青汁は、飲むと健康になる食品として有名です。実際に、青汁には、がんや肌荒れ、肥満などを予防したり改善したりするようなさまざまな健康効果があります。また、青汁を継続して飲むと、アトピー性皮膚炎(アトピー)や花粉症などの「アレルギー」が起こりにくくなることも期待できます。

このようなアレルギーは、病院で治療しようとすると、薬で一時的に症状を落ち着かせるという対処になりがちです。ただ、このような治療方法は、アレルギーの根本的な改善にはつながらないことが多いです。

このような中、病院で治療してもアレルギーが治らなかったのに、青汁を生活に取り入れたことによってアレルギーが落ち着いたという人は少なくありません。そして、実際に、青汁にはアレルギーの改善に効果のある成分が多数含まれています。

そのため、アレルギーに悩んでいる人は、まず青汁のアレルギーに対する作用をしっかり理解しましょう。そして、その上で青汁を効果的に生活に摂り入れることで、アレルギーを予防したり、改善したりすることができるようになります。

そこで今回は、「アレルギーと青汁の関係性」について解説します。

アレルギーが起こるメカニズム

世の中には多くの細菌やウイルスが存在しています。そして、このような細菌・ウイルスは、空気中や水の中、土の中などさまざまなところに潜んでいます。そのため、人体は、常にこれらに感染するリスクにさらされています。

このような細菌やウイルスなどが体内に侵入して増殖すると、風邪などの感染症にかかります。ただ、実際には、これらが体内に侵入しても、感染症の症状が出ないことがあります。

というのも、身体には、体内に侵入した細菌などを排除する能力が備わっています。そのため、体内に細菌などが侵入すると、このような機能が働いて細菌などを殺したり体外へ追い出したりします。このような機能を「免疫」といいます。

このような免疫機能が強いと、体内にウイルスや細菌などが侵入しても、すぐに排除されることによって感染症の症状が出なかったり、症状が軽く済んだりします。ただ、このような免疫の「排除する能力」が暴走すると、花粉や果物などの「本来害のないもの」を敵として認識することがあります。

このようにして免疫機能が暴走すると、害のないものを必死に追い出そうとすることによって、さまざまな症状が起こります。そして、このような状態を「アレルギー」といい、このようなアレルギーによって起こる痒みやくしゃみ、炎症などの症状を「アレルギー症状」といいます。

アレルギーを起こす「抗体」

前述のように、アレルギーとは、「本来排除しなくても問題がないもの」に免疫機能が過敏に反応した状態のことをいいます。そして、このようなアレルギー症状を起こす物質を「アレルゲン」と呼びます。

アレルゲンは、人によってそれぞれ異なります。というのも、アレルゲンとは、過去に身体が「異物」と判断し、それを覚えることによって生じます。そして、このような「判断ミス」は、免疫のエラーによって起こります。

例えば、免疫機能が正常に働いていると、身体に本来害のない物質が侵入しても、免疫のシステムは稼動しません。ただ、このような免疫機能は、疲労やストレスなどのさまざまな要因によって、正常に働きにくくなることがあります。

このようにして免疫機能が「判断ミス」をして「本来害のない物質」を「排除すべき敵」と認識すると、これを体外に排出しようとします。そして、再び同様の物質が侵入してきたときに備えて、この物質専用の「IgE抗体」というタンパク質を作ります。

このようにして作られたIgE抗体は、皮膚や粘膜などに多く存在している「マスト細胞」の表面に張り巡らされます。そして、前述の「本来害のない物質」が再度体内に侵入すると、専用のIgE抗体がこれと結合します。すると、この刺激を受けたマスト細胞から「ヒスタミン」などの化学物質が放出されます。

このようなヒスタミンには、毛細血管を拡げて免疫機能を担っている「免疫細胞」が患部に届きやすくしたり、異物の侵入を拒むために粘膜を腫らせたりする作用があります。そのため、ウイルスや細菌などが侵入したときは、ヒスタミンによるこのような作用によってウイルスなどが速やかに退治されます。

ただ、前述のようなアレルゲンは、「排除しなければ体に害のある敵」ではありません。そのため、アレルギー反応によってヒスタミンなどが分泌されても、身体にはメリットがありません。むしろ、身体に不快な症状が出るというデメリットだけとなります。

