青汁とは、さまざまな野菜の葉っぱを絞って作られたものです。そのため、青汁には、野菜が含有する多くの栄養素が豊富に含まれています。そして、青汁における健康効果のほとんどは、このような野菜が持つ栄養素の働きによって発揮されます。

例えば、青汁にはさまざまなビタミン類やミネラル類などが含まれています。これらはどれも、健康的な肌を形成するのに必要不可欠な成分です。

さらに、青汁に含まれているポリフェノールなどの抗酸化物質には、身体の酸化を防ぐ作用があります。そして、このような酸化は、肌荒れを起こす原因となります。そのため、ビタミン類やミネラル類、その他における機能性成分などのさまざまな栄養素を含む青汁は、美肌効果のある飲料だといえます。

ただ、このような青汁の美容効果を十分に活かすためには、肌に関する正しい知識や青汁に含まれる栄養素などを理解する必要があります。

そこで今回は、青汁の美肌効果についてくわしく解説していきます。

肌とは

人間を含めた動物類は、身体が皮膚で覆われている生き物です。そして、このような皮膚は、内臓を保護したり体温調節を行ったりなどのさまざまな働きを担っています。

通常、犬や猫など多くの動物における体表は毛で覆われているため、毛をめくらない限り皮膚を目視することはできません。これに対して、人間の皮膚は露出しており、毛で隠れているのは体の一部に過ぎません。そのため、皮膚の美しさは、人の見た目に大きく影響します。

そして、肌を美しくするためには、皮膚がどのような構造になっているかを知っておくことが大切です。そうすることによって、美肌を作る生活やスキンケアのコツなどが正しく理解できるようになります。

皮膚の構造

皮膚は、表面から「表皮」、「真皮」、「皮下組織」の3層構造になっています。そして、表皮は、外側から「角層」、「顆粒層(かりゅうそう)」、「有棘層(ゆうきょくそう)」、「基底層(きていそう)」の4層から成っています。

表皮における一番奥の層である基底層では、基底細胞が分裂することによって「角化細胞」が作られています。そして、このような角化細胞は、新しく作られたものに押し出されて表面へと向かっていきます。そして、角化細胞は、生まれてから約2週間後に角質層に到達します。

ただ、このような角化細胞は、角質層に押し出される頃には寿命を迎えています。そのため、角質層は、このような角化細胞の死骸である「角質」が積み重なった状態で構成されています。また、角質が積み重なってレンガのようになることで、外部の刺激から肌を守ることができ、皮膚のバリア機能が保たれています。

このようにして角質となった角化細胞は、2周間程度かけて角質層の最表面へと押し出されます。そして、最終的には、垢となって剥がれ落ちていきます。このような「角化細胞が誕生してから剥がれ落ちるまでのサイクル」を「ターンオーバー」といいます。

また、真皮は、表面から「乳頭層(にゅうとうそう)」と「網状層(もうじょうそう)」の2層に大別できます。このうち、乳頭層は表面が波打った状態になっており、表皮と噛み合うようにくっついています。そして、このような波の凸部分には毛細血管があり、これが表皮に栄養素や酸素などを供給する役割を担っています。

このような乳頭層の下には、網状層が存在しています。網状層には、コラーゲンやエラスチンなどの繊維が網状に存在しており、皮膚の弾力を作っています。また、繊維同士の間は、ヒアルロン酸などの「ムコ多糖類」で満たされています。

このようなムコ多糖類には、多くの水分を保有する能力があります。そのため、真皮内のムコ多糖体は、真皮の水分量を保持する働きを担っています。

そして、皮下組織は、ほとんどが皮下脂肪で構成されており、表皮や真皮などを内側から支えています。また、内臓などを外部の衝撃から守る「クッション」の役割も果たしています。

このように、多くの人が美しく維持しようとしている「肌」は3層からなっており、それぞれ性質や役割などが異なります。そのため、美肌を作るためには、このような特徴を理解して自身に合った対策を実践することが大切です。

肌が美しく見える条件

肌を美しく見せたいということは、多くの女性が思っていることです。そのため、百貨店やドラッグストアなどだけではなく、コンビニエンスストアでも多くの女性用化粧品が取り扱われています。また最近では、男性用化粧品の需要も高まってきており、日常的にスキンケアをしている男性が珍しくありません。

このように、現代の日本では、多くの人が肌を美しくしようとしています。ただ、美肌は、一朝一夕で手に入るものではありません。というのも、肌が美しく見えるためには、以下のような条件を満たす必要があるためです。

肌が潤っている

乾燥が肌の大敵であるということは、多くの女性が知っています。実際に、肌が乾燥すると、皮膚表面が剥がれてきたりカサカサした触り心地になったりします。そして、肌がこのような状態になると、美しく見えません。

というのも、皮膚の光沢は、皮膚表面の皮脂や表皮に含まれている水分などによって作られています。そのため、これらが不足して肌が乾燥すると、肌の光沢が減少して肌がくすんだり、老化した肌に見えやすくなったりします。

また、表皮の水分量が少なくなると、角質層が剥がれやすくなったり肌の色がにごったりしやすいです。一方で、肌に多くの水分が含まれていると、その分だけ透明感が出ます。そのため、肌が美しく見えるためには、肌が潤っていることが大切です。具体的には、角質層の水分量が30%を切ると、「乾燥肌」となります。

そして、このような肌の潤いを保つためには、適度な皮脂が分泌されていることが大切です。というのも、皮脂は、水と混ざらない性質をもつ「あぶら」です。そのため、表皮が皮脂で覆われると、表皮に含まれる水分が蒸発しにくくなります。つまり、皮脂には、肌の水分量を保持する働きがあるのです。

ただ、このような皮脂は、過剰に分泌されると、ニキビなどの肌荒れ原因となります。そして、このような肌荒れは美肌の大敵です。そのため、肌を美しくするためには、皮脂の分泌量が適切であることが大切といえます。

