青汁が身体に良い影響を与えることは、多くの人が知っています。実際に、青汁にはさまざまな健康効果があり、飲み続けることで体調の改善や病気の予防などが見込めます。そのため、青汁は多くの人に飲まれており、健康飲料の代表格ともいえる認知度になっています。

ただ一方で、「青汁とはどのようなものなのか」や「青汁はどのようにして作られているのか」などを明確に説明できる人は少ないです。

そこで今回は、「青汁とは何か?」ということについて解説し、手作り青汁と市販青汁との違いなどについて述べていきます。

青汁とは

青汁というと、「粉末を水に溶かして作る健康食品である」という認識をしている人がほとんどです。ただ、青汁とは、「緑黄色野菜の葉で絞った汁の総称」です。

そのため、このような粉末青汁は、手軽に飲むことができるように緑黄色野菜の成分を抽出して、粉末状に加工してあるだけです。つまり、青汁は、緑黄色野菜があれば、誰でも簡単に作ることができるものであるということです

また、一般的に青汁は、「健康成分が含まれている飲み物」や「体には良いが、苦味が強くおいしくない飲み物」などというイメージを持たれがちです。

これは、青汁が「キューサイ」という食品加工会社が作った印象的なCMによって日本中に認知されたためです。このCMでは、食品の宣伝にもかかわらず、「う~んまずい!もう一杯!」というフレーズが使用されたため、大きな話題となりました。

そして、このようなインパクトの強いCMによって青汁の認知度が一気に上がったため、青汁は「苦くてまずい飲み物」というイメージを持たれています。また、「良薬口に苦し」ということわざも、「青汁は苦くて体に良い飲み物である」という印象を強めている要因の1つです。

ただ、このような青汁の味は、青汁の材料によって変化します。というのも、前述のように青汁は、「緑黄色野菜の絞り汁」です。そのため、青汁は、クセのない野菜や好きな野菜などで作ると飲みやすい味に仕上がります。

青汁と飲むとどんないいことがあるのか

前述のように、「青汁を飲むことは健康に良い」ということは、多くの人が認識しています。ただ、青汁の具体的な健康効果については知らない人が多いです。

というのも前述のように、青汁は「野菜の絞り汁」です。そのため、青汁は、薬や特定保健用食品などのような、特定の効能がある成分が含まれている食品ではありません。そのため、青汁は、「具体的な症状の改善に直接アプローチする」というものではありません。

ただ、現代の日本人は、野菜の摂取量が不足しています。実際に、国の指針では「一日に350g以上の野菜を食べるべきである」とされているのに対して、日本人における野菜摂取量の平均は278gとなっています。そして、このように野菜の摂取量が慢性的に不足していると、体調不良や病気などが起こりやすくなります。

例えば、ビタミンCや葉酸、ビタミンKなどは、動物性食品よりも植物性食品に多く含まれている栄養素です。そして、これら栄養素はどれも、生命を維持するために必要不可欠な成分です。そのため、野菜不足によってこのような栄養素の摂取量が足りなくなると、健康的な体が保てなくなります。

具体的には、ビタミンCが不足すると、疲れやすくなったり風邪を引きやすくなったり、ストレスに弱くなったりします。また、葉酸が不足すると、全身の細胞が生まれ変わりにくくなったり貧血になりやすくなったりします。そして、ビタミンKが不足すると、骨がもろくなることが確認されています。

また、野菜などの植物性食品には、多数のポリフェノールが含まれています。ポリフェノールとは、植物が紫外線や虫などから身を守るために合成している苦味成分のことです。そのため、ポリフェノールは植物性食品にしか含まれていません。