このようにしてヒスタミンなどの化学物質が放出されると、放出された箇所で炎症が起こります。例えば、目や鼻などの粘膜がヒスタミンの影響を受けると、涙や鼻水などが大量に分泌されたり、鼻粘膜が腫れて鼻づまりを起こしたりします。また、皮膚近くのマスト細胞からヒスタミンが放たれると、このような箇所には湿疹やじんましんなどが生じてかゆみが起こります。

そして、免疫機能が花粉を「異物」と認識した状態を「花粉アレルギー」、特定の食物を外敵認定している状態を「食物アレルギー」と呼びます。また、アトピー性皮膚炎も、アレルギーが原因の1つであるといわれています。

このように、アレルギーは免疫のエラーによって起こります。そのため、アレルギーを起こさないようにするためには、免疫機能を正常化することが大切といえます。

アレルギーを起こす要因

前述のように、アレルギーは免疫がうまく働かなくなることによって起こります。そして、このような免疫機能の乱れは、さまざまな理由によって起こります。以下に、免疫が乱れてアレルギーが生じやすくなる要因について述べていきます。

腸内環境の乱れ

「腸内環境が乱れると、健康に悪い」ということはよく知られています。そして、腸内環境は、腸内における細菌のバランスに左右されます。というのも、腸内には、さまざまな種類の細菌がたくさん住んでおり、その数は100兆~1000兆個といわれています。

このような細菌は、大きく分けると、人体に有益な働きをする「善玉菌」と、人体に害を与えることが多い「悪玉菌」、どちらでもない「日和見菌」がいます。このような細菌叢は、顕微鏡で見ると花畑のように見えることから、「腸内フローラ(花畑)」と呼ばれています。

そして、これらの細菌は、腸内という限られた空間で生きていくために、常に勢力争いを繰り広げています。例えば、善玉菌の数が増えると悪玉菌が減ったり、悪玉菌が優勢になると善玉菌が減少したりします。

このようにして善玉菌が少なくなくなると、便秘が起こったり体臭や口臭などがきつくなったりなどのさまざまな悪影響を及ぼします。そのため、このように善玉菌が減った状態を「腸内環境が悪い」といいます。さらに、善玉菌が減少すると、身体の免疫力も低下します。

というのも、人体における免疫細胞の約6割は、腸に存在しています。これは、「腸は体の内側でありながら外気と接しており、ウイルスや細菌などの影響を受けやすいため」です。そして一般的には、食べ物は栄養価が高く、適度な水分が含まれています。

このような状況は、細菌が繁殖するのに好都合であることが多いです。そのため、腸には、このような細菌などから身を守るために、たくさんの免疫細胞が配置されています。そして、このような免疫細胞は、善玉菌によって活性化します。

具体的には、腸表面の細胞には、「トル様受容体(とるようじゅようたい)」というタンパク質が存在しています。受容体とは、特定の物質と結びつくことによって人間における生理機能の「スイッチ」を入れる物質のことです。

このようなトル様受容体は、人体では約10種類が確認されています。そして、これらのうち、いくつかは善玉菌や日和見菌の一部などと結合します。

このようにしてトル様受容体と善玉菌の成分がくっつくと、これがスイッチとなって免疫細胞が活動モードに入ります。つまり、免疫力が向上するということです。

そして、このようにして免疫力が向上すると、前述したような免疫機能のエラーが起こりにくくなります。そのため、腸内の善玉菌が多いと、アレルギーが起こりにくいです。このようなことから、アレルギーを改善するためには、腸内環境を良くすることが大切といえます。

腸内環境が良い状態の目安は、便の形がバナナ状であったり、便やガスなどの臭いが少なかったりする状態です。一方で、便がコロコロしていたり水っぽかったり悪臭が強かったりする場合は、腸内環境が悪いので改善する必要があります。

植物油の摂り過ぎ

前述のように、アレルギー反応が起こると、ヒスタミンなどの化学物質が放出されます。そして、このようにして放出されたヒスタミンによってさまざまなアレルギー症状が起こります。