また、このようにして皮脂が分泌されても、過度な洗顔などによって洗い流されると乾燥しやすくなります。そのため、肌を乾燥から守るためには、顔の皮脂を洗い流しすぎないことが必要です。

肌のターンオーバーが正常である

前述のように、肌は一定期間で生まれ変わっています。そして、美しい肌を作るためには、このようなサイクルが適切な期間で行われる必要があります。

例えば、ターンオーバーに時間がかかりすぎると、汚れなどを含んだ古い角質が表面に残ったままになるため、肌がくすんだ色になります。また、角質は、古いものほど水分量が少なくなります。そのため、ターンオーバーに時間がかかると、肌表面の水分量が低下して固くなり、透明感や光沢感などがない肌になります。

一方で、ターンオーバーが早すぎると、未熟な角質細胞が皮膚表面に出てきます。前述のように、角質層は、角質が積み重なることによって肌のバリア機能が保たれています。

そのため、短期間でターンオーバーが行われて未熟な角質細胞が表面に出てくると、角質のレンガが薄くなり、肌のバリア機能が低下します。すると、摩擦や外気などのさまざまな刺激に弱くなり、肌荒れを起こしやすくなります。

さらに、角質細胞が未熟なまま表面に押し出されるということは、皮膚表面における角質のサイズが小さくなるということです。そのため、角質層が小さい角質で構成されるようになると、肌理(キメ)が荒くなりやすくなります。

キメとは、肌に存在している網目のことをいいます。このような網目は、「皮溝(ひこう)」という溝と「皮丘」という盛り上がりで構成されています。そして、皮丘は角質の集まりです。

このような中、角質細胞が大きいと、その分だけ皮丘が大きくなります。すると、皮溝が狭くなって皮膚の網目が目立ちにくくなるため、肌が光を多く反射するようになり光沢が出ます。このような肌の状態は「キメが細かい」と表現されます。

これに対して、成長しきれていない角質細胞が角質層を形成すると、皮丘が小さくなるため皮溝が広がります。すると、皮膚の網目が大きく目立つようになり、光沢がなく毛穴が目立つ肌になります。このような状態の肌は「キメが荒い」といわれます。つまり、ターンオーバーの期間が短いと、キメが荒くなりやすくなるのです。

このように、ターンオーバーは早くても遅くても肌が荒れる原因となります。そのため、美しい肌を作るためには、適切なスピードでターンオーバーが行われる必要があります。

血色が良い

一般的に、日本では「肌の色が白い」ということが美しいとされることが多いです。実際に、肌の色は、白いほどに明るく見えるため、若々しく見えやすいです。

ただ、実際には、いくら色白であっても皮膚の血行が悪いと美しい肌には見えません。というのも、血行が悪いと、肌の色が暗くなったり血管が透けて見えたりするためです。

例えば、寒い中に長時間いて体が冷えると、手や足などの色が悪くなり、青~紫色の血管が透けて見えます。これは、寒さで体温が下がりすぎないために末端組織の血行が抑制されることによって起こります。このようにすることで、皮膚表面を通る血液の量が減るため、血液が保有する熱が体外に逃げるのを防ぐことができます。

そして、このようにして手足の血流が悪くなると、肌に十分な血液が供給されないため、肌色がくすんで見えます。また、血管が透けて見えると、肌の色が均一ではなくなるため、肌が美しく見えません。このように、血行が悪いと美肌には見えないのです。

これに対して、体が温まっているときなどの血行が良いときは、手足に十分な血液が供給されています。そのため、このような肌は、色調が明るくなり、まだら模様のない均一な色となります。つまり、血行が良いと肌が綺麗に見えやすいということです。

このようなことから、肌が美しく見えるためには、血行が良いことが大切といえます。

弾力がある

すでに述べたように、肌が美しく見えるためには肌の色が均一である必要があります。そのため、シワや毛穴などが多く見えると、これらによる影によって肌色が均一ではなくなり、美肌には見えなくなります。

このようなシワや毛穴などは、肌における弾力の低下などによって生じます。そのため、肌を美しく見せるためには、ハリや弾力などがあることが必要といえます。

そして、このようなハリや弾力は、主に真皮の網状層によって維持されています。前述のように、網状層にはコラーゲンやエラスチンなどのタンパク質が網目状に張り巡らされており、網目の中にはヒアルロン酸などが満たされています。

そのため、これらのタンパク質繊維が減少すると、肌を内側から支える力が弱くなるため、肌の弾力が低下します。また、ヒアルロン酸などが減少すると、真皮内の水分量が減って内側からの圧力が低下するため、肌のハリが失われていきます。

このようにして肌のハリや弾力などがなくなると、肌における「もとの形に戻る力」が低下するため「跡」が残りやすくなります。このような跡が口周りや目元などに刻まれると、ほうれい線や小じわなどになります。

また、真皮による肌を支える力が低下すると、肌がたるみやすくなります。このようにして肌がたるむと、しわが発生したり、毛穴が水滴のような形になって目立ちやすくなったりします。

このように、弾力やハリなどの低下は、美肌を損なう原因になります。そのため、肌を美しくするためには、肌の弾力を維持することが大切といえます。

ニキビやシミなどがない

前述のように、肌は形や色などが均一であると美しく見えます。そのため、ニキビがあると、肌が滑らかではなくなったり肌の一部分が変色したりするため、美肌ではなくなります。また同様に、シミなどがあると、肌の色が均一ではなくなるため、美しく見えづらくなります。

このように、肌が美しく見えるためにはさまざまな条件を満たしている必要があります。そのため、肌を美しくしたい人は、これらのポイントを踏まえて、自身に必要なスキンケアを行ったり生活習慣を改めたりすることが大切です。

美肌の大敵

前述のように、肌が美しく見えるためにはさまざまな条件があります。ただ、このような条件をすべて満たすのは簡単ではありません。というのも、私たちの周りには美肌を損なわせるさまざまな要因が存在しているためです。

