な皮膚が作られにくくなりますし、ビタミンAが不足すると免疫力が低下します。これらはどれも、アトピー性皮膚炎の発症や悪化などの原因となります。

このように、アトピー性皮膚炎の発症・悪化には、ビタミンやミネラルなどの「微量栄養素」が深く関与しています。そのため、アトピー性皮膚炎が起こりにくい健康的な体質になるためには、微量栄養素を意識して摂る必要があります。

摂取する脂質バランスの変化

「脂質とはあぶらのことである」ということは、多くの人が知っています。一方で、「脂質にはさまざまな種類がある」ということは、あまり知られていません。

具体的にいうと脂質には、常温で液体の「不飽和脂肪酸」と常温で固体の「飽和脂肪酸」の2種類があります。

これらのうち、飽和脂肪酸は食肉やバターなどに多く含まれている脂質です。そのため、これらの消費量が増加している現在では、飽和脂肪酸の摂取量がかなり多くなっています。

ただ、このような飽和脂肪酸は、摂らなくても生きていける一方で、悪玉菌の「良質なエサ」となります。そのため、飽和脂肪酸の摂取量が増加すると、腸内環境が悪化してアトピー性皮膚炎が発症したり悪化したりしやすくなります。

一方で、不飽和脂肪酸にはいくつかのタイプがあり、それぞれ働きが異なります。

例えば、リノール酸やγリノレン酸、αリノレン酸などは、どれも身体のさまざまな組織に使われており、人間が生きていくために必要不可欠な脂質です。そのため、これらの摂取量が不足すると、皮膚や内臓などのさまざまな部位に異常が生じます。

ただ、これら脂質のうち、リノール酸は一般的な植物油に多く含まれている脂質です。そのため、現代の日本人は、リノール酸を摂りすぎている傾向にあります。

このようにしてリノール酸を摂りすぎると、「体内で炎症を起こす物質」が作られやすくなります。これは、アレルギーやアトピー性皮膚炎などにおける症状の原因となる物質です。

このようなことから、リノール酸の過剰摂取は、アレルギーやアトピー性皮膚炎などの発症・悪化の原因となるといわれています。

糖質の摂り過ぎ

現代の日本人は、糖質を摂りすぎている傾向にあります。というのも、現代では多くの人が、スイーツや清涼飲料水、甘いコーヒーなどを食事の合間に摂っています。

そして、これらはどれも、砂糖を多く含む食品です。そして、砂糖には大量の糖質が含まれています。このようなことから、現代の日本には、糖質を過剰に摂取している人が多いということわかります。

ただ、このようにして糖質を摂り過ぎると、さまざまな種類の微量栄養素が不足しやすくなります。

というのも、摂取した糖質を代謝するためには、ビタミンB1やパントテン酸、ビオチンなどのビタミンB群が不可欠です。そのため、糖質の摂取量が増えると、その分だけこれら栄養素の消費量が増加します。

そして、前述のように、体内のビオチンが不足すると、アトピー性皮膚炎が発症したり悪化したりしやすくなります。このようなことから、糖質の摂り過ぎはアトピー性皮膚炎の発症・悪化を招くことがわかります。

このように、アトピー性皮膚炎の発症や悪化などには、食生活が深く関与しています。そのため、アトピー性皮膚炎を予防したり改善したりしたいのであれば、食生活を見直すことが大切であるといえます。

青汁がアトピーに効く理由

これまでに述べたように、食生活の乱れはアトピー性皮膚炎の発症や悪化などにつながります。そして、現代の日本人は、このような食生活の乱れによってアトピー性皮膚炎が生じている人が多いといわれています。

というのも、現代の日本人は、野菜の摂取量が不足しているためです。

実際に、健康的な身体を維持するために必要な野菜の摂取量は350gであるとされているのに対して、日本人の野菜摂取量は1日あたり282g程度です。

そして、野菜には、食物繊維や微量栄養素などの「アトピー性皮膚炎の予防・改善に不可欠な成分」が多く含まれています。そのため、アトピー性皮膚炎を予防したり改善したりしたいのであれば、野菜をしっかり食べることが大切です。

このような中、青汁は栄養価の高い野菜で作られているため、野菜が持つ栄養素・成分がたっぷり詰まっています。そのため、青汁を習慣的に飲むようにすると、以下のような効果が得られて、結果としてアトピー性皮膚炎が予防・改善しやすくなることが期待できます。

腸内環境を良くする

青汁には、食物繊維が豊富に含まれています。そのため、青汁を飲むと、善玉菌のエサが供給されることによって悪玉菌が減りやすくなります。

このようにして悪玉菌が少なくなると、その分だけ悪玉菌が放出する毒素が減少しやすくなります。前述のように、悪玉菌が放出する毒素は、アトピー性皮膚炎の発症や悪化などを促します。