ただ、このようなアレルギー反応が起こると、「アラキドン酸」の生成が促されます。アラキドン酸とは、必須脂肪酸の1つです。そして、このようなアラキドン酸は、ロイコトリエンやプロスタグランジン、トロンボキサンなどの「炎症を起こす物質」の元となります。

炎症は、もともと体を守るための防御反応です。ただ、このような反応は、過剰に起こるとかえって身体に害となることがあります。例えば、皮膚に炎症が起こって強いかゆみを生じると、多くの人は患部をかきむしります。すると、皮膚がただれたり患部が広がったりして症状が悪化しやすくなります。

そして、前述したようなアラキドン酸から作られる物質は、このような炎症反応を起こします。そのため、実際には外敵がいない状態である「アレルギー反応」では、これら物質による炎症は害でしかないといえます。

このように、アレルギー反応によって作られるロイコトリエンやプロスタグランジンなどは、アレルギー症状を起こしたり症状を重症化させたりします。また、ロイコトリエンは、特に気管支喘息の原因になる物質とされています。

そのため、アレルギーを軽減したり改善したりするためには、これら物質のもととなるアラキドン酸の摂取を控えることが大切です。

このようなアラキドン酸は、レバーや卵白などに多く含まれています。ただ、これらの食品を食べない人でも、体内では大量のアラキドン酸が作られている可能性があります。

というのも、アラキドン酸は、体内で「リノール酸」という脂質から作られます。そして、このようなリノール酸は、肉や魚、卵などの幅広い食品に含まれています。そのため、現代の食生活では、不足することはまずありません。

さらに、このようなリノール酸は、一般的なサラダ油やごま油、コーン油なども大量に含有しています。そして、これらの植物油は、加熱調理やドレッシングの材料などに使用されているため、幅広い料理に含まれています。

そのため、炒め物や揚げ物、油を使ったドレッシングでサラダなどを食べると、大量のリノール酸を摂取することになります。そして、このような料理が一般的となっている現代では、リノール酸を過剰に摂取している人がほとんどです。

前述のように、リノール酸は、現代の食生活で不足することはまずありません。そのため、日本における多くの人は、リノール酸の摂取をなるべく避けるのが賢明です。

すでに述べたように、リノール酸は植物油に多く含まれています。ただ、このような植物油のうちでも、オリーブオイルは比較的リノール酸の含有量が少ないです。また、オリーブオイルに多く含まれている脂質である「オレイン酸」は酸化しにくいという特徴があります。このようなことから、加熱しても油が劣化しないため、調理に適した油といえます。

さらに、脂質が酸化した状態である「過酸化脂質」が体内に吸収されると、身体にさまざまな悪影響が起こり、かゆみなどが生じやすくなります。そのため、過酸化脂質が蓄積すると、アレルギーによる皮膚症状がひどくなりやすくなるといわれています。

それにもかかわらず、このような過酸化脂質には、体外には排出されにくいという特徴があります。このようなことから、加熱調理に油を使うのであれば、オリーブオイルを使った方が身体への害は少ないといえます。

冷え

「冷えは万病の元」と昔からいわれるように、体が冷えているとさまざまな病気にかかりやすいです。そして、冷えはアレルギーを起こす要因の1つでもあります。

というのも、前述のように、アレルギーは免疫機能のエラーによって起こります。このような免疫機能は、主に白血球などの免疫細胞が担っています。そして、このような免疫細胞は、体温が高いほど活発に働くようになります。

例えば、風邪などを引くと、体温が上がって発熱します。このような反応は、体温を向上させることによって免疫細胞の機能を強化しているために起こります。

一方で、体温が35℃程度まで下がると、このような免疫細胞の働きは低下します。すると、免疫機能のエラーが起こりやすくなり、アレルギーが発症しやすくなります。

このように、身体の冷えはアレルギーの原因となります。そのため、アレルギーを改善したいのであれば、身体を冷やさないようにすることが大切です。

ストレス

アレルギー体質の人には、寝る前や寝起きなどの時にアレルギー症状がひどくなった経験があることが多いです。これは、寝る前などには、「副交感神経」が働いているため起こる現象です。