このようなことから、美しい肌を手に入れるためには、「美肌の大敵」から肌を守ることが大切といえます。そして、このような美肌の大敵は、以下のようなものがあります。

外気の状況

すでに述べたように、肌が乾燥すると美しく見えなくなります。このような肌の乾燥は、外気の乾燥や皮脂分泌量の低下、加齢、体調などさまざまな原因によって起こります。このうちでも、特に多くの人が悩むのが「外気の状況」です。

多くの人が知っているように、外気が乾燥していると、肌の水分が逃げやすくなります。さらに、外気温が低い場合も、肌の乾燥が起こりやすくなります。

というのも、熱には、温度が高い所から低い所へ移動するという性質があります。そして、このとき、温度の差が大きいほどに熱の移動スピードが早くなります。例えば、ほとんどの人が知っているように、温かいコーヒーが冷めるスピードは、暖かい所よりも寒い所の早いです。

このとき、コーヒーの熱はカップを通して逃げたり、水蒸気となって失われたりします。そのため、寒い所では、暖かい所よりも多くの蒸気が出ます。

そして、私たちの肌でもこれと同様のことが起こります。つまり、外気温が低いと、肌の水分が熱をもって外へと逃げていくのです。そのため、寒いところでは肌が乾燥しやすくなります。

このような乾燥から肌を守るためには、寒い所に行かないということがもっとも有効です。とはいえ、寒い季節に全く外出しないで日常生活を送るということはかなり困難です。そのため、寒い季節に肌を乾燥させないためには、皮脂を洗い落とし過ぎないようにすることが大切です。

というのも、前述のように、皮脂には皮膚の水分を保持する役割があります。そのため、洗顔などによって皮脂を洗い落としすぎると、皮膚の水分蒸発を妨げるものがなくなるため、肌が乾燥しやすくなります。

また、乾燥が気になるときは、クリームやオイルなどを塗布することによって乾燥を防ぐこともできます。というのも、これらはどちらも「あぶら」を含んでいます。そのため、皮膚表面に塗ることによって、肌の水分が逃げるのを防ぐことができます。

このように、外気温が低いと、肌は乾燥しやすくなります。ただ、夏などの暖かい季節であっても、外と建物内部などの温度差が大きいと、肌の乾燥は起こりやすくなります。

というのも、人間にはもともと、外気温に合わせて体温を調節する機能が備わっています。そして、このような体温調節の一部は、「自律神経」によって制御されています。

自律神経とは、人間が意識しなくても働く神経系のことです。例えば、自律神経系は心臓の拍動や呼吸、胃腸などによる消化吸収などを制御しています。そして、これらはどれも、私たちが「行おう」と意識しなくても、勝手に行われていることです。

このような中、夏にクーラーが効きすぎていたり冬に暖房を焚きすぎたりして外気温との差が大きくなると、出入りを繰り返すたびに体温調節しなければならなくなります。すると、体温調節機能を担っている自律神経は、疲労してうまく働きにくくなります。

このようにして体温調節機能の働きが弱くなると、自律神経系が制御している他の部位にも影響が起こります。例えば、全身の血行が悪くなったり消化吸収能力が低下したり、寝付きにくくなったりします。

そして、血行が悪くなると、肌への血液供給が行われにくくなり、肌荒れや乾燥などのトラブルが起こりやすくなります。また、消化吸収能力が落ちると、下痢になったり便秘になったりします。そして、便秘が悪化すると、便に含まれる老廃物などが血液中に流れ出て、肌荒れなどが起こりやすくなります。

さらに、寝付きにくくなると、体に老廃物が貯まったり肌のターンオーバーが正常に行われにくくなったりします。これらはどれも、美肌を損なう大きな原因となります。

このように、自律神経系が乱れると、身体にさまざまな悪影響があり、肌が荒れやすくなります。そのため、美肌を手に入れるためには、自律神経系を混乱させる要因となる「室温と外気温との差」は、なるべく小さくすることが大切です。

そして、職場や学校などの「自分で温度管理できない場所」が暑すぎたり寒すぎたりする際は、服装などによって体感する温度差を縮める工夫を行いましょう。

外部の刺激

前述のように、皮膚は表皮と真皮、皮下脂肪の3層構造となっています。このうち、表皮と真皮の厚さは、合わせて平均1.4mm程度です。そして、顔の皮膚は特に薄く、まぶたは約0.6mmしかありません。そのため、顔は「皮膚の防御力」が低い部位であるといえます。

例えば、顔を強くこすって網状層がダメージを受けると、コラーゲン繊維などによる「網」が壊れて、弾力の低下やシワの発生などにつながります。また、顔を洗いすぎると、皮膚表面の皮脂や角質などが失われて乾燥しやすくなります。

さらに、本来必要な分の角質が失われると、外部からの刺激に弱くなります。すると、小さな刺激でも炎症が起こりやすくなり、痒みや赤みなどが生じます。そして、これが長期化したり悪化したりすると、肌に色素が沈着してシミになります。

このように、体におけるさまざまな部位の中でも、顔の皮膚は特に刺激に弱いです。そのため、日常生活やくせなどによっては、肌が荒れたりしわができたりしやすくなります。

例えば、眠いときなどに目をこする癖があると、目元にシワが発生しやすいです。また、洗顔時に顔を強くこすったり化粧を行うときにファンデーションを強くこすって塗り込んだりする癖などがあると、顔全体がたるみやすくなります。

さらに、洗顔時に使うクレンジング剤や洗顔料などの洗浄力が強いと、肌に必要な皮脂まで洗い流してしまうことがあります。そのため、このような洗浄剤を使用していると、肌荒れや肌の乾燥などが起こりやすくなります。

