青汁は、健康に良いことで昔から有名です。実際に、青汁には病気の予防やダイエット、肌トラブル解消などのさまざまな健康効果があります。

このような青汁の効果は、青汁に含まれている成分に由来します。というのも、青汁とは野菜の絞り汁です。そして、現代日本人の食生活では、野菜の摂取量が不足していることが多いです。そのため、青汁を飲むと、不足している栄養素が補給されることによって、さまざまな不調が改善しやすくなります。

ただ、このような成分は、それぞれ「効果を発揮しやすい摂取タイミング」があります。そのため、このようなタイミングをはずして摂ると、期待している健康効果が思うように現れないことがあります。

このようなことから、青汁の健康効果を実感するためには、飲むタイミングに注意する必要があるといえます。そして、自身が「青汁に期待する効果」に合った飲み方をすることで、青汁の健康効果を最大限に活かすことができます。

そこで今回は、青汁を摂取する最適なタイミングについて目的別に解説していきます。

青汁に含まれる成分の健康効果

前述のように、青汁は野菜の絞り汁であるため、さまざまな成分を含んでいます。そして、このような成分は、それぞれ身体への作用が異なります。

そのため、青汁を摂取するタイミングを理解するためには、このような青汁の含有成分について知っておく必要があります。以下に、青汁が含むさまざまな健康成分について述べていきます。

栄養素

栄養素とは、人体で枯渇すると生命活動が行えなくなる成分のことをいいます。具体的には、糖質やタンパク質、脂質、ビタミン類、ミネラル類などの5種類を指します。これらはどれも、人間が生きていくためには必要不可欠な成分です。

また、これら成分は、体内で作り出すことができなかったり体内における合成では必要量を補いきれなかったりします。そのため、栄養素は、食べ物を食べることによって外部から調達する必要があります。

また、このような栄養素のうち、糖質とタンパク質、脂質はエネルギー源となるものであるため、3大栄養素と呼ばれています。このようなエネルギー源は、車でいうところのガソリンに相当します。そのため、ガソリンを入れなければ車が動かないのと同様に、3大栄養素を摂取しなければ、人間は生命を維持するための活動が行なえません。

ただ、「飽食の時代」と呼ばれる現在では、これら3大栄養素の摂取が過剰になりがちです。というのも、ファーストフードやインスタント食品などの簡単に食べることができる食品は、米や小麦粉などの主食が多い一方で、野菜が少ないです。そのため、これら食品の栄養価は、糖質や脂質などに偏っています。

また、一般的なお菓子類は、他の栄養素に比べて、糖質の含有量がずば抜けて高いです。さらに、ほとんどの缶コーヒーや清涼飲料水などは加糖されており、水分補給をこれら飲料で行うと必要以上の糖質摂取につながります。

このように、現代日本人は、糖質や脂質などのエネルギー源を過剰に摂りがちです。一方で、野菜の摂取量は少ないため、野菜に含まれているビタミンやミネラルなどの栄養素が不足している人が多いです。

このようなビタミンやミネラルなどの栄養素は、身体のさまざまな機能を正常に保つ「潤滑油」のような働きをします。そのため、これら栄養素が不足すると、肌荒れや肥満、免疫力低下などのさまざまな不調が生じます。

さらに、糖質や脂質などのエネルギー源を燃やしてエネルギーにするためには、ビタミンなどの栄養素が不可欠です。そのため、その場しのぎの習慣的な食事を行って糖質や脂質などの摂取が過剰になると、ビタミンやミネラルなどの栄養素が慢性的に不足しやすくなります。

このような中、青汁は野菜の絞り汁で作られています。そのため、食事が偏りがちな人が継続して青汁を飲むようにすると、身体のさまざまな不調を改善したり予防したりすることが期待できます。

例えば、青汁には多くの葉酸が含まれています。葉酸は、細胞の新生や赤血球の生成などに欠かせない栄養素です。そのため、青汁によって葉酸をしっかり補給すると、細胞の代謝や血行などが良くなりやすいです。そして、これらの改善は、不調の解消につながります。さらに、青汁を継続して飲むと、葉酸不足による胎児の先天性障害の発生を防ぐことができます。

また、ビタミンB群は、摂取した糖質や脂質、タンパク質などを代謝するために使用されます。そのため、このようなビタミンB群が不足すると、これら栄養素のエネルギーを溜め込みやすくなり、太ったり体脂肪が落ちにくくなったりします。