このようなポリフェノールは、摂取しなくても生命維持が可能です。そのため、ポリフェノールは「栄養素」ではなく「機能性成分」とされており、摂取が必須ではありません。

ただ、このようなポリフェノールには、強い抗酸化作用があります。抗酸化作用とは、体内で発生した活性酸素などの「フリーラジカル」を消す能力のことです。

このようなフリーラジカルは、周りの組織から一部を奪う(酸化)作用があるため、体内に大量に存在すると、細胞が壊されてさまざまな症状が起こりやすくなります。

例えば、「肌の土台を支える細胞」がフリーラジカルの影響を受けると、組織が崩れてシワが生じます。そして、このような「肌の土台を支える細胞」はほとんど生まれ変わりません。

そのため、肌の土台が崩れると、多くの場合「崩れっぱなし」になります。つまり、フリーラジカルの影響などによって一度生じたシワは、自然に消えることはほぼないということを意味します。

また、フリーラジカルによって細胞が酸化されると、細胞は正常な活動が行えなくなります。そのため、フリーラジカルの影響を受けた細胞が多くなると、その分だけ細胞によるエネルギー生産が行われにくくなるため、疲労感が生じやすくなります。

さらに、フリーラジカルによって細胞内のDNAが壊されると、正常な機能を失いやすくなります。このようにして異常となった細胞が増殖すると、がんが発症することになります。

このように、フリーラジカルは人体にさまざまな悪影響を与えます。ただ、このようなフリーラジカルは、体内で常に発生している物質です。例えば、細菌などと戦う役割を担っている「免疫細胞」の一部は、活性酸素を放出することによって外敵をやっつけています。

また、細胞における活動のためには、酸素や栄養素などが必要不可欠です。このとき、これらが不足したことによって細胞が「不完全燃焼」を起こすと、活性酸素が生じます。

さらに、活性酸素は、紫外線を浴びたときや喫煙したとき、お酒を飲んだときなど、さまざまな状況で発生します。そのため、体内における活性酸素の発生を止めることは不可能です。このようなことから、フリーラジカルによる影響から身を守るためには、「フリーラジカルを消去する」ことが大切といえます。

このような中、前述のように、野菜などに含まれているポリフェノールには、活性酸素を消す働きがあります。そのため、日常的にポリフェノールを摂取していると、体内におけるフリーラジカルの影響を抑えることができます。

そして、このようなポリフェノールには、それぞれ特有の健康効果もあります。例えば、緑茶に含まれているポリフェノールである「カテキン」には、抗酸化作用だけではなく、抗菌・抗ウイルス作用やがんの転移を防ぐ作用などがあることがわかっています。

また、しょうがなどに含まれる「クルクミン」というポリフェノールには、殺菌効果や肝機能向上作用などが認められています。

このように、ポリフェノールには体に良いさまざまな効果があります。そのため、野菜を摂取してポリフェノールを積極的に摂るようにすると、健康的な身体を維持しやすくなります。

さらに、野菜などの植物性食品には、「食物繊維」が含まれています。食物繊維とは、人体で消化・吸収ができない成分のことです。

そのため、食物繊維を摂ると、便のかさや水分量などが増えて排便が促され、便秘が解消されやすくなります。一方で、食物繊維の摂取量が足りないと、便の量が少なくなったり便が固くなったりして排便が起こりづらくなります。

このような食物繊維は、動物性食品には含まれていません。そのため、野菜の摂取量が少ないと、食物繊維が不足して便秘が起こりやすくなります。

そして、便秘になると、その分だけ腸内に老廃物や有害物質などが長時間溜まることになります。そのため、便秘になると、美容や健康などに悪影響があります。

例えば、便秘になると、便に含まれる老廃物や有害物質などが血液中に流れ出やすくなります。すると、これら物質が口や皮膚などから排出されることによって、口臭・体臭が臭くなりやすいです。

また、便の滞留時間が長いと、その分だけ栄養分が吸収されやすくなります。そのため、便秘をしていると、同じ量・エネルギーの食事を摂っても、便秘をしていないときに比べて太りやすくなります。