また、青汁に含まれている「クロロフィル」には、腸内の毒素などを体外へ排出しやすくする働きがあります。

そのため、悪玉菌による毒素の影響を減らす成分を含んでいる青汁には、腸内環境を良くしてアトピー性皮膚炎の発症・悪化を防ぎやすくする効果があるといえます。

皮膚の正常な生まれ変わりや免疫力向上などが起こりやすくなる

前述のように、アトピー性皮膚炎を改善したり予防したりするためには、微量栄養素をしっかり摂る必要があります。

そして、野菜の摂取量が少なくなると、このような微量栄養素が不足しやすくなるということは前述のとおりです。そのため、アトピー性皮膚炎を予防・改善するためには、野菜をしっかり食べる必要があります。

このような中、青汁は緑黄色野菜で作られた健康飲料です。そのため、青汁には野菜が持つ微量栄養素が豊富に含まれています。

このようなことから、青汁は身体に不足しがちな微量栄養素を補給し、アトピー性皮膚炎が起きにくい体質を作りやすくする働きがあるといえます。

食物繊維は脂質などの吸収を抑える

これまでに述べたように、現代の日本には、リノール酸や糖質などの摂り過ぎによってアトピー性皮膚炎の発症リスクが高くなっている人が多いといわれています。

そのため、アトピー性皮膚炎を予防・改善したいのであれば、これらの摂取量を抑える必要があります。

このような中、青汁に含まれている食物繊維には、これら栄養素の吸収を抑える働きがあります。

実際に、特定保健用食品(トクホ)の中には、「食物繊維が含まれているため、糖質や脂質などの吸収を抑えることができる」という飲料があります。

特定保健用食品とは、国が「効果がある」と認めているものにのみ表示が許されます。このようなことから、食物繊維の「糖質や脂質などの吸収を抑える」という働きは、国が認めていることであるということがわかります。

そのため、青汁を食事の前や食事とともに飲んだりすると、食事に含まれているリノール酸や糖質などの吸収が抑えられやすくなります。その結果、アトピー性皮膚炎の発症や悪化などが起こりにくくなることが期待できるといえます。

青汁はアトピーを悪化させる?

これまでに述べたように、青汁にはアトピー性皮膚炎を改善したり予防したりするのに効果的な栄養素・成分が豊富に含まれています。そのため、青汁を習慣的に飲むと、アトピー性皮膚炎の予防・改善効果が期待できます。

ただ、「青汁を飲んでアトピー性皮膚炎になった」という人はいないものの、「青汁を飲んでアトピー性皮膚炎が悪化した」という人がいます。

そのため、アトピー性皮膚炎を患っている人の中には、「青汁はアトピー性皮膚炎に悪い飲み物」と思っているケースがあります。

ただ、このようにしてアトピー性皮膚炎が悪化したのは、「青汁に含まれている有害物質」の影響である可能性があります。

というのも、市販の青汁は、品物によって品質が大きく異なるのが現実です。そのため、市販の青汁によっては、健康効果に良いどころか、かえって体に害のある物質が含まれていることがあります。

そして、これまでに述べたように、アトピー性皮膚炎を患っている人は、微量栄養素をしっかり摂るべきです。そのため、アトピー性皮膚炎を発症している人は、以下のような注意点に気をつけて青汁を選ぶようにしましょう。

極端に安い青汁は避けるべき

わたしたちが商品を選ぶ時、大きな判断材料となるのが「価格」です。そして、価格の安いものは、無意識のうちに手に取ってしまいがちです。これは青汁も同様であり、健康のために安価な青汁を選んでいる人は少なくありません。

ただ、価格が他のものに比べて極端に安い青汁は、避けた方が良いです。というのも、このような青汁は、外国産の食材が使われていることが高いためです。

例えば、国産の食材よりも中国産の食材のほうが安価であるということは周知の事実でしょう。また、野菜の種類などによっては、アメリカ産などの方が低コストとなる場合もあります。

当然のことながら、外国産における野菜のすべてが危険であるというわけではありません。

ただ、どの国であっても、無農薬で作物を作るためには高いコストがかかります。そのため、極端に安い青汁は、「農薬が使用されている外国産の原料」で作られている可能性が高いです。

このような中青汁は、原料の野菜をそのまま絞ったり粉砕したりして作ります。そのため、青汁には、原料に使われた農薬が残りやすいです。

多くの人が知っているように、農薬は人体に有害な物質です。特に、アトピー性皮膚炎を発症している人には、このような物質に敏感な体質の人が多いです。このようなことから、アトピー性皮膚炎の人は、極端に安価な青汁は避けるべきであるといえます。

国産であっても「無農薬」と書かれていないものは選ばないのが無難

前項で述べたように、外国産の原料を使った安価な青汁は、健康的な害が生じるリスクが高いです。ただ、「国産の原料を使っていれば安全」というわけではありません。

というのも、「国産原料を使用している」と表記されている青汁の中には、農薬が使用されている材料のものがあります。

前述のように、青汁は製造法の特徴から、原料に使われた農薬が残りやすいです。そのため、国産であっても、「無農薬」という表記のないものは避けた方が良いといえます。

このように、青汁はアトピー性皮膚炎に効果的な栄養素・成分を豊富に含んでいるものの、低品質のものを選ぶとかえって症状が悪化することがあります。

そのため、青汁は、「無農薬」と表記されている信頼できるメーカーのものを選びましょう。そうすることによって、アトピー性皮膚炎の発症や悪化などが起こりにくくなり、快適な日々を送りやすくなるはずです。