また、洗顔料だけではなく、使用する化粧品にも気を配る必要があります。というのも、化粧水や化粧下地などには、アルコールなどの刺激がある成分が含まれているものがあるからです。

肌が健康であれば、このような成分によって肌が荒れることはありません。ただ、体調不良などによって肌が弱くなっている場合にはダメージを受けることがあります。そのため、使用した後に痒みや乾燥などが起こった化粧品は、なるべく使用を避けるのが無難です。

このように、外部からの刺激は美肌を損なう原因になります。そのため、肌を美しくするためには、なるべく顔をこすらないようにしたり、適切なクレンジング剤や洗顔料などを使用したりする必要があります。

とはいえ、一般的には、常にこのような刺激をシャットアウトし続けることはほぼ不可能です。そのため、美しい肌を作るためには、刺激に負けない強い肌を作ることが大切といえます。

疲労

慢性的だったり強すぎたりする疲れは、さまざまな症状を引き起こします。例えば、疲労がたまると、集中力や記憶力などが低下します。また、体が重くて思うように動かなくなったり、肩や腰などさまざまな部位に痛みが生じたりもします。

そして、このような疲れは、美肌の大敵でもあります。というのも、前述のように、体に疲れがたまると老廃物が排出されにくくなります。

すると、このような老廃物が血行を阻害して肌に栄養素や酸素などが行き届きにくくなります。また、溜まった老廃物が血液にのって肌に到達すると、それが刺激となって肌荒れが起こることがあります。

さらに、疲れが慢性的になると、自律神経系が乱れやすくなります。そして、前述のように、自律神経系の乱れは美肌の大敵です。

このように、疲れがたまると、さまざまな原因によって肌の調子が悪くなりやすいです。そのため、美しい肌を保つためには、疲れを溜めないことが大切です。そして、疲れを溜め込まないためには、十分な栄養と睡眠をとることが必要不可欠です。

栄養不足

現代日本は、飽食の時代といわれています。実際に、ほとんどのコンビニエンスストアは24時間食べ物を取り扱っており、全国各地に店舗展開をしています。

また、牛丼屋やハンバーガーショップなどのファーストフード店が一日中開店していることも珍しくありません。さらに、さまざまな所に設置されている自動販売機では、甘い飲み物がいつでも購入できます。このようなことから、現在の日本人は、意識してカロリー制限をしなければ、エネルギー源を過剰に取りすぎる傾向にあります。

ただ、一方で、エネルギー源以外の栄養素における摂取量は、足りていない人が多いです。というのも、現代の日本人は、仕事や学業などで忙しい人が少なくありません。そして、このような人は、食事をファーストフードや惣菜、インスタント食品で済ませがちです。

しかしながら、このような食品に含まれるミネラル類やビタミン類などは、かなり偏っています。そのため、食事を簡単に済ませることが多い人は、身体に必要なミネラル・ビタミンが不足しやすいです。

そして、このような栄養素が不足すると、身体のさまざまな部位に不調が現れやすいです。例えば、インスタント食品には、鉄はあまり含まれていません。そのため、このような食品を常食すると、鉄の摂取量が不足して鉄欠乏性貧血が起こりやすくなります。

このようにして鉄欠乏性貧血が生じると、肌を含めた全身の細胞への酸素供給が行われにくくなります。そのため、鉄が不足すると、肌の代謝が悪くなって弾力が失われたり血色が悪くなったりなどのさまざまな肌トラブルが起こります。

また、ファーストフードやインスタント食品などによる食事を続けると、糖質や脂質、タンパク質などエネルギー源の摂取量が多くなります。すると、これらを代謝するために必要となるビタミンB群が不足しやすくなります。

そして、このようなビタミンB群が足りなくなると、肌の代謝がうまくいかなくなったり肌荒れが起こりやすくなったり、自律神経系が乱れやすくなったりします。

このように、食事が偏って体に必要な栄養素が不足すると、肌にさまざまな症状が生じるようになります。そのため、美しい肌を作るためには、バランスの良い食事をとって栄養不足を防ぐ必要があります。

活性酸素

人は、生きている限り老化することを防ぐことはできません。ただ、老化するスピードを遅くすることはできます。

というのも、人体における老化現象の多くは、活性酸素によるものです。活性酸素とは、非常に不安定な状態の酸素のことをいいます。そのため、活性酸素は、自身が安定するために周りの組織を壊す性質を持ちます。そして、このようにして周りを破壊する反応を「酸化」と呼びます。

このような酸化が肌の細胞に起こると、肌が老化してシワやシミなどが生じやすくなります。また、胃や腸などの消化器官が老化すると、消化吸収能力が低下します。すると、肌に必要な栄養素が吸収しづらくなったり便秘が起こって肌荒れが生じやすくなったりします。

このように、活性酸素は美肌の大敵です。ただ、このような活性酸素は、体内で常に発生し続けています。例えば、細胞が代謝をすると、活性酸素が発生することがあります。

また、身体の免疫機能は、活性酸素の性質を利用して体内に侵入したウイルスや細胞などと戦っています。そのため、身体が異物を感知すると、免疫細胞から活性酸素が放出されます。

このように、人体は常に活性酸素の影響を受けています。ただ、このような活性酸素の酸化作用を受け続けると、身体はすぐに滅びてしまいます。そのため、人体には、活性酸素を消す仕組みが備わっています。

ただ、このような仕組みが働きにくくなると、前述のような活性酸素による悪影響があらわれやすくなります。そのため、きれいな肌を作るためには、活性酸素を消去する仕組みを強化したり、活性酸素を消す成分を積極的に摂取したりする必要があります。

紫外線

多くの人が知っているように、強い太陽の光を浴びたり日光を長時間浴びたりすると、肌が焼けて色が濃くなります。これは、人の肌が太陽の光に含まれている「紫外線」を受けると、「メラニン色素」が作られるためです。