副交感神経とは、自律神経系の1つであり、身体が休んでいるときに働く神経系です。これに対して、もう1つの自律神経系である「交感神経」は、身体が活動モードのときに優位になります。

これら2つの自律神経系は、制御している部位においてそれぞれ反対の働きをします。例えば、副交感神経が優位になっていると、末梢血管緩んだり心拍が落ち着いたり、食べ物の消化を優先的に行ったりするようになります。一方で、交感神経が働いていると、血管が締まり、心拍が早くなり、消化吸収を後回しにして腕や脚などにおける筋肉のパフォーマンスを上げます。

このような自律神経系は、アレルギーの症状にも関与しています。例えば、アレルギー症状の代表的なものである鼻水やくしゃみなどは、アレルギー反応によって放出されたヒスタミンの刺激がさまざまな神経を介して副交感神経に伝わることによって起こります。

また、鼻づまりは、副交感神経系の血管を拡張させる作用で粘膜が腫れることによって起こります。このようにして鼻の内側が腫れると、空気の通り道が狭くなって息苦しさが生じます。

このように、アレルギー症状には、自律神経系が関与しています。そして、このような自律神経系は、脳内の視床下部という部位によって制御されています。

ただ、このような視床下部は、ストレスを感知して身体をコントロールする働きも担っています。そのため、身体に強いストレスや長期間に及ぶストレスを生じると、視床下部の働きが低下します。すると、視床下部による自律神経の制御が乱れます。

このようにして自律神経系の働きが鈍ると、多くの人において交感神経が優位になります。というのも、本来「ストレスが生じている状況」とは、生存の危機であるときです。そのため、身体にストレスがかかると、このような危機から脱するために、身体を「戦闘モード」にする必要があります。

前述のように、交感神経は、身体が活動するときにオンになる神経系です。そのため、強いストレスがあったりストレスが長く続いたりすると、交感神経系の優位な状態が続きやすいです。

ただ、長時間活動すると疲れて眠気が起こるように、身体はずっと活動モードでいることができません。また、交感神経がずっと優位になっていると、身体のさまざまな機能を保てなくなります。そのため、身体には、交感神経がある程度働くと、副交感神経のスイッチが入る仕組みが備わっています。

自律神経系が正常に働いていると、このようなスイッチの切り替えは体に負担のない程度にゆっくり行われます。ただ、自律神経が乱れていると、スイッチ切り替えがうまくいきづらくなります。例えば、交感神経が優位になりすぎていると、反動によって副交感神経が急に強く働き始めることがあります。

このようにして急に副交感神経系のスイッチが入ったり、副交感神経が強く働きすぎたりすると、副交感神経が制御している部位にさまざまな影響が出ます。例えば、血管が急に広がることによって手足に痒みが生じたり、胃酸が分泌されすぎて胃が荒れたりします。

そして、前述のように、アレルギーは副交感神経を介して症状が現れます。そのため、副交感神経系が働きすぎると、前述のようなアレルギー症状が強く出やすくなります。

また、ストレスが長期間に及ぶと、さらにアレルギーが発生しやすくなります。というのも、前述のように、アレルギーは免疫機能の暴走によって起こります。このような免疫機能の暴走が起こる原因の1つは、「コルチゾール」の分泌量が足りない状態です。

コルチゾールとは、身体がストレスを感じたときに副腎皮質から分泌されるホルモンです。このホルモンには、ストレスに対抗できる身体つくりをするためにさまざまな働きをします。このような働きの1つが「免疫の制御」です。そのため、強いストレスによってコルチゾールが多く分泌されると、免疫力が低下して風邪を引きやすくなります。

ただ、ストレスがかかりすぎて副腎が疲労してくると、コルチゾールの分泌がうまくいきづらくなります。すると、コルチゾールによる免疫の制御が行われにくくなるため、免疫機能が暴走しやすくなります。そして、前述のように、免疫機能の暴走はアレルギーの原因です。そのため、強いストレスが長期間に渡って生じると、免疫が暴走してアレルギーが起こりやすくなります。

このように、ストレスはアレルギーの大敵です。とはいえ、ストレスの原因をなくすことができる人はそう多くありません。そのため、アレルギーを良くするためには、ストレスを感じにくくする工夫やストレスに負けないからだつくりを意識したりすることが大切といえます。