さらに、細菌やウイルスなどの脅威から体を守る「免疫細胞」は、約6割が腸内に存在しています。そのため、便秘になって腸内環境が悪化すると、免疫力が低下して風邪などを引きやすくなります。そして、便秘は大腸がんのリスクを上げる要因としても有名です。

このように、便秘はさまざまな症状や病気などの原因になります。そのため、野菜を摂らないことによって食物繊維の摂取量が少なくなると、美容や健康などに関するトラブルが起きやすくなります。

このように、野菜の摂取量が足りないと、さまざまな症状や病気などが生じやすくなります。そのため、青汁を飲んで野菜に含まれている成分を補給することで、さまざまな不調や症状などを防ぎやすくなります。

青汁に含まれる酵素の働きと性質

前述のように、青汁にはさまざまな栄養素や機能性成分などが含まれています。そのため、青汁を飲んでこれら成分を補給することで、さまざまな健康効果が期待できます。

また、雑誌や書籍などの一部では、「青汁には人体に必要不可欠な酵素が含まれており、これを補給することによって健康が保てる」と謳っているものがあります。

酵素とは、体のさまざまな機能を助けている物質のことをいいます。例えば、細胞が代謝してエネルギーを生み出すためには、特定の酵素における働きが必要不可欠です。

また、食物として摂取した糖質や脂質、タンパク質などの栄養素は、このままでは吸収できない大きさとなっています。そのため、これら栄養素は、消化器官で「消化酵素」と触れることによって小さく分解されて体内に吸収されていきます。

さらに、前述のように、体内では日常的にフリーラジカルが生じています。このようなフリーラジカルは、食品中に含まれる抗酸化物質だけではなく、体内の酵素によっても消去されています。

このように、酵素にはさまざまな働きがあります。そして、このような酵素は、それぞれの部位で特定の働きを担っています。

例えば、消化酵素は特定の栄養素を消化するためだけに働くのであり、エネルギーを生み出す酵素とは別物です。そのため、体内における酵素は多くの種類が存在しており、その数は数千種類に上るといわれています。

そして、このような酵素は、加齢とともに減少することがわかっています。そのため、年をとると、エネルギー産生や消化吸収などの能力が低下してさまざまな症状が現れます。

このような酵素不足による症状を防ぐためには、体内における酵素を増やしたり酵素の活性を高めたりする必要があります。そのため、前述のように、「酵素がたくさん含まれている野菜を摂ると、体内の酵素を補給することによって健康が維持されやすくなる」としている記述が少なくありません。

ただ、結論からいうと、このような「酵素の補給」を行っても、体内の酵素が増えるという科学的根拠はありません。というのも、このような酵素の多くは、強酸性である胃では活性を失います。

さらに、酵素は、タンパク質で構成された物質です。このようなタンパク質は、食物として摂取すると、消化酵素の働きによって「アミノ酸」という小さな粒になります。

このようにして作られたアミノ酸は、臓器や皮膚、ホルモンなどの材料となり、それぞれの需要に合わせたタンパク質に作り変えられて利用されます。

つまり、摂取したタンパク質は一度分解されて吸収されるため、食物酵素を摂取してもそのまま酵素として活かされるわけではないということです。このようなことから、「食物から酵素を摂取しても、体内に酵素を補給することはできない」ということがわかります。

このような中、「酵素」の働きや性質などについて詳しい人はそう多くありません。そのため、健康食品などに「加齢で減少する酵素を摂取できる」や「酵素を補給して代謝を上げることができる」などの謳い文句をつけると、「健康増進のために酵素を補給することができる商品である」というイメージが植え付けられやすいです。

ただ、前述のように、実際には人体の酵素を食物摂取によって補給することはできません。そのため、「酵素を補給する」という名目で売られている商品は、「正しい知識を持ち合わせていない人が作った」か「商品を売るために過剰な売り文句をつけている」かのどちらかである可能性が高いです。このようなことから、このような謳い文句を使用している会社の商品は、信用しないのが無難といえます。