そして、ビタミンCやビタミンEなどには、強い抗酸化作用があります。このような抗酸化作用は、人体におけるさまざまな不調を引き起こす「活性酸素」を消去します。そのため、これら栄養素をしっかり補給すると、肌トラブルや慢性疲労、発がんなどを防止することが期待できます。

さらに、青汁にはカリウムやカルシウム、鉄、亜鉛などのミネラルも多く含んでいます。カリウムは、摂り過ぎると高血圧を引き起こす「ナトリウム」の排出を促す働きがあります。そのため、塩っ辛い食事を摂りがちな日本人は積極的に摂るべき栄養素です。

また、カルシウムは、骨や歯などの構成成分であるとともに、筋肉の収縮や神経系の伝達などのさまざまな機能に関与しています。そして、体内にカルシウムが不足すると、骨のカルシウムを溶かして使用します。そのため、日常的に十分な量のカルシウムを摂取しないと、骨がもろくなっていき老齢期に骨折などが起こりやすくなります。

また、鉄は、血液中で酸素を運ぶ役割を担っているヘモグロビンの構成成分です。そのため、鉄が不足すると、貧血が起こって疲れなどが生じやすくなります。そして、亜鉛はホルモンバランスの調整や細胞の新生、酵素の構成など、体内におけるさまざまな機能に関与しています。そのため、亜鉛が不足すると、原因が特定しづらい体調不良が起こりやすくなります。

このように、青汁に含まれているさまざまな栄養素は、体が正常に活動するための働きをそれぞれ担っています。そのため、偏食がちな人は、青汁によってこのような栄養素を補給すると、栄養不足によるさまざまな不調を改善したり予防したりすることができます。

また、継続的な青汁の飲用は、食事内容に気を配っている人にもおすすめです。というのも、現代の野菜は、昔に比べて栄養価が低いことがあります。

これは、栽培技術の向上によって、野菜が年中収穫できるようになったためといわれています。つまり、現代の野菜は、本来の形とは異なる環境下で育てられることが多くなっているということです。そして、これによって、栄養価の低下した野菜が市場に多く出回ることとなっています。

さらに、ビタミンやミネラルなどは、調理によって損失しやすい成分です。そのため、料理をつくるために加熱や水さらしなどを行うと、その分だけこれら栄養素が失われやすくなります。

とはいえ、栄養素の損失を防ぐためには、専門的な知識が必要となります。また、食材にはさまざまな栄養素が含まれており、それぞれ特性が異なります。そのため、食品中におけるすべての栄養素を効率よく摂取するということは不可能です。

そのため、健康に気をつけて多くの野菜を食べるようにしていても、野菜や料理などの栄養価が低くなっていることによって、身体に必要な栄養素が補えきれていないことがあります。このようなことから、野菜の栄養素が詰まっている青汁は、積極的に飲むべき飲料であるといえます。

食物繊維

前述のように、現代の日本人は野菜の摂取量が不足している人が多いです。そのため、ほとんどの人が、野菜にしか含まれていない栄養素である「食物繊維」の摂取が足りていません。

食物繊維とは、人体で消化・吸収ができない成分のことです。そのため、人間が食物繊維を摂取すると、便として体外に排出されます。つまり、食物繊維を摂ると、便のかさが増えるということです。

このようにして便のかさが増えると、その分だけ便意が起こりやすくなるため便秘になりにくくなります。また、便が含む「身体に毒な物質の割合」が減少します。

というのも、便にはさまざまな老廃物や有害物質などが含まれています。また、これらの物質は、腐敗臭などの悪臭を放つことが多いです。

このような老廃物などは、腸内に長くとどまると、腸壁から吸収されて血液に流れ出ます。そして、血液にのって全身を巡り、汗や呼気などから排出されます。そのため、腸内に老廃物などが蓄積すると、悪臭を放つ物質が排出されることによって体臭・口臭が悪化したり、老廃物が肌を刺激してニキビができたりしやすくなります。

このような中、便に含まれる食物繊維の割合が多くなると、その分だけ老廃物や有害物質などが腸壁に触れにくくなるため、吸収されにくくなります。そのため、食物繊維を十分に摂取すると、便秘だけではなく悪臭やニキビなどの発生も防ぐことができるといえます。