栄養不足

前述のように、アレルギーは免疫が過剰に働くことによって生じます。このような免疫暴走における原因の1つが、慢性的な栄養不足であるといわれています。

というのも、身体が正常に働くためには、糖質や脂質などのエネルギー源だけではなく、ビタミンやミネラルなどの微量栄養素が必要不可欠です。これらは、身体のさまざまな機能に関与しており、「潤滑油」のような働きを担っています。

そして、前述のようなコルチゾールなどのホルモンが分泌されるためには、ビタミンB2やパントテン酸、ビタミンC、亜鉛などのさまざまな微量栄養素が必要です。そのため、これらが不足すると、コルチゾールの分泌が行われにくくなってストレスに弱くなったりアレルギーが起こりやすくなったりします。

また、免疫機能が正常に働くためには、ビタミンB6やビタミンA、亜鉛などが必要です。さらに、鉄や葉酸などが不足すると、血液が作られにくくなることによって全身における熱の運搬が滞り、体が冷えやすくなります。そして、前述のように、身体の冷えはアレルギーを起こしやすくします。

さらに、前述のように、アラキドン酸から作られるプロスタグランジンなどの化学物質には、炎症を起こす作用があります。このうち、プロスタグランジンにはいくつかの種類があり、アラキドン酸からは「プロスタグランジンE1」と「プロスタグランジンE2」が作られます。

これらのうち、プロスタグランジンE2は、すでに述べたようなアレルギーを促進する作用があります。これに対して、プロスタグランジンE1は、炎症を抑制する作用をもちます。

ただ、アラキドン酸からこのようなプロスタグランジンE1が作られるためには、ビタミンCやナイアシンなどの栄養素が不可欠です。そのため、これらが不足すると、アラキドン酸はロイコトリエンやプロスタグランジンE2などのアレルギーを悪化させる物質に変化します。

また、プロスタグランジンE1だけではなく、プロスタグランジンE3にもアレルギーを抑える働きがあります。このようなプロスタグランジンE3は、えごま油や魚油などに含まれる脂肪酸である「n-3系脂肪酸」から作られます。

ただ、プロスタグランジンE3が作られるためには、ビタミンCやビタミンB6、亜鉛、マグネシウム、ナイアシンなどの栄養素が必要です。そのため、これらが不足すると、n-3系脂肪酸をたくさん摂取してもプロスタグランジンE3が作られず、アレルギーを抑制する力が弱くなります。すると、アレルギーが起こりやすくなったり、症状がひどくなったりしやすくなります。

また、ビタミンB群には、糖質や脂質、タンパク質などの代謝を助け、エネルギーを作り出す働きがあります。そのため、これら栄養素が不足すると、しっかり食事を摂ってもエネルギーとして燃やされにくくなります。

このようにしてエネルギーが作り出されないと、その分だけ熱の産生量が低下します。すると、身体が冷えやすくなり、アレルギーが悪化しやすくなります。

さらに、ビタミンAが不足すると、粘膜維持が正常に行われなくなることによって刺激に弱くなります。すると、少しの刺激でくしゃみや咳などが出やすくなります。

また、微量栄養素が不足すると、ストレスを感じやすくなります。というのも、人間の感情や身体機能などは、さまざまな神経伝達物質がバランスを取り合うことによって均衡が保たれています。そして、このバランスがうまく取れていると、ストレスに強い身体となります。

ただ、神経伝達がうまくいかずにこのようなバランスが崩れると、ストレスを感じやすくなったり身体にさまざまな不調が表れたりします。そして、このような神経伝達が正常に行われるためには、ビタミンやミネラルなどの微量栄養素が必要不可欠です。

そのため、ビタミンやミネラルなどが不足して神経伝達物質のバランスが崩れると、ストレスを感じやすくなります。前述のように、ストレスはアレルギーの大敵です。そのため、これら栄養素が不足すると、ストレスが生じやすくなり、アレルギーが起こったり悪化したりしやすくなるといえます。