これに対して、薬品メーカーや飲料メーカーなどの大手企業は、健康食品にこのような売り口上(謳い文句)をつけていません。というのも、このような会社では、商品を専門家の監修の元に作っています。

また、誇大広告や虚偽の広告などを打つことは、法律で禁止されています。そのため、大手企業がこのような広告を打つと企業イメージを損ない、他の商品の信頼度も低下して売れなくなる可能性があります。

そして、一度失った信用を取り戻すのは簡単ではありません。そのため、このようにして経営難に陥ると、最悪の場合倒産に至ることもあります。このようなことから、大手企業の多くは「真実と大きくかけ離れた広告」を打つことはしません。

一方で、このような大手企業の広告では、客観的なデータを提示していることが多いです。そのため、健康食品の購入を考えるのであれば、「酵素の補給ができる」などの科学的根拠のない謳い文句で売られている商品ではなく、具体的な研究データや栄養価などを提示しているものを選ぶ方が安心であるといえます。

このように、人体の酵素は食物によって補給することはできません。ただ、酵素が含まれている食品を摂ることには、「酵素の補給」以外のメリットがあります。

というのも、前述のように、消化に働く酵素は栄養素を吸収しやすい形にする働きがあります。そのため、食品中に含まれている酵素は、食品中の栄養素を「吸収しやすい大きさ」に分解する働きがあります。

このようにして食品中の栄養素が吸収に適した形になっていると、その分だけ栄養が吸収されやすいです。そのため、酵素を含む食品を摂ると、必要な栄養素が十分に補給されやすくなります。

また、消化酵素は、膵臓から分泌される膵液に多く含まれています。そのため、酵素を含む食品を食べると、膵臓の負担が減ったり、消化酵素の分泌によって消費されるタンパク質を減らしたりすることができます。

このように、酵素を含む食品は、消化のためにかかる体への負担を減らすことができます。そして、現代の日本人は、暴食や美食などの習慣によって消化器官に負担がかかっていることが多いです。

そのため、このような酵素を含む食品によって消化器官への負担を減らすと、その分だけ他の器官や組織などに栄養やエネルギーなどを回すことができるようになるため、さまざまな健康効果が期待できます。

このような中、前述のように青汁は野菜の絞り汁であるため、野菜がもつ食物酵素を含んでいます。そのため、青汁の栄養素は、このような酵素の働きによって人体に吸収されやすい形になりやすいです。このようなことから、青汁は、栄養豊富であるとともに体に負担をかけにくい飲料であるといえます。

青汁とスムージーの違い

前述のように、青汁は野菜を絞って作った健康飲料です。また、青汁以外にも、このような野菜を使用した健康飲料として有名なものに「スムージー」があります。

青汁は、「青汁の父」と呼ばれる「遠藤仁郎博士」が作ったといわれており、日本発の飲料とされています。これに対して、スムージーはアメリカ発の健康飲料です。

本来、スムージーとは、凍らせた果物や野菜などをミキサーでシャーベット状にした飲み物のことを指します。ただ、冷たい飲み物は身体を冷やしてさまざまな症状の原因となることから、現代では生の果物や野菜などを使用することが多いです。

そのため、現代の日本においては、野菜のみを使用した飲料を青汁と呼び、果物を加えて飲みやすくした飲料をスムージーとしているケースが多いようです。とはいえ、これらを手作りする場合、材料選びは本人の意思次第です。

また、一般的には、「青汁」よりも「スムージー」の方が、お洒落でSNS映えしやすいというイメージがあるようです。そのため、本来の定義でいうと「青汁」であっても、本人が「スムージー」として飲んでいることも少なくありません。

このようなことから、これら2つには厳密に区別されているわけではないというのが実情です。

青汁で野菜を補給するメリットとデメリット

前述のように、現代の日本人は、野菜の摂取量が不足しています。そのため、野菜を多く食べることによって、さまざまな不調や病気などを予防したり解消したりしやすくなります。