というのも、紫外線とは電磁波の一種です。このような電磁波は、波における山と山までの距離(波長)によって性質が異なります。そして、このような電磁波のうち、波長が人の目で認識できる領域であるものを「光」または「可視光」といいます。

このような可視光のうち、赤色はもっとも波長が長い光です。そのため、赤色よりも波長の長い電磁波のうち、波長領域が赤色に近いものが「赤外線」と呼ばれています。

一方で、可視光の中でもっとも波長が短いのは紫色です。そのため、紫外線とは、紫色の光よりも波長が短く、波長領域が紫色に近い電磁波のことをいいます。

一般的に、電磁波は波長が短いほど生体への化学的作用が強いです。例えば、X線やガンマ線などは、紫外線よりも波長の短い電磁波であり、放射線の一種です。そのため、これらの電磁波を長時間浴びたり大量に浴びたりすると、身体にさまざまな悪影響があります。

一方で、波長が短いということは、それだけ波が細かいということです。そのため、波長が短いほど物質とぶつかりやすいため、「物を通り抜ける能力」は低くなります。

これと同様に、紫外線は、赤外線よりも地球に届きにくい一方で、生体における細胞への強い影響力を持ちます。具体的には、紫外線には、タンパク質を変性させる作用があります。そのため、皮膚が紫外線を浴びると、コラーゲン繊維などがダメージを受けて壊れ、肌の弾力性が失われます。

このような紫外線には、UVAとUVB、UVCの3種類があります。UVとは、「Ultra Violet」の略であり、紫外線という意味です。そして、紫外線のうち、波長の長いものからUV「A」やUV「B」、UV「C」などと名付けられています。

このような紫外線のうち、UVCはもっとも生体に対する破壊力が高いです。ただ、UVCは波長がかなり短いです。そのため、通常、UVCは地球を覆っているオゾン層とぶつかることによって地表に到達することはありません。

これに対して、UVCより波長の長いUVAやUVBなどは、大気を通過して生体に影響を与えます。そして、これら紫外線のうち、UVBは人体における皮膚のうち、表皮に作用して日焼けを起こします。また、UVAは、真皮に到達してタンパク質を変異させ、肌の老化を起こします。

このように、紫外線は身体にとって有害なものです。そして、前述のように、人体は「有害なもの」を感知すると活性酸素を放出して身体を守ろうとします。そのため、人間が紫外線を浴びると、皮膚などで活性酸素が放たれます。

ただ、前述のように、活性酸素は細胞を酸化させます。そのため、紫外線によってたくさんの活性酸素が放出されると、肌がぼろぼろになってしまいます。このようなことを防ぐために、人体が紫外線を浴びると、「皮膚の活性酸素を消去する仕組み」が発動します。具体的には、表皮の一番下にある「メラノサイト」という細胞から「メラニン色素」が分泌されます。

このようなメラニン色素には、褐色~黒色である「ユーメラニン」と黄色~赤色である「フェオメラニン」の2種類があります。このうち、ユーメラニンには、自身が酸化することによって活性酸素を除去する作用があります。

そして、東洋人は、メラノサイトからユーメラニンが多く分泌される体質を持っています。そのため、日本人の頭髪は黒く、日焼けすると肌が茶~黒色になりやすいです。

通常、このようなメラニン色素は、ターンオーバーによって体外へ排出されます。ただ、このとき、ターンオーバーがうまくいかないと、メラニン色素が皮膚内に残ることがあります。そして、このようにしてメラニン色素が溜まった部分が「シミ」となります。

このようなメラニン色素は、強い紫外線を浴びたり長時間浴びたりすると多く分泌されます。そして、分泌量が多いと、その分だけ排出されにくくなるためシミになりやすいです。そのため、シミを防ぐためには、浴びる紫外線の量を減らすことが大切です。

また、前述のように、メラニン色素は活性酸素の働きを抑えるために分泌されます。そのため、活性酸素を別のアプローチで消去すると、メラニン色素の分泌量が低下してシミになりにくくなります。

また、活性酸素を消す成分である「抗酸化物質」は、人体における細胞の代わりに活性酸素による酸化作用を受けます。そのため、このような成分を多く摂ると、活性酸素によって肌細胞が壊れるのを防ぐことができ、紫外線による肌の老化を抑制することができます。

青汁に含まれる美肌成分

最初に述べたように、多くの人が美しい肌を手に入れるためにさまざまな努力を重ねています。ただ、前項で挙げたように、肌トラブルはさまざまな原因によって起こります。そして、多くの人は、肌トラブルが起こると、化粧品などを使用して肌の外側からケアを行おうとします。

ただ、肌を含め、人間の体は「食べたもの」で形成されています。そのため、肌トラブルのほとんどは、食事を工夫することによって改善していきます。さらに、このようにすると肌が内側から良くなっていくため、肌トラブルの根本的な原因を解消することができます。

そして、現代人の多くは野菜の摂取量が不足しているというデータがあります。実際に、惣菜やファーストフード、インスタント食品などには、炭水化物や油などが多く使用されている一方で野菜はあまり含まれていません。そのため、仕事や学業などで食事を適当に済ます機会が増えると、野菜に含まれている栄養が不足しやすくなります。

このような中、青汁は野菜を絞って作られているため、野菜に含まれる栄養素を豊富に含んでいます。さらに、市販の青汁は水に溶かしたり解凍したりすることによってすぐに飲むことができるため、忙しくても食事に摂り入れやすいです。

そして、このような野菜に含まれる栄養素は、美肌作りに欠かせないものばかりです。以下に、青汁に含まれている美肌成分について述べていきます。

ビタミンA

ビタミンAは、強い抗酸化作用を持つ脂溶性ビタミンの一種です。そのため、ビタミンAには、活性酸素の影響から体を守る働きがあります。

また、このようなビタミンAは、目の健康や肌・粘膜の代謝などに関わっています。そのため、ビタミンAの摂取量が不足すると、目が乾燥しやすくなったり、暗いところでの視力落ちたりします。