さらに、糖質や脂質などが消化吸収されるためには、消化器官で「酵素」という物質に触れる必要があります。というのも、糖質や脂質などは、たくさんの分子がつながった状態になっています。そのため、このままでは大きすぎて吸収することができません。

このような中、酵素には栄養素を分解して細かくし、体内に吸収しやすい形にする働きがあります。そのため、食事で摂取した糖質などは、消化器官で消化酵素と触れ、細かく砕かれてから体内に吸収されます。

そして、前述のように、食物繊維は消化吸収されない成分です。そのため、食事と一緒に食物繊維を摂ると、食品中の糖質や脂質などが消化酵素と触れにくくなります。そのため、これら栄養素の吸収が抑制されたり吸収スピードが緩やかになったりします。

このようにしてエネルギー源の吸収が抑えられると、摂取カロリーが少なくなるため肥満を防止することができます。また、前述したような、エネルギー源の過剰摂取によるビタミン類の不足も起こりにくくなります。

さらに、糖質の吸収スピードが遅くなると、血糖値の急上昇が抑えられるため、肥満や糖尿病などが発生しにくくなります。というのも、摂取した糖質は、細かく分解されて「ブドウ糖」となります。

このようなブドウ糖は、細胞のエネルギー源となる栄養素です。そのため、吸収したブドウ糖は血液にのって全身の細胞に運ばれます。そして、このようなブドウ糖は、「インスリン」というホルモンの働きによって細胞に取り込まれます。

このようなインスリンは、血液中を流れる糖が多いほど、たくさん分泌されます。そのため、甘いものを食べたり空腹時に糖質を摂ったりすると、血液にブドウ糖が一気に流れることによってインスリンが大量に分泌されます。

ただ、このような大量分泌が続くと、少しずつインスリンが効きにくくなっていきます。このような状態を「糖尿病」といいます。つまり、血糖値の急上昇が繰り返されると、糖尿病になりやすくなるということです。

また、インスリンには、体に脂肪を蓄えさせたり体脂肪の分解を抑制したりする作用もあります。そのため、血液中の糖が急に多くなると、インスリンが過剰に分泌されてこのような作用が表面化しやすくなります。

このような中、食物繊維の摂取によって糖質の吸収スピードが緩やかになると、その分だけ血液に糖が流れ込みにくくなります。すると、インスリンの大量分泌が起こらないため、糖尿病や肥満などが起こりにくい体になります。

そして、前述のように、食物繊維とは野菜に含まれている成分です。そのため、野菜の絞り汁である青汁には大量の食物繊維が含まれています。つまり、青汁を常飲すると、これまでに述べたような食物繊維の健康効果を実感しやすくなるということです。

ポリフェノール

前述のように、青汁は野菜を絞って作ります。そのため、青汁には、野菜が含んでいる「ポリフェノール」が多く含有されています。

ポリフェノールとは、植物が紫外線などの害から自身を守るために作っている成分です。また、ポリフェノールにはさまざまなものがあり、その数は4000を超えるといわれています。

このようなポリフェノールには、それぞれ特有の働きがあります。そして、そのどれもが、強い抗酸化作用を有します。そのため、人間がポリフェノールを摂取すると、身体におけるさまざまな不調の予防が期待できます。

というのも、すでに述べたように、肌荒れやガン、疲労などのさまざまな現象は、「活性酸素」によってもたらされているといわれています。活性酸素とは、不安定な状態の酸素のことです。そのため、体内に活性酸素が生じると、まわりの細胞などの一部を奪って安定しようとします。

このようにして細胞が壊れると、組織の機能が低下してさまざまな不調が起こります。例えば、肌の細胞が活性酸素によって壊されると、肌荒れや肌の乾燥などが起こりやすくなります。

また、ガンとは「エラーが起こった細胞(がん細胞)」が異常に増えた状態のことをいいます。このようながん細胞は、通常の細胞における分裂がうまくいかなかったときに生じます。そのため、活性酸素によって細胞が壊れると、がん細胞が生成されやすくなることによってガンが発症すると考えられています。

このように、活性酸素は身体にさまざまな悪影響を与えます。ただ、このような活性酸素は、体内で日常的に発生している物質です。

というのも、活性酸素は、細胞によるエネルギー燃焼が「不完全燃焼」になったときに生じます。そして、このような不完全燃焼は珍しくなく、体内で日々起こっている現象です。