このように、アレルギーを改善したり軽くしたりするためには、さまざまな微量栄養素をしっかり摂る必要があります。そして、現代の日本人は、このような栄養素が不足がちであるといわれています。

というのも、現在の日本では、ファストフード店やコンビニエンスストア、インスタント食品などを利用すると、簡単に食事を済ますことができます。そして、多くの人が、忙しさによってこれらのものを利用した食生活を送っています。

ただ、これらの食品には、野菜があまり含まれていません。そのため、日常的にこのような食品を食べていると、野菜に含まれている栄養素が慢性的に不足しやすくなります。実際に、国は一日350gの野菜を摂取するべきとしていますが、現代日本人の平均野菜摂取量は約280gと、目標値を大きく下回っています。

また、コンビニエンスストアやスーパーなどで手に入るお弁当やお惣菜は、作られてから時間の経っているものが多いです。ただ、ビタミン類の中には、調理から時間が経過すると壊れるものがあります。そのため、作りおきの食品ばかりを毎日・毎食食べるなどの極端に偏った食生活を送っていると、知らず知らずのうちに微量栄養素が不足していることがあります。

このように、現代の日本人は微量栄養素が不足気味です。そのため、現在アレルギーに悩まされている人は、これまでに述べたような微量栄養素の不足によって症状が出ている可能性があります。このようなことから、アレルギーを改善したいのであれば、バランスの良い食事を心がけてビタミンやミネラルなどを十分に摂取する必要があります。

青汁の成分とアレルギーの関係性

前述のように、アレルギーはさまざまな要因によって起こります。そして、青汁には、このような「アレルギーが起こりやすい体質」を改善するのに役立つ成分が多数含まれています。

食物繊維

すでに述べたように、日本人の多くは、一日に食べる野菜の量が目標値に達していません。そのため、野菜にしか含まれていない成分である「食物繊維」の摂取量が大きく不足している人が多いです。

食物繊維とは、人体で消化・吸収できない成分のことです。このようなことから、摂取した食物繊維のほとんどが便となるため、便のかさが増えて排便が起こりやすくなります。また、水溶性の食物繊維は、水を含んで膨らむという性質があるため、摂取することで便の水分量が増えて便秘になりづらくなります。

このようにして便秘が改善されると、腸内環境が良くなります。というのも、前述のように、「腸内環境が悪い」というのは、さまざまな腸内細菌のうち「悪玉菌」が優勢な状態です。そして、善玉菌のエサは食物繊維やオリゴ糖などと限られている一方で、悪玉菌は糖質やタンパク質などさまざまな成分をエサとできます。

このような中、便秘になると、腸内に便が長くとどまることになります。すると、悪玉菌がこのような便に含まれている成分をエサにして増えていきます。そのため、便秘になると、腸内環境が悪くなりやすいです。

前述のように、食物繊維には便のかさや水分量などを増やして便秘を解消する効果があります。さらに、食物繊維は善玉菌のエサとなります。そのため、食物繊維を摂取すると、便秘解消によって悪玉菌が増えにくくなるとともに、善玉菌にエサを供給することによって善玉菌が増えやすくなります。つまり、食物繊維を十分に摂取すると、腸内環境が良くなりやすいということです。

そして、腸内環境が良くなると、免疫機能が正常化しやすくなります。すると、アレルギーが起こりにくくなったり症状が緩和されたりしやすくなります。そのため、普段から野菜を食べることが少ない人は、青汁で食物繊維を摂取することでアレルギーの改善が期待できます。

さらに、食物繊維には、油の吸収を抑える働きもあります。というのも、脂質や糖質などの栄養素が身体に吸収されるためには、「酵素」と触れる必要があります。これは、食物から摂取する糖質や脂質などの多くが「大きい粒」の状態になっており、このままでは吸収できないためです。

そのため、このような脂質や糖質などは、消化器官内で特定の酵素と混ぜて細かく分解してから吸収されます。このとき、食事と一緒に食物繊維を摂ると、これら栄養素が消化酵素と触れにくくなります。すると、酵素と触れないことによって分解されなかった脂質や糖質などが、そのままの形で消化器官を通過します。

そして、前述のように、大きいサイズの脂質や糖質などは吸収できません。そのため、このようにして分解されなかった栄養素は、身体に吸収されることなく体外へ排出されます。