そして、ビタミンAは、肌の細胞が作られるためにも必要不可欠な成分です。そのため、不足すると肌のターンオーバーがうまくいかなくなったり肌が乾燥しやすくなったりします。

ただ、前述のように、ビタミンAは脂溶性です。そのため、摂取量が多いと、体内に蓄積されてさまざまな悪影響が出ます。例えば、ビタミンAを長期間において大量に取り続けると、頭痛や脱毛、筋肉痛などの症状が現れます。また、妊婦がビタミンAを摂り過ぎると、胎児に奇形が現れやすいことが報告されています。

このような中、野菜に含まれているビタミンAは、「カロテノイド」という形で含まれており、体に必要な分だけビタミンAに変化して利用されます。そして、このようなビタミンAを、「プロビタミンA」といいます。

このようなプロビタミンAには、抗酸化作用などの「カロテノイド」としての働きはある一方で、ビタミンAとしての働きはありません。そのため、プロビタミンAは、たくさん摂取してもビタミンAの過剰症が起こりません。

そして、このようなプロビタミンAは、緑黄色野菜に豊富に含まれています。そのため、緑黄色野菜を絞って作られた青汁には、大量のプロビタミンAが含まれています。このようなことから、青汁にはビタミンAのもととなる成分が豊富に含まれているため美肌効果が高い飲み物であるといえます。

ビタミンB群

ビタミンBは水溶性であり、糖質や脂質などの栄養素を代謝したりエネルギーを作り出したりするのを助けるビタミンです。このようなビタミンBには、B1やB2、葉酸などのさまざまな種類があります。

このようなビタミンB群が不足すると、体内でエネルギーが作られにくくなります。すると、肌の細胞などに必要なエネルギーが届けられにくくなり、代謝が低下します。そして、前述のように、肌細胞の生まれ変わりが起こりにくくなると、乾燥や肌荒れ、シミなどのさまざまな皮膚トラブルが起こります。

また、ビタミンB群の一種である葉酸には、細胞の新生や赤血球の生成をサポートする作用があります。そのため、葉酸の摂取量が不足すると、肌細胞などの生まれ変わりが抑制されたり、赤血球が作られにくくなることによって貧血が起こったりしやすくなります。そして、貧血が起こると、肌細胞に酸素が送り届けられにくくなるため、肌の代謝が落ちたり血色が悪くなったりします。

さらに、ビタミンB2は、このような働き以外にも、体内の酵素と一緒に過酸化脂質を消去するという作用があります。過酸化脂質とは、酸化した脂質のことをいいます。そして、このような過酸化脂質には、自然には体外へ排出されないという性質があります。

そのため、過酸化脂質となった部分にメラニン色素が生じると、色素が沈着してシミとなります。また、このようにして生じたシミは、通常のターンオーバーでは改善されないため、消すことが困難です。

このような中、ビタミンB2にはこのような過酸化脂質を消す作用があります。そのため、ビタミンB2をしっかり摂ると、頑固なシミの発生が起こりにくくなるといえます。

また、ビタミンB6には、脳内の神経伝達物質の合成を助ける働きがあります。そのため、ビタミンB6が不足すると、脳内におけるセロトニンの量などが不足しやすくなります。

このようなセロトニンは、自律神経のバランスを整える働きがあります。そのため、セロトニンの分泌量が低下すると、自律神経系が乱れて肌荒れが起こりやすくなります。

さらに、ビタミンB6が不足すると、月経前症候群(PMS)が起こりやすくなったり悪化しやすくなったりします。そのため、月経前にビタミンB6が不足していると、PMSによる肌荒れが起こりやすくなります。

このように、ビタミンB群には、肌を美しくするのに必要なさまざまな作用があります。さらに、上記以外のビタミンB群にも、美肌つくりを助ける働きがあります。そのため、このようなビタミンB群を豊富に含む青汁は、美肌を作るのに適した飲料であるといえます。

ビタミンC

一般的に、コラーゲンを多く含む食事を摂ると肌が美しくなると考えている人が多いです。というのも、前述のように、肌の弾力を作っているのは真皮内のコラーゲン繊維です。そのため、このようなコラーゲンを外から補給することによって、肌の弾力が回復すると思われています。

ただ、実際には、摂取したコラーゲンは、体内で分解されて「アミノ酸」となります。そして、このようなアミノ酸は、体内での需要に応じてさまざまなタンパク質に再合成されます。つまり、コラーゲンを摂取しても、肌のコラーゲンが補給されるとは限らないということです。

当然のことながら、肌の主成分はタンパク質です。そのため、材料となるアミノ酸が不足すると、肌の生まれ変わりは起きにくくなります。そのため、コラーゲンを含む食事が「肌と全く無関係である」とはいえません。とはいえ、積極的にコラーゲンだけを摂っても肌が美しくなることはありません。

これに対して、ビタミンCには、体内でのコラーゲン生成を助ける働きがあります。そのため、肌のためを考えるのであれば、コラーゲンよりもビタミンCを積極的に摂る方が効果を実感しやすいです。

また、ビタミンCには、強力な抗酸化作用があります。そのため、ビタミンCは活性酸素による悪影響から身体を守る働きがあり、美肌作りに不可欠な成分といえます。

さらに、ビタミンCには、「チロシナーゼ」という酵素の働きを阻害する作用があります。チロシナーゼとは、「チロシン」というアミノ酸をメラニン色素に変える酵素のことです。そのため、ビタミンCには、メラニン色素の生成や沈着などを抑えてシミを発生しにくくする作用があるといえます。

他にも、ビタミンCには、鉄を吸収しやすくしたりホルモンの分泌を助けたりするなどのさまざまな働きがあります。そして、これらはどれも美しい肌作りには欠かせない作用です。そのため、美肌を作るためには、ビタミンCをしっかり摂る必要があります。

ただ、ビタミンCは水溶性ビタミンであるため、身体に過剰な分は体外へ排出されます。つまり、ビタミンCは体内に貯めておくことができない栄養素なのです。そのため、ビタミンCの美肌効果を得るためには、適量を継続して摂取する必要があります。

さらに、ビタミンCは熱に弱いため、加熱調理すると含有量が大きく低下します。そのため、惣菜やインスタント食品などばかり食べていると、摂取量がかなり減りやすいです。

これに対して、青汁には、生の野菜を絞って作るため、多くのビタミンCが含まれています。このようなことから、美肌のためのビタミンC補給には、青汁をおすすめします。

ビタミンE

ビタミンEは、脂溶性ビタミンの一種であり、体内でのさまざまな働きを担っています。具体的には、ビタミンEには強い抗酸化作用があります。そのため、ビタミンEは、体内で過酸化脂質の生成を抑えたりビタミンCと一緒に体内の酸化を抑えたりしています。

また、ビタミンEには、毛細血管を拡張させて血液の流れを良くする働きもあります。このようにして皮膚などにおける末端組織の血流が良くなると、肌細胞に十分な酸素や栄養素などが補給されやすくなります。すると、肌の代謝が活発に行われるようになるため、ターンオーバーが正常に行われやすくなります。

さらに、ビタミンEは、女性ホルモンなど性ホルモンの分泌や生成などに関わっています。そのため、ビタミンEが不足すると、性ホルモンの分泌が正常に行われなくなります。このようにして女性ホルモンのバランスが崩れると、PMSによる肌荒れがひどくなったり、生じた肌荒れが治りにくくなったりします。

このように、ビタミンEには、美しい肌を作るためのさまざまな働きがあります。そして、青汁にはこのようなビタミンEが豊富に含まれています。

前述のように、鉄が不足して鉄欠乏性貧血が起こると、肌の血色が悪くなったりターンオーバーが正常に行われにくくなったりします。そのため、美しい肌を作るためには、しっかりと鉄を補給することが大切です。

ただ、現代の日本では、鉄が不足気味な人が多いです。というのも、現在では、多くの人がコーヒーやお茶などを日常的に飲んでいます。コンビニエンスストアでは格安で淹れたてのコーヒーが購入できますし、多くの緑茶や紅茶などのペットボトル飲料が陳列されています。

このようなコーヒーやお茶などには、「タンニン」という成分が含まれています。そして、このようなタンニンには、鉄の吸収を阻害する作用があります。そのため、食事と一緒にコーヒーやお茶などを飲む習慣があると、十分な量の鉄が吸収できずに不足しやすくなります。

また、昔は、食品の加工に鉄鍋が利用されることが多かったです。そのため、鉄鍋を使用した加工食品や料理には、鍋から溶け出した鉄が含まれていました。

ただ、鉄鍋には、焦げ付きやすかったり錆びやすかったりなどのデメリットがあります。そのため、現在では、扱いが容易なテフロン加工やステンレスなどの鍋が広く利用されるようになりました。そして、このように鉄鍋の使用率が下がったことによって、さまざまな食品における鉄の含有量が低下しました。

実際に、2015年に改定された「日本食品標準成分表」における干しひじきの鉄含有量は、改定前の9分の1まで低下しました。これは、昔におけるひじきの加工は鉄釜で行っていたのに対して、現在はステンレス釜で行うのが主流であるためといわれています。

このように、現代の日本人は慢性的な鉄不足に陥りやすい環境にあります。このような中、青汁には多くの鉄が含まれています。さらに、前述のように、鉄はビタミンCと一緒に摂取することによって吸収率が上がります。そのため、鉄とともにビタミンCを含んでいる青汁は、鉄を効率よく補給することができる飲料であるため、常飲することで貧血による肌荒れを防ぐことが期待できます。

亜鉛

亜鉛は、体内における多くの酵素を構成している成分です。このような酵素は、身体におけるさまざま働きを担っています。そのため、亜鉛の摂取量が不足すると、全身に悪影響が起こります。

例えば、亜鉛は細胞の生成やタンパク質の合成、ホルモンの分泌などに関わっています。そして、前述のように、これらはどれも美肌作りには欠かせない働きです。そのため、亜鉛が不足すると、美しい肌を作ることができなくなります。

このように、亜鉛は美肌を作りのために積極的に摂りたい成分です。ただ、サプリメントなどで大量に摂り続けると、銅や鉄などの吸収を阻害して貧血が起こりやすくなります。また、亜鉛の摂取量が多すぎると、体内の活性酸素を消去する酵素である「SOD酵素」の活性が低くなるというデータも報告されています。そのため、亜鉛は適量を継続して摂ることが大切です。

そして、青汁には、このような亜鉛もしっかり含まれています。

カルシウム

多くの人が知っているように、カルシウムは骨や歯などの主成分です。そのため、カルシウムが不足すると、これらが弱くなって骨が折れやすくなったり歯がかけやすくなったりします。

さらに、カルシウムは、身体のさまざまな生理機能に関与しています。例えば、カルシウムは、表皮の角質が作られるときにも必要となります。そのため、カルシウムの摂取量が足りないと、肌のターンオーバーが行われにくくなり、さまざまな肌トラブルが起きやすくなります。

また、カルシウムには、細胞間脂質の合成を助ける働きもあります。細胞間脂質とは、肌細胞同士をくっつける「接着剤」の役割を担う物質です。そのため、カルシウムの不足によって細胞間脂質の量が減ると、皮膚内の水分が逃げやすくなったり、肌が外部からの刺激に弱くなったりします。

このように、骨や歯などへの作用が広く知られているカルシウムは、美肌作りにも欠かせない栄養素です。そして、青汁には、このようなカルシウムが豊富に含まれています。

特に、ケールを主成分とする青汁は、効率よくカルシウムを補給しやすいです。というのも、通常、多くの青菜には「シュウ酸」という成分が含まれています。このようなシュウ酸には、カルシウムの吸収を阻害する作用があります。そのため、水菜や小松菜などには多くのカルシウムが含まれていますが、吸収率はそれほど高くありません。

これに対して、ケールには大量のカルシウムが含まれている一方で、シュウ酸は含まれていません。そのため、ケールにおけるカルシウムの吸収率は牛乳と同程度といわれています。このようなことから、ケールで作られている青汁は、カルシウムによる美肌効果を感じやすい飲料であるといえます。

一般的に、栄養素としての銅はあまり注目されることはありません。ただ、銅は体内に80mg程度存在しており、身体におけるさまざまな働きを担っています。

例えば、銅には、ヘモグロビンの生成を助けて貧血を予防する作用があります。というのも、血液に含まれるヘモグロビンは、鉄とタンパク質がくっついた状態になっています。

そして、銅には、食物から摂取した鉄がタンパク質とくっついて鉄になるのを助ける働きがあります。そのため、銅が不足すると、鉄をたくさん摂取してもヘモグロビンが増えないため、貧血になりやすくなります。

また、銅は、前述したSOD酵素における構成成分の1つでもあります。そのため、銅が不足すると、このようなSOD酵素の働きが低下して、活性酸素の影響を受けやすくなると考えられます。

SOD酵素

市販されている青汁の多くが、ケールや大麦若葉、明日葉などを原料としています。このうち、大麦若葉には、「SOD酵素」が含まれています。

SOD酵素とは、スーパーオキシドジスムターゼの略であり、体内における活性酸素の除去を担っている物質です。そのため、大麦若葉を主成分とした青汁は、継続して飲むことによって抗酸化作用による美肌効果が期待できるといえます。

食物繊維

多くの人が認識しているように、便秘が起こると肌荒れが起きやすくなります。というのも、便秘が生じると、老廃物や腐敗物などが腸内に長く留まります。すると、このような物質が血液へ流れ出て、肌へと到達します。

すると、この刺激を受けた肌が、炎症を起こしてこのような物質を排除しようとします。このようにして肌に炎症が起こると、肌に吹き出物が生じたり炎症部分に色素が沈着してシミになったりします。

また、老廃物などが血液中に流れると、その分だけ酸素や栄養素などが血管を通りにくくなります。すると、肌に必要な酸素・栄養素が届けられないことによって、ターンオーバーが行われにくくなります。

このように、便秘は美肌の大敵です。そして、このような便秘は、食物繊維を積極的に摂ることによって、改善・予防できます。

食物繊維とは、人体で消化吸収できない成分のことです。そのため、食物繊維の多い食事を摂ると、便のカサが増えるため便意が起きやすくなります。

また、水溶性の食物繊維には、便の水分量を増やして柔らかくする作用があります。そのため、水溶性食物繊維をしっかり摂ると、排便しやすくなって便秘や痔などの発生を防ぐことができます。

そして、食物繊維は、植物性食品のみに含まれている成分です。そのため、野菜の絞り汁である青汁には、このような食物繊維が多く含まれています。このようなことから、青汁を継続して飲むことによって、便秘による肌荒れが起こりにくくなるといえます。

ポリフェノール

植物性食品には、「ポリフェノール」という苦味成分が含有されています。ポリフェノールとは、植物が紫外線などの刺激から身を守るために作っている成分であり、植物の皮に多く含まれています。そのため、ポリフェノールには、紫外線によって生じた活性酸素を消去する作用があります。

そして、前述のように、活性酸素は美肌の大敵です。そのため、ポリフェノールを積極的に摂ると、活性酸素による悪影響から肌細胞を守って肌荒れが起こりにくくなるといえます。

ただ、このようなポリフェノールは、水溶性の成分です。そのため、茹でたり煮たりなどの調理を行うことによって含有量が低下しやすいです。このような中、青汁は野菜を絞った汁であるため、ポリフェノールが豊富に含まれています。そのため、青汁を継続して飲むと、ポリフェノールによる抗酸化作用を実感しやすいです。

このように、青汁には美肌作りに役立つさまざまな成分が豊富に含まれています。さらに、これまでに述べた以外の成分も含有しています。

そして、このようなビタミン・ミネラルは相互に作用します。例えば、ビタミンCはビタミンEと一緒に摂取することによって、抗酸化作用が向上することがわかっています。また、カロテノイド類も、多くの種類を同時に摂ると効能が高まります。

一方で、すでに述べたように、鉄が血液中で働くためには銅が必要不可欠です。このように、体内ではさまざまな栄養素が相互に作用しあって健康が保たれています。そのため、美しい肌を作るためには、特定の成分を摂ることよりも、さまざまな成分を一緒に摂ることが大切です。

このようなことから、さまざまな栄養素を含む青汁は、美肌作りに最適な飲料であるといえます。

青汁の美肌効果を活かす飲み方

前述のように、青汁には美肌作りに役立つさまざまな成分が含まれています。そのため、青汁には美肌効果が期待できます。

ただ、すでに述べたように、ビタミンCやポリフェノール、ビタミンB群などは水に溶ける性質をもちます。そして、このような水溶性の成分は、摂取してから3~4時間で尿と一緒になり体外へ排出されます。そのため、ビタミンCなど水溶性成分の美容効果を十分に得るためには、これら成分をこまめに摂取する必要があります。

このようなことから、ビタミンCやポリフェノールなどを多く含む青汁は、数回に分けて飲むことをおすすめします。そうすることによって、青汁による美肌効果がより実感しやすくなるはずです。

そして、前述のように、肌のターンオーバーには時間がかかります。また、肌トラブルによって真皮層に傷がつくと、完全に治すことは困難です。そのため、美しい肌を保ちたいのであれば、青汁を継続して飲むことをおすすめします。そうすることによって、美しく健康な肌が保ちやすくなります。