また、体内にウイルスや細菌などの異物が侵入すると、免疫細胞がこれらを迎撃しようとします。このとき、免疫細胞の一部は、活性酸素の「細胞を壊す能力」を利用して異物を殺します。つまり、免疫細胞は活性酸素を「武器」として使用しているということです。

そして、このような異物は、日常的に身体へ侵入しています。これは、世の中には数え切れないほどのウイルス・細菌が存在しているためです。そのため、普通に暮らしていれば、身体は常にこれら異物の影響を受けています。このようなことから、これら異物の対処をするために、体内では免疫細胞が頻繁に活性酸素を放出しているといえます

さらに、活性酸素は、紫外線を浴びることによっても発生します。というのも、前述のように、身体は異物を感知すると、これを撃退するために活性酸素を放出します。

そして、多くの人が知っている通り、強すぎる紫外線は身体にとって毒です。実際に、紫外線を多く浴びたり長時間浴びたりすると、やけどのような症状が起こりやすくなります。そのため、皮膚が紫外線を浴びると、これに対処するために活性酸素が放出されます。

このように、体内では、知らず知らずのうちに活性酸素が発生しています。ただ、前述のように、活性酸素は細胞を壊してさまざまな不調を引き起こします。そのため、身体には、活性酸素を消すための仕組みが備わっています。

ただ、このような活性酸素を消す能力は、加齢とともに衰えていきます。また、体内で発生する活性酸素の量が多いと、このような能力では消しきれなくなります。

そのため、このような活性酸素の影響から身を守るためには、活性酸素を消す成分を外部から摂り入れることが大切です。このような活性酸素を除去する作用のある成分を「抗酸化物質」といいます。

前述のように、ポリフェノールは強い抗酸化作用を持つ抗酸化物質です。そのため、ポリフェノールを多く含む青汁を常飲すると、身体を活性酸素から守ってさまざまな不調を防ぐことができるといえます。

カロテノイド

野菜や果物、魚介類などには、それぞれ特有の色があります。このような色は、さまざまな色素が組み合わさって生じます。そして、カロテノイドとは、このような色素の中でも、赤色やオレンジ色、黄色などを有するもののことをいいます。

カロテノイドには、「カロテン類」と「キサントフィル類」の2種類があります。このうち、カロテン類は、摂取することで皮膚への好影響が強く、アルコールに溶ける性質があります。また、キサントフィル類は、目に働きかけることが多い成分でありアルコールに溶けません。そして、これらにはどちらも、抗酸化作用があります。

さらに、カロテン類は、必要に応じて「ビタミンA」に変換されるという性質があります。ビタミンAは、目や粘膜などの健康に欠かせない成分です。ただ、一方で、摂り過ぎると頭痛や倦怠感、胎児の奇形などさまざまな悪影響があります。

そのため、カロテン類でビタミンAを補給するように心がけると、必要な分だけビタミンAとなるため、過剰症の発生を防ぐことができます。

このように、カロテノイドは、さまざまな身体の不調を防ぐために積極的に摂りたい成分です。そして、青汁には、このようなカロテノイドが豊富に含まれています。そのため、青汁を継続して飲むと、活性酸素から身を守ったりビタミンAの補給を効果的に行えたりするため、さまざまな不調を防ぐことができるといえます。

目的別における青汁摂取のタイミング

前述のように、青汁にはさまざまな健康効果があります。そして、これらの健康このような効果は、青汁に含まれている成分に由来します。そのため、青汁の健康効果を実感するためには、特定の成分が効果を発揮しやすいようなタイミングで飲むことが大切です。

以下に、それぞれの目的別に、青汁が効果を発揮しやすい時間帯について記します。

不調の解消

前述のように、青汁には、現代人が不足しがちなビタミンやミネラルなどの「微量栄養素」と呼ばれる成分が豊富に含まれています。そのため、青汁を飲むことでこれら栄養素を効果的に補給し、さまざまな身体の不調を防ぐことができます。

そして、このような栄養素補給のために青汁を利用するのであれば、「起床後」に飲むようにしましょう。というのも、寝ている時間は、一般的にあまりエネルギーを消費していないと考えられることが多いです。ただ、実際には、運動する習慣がある人における1日の消費エネルギー量の半分は、生命活動によるものです。