ただ、多くの子供が野菜を嫌うように、野菜の多くは、「美味しい」と感じる味ではありません。というのも、ほとんどの野菜には、エネルギー源となる栄養素である糖質や脂質、タンパク質などがあまり含まれていません。

このような中、人間を含めた動物では、エネルギー源の摂取不足は生命の危機に直結します。そのため、糖質や脂質などが多く含まれている食品は、美味しく感じやすいです。実際に、かぼちゃやじゃがいもなどの糖質が多い野菜は、子供にも好まれやすいです。

一方で、これら栄養素があまり含まれていないピーマンやほうれん草などの野菜は美味しく感じにくいです。そのため、野菜不足を解消するためには、意識して野菜を摂る必要があります。

このような中、前述のように青汁は野菜の絞り汁です。そのため、青汁を常飲することで野菜不足を補うことができ、さまざまな健康的メリットがあります。

ただ一方で、野菜不足を青汁だけで補うようにすると、デメリットが生じることもあります。そこで、この項では、野菜不足を青汁で補うことによるメリットとデメリットについて解説していきます。

メリット

前述のように、青汁を飲むと、野菜に含まれている栄養素を補給することができます。さらに、青汁は生の野菜を使用して作ります。そのため、青汁を飲むと、加熱調理した野菜に比べて、効果的に栄養を補給できます。

というのも、栄養素の中には、熱に弱かったり水に溶けやすかったりするものがあります。例えば、葉酸や亜鉛などの栄養素は水に溶けやすいため、茹でたり煮たり、水に晒したりなどの調理を行うと、損失しやすいです。

また、ビタミンCやビタミンB1などは水に溶けやすいだけではなく、熱で壊れやすい栄養素です。そのため、これら栄養素は、加熱調理すると摂取量が少なくなりがちです。

このような中、青汁は生の野菜を使って作るため、調理過程で栄養素の損失が起こりにくいです。そのため、青汁には葉酸やビタミンC、亜鉛などの損失しやすい栄養素が豊富に含まれています。

また、前述のように青汁には、野菜に含まれている酵素が含まれています。そのため、青汁に含まれている栄養素は吸収しやすい形になりやすいです。また、青汁は液体であるため、固形物よりも吸収されやすいです。このようなことから、青汁は体に負担がかかりにくい飲料といえます。

さらに、一般的な料理には、玉ねぎやキャベツなどの淡色野菜が多く使われます。一方で、緑黄色野菜は、彩り程度にしか含まれていないことが少なくありません。

実際に、外食や惣菜などに含まれている野菜は淡色野菜が多く、緑黄色野菜はあまり含まれていません。これは、淡色野菜の価格は、緑黄色野菜に比べて割安なことが多いためです。

このようにして淡色野菜ばかり食べると、βカロテンの摂取量が足りなくなりやすいです。というのも、緑黄色野菜とは、100gあたり600μgのβカロテンを含むものをいいます。(ただし、トマトやピーマンなどはこの基準を満たしていないものの、一般的な摂取量が多いため例外的に緑黄色野菜とされています。)

このようなβカロテンは、体内でビタミンAとして利用されるという性質があります。そして、ビタミンAは、目や皮膚、粘膜などの健康維持や免疫の正常な働きなどに欠かせない栄養素です。そのため、淡色野菜ばかり食べると、これら機能の低下などが起こりやすくなります。

このような中、青汁は緑黄色野菜を絞って作ります。そのため、青汁を飲むと、食事の偏りによるβカロテン不足を防ぎ、さまざまな機能が正常に保たれやすくなります。

そして、野菜を青汁で摂取する最大のメリットは、続けやすいことです。というのも当然のことながら、健康増進のためには、時間を確保してバランスの良い食事を摂るのが理想です。

ただ、健康のために野菜を食べたとしても、このような生活を続けなければ効果は発揮されません。これは、野菜に含まれている栄養素の中には、数時間で体外に排出されるものがあるからです。