実際に、さまざまな飲料メーカーから出ている特保飲料には、食物繊維のこのような作用を利用したものが多くあります。そして、「特定保健用食品」という表記は、国が効果を認めたものだけに使用許可が与えられます。つまり、食物繊維による脂質や糖質などの吸収抑制効果は、国によって立証されているといえます。

このようにして油の吸収が抑えられると、食事から摂取したリノール酸の吸収を抑制することができます。前述のように、リノール酸を摂り過ぎると、アレルギーが起こったり悪化したりしやすくなります。そのため、揚げ物などの食事の際に青汁を飲み、食物繊維を多く摂るようにすると、リノール酸の吸収量が減ることによってアレルギーの悪化を防ぐ効果が期待できます。

このように、青汁に含まれている食物繊維には、さまざまな作用によってアレルギーを改善したり悪化を防いだりすることができるといえます。

微量栄養素

すでに述べたように、アレルギーを改善するためには、さまざまな微量栄養素をしっかり補給することが大切です。そして、現代の日本人は、特に野菜に含まれている微量栄養素が不足しやすいです。

このような中、青汁は野菜の絞り汁です。そのため、青汁には、野菜に含まれているビタミンやミネラルなどの微量栄養素が豊富に含まれています。そのため、青汁を継続して飲むことによって十分な栄養補給を行うと、栄養不足によるアレルギーが起こりづらくなります。 

青汁におけるアレルギー抑制作用の実証

これまでに述べたように、青汁にはアレルギーを改善したり悪化を防いだりするのに有効な成分が多く含まれています。そして、このような青汁によるアレルギー抑制作用は、マウスによる実験で証明されています。

このような実験では、まずマウスを2つのグループに分け、両方のグループのマウスにアレルギーの元となる物質を注射しました。そして、一方には青汁を与え、もう一方には青汁ではなく水を飲ませました。

その後、血液中の抗体量を測定して比較すると、青汁を飲んだマウスのグループは、そうでない方に比べて約半分の抗体しかできていませんでした。つまり、青汁を飲んだマウスは、アレルギー源に対して防衛反応が過剰に働いていないといえます。

このような実験から、青汁には抗体の過剰産生を抑えて、アレルギーを抑制する作用があることが明らかになりました。

最適な青汁の飲み方:アレルギー対策

前述のように、青汁を生活に摂り入れることで、アレルギーを改善したり悪化を防いだりすることができます。そして、このような作用は、青汁の飲み方を工夫することによってより効果を実感しやすくなります。

ファスティングに取り入れる

前述のように、腸内環境が悪いとアレルギーが悪化しやすいです。そのため、アレルギーを改善するためには、腸内環境を良くすることが大切です。そして、このような腸内環境改善における有効な手段の1つが「ファスティング」です。

ファスティングとは、ある一定期間だけ食事を抜き、水やジュースなどの液体摂取のみで過ごすことをいいます。このようなファスティングには、さまざまな健康効果があり、その1つが「免疫力の向上」です。

というのも、食べ物を食べると、これを消化吸収するために消化器官へ血液が優先して送られます。このとき、腕や足など骨格筋への血流は後回しとなります。

このようにして骨格筋の血流が悪くなると、酸素や栄養素などが供給されないことによって組織の働きが低下します。ただ、このような骨格筋は、体内における熱産生の約6割を担っています。そのため、骨格筋の血行が悪くなると、熱の生成量が減って体が冷えやすくなります。

前述のように、体が冷えると免疫力が低下します。そのため、消化の悪いものを毎食食べたり食べる量が多かったりすると、骨格筋に血液がまわされないことによって身体が冷えやすくなります。

このような中、ファスティングを行うと、一定の期間、消化器官には固形物が入りません。そのため、消化器官への負担が軽減して骨格筋の血行が良くなり、体温が向上しやすくなります。

また、日本の一般的な食生活では、消化器官内には常に未消化の食物があることになります。このとき、何らかの理由によって消化器官の動きが低下すると、さらに内容物が増えていきます。