具体的には、30~40代における平均的な体重の男性は、全く身体を動かさなくても約1500kcalのエネルギーを消費しています。また、同様の条件における女性が1日で消費するエネルギーは、約1100kcalです。そして、1日の消費エネルギー量は、身体を動かした分だけ加算されていきます。

このように、人間は生きているために多くのカロリーを必要とします。そのため、寝ていて身体を動かしていないときでも、エネルギーは消耗されています。

さらに、一般的には、夕食から朝食までの時間は、他の食間に比べてもっとも長いです。そのため、消費している分だけのエネルギーが補給されないことから、朝はエネルギー不足の状態になりやすい時間帯だといえます

そして、このようにして身体にエネルギーが不足していると、食べた食品から多くの栄養素を吸収しようとします。そのため、起床後すぐの時間帯は、もっとも栄養素が吸収されやすい状態になっています。

このようなことから、青汁に含まれている栄養素を効率よく吸収するためには、毎朝の起床後に飲むようにすることが大切です。そうすることによって、栄養不足によるさまざまな不調を改善したり予防したりしやすくなります。

肌トラブルの改善

前述のように、活性酸素は肌荒れの大敵です。そして、青汁には、活性酸素を除去する能力がある抗酸化物質が豊富に含まれています。そのため、青汁を継続して飲むと、肌トラブルが起きにくくなることが期待できます。

ただ、このような抗酸化物質には、水溶性のものが多いです。例えば、前述したビタミンCやポリフェノールなどは水溶性の抗酸化物質です。そして、このような水溶性成分は、体内の水に溶けるため、尿と一緒に排出されやすいです。つまり、水溶性の成分は、体に蓄えておくことができないということです。

具体的には、このような水溶性成分は摂取してから数時間で体外へ排出されます。そのため、ビタミンCやポリフェノールなどによる抗酸化作用を活かすためには、こまめに摂る必要があります。

また、前述のように、青汁には抗酸化作用のあるカロテノイドも含まれています。そして、このようなカロテノイドは、体内でビタミンAとなって皮膚の健康を守る働きもあります。そのため、肌トラブルを改善したり防いだりするためには、このようなカロテノイドも効率よく吸収することが大切です。

このようなカロテノイドは、脂溶性の成分です。前述のように、水溶性成分は体に蓄えておくことができません。これに対して、脂溶性の成分は体内の脂肪とくっつくことができるため、ある程度の量を身体に蓄えることが可能です。

ただ、水溶性成分が水に溶けて体内に吸収されるのと同様に、脂溶性成分はあぶらに溶けて吸収されます。そのため、脂溶性成分を効率よく吸収するためには、あぶらと一緒に摂取することが大切です。

このようなことから、青汁に含まれている脂溶性成分を活かすためには、食事と一緒に飲んだり、青汁を少しの油と一緒に摂ったりすることが有効といえます。

食事によるダイエット

前述のように、青汁にはダイエットに役立つようなさまざまな効果があります。このようなダイエット効果のうち、食事制限によるダイエット効果は、主に青汁に含まれている食物繊維によるものです。

というのも、食事と一緒に食物繊維を摂ると、満腹感が長く持続し、空腹感が起こりにくくなります。前述のように、食物繊維には、糖の吸収スピードを緩やかにする作用があります。このようにして摂取したエネルギー源が少しずつ吸収されていくと、その分だけ血糖値が安定しやすくなります。

そして、空腹感は、血糖値が低くなると起こります。そのため、食物繊維を摂取して血糖値の急上昇を抑えると、血液中に糖が流れている状態が長く続くことによって空腹感が起こりにくくなります。このようにして空腹感を抑えることができると、その分だけ食べる量が調整しやすくなるため、ダイエットが成功しやすくなります。

さらに、すでに述べたように、食事を食物繊維と一緒に摂るようにすると、インスリンの太りやすくなる作用が起こりづらくなります。また、食物繊維は、便のかさを増やしたり便の水分量を多くしたりする作用もあります。

そして、便は、食べ物のかすや老廃物などで構成されています。そのため、食物繊維を食事と一緒に摂るようにすると、便のもととなる食べかすのカサが増えて排便が起こりやすくなります。

このように、食物繊維にはさまざまなダイエット効果があります。そして、このような食物繊維によるダイエット効果は、食事と一緒に摂ることによってより実感しやすくなります。このようなことから、食物繊維によるダイエット効果を活かしたいのであれば、食事の前に青汁を飲むことをおすすめします。

そして、このようにすることで、満腹感が長続きして食べ過ぎを防ぐことができ、摂取したエネルギー源の吸収が緩やかになったり吸収されにくくなったりすることによって肥満を防ぐことができます。

体脂肪の燃焼

前述のように、摂取した3大栄養素をエネルギーとして燃やすためには、ビタミンB群が不可欠です。また、ビタミンB1とビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12の4つは、身体についている脂肪を燃焼させるために必要です。そのため、これら栄養素が不足すると、運動などをしても体脂肪が燃焼しづらくなります。

このようなビタミンB群は、水溶性の成分です。そして、すでに述べたように、水溶性成分は身体に蓄えることができません。そのため、運動などによって体脂肪を効率よく燃やしたいのであれば、ビタミンB群をこまめに補給することが大切です。

また、糖質や脂質などの摂取量が多くなると、これを代謝するためにビタミンB群が消費されます。さらに、夏には、エネルギー消費量が多かったり汗によって体外に排出されたりすることによってビタミンB群が消費されやすくなります。

このようにしてビタミンB群が不足すると、身体についている脂肪を分解するだけの必要分が確保できなくなります。そのため、糖質や脂質に偏ったときや夏場などは、多めに摂取することが大切です。

このようなことから、体脂肪を効率よく燃やしたいのであれば、定期的に青汁を摂取してビタミンB群を十分に補給することが大切です。また、夏場は、特に多めに飲むことを意識しましょう。

ただ、ビタミンB群のうち、ビタミンB12は動物性食品にのみ含まれています。そのため、体脂肪を燃やすためには、こまめな青汁飲用とともに、貝類や肉類、乳製品などを朝昼晩の食事に摂り入れるようにしましょう。

便秘の解消

既に述べたように、青汁には食物繊維が豊富に含まれています。そして、このような食物繊維には、便秘を解消したり予防したりする作用があります。

このような便秘は、さまざまな原因によって起こります。ただ、日本では、忙しさで便意を我慢することによって便秘になっている人が多いです。というのも、このようにして便意を我慢すると、腸の運動が起こりにくくなります。

そして、腸の動きが鈍くなると、便が外に排出されないだけではなく、便が腸内にとどまる時間が長くなります。すると、便の水分が腸壁に吸収されて便が固くなり、さらに排便しづらくなります。

このようなことから、便秘を解消したり予防したりするためには、腸を活発に動かすことが大切です。そして、前述のように、食物繊維とは人体で消化できない繊維のことをいいます。そのため、腸に食物繊維が入ると、これを排出するために腸の動きが活発になります。

このようにして腸がスムーズに動くようになると、便の滞留時間が短くなり、便意が起こりやすくなります。さらに、腸が動いている状態で排便をすると、排便にかかる時間が短くなりやすいです。そのため、朝などの忙しい時間帯でも、排便が行いやすくなります。

そして、このような食物繊維による便秘解消の効果を活かしたいのであれば、就寝前に青汁を飲むことをおすすめします。

というのも、腸の運動は、自律神経系によって制御されています。このような自律神経系には、「交感神経系」と「副交感神経系」の2種類があります。そして、これらのうち、交感神経系は、身体が活動しているときに優位になります。また、副交感神経系は、リラックスしているときに優位になりやすいです。

これら2つの神経系は、管理下における器官で正反対の働きをします。例えば、交感神経系がオンになっているときは、末端の血管が収縮したり心拍数が上がったりします。一方で、副交感神経系が優位になっていると、抹消血管が弛緩し、心拍数は落ち着きます。

これと同様に、交感神経系が興奮しているときは、消化吸収は行われにくくなる一方で、副交感神経系が優位になると、消化吸収が起こりやすくなります。そのため、腸は、副交感神経系がオンになっているときに動きやすくなります。

そして、前述のように、副交感神経系はリラックスしているときに優位になります。そのため、通常、寝ている間は副交感神経系がオンとなっています。このようなことから、就寝中には副交感神経系の働きによって腸が動きやすいといえます。

このような中、前述のように、青汁には腸を刺激して動きやすくする働きがあります。そのため、就寝前に青汁を飲むようにすると、より活発に腸が動くようになります。このようにして寝ている間に腸が動くと、朝起きてすぐに排便が行いやすくなります。

このように、青汁による便秘の解消・予防効果を実感したい場合は、寝る前に飲みましょう。そうすることで、毎日快便になり、便秘知らずの体になりやすくなります。

ただ、便秘が気になる場合でも、便秘と下痢が交互に起こるような人は、青汁の飲用をおすすめしません。というのも、このような症状がある人は、腸が過剰に緊張している可能性があるためです。

ストレスなどによって腸が過剰に緊張すると、便の通り道が極端に狭くなって腸内に便が詰まりやすくなります。そして、このような場合、青汁に多く含まれている食物繊維を摂ると、便のかさが増えることによって詰まりが悪化することがあります。

そのため、便秘と下痢を繰り返したり突然腹痛を伴う便意が起こったりする人は、便秘を自覚していても青汁の飲用は避けるのが無難です。

目の健康

前述のように、青汁には多くのカロテノイドが含まれています。このようなカロテノイドのうち、キサントフィル類は、特に目の健康を保つのに役立ちます。

そして、前述のように、カロテノイドは脂溶性の成分です。そのため、あぶらと一緒に摂取すると吸収されやすくなります。

このようなことから、青汁を目の健康維持に役立てたいのであれば、食事と一緒に飲むことをおすすめします。そうすることによって、食事に含まれているあぶらにキサントフィル類が溶け、体内に吸収されやすくなります。

抗癌効果

前述のように、青汁にはポリフェノールが豊富に含まれています。そして、このようなポリフェノールには、抗ガン作用のあるものがあります。

すでに述べたように、ポリフェノールは水溶性成分であるため、摂取から数時間で体外へ排出されます。そのため、ポリフェノールによる抗ガン作用を活かしたいのであれば、青汁をこまめに飲みましょう。そうすることで、身体が抗ガン作用のあるポリフェノールの影響を長く受けることになり、効果を実感しやすくなります。

また、カロテノイドにも抗ガン作用があるものが多いです。そのため、このような抗ガン作用を活かしたいのであれば、青汁を食事と一緒に飲むことをおすすめします。

アレルギーの抑制・生活習慣病予防

青汁の原料となることが多い明日葉には、特有の成分である「カルコン」が含まれています。カルコンとは、ポリフェノールの仲間にあたる成分であり、さまざまな薬理作用があることがわかっています。

例えば、カルコンには体内で血栓を作る物質の生成を阻害したり、末梢血管に作用して血流を良くしたりする働きがあります。これらの作用は、心筋梗塞や脳梗塞、高血圧、動脈硬化などのさまざまな病気を防ぐのに有効です。

また、カルコンには、アレルギー症状の原因となる「ヒスタミン」という物質の分泌を抑制する働きが確認されました。そのため、カルコンを含む青汁を継続して飲むと、アトピー性皮膚炎やぜんそく、花粉症などのさまざまなアレルギー症状が改善される可能性があります。

このように、明日葉に含まれているカルコンには、さまざまな健康効果があります。そして、このようなカルコンは、水溶性の成分です。そのため、カルコンによるこれら効果を活かしたいのであれば、青汁をこまめに飲むことをおすすめします。

認知症予防

認知症にはさまざまな種類があり、いまだ確定的な原因の特定には至っていません。ただ、アルツハイマー型認知症では、脳の萎縮や神経細胞の変性などが起こっている事がわかっています。

このような中、青汁に含まれているクマリンというポリフェノールには、脳の神経細胞を作ったり修復したりするタンパク質の産生を増やす作用が確認されました。そのため、継続して青汁を飲むことによって、脳機能が正常に保たれて認知症の発症を予防することが期待できます。

そして、前述のように、クマリンはポリフェノールであるため、水溶性の成分です。そのため、クマリンの健康効果を実感したいのであれば、青汁をこまめに飲むことが大切です。

このように、青汁を飲むタイミングは、実感したい健康効果によってそれぞれ異なります。そして、目的に適した飲み方をすることで、より青汁の効果を実感しやすくなります。そのため、これまでに述べた情報を参考にして、青汁を日々の生活に取り入れましょう。そうすることで、より元気で健康トラブルの少ない身体を作れるはずです。