例えば、ビタミンB群やビタミンCなどの水溶性ビタミンは、摂取から約4時間で体外へ排出されます。そのため、普段の野菜不足を補おうとして、数日に一回大量の野菜を食べても、このようなビタミン不足は解消できません。

このようなことから、健康維持のためには、毎日しっかりと野菜を摂る必要があります。ただ、毎食適量の野菜を食べるためには、調理するためのまとまった時間が必要です。また、味の嗜好によって野菜を食べない人は、健康のための野菜摂取が「苦行」となってしまいます。

実際に、ほとんどの人が「野菜は健康に良い食品だ」と認識しています。それにもかかわらず、日本人の野菜摂取量は目標量に達していません。つまり、日本人の多くが、「何らかの理由によって毎食野菜を食べることが難しい」状態であるといえます。

このような中、青汁は簡単に生活に取り入れられます。例えば、市販の青汁は、水に溶かしたり解凍したりすることによって飲むことができます。また、青汁を手作りする場合も、調理方法によっては数分で作ることができます。

さらに、野菜を食べるためには、食事の時間を確保する必要があります。これに対して青汁は、「飲み物」であるため作業をしながらでも野菜を摂取できます。

前述のように、健康な身体を維持するためには、毎食きちんと野菜を食べるのが理想です。とはいえ、現代人には、このようなことが実践できないそれぞれの理由があります。

そのため、野菜不足を自覚している人や食生活が乱れている人などは、青汁で補給することをおすすめします。そうすることに、野菜に含まれている成分の摂取不足を防いで、さまざまな不調や病気などを起こりづらくすることができます。

デメリット

前述のように、野菜不足を青汁で補うことには、さまざまなメリットがあります。ただ一方で、青汁による野菜補給には、少なからずデメリットも存在します。

例えば、前述のように青汁には、簡単に飲めるため続けやすいという最大の利点があります。ただ、このような利点は、市販青汁を利用した場合や一人暮らしの人が手作りした場合などに限られます。

というのも、青汁を作るためには、まず使用する野菜を洗って、液状にする必要があります。このとき、野菜をすりつぶして青汁を作ろうとすると、料理1品を作るのと同程度の時間がかかることがあります。

また、ミキサーやジューサーなどを利用して青汁を作る場合、一度に作ることができる量が限られます。そのため、家族全員分の青汁をこれら機器で作ろうとすると、何度も機器を回すことになります。すると、結果として、料理を一品作るのと同程度の時間がかかってしまう可能性があります。

そのため、忙しい人や家族が多い人などは、手作りではなく市販の青汁を使用するようにしましょう。そうすることによって、青汁を無理なく続けて健康効果が実感しやすくなります。

また、前述のように、青汁は消化吸収しやすい飲料です。そのため、食事を青汁ばかりで済ませるなどの極端な食生活を行うと、もともと人体に備わっている消化吸収能力が落ちることがあります。

特に、食物を噛むときに分泌される唾液には、消化を助ける消化酵素が含まれています。そのため、青汁ばかり飲んで咀嚼する回数が減少すると、唾液の分泌能力が落ちやすくなります。

とはいえ、青汁を生活に取り入れたとしても、「青汁しか飲まない」などの極端な生活を行う人はほとんどいません。そのため、このようなデメリットが生じるケースはかなり限定されているといえます。

また、唾液分泌量の低下による消化不良が気になるのであれば、青汁を噛んで飲むようにしましょう。そうすることによって、唾液の分泌が促されて、より青汁を効率よく吸収できるようになります。そして、日々の食事においても、「しっかり噛む」ということを意識することが大切です。

そして、前述のように、青汁とは「緑黄色野菜の絞り汁」です。そのため、青汁のみで野菜の補給を行うと、淡色野菜を摂取しないことになります。

このような中、国の指針である「健康日本21」では、一日の野菜摂取目標量350gのうち、120gを緑黄色野菜で摂り、230gを淡色野菜やきのこ類などで摂るのが最適としています。このようなことから、青汁だけで野菜を摂取しようとすると、この目標を達成できないことがわかります。

とはいえ前述のように、淡色野菜は料理に使用されることが多く、外食や惣菜などにも含まれているため、食べる機会の多い野菜です。そのため、「青汁のみで食事を済ます」などの極端な食生活を送らない限り、野菜の種類における摂取バランスは大きく崩れないといえます。

また、手作りの青汁を飲む場合、緑黄色野菜に、キャベツやレタス、大根などの淡色野菜も加えて作るようにすると、野菜のバランスが整いやすいです。そのため、青汁は、「緑黄色野菜の絞り汁」という定義にとらわれず、好きな野菜を入れて作ることをおすすめします。

このように、青汁による野菜の補給には、デメリットも存在します。ただ、このようなデメリットは、「青汁のみの摂取」という極端なケースで生じます。そのため、ほとんどの人には、このようなデメリットが存在しないといえるでしょう。

青汁は手作りと市販どっちがいいのか

これまでに述べたように、青汁を生活に取り入れる際には、市販のものを購入したり自分で作ったりなどいくつかの選択肢があります。

このような中、すでに述べたように、青汁は継続して飲むことによって健康効果が実感できるようになります。そのため、青汁を飲む際には、「自分が続けやすい方法で飲むことがもっとも最適である」といえます。このようなことから、手作りの青汁と市販の青汁では、「どちらが優れている」とは一概にいえません。

とはいえ、手作りの青汁と市販の青汁では、それぞれにメリットとデメリットがあります。そこで、この項では、手作り青汁と市販青汁のメリットとデメリットを比較していきます。

手作り青汁のメリット

これまでに述べたように、青汁を自分で作ると、使用する野菜を自分の意思で決めることができます。そのため、正しい知識をもって野菜選びをすると、狙い通りの健康効果がある青汁を作ることができます。

また、青汁を自分で作ると、クセのない野菜を選ぶことによって飲みやすい青汁を作ることができます。さらに、厳密にいうと「青汁」ではなくなりますが、果物を入れて作ると野菜の青臭さが苦手な人でも飲みやすいものを作ることができます。

さらに、前述のように、青汁とは「緑黄色野菜における葉の絞り汁」です。そのため、市販の青汁には淡色野菜が含まれていません。このようなことから、青汁のみで野菜を補給しようとすると、野菜の摂取バランスが崩れやすくなります。

このような中、手作り青汁には、淡色野菜を入れることもできます。そのため、手作り青汁を飲むようにすると、自分の意識次第で野菜や栄養価などのバランスが取りやすくなります。

また、青汁を手作りすると、材料の野菜を自分で選べるため、品質の悪い野菜を避けたり、作っている人の顔が見られる野菜を選んだりすることができます。そのため、青汁を手作りすると、安心度の高い野菜を摂取することができるといえます。

そして、手作り青汁は、野菜の種類によっては安価で作ることができます。特に、旬の野菜は価格が低くなりやすい上に栄養価も高いです。そのため、青汁を作る際は、旬の野菜を積極的に使うようにしましょう。

手作り青汁のデメリット

すでに述べたように、手作り青汁にはさまざまなメリットがあります。ただ、当然のことながら、青汁を手作りしようとすると、それなりの労力と時間が必要です。そのため、時間がない人や手作りすることが面倒くさいと感じる人などには、手作り青汁は向きません。

そして、前述のように、青汁は続けることによって健康効果が現れます。そのため、「健康に良いから」と無理をして青汁を手作りすると、青汁の効果を得られないまま挫折することになります。

このような状況になると、青汁に対する印象も悪くなるため、「また青汁を飲んでみよう」とは思わないことが多いです。すると、野菜不足による不調を改善する1つの手段を失うことになります。

また、手作り青汁は、野菜を自分で選べるというメリットがあります。ただ一方で、正しい知識や良い野菜を選ぶ能力などがないと、品質の悪い青汁を作ってしまうこととなり、このようなメリットはないに等しくなります。

さらに、前述のように、自分で青汁を作る際には、さまざまな点に注意する必要があります。そのため、正しい知識がない状態で青汁を作ると、細菌感染や健康被害などのリスクが高くなります。

そして、青汁を手作りすると、自らのミスによって体調不良になっても自己責任となるため、誰も責めることができません。このようなことから、青汁を手作りする場合には、正しい知識をもって作ることが大切といえます。

また、青汁づくりに慣れてくると、作業が適当になりがちです。このようにして正しい手順を踏まずに青汁を作ると、前述のような細菌感染や健康被害などが起こりやすくなります。そのため、青汁を手作りする場合には、時間に余裕をもって一つ一つの作業を丁寧に行うことが大切です。

市販青汁のメリット

市販の青汁における最大のメリットは、手軽に飲むことができるという点です。というのも、市販の青汁は、水に溶かしたり解凍したりするだけで飲むことができます。そのため、市販の青汁は、手作り青汁に比べて、飲むまでの作業時間が段違いに短くなります。

また、市販における青汁の中には、医薬品メーカーや飲料メーカーなどの大手企業が作っているものがあります。そして、このような大手メーカーの青汁は、ある程度の高品質であることが見込めます。

というのも、大企業が品質の悪い商品を売ることによって会社の評判が下がると、最悪の場合倒産に追い込まれることがあります。

実際に、かつて巨大食品会社であった雪印グループは、管理不行き届きによる食中毒発生などの不祥事によって、解体・再編を余儀なくされ、経営規模が大きく縮小しました。

そのため、大手企業では、青汁を作るために材料を厳選したり、青汁の製造工程が洗練されていたりします。このようなことから、信頼のおける企業の青汁は、栄養価が低かったり農薬や細菌などに汚染されていたりする心配がかなり少ないといえます。

さらに、市販の青汁には、国が「効果がある」と認めている機能性成分を添加していることがあります。そのため、このような成分が含まれている青汁は、そうでないものに比べて、特定の健康効果が実感しやすいです。

市販青汁のデメリット

前述のように、市販の青汁のうち、大手企業が作っているものは信頼度が高いといえます。ただ一方で、かなり格安な無名メーカーの青汁は避けるのが無難です。

というのも、価格が安いということは、その分だけ安価な材料を使用している可能性が高いです。そのため、低価格な青汁には、中国産などの安価な素材が使われている可能性が高いです。

そして、多くの人が認知している通り、中国などの野菜は国産物よりも安い一方で、さまざまな健康上の危険性があります。そのため、価格につられて安すぎる青汁を飲むと、健康を増進するどころか、かえって体に害を及ぼす可能性があります。

また、市販の青汁は、種類によっては好みの味ではないことがあります。ただ、このような場合は、別の青汁を選んだり、青汁を牛乳やジュースなどで割って飲んだりすることによって問題を解消できます。

さらに、市販の青汁は、手作り青汁よりも若干コストが高くなる可能性があります。とはいえ、これら青汁のコストにおける差額は、一日あたり数十円程度です。そのため、市販の青汁におけるコストのデメリットは、そう大きくないといえます。

このように、市販の青汁にも少なからずデメリットはあります。ただ、このようなデメリットは、信頼のおけるメーカーのものを選んだり、飲み方を工夫したりすることによって解消できることが多いです。そのため、「野菜不足が気になるけど調理する時間がない」という人は、市販の青汁を生活に取り入れてみることをおすすめします。

これまでに述べたように、青汁は市販のものを購入して飲むことができる他、自分で野菜を選んで作ることもできます。そして、これら手段には、それぞれメリットやデメリットがあります。

また、青汁を自分で作る際には、青汁に適切で品質の良い材料を選ぶことが大切です。そうすることによって、青汁を安全に、かつ効果的に活用することができるようになります。