というのも、重たい荷物を持つと動きが鈍るのと同様に、消化器官内にたくさん物が詰まっていると、動きが低下します。すると、腸内に便が溜まりやすくなり、便秘が起こります。

このような中、ファスティングを行うと、食物が送り込まれないことによって消化器官内の未消化食物や便などが少しずつ減っていきます。すると、腸がスムーズに動けるようになり、排便が行われやすくなります。そのため、ファスティングを行うと便秘が解消されて腸内環境が改善しやすいです。

このように、ファスティングにはアレルギーを改善するためのさまざまな効果が期待できます。ただ、前述のように、ファスティングとは一定期間食べ物を食べないことをいいます。そのため、ファスティング中には、さまざまな栄養素が不足しやすいです。

このような不足する栄養素のうち、エネルギー源は体に蓄えている脂肪を分解することによって補給することができます。ただ、微量栄養素の多くは、体に貯めておくことができません。そのため、このような栄養素が不足すると、体にさまざまな不調が起こりやすくなります。そして、前述のように、このような栄養素が不足すると、アレルギーが悪化しやすくなります。

また、体脂肪を分解して燃やすためにも、微量栄養素が必要です。そのため、ファスティング中に微量栄養素が不足すると、強い疲労が起こったり疲れが取れにくくなったりします。

このような中、前述のように、青汁にはさまざまな微量栄養素が含まれています。そのため、青汁を飲みながらファスティングすると、このような栄養不足による不調を防ぎやすくなります。このようなことから、アレルギー対策でファスティングの実行を考えている人は、青汁を利用することをおすすめします。

毎食の食事に取り入れる

前述のように、青汁には、アレルギー対策に役立つさまざまな成分が含まれています。そして、このようなは、食事と摂ることによって効果を発揮しやすくなります。

というのも、前述のように、食物繊維を食事と一緒に摂ると、食品中のリノール酸の吸収を抑えてアレルギーの悪化を防ぐことができます。

また、青汁に含まれているビタミンA(βカロテン)は、脂溶性の成分です。そのため、青汁を食事と一緒に摂ることによって、このようなビタミンの吸収が効率良く行われるようになります。

一方で、ビタミンCやビタミンB群などは、水溶性のビタミンです。そのため、摂取してから3~4時間で体外に排出されるという特徴があります。このようなことから、ビタミンCやビタミンB群を効果的に補給するためには、こまめに青汁を飲むことが大切です。

このように、青汁に含まれている成分には、それぞれの特性があります。そのため、青汁をアレルギー対策に役立てたいのであれば、このような成分を効率よく補給するために、朝昼晩の食事とともに飲むことをおすすめします。そうすることによって、必要な成分を十分に補うことができ、アレルギーの改善や緩和などが期待できます。

起床時に飲む

前述のように、アレルギー対策で青汁を飲むのであれば、朝昼晩の食事とともに摂取するのが好ましいです。ただ、忙しかったり外出時間が長かったりすると、食事のたびに青汁を飲むということが困難になりやすいです。

このような場合、青汁は起床時すぐに飲むことをおすすめします。というのも、一般的に、起床時は最後の食事から時間が経過しているため、お腹が空いた状態になっています。このような空腹時は、体が栄養をたくさん吸収しようとします。そのため、起床時に青汁を飲むと、含まれている栄養素が体内に吸収されやすくなります。

また、起床後すぐに水分を摂ると、この刺激が胃から腸まで伝わって消化器官の動きが活発になります。すると、便意が起きやすくなり、便秘を予防したり改善したりしやすくなります。

このように、青汁には、アレルギーを予防したり・解消したりする効果が期待できます。そして、飲み方を工夫することによって、その効果をより実感しやすくなります。

冒頭で述べたように、アレルギーは、病院へ通っても根治しないことがほとんどです。そのため、長年アレルギーで悩んでいる人は非常に多いです。このような人は、青汁を常飲し、アレルギー症状が出る要因をなるべくなくしましょう。そうすることで、アレルギー症状が改善したり悪化を防いたりすることができます。

また、既にアレルギーに悩まされている人だけではなく、現在アレルギー症状が出ていない人も、青汁を飲むことをおすすめします。そうすることで、今後もアレルギーで悩まずに済むことが期